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第29話 まかないは、薬かもしれない
2026-09-06 06:55

第29話 まかないは、薬かもしれない

うちの薬局には、まかないがあります。

きっかけは、若い頃の道路警備のアルバイト。
山の中でおにぎりを忘れ、水で空腹をごまかした経験から、「腹が減っては戦ができぬ」を身をもって知りました。

どうせ食べるなら、美味しいものを。
どうせなら、みんなで同じ釜の飯を。

今はスタッフのための小さなまかないですが、いつか街の人も一緒に食べられる場所にしたい。

ご飯をきっかけに、人と人が仲間になれる場所。

そんな夢を込めて、

「まかないは、薬かもしれない。」

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サマリー

薬局の薬剤師である語り手が、薬局で行われている「まかない」について語るエピソード。若い頃の過酷なアルバイト経験から「腹が減っては戦ができぬ」を実感し、スタッフのために皆で同じものを食べる「まかない」を大切にしている。将来的には、地域の人々も集えるような、食を通じて人々が繋がる場所を作りたいという夢を語り、「まかない」はスタッフにとっての「薬」のような存在かもしれないと締めくくっている。

自己紹介と今日のテーマ
みなさん、おはようございます。 日曜日の朝、いかがお過ごしでしょうか。
宮崎市大塚町にある本屋とスタジオのある薬局、まなべる薬局知恵どころのおっちゃん薬剤師こと高尾雅人です。
今日のテーマは、「まかないは、薬かもしれない、です。」
うちの薬局にはですね、なんと、まかないのシステムがあります。
と言っても、月に2、3回なんですけどね、主に土曜日に行われます。
みんなで同じものを食べる。 僕は結構これを大事にしています。
過去のアルバイト経験と空腹の苦しみ
昔から言うじゃないですか、腹が減っては戦ができぬと。 本当なんですよ。
これ、昔ですね、僕、忘れられないことがあって、
実はですね、道路警備ですね、やってた時代があってですね、
しかもあのめちゃくちゃ山の中でやってたことがありました。
富山県と岐阜県の県境にあるすごい長いトンネルなんですけども、
友人と僕2人で行くんですけど、
主に僕が岐阜の山側で、友人が富山側で、
当然店なんか、車で何分も走ってもないですよ。
もう山だけです。もう一人ぼっち。 夕方4時ぐらいになると暗くなるし、
雪がすっごい降る時なんか、動いてないと自分の周り雪に覆われて、
やばい、俺雪に埋もるとか思ったりしているというようなところでした。
長時間行くので、おにぎりとかパンとか持って行くんですけど、
忘れてしまったんですよ。
持って行くの。
そして、
水筒ですね。
当時水筒だったんですけど、水筒しかないっていうですね。
でもお腹すいてもですね、友人が車で持ってくるわけもいけないし、
もう終わるまでやるしかないってなって。
それで、
もうなんて言うんですかね、
水飲んでましたもんね。
何食か飲むくらいどうでもいいって思える頃と思えない頃で、
思えない頃の年頃です。
なんでもめちゃくちゃ食べているような頃でですね。
もう水ばっかり飲もうと思っても、これまた水もなくなるとあれなので、
水を加えてましたもんね、無線機で話す以外はですね。
おにぎりでも食べたいなぁなんて思いながらですね、働いたことがあります。
話は戻りますけども、
薬局でのまかないの意義
土曜日ってどうしてもお昼ご飯の時間を過ぎて働くことが、
薬局は多いので、それで賄いっていうのを皆さんに提供するというか、
提供してもらっているということです。
賄いってただの空腹を紛らわすだけじゃなくて、
同じ釜の飯を食う、これですよ。
同じ会社の仲間だから、そして薬局の中で働く仲間だから、
おいしいものを食べてですね、おいしかったねとか、
一緒に食べるんだったら、うまっとか言いながら笑顔を見たくないですか。
仕事中にはちょっとできない話をしたり、
そういうちょっとしたあったかい時間がもたらされると思うんです。
そしてですね、これが僕の夢でもあるんですけども、
まかないの将来的な展望
今はスタッフのための働きなんですけども、
いつかは薬局の周りの町の人が食べに来てくれる場所にしたいなと思ってます。
一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃん、近所の子供さんとか、
仕事帰りの人とか、豪華な料理じゃなくてもいいんです。
一日一回うちのご飯食べたらなんか元気になるよとか、
ちゃんと野菜摂れるよとか、そういった場所が町にあったらいいと思うんですよね。
こう考えるともう楽しくなっちゃって止まらなくなってきますね。
しかもご飯って食べるチャンスって一日5回ぐらいありますもんね。
朝ごはん、10時の休憩、お昼ごはん、3時のおやつ、晩ごはん、
そしてちょっと遅い夜ごはん、楽しいじゃないですか。
こうやって食べる場所がもし薬局の中に備え付けられたら、
ご飯をきっかけに人と人が仲良くなれる場所になって、
もはやご飯を食べている時は薬局のスタッフも患者さんも町の人も、
もうそんなの関係ないですもんね。
みんなでいただきますって言える、そんな景色が見たいと思っております。
とはいえ薬局は薬を渡す場所で人を元気にするっていうものがありますけども、
まかないは薬、そして未来への期待
薬だけじゃなくてちゃんとご飯を食べることで少し元気になる。
そして、ということはこのまかないも私たちスタッフにとっての立派なお薬なのかもしれないですね。
ということで、今日のテーマは、「まかないは薬かもしれない!」でした。
いつかこの小さなまかないが、
まちの食卓に、まちのみんなのご飯を提供するものにつながればなと思って考えるだけでもワクワクします。
では、また来週。
来週も東東ラジオでお会いしましょう。
06:55

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