ポッドキャストの概要
こんにちは、あらしろゆうきです。
読書のまにまには、今読み終えていない読みかけの本をきっかけに、ゲストの方とお語り合う対話型ポッドキャストです。
本は最後まで読むことだけが目的ではないと思っています。
閉じられたページ、止まった一節、そこにその人だけの時間や思いが刻まれている。
本に触れながら、本や書き手の声に触れる。そうすると、あの頃の自分のささやかながらも大切な記憶や気持ちが浮かび上がってくる。
この番組は、本とゲストの方のそんな関係性について、ゲストの方と一緒にそっと耳を澄ませていきようと思っております。
では、今回のゲストはインタビュアーの中田達弘さんです。中田さん、よろしくお願いします。
中田達弘 よろしくお願いしまーす。
おねがいしまーす。
中田 普段というか、仕事でもろもろ一緒にしていたりするので、前までは毎日よく会っている感じがありますね。
僕が今しばらくお休みをしているので、なんかちょっとお久しぶりだなと思っておりまして、若干の新鮮さがありますね。
中田 確かに確かに。2,3週間ぶりですね。
中田 2,3週間ぶりに見たら中田さんが黒くなっておりました。
中田 ちょっとですね、中田さんのことを知らない方もリスターの皆さんの中にいらっしゃるかなと思いますので、中田さんの方から自己紹介をお願いできたら嬉しいなというふうに思っておるんですけれども、お願いしてもよろしいでしょうか。
中田 はい。インタビュアーの中田達弘と言います。
そうですね、愛知県出身で東北の大学に行って、そこから東京で一時期ちょっと本屋で働いたりもしたんですけど、その後インタビュアーとして個人事業主として活動してました。
今年の2025年の4月に合同会社の形でインタビューの会社を法人のような形にしていて、今もう4年ぐらいですかね、ちょっとこうインタビューってものを探求しつつ、北村さんと一緒の会社でちょっと仕事などもしつつというような感じでやっている人間です。
今は栃木の那須というところに妻と猫と暮らしております。よろしくお願いします。
インタビュー事業の探求
中田 よろしくお願いします。
中田 こんなんでよかったですかね。
中田 もちろんです。
中田 ちょっとたどたどしい自己紹介久々にしました。
中田 でも自己紹介してくださいって何回言われて、ちょっとなんか、え?みたいな感じになりますね。
中田 ちょっとね、緊張しますよね。
中田 何言うの?みたいな感じが。
中田 正解を探そうとしちゃいますね。
中田 確かに中田さんの自己紹介というのを聞くのは、たぶん中田さんと知り合った数年前ぶりかもしれないですね、もしかしたら。
中田 そうですよね。確かに。ほんとそうだ。
中田 ちなみになんか、今こうやって客観的に聞いてみると、確かになって思ってたんですけど、インタビューの会社をやってますって、その文章ってあんま聞いたことないなーみたいなことを。
中田 確かにそうですよね。
中田 なんかインタビューの会社、インタビューどんなことを普段やっているのか、もうちょっと聞いてもいいですか。
中田 はい。もともと個人事業主でやってたときは、結構受託みたいな業務が多かったんですけど、例えばとある会社の経営者の方とか社員の方にインタビューさせていただいて、インタビュー記事のような形にして、それが例えば採用のページに載ったりとか、
あるいはそういう経営者のインタビューが中心で載るようなメディアのところに掲載されたりとか、そういうような業務をやってたんですけど、もともと私そんなにライティングっていうところにめちゃくちゃ興味があったりとかあんまなかったので、インタビューだけでもっと何かサービスってできないかなーみたいな思いはずっとあって、
で、それを自分の会社の形でやってみようということで、合同会社奥行という名前で立ち上げて、何か今、今最初やろうとしているのはいわゆる音声コンテンツというか、インタビューを収録したこの、このポッドキャストもそうだと思うんですけど、その音声のそのものの素材、それを何か例えば採用の、それこそ社員インタビューをテキストじゃなくて音声で伝えたりとか、
あるいは何だろう、街のお店の、例えばショップカードにQRコードつけて、ちょっとした広報担当というか、よりそのお店で働いている人の奥行きが伝わるようなっていうこととか、そういうようなものをこう作っていけたらなーってことで、今絶賛試行錯誤中というような感じですかね。
なるほどー、そうかそうか、えっと、なんかよくよく考えてそういう話しかあんま聞いてなかったなと思って。
ですね、確かに確かに。
え、なんかあのちょっとこれは単純に興味なんですけど、あの奥行きっていうのはなんか中田さんにとってどういう言葉なのか、なんかもうちょっと聞いてみたいなーみたいなこと思ったんですけど、どういう言葉なんですか?
そうですね、あの、一応なんとなく自分なりに分かりやすく2つ例えると、ストーリーと多面性って自分の中でちょっと分けてはいるんですけど、
例えば北村さんにもここまで歩んできた流れがあるじゃないですか、人生の。
そして北村さんにもこのポッドキャストで今このMCをやってる顔とはまた違ういろんな顔があるわけですよね。
これがなんか立体的になっているイメージが自分の中にあって、それって例えば職場で会ってる人とか普段街で会ってる人とかってある一面でしか見えてない気がしていて、
その奥行き全体ってやっぱなかなか触れられなかったり知らなかったりするなーと思っているんですね。
なので奥行きっていうのは僕はそのあたりを指していて、なんだろう、これまでインタビューしてきてやっぱり1時間ぐらい話を聞かせていただくと、本当に最初の第一印象ってほとんど裏切られるっていう体感覚があって。
なるほど。
はい。なんかすごいおとなしそうだなと思った方がなんかめちゃくちゃ冒険してたりとか、例えばですよ、極論で言うとすごい、あの、
例えばおじいちゃんっていうラベルをつい貼ってしまう、なんて言うんだろうな、おじいちゃんに見えちゃうじゃないですか、おじいちゃんっていうラベルで見ていくと。
うんうん。
でも話を聞いていくとそこにはとても服用かなストーリーがあったりとか、また違う面がいろんな顔があったりとかするなーと思っていて、
なんかそういうインタビューを経ていくと、なんだろうな、街でただすれ違うおじいちゃんも、なんかおじいちゃんじゃなくてなんかその人1人の個人っていうか。
はいはいはい。
なんかそういう奥行きがある存在としてなんかちょっとずつ感じ取れられたりしてきたなーと思っていて、
あの、そう、そういうことをちょっと今奥行きっていう風に僕は名付けて活動していこうかなと思ってますね。
はい。
なるほど。
ちなみにあの奥行き以外で会社名で迷ったのってあったんですか?
あったあった。最初、味わいか迷ったんですよね。
面白い。
ローマ字で味わい。
あの、味わうっていう行為をもっと世の中に増やしていこうみたいな話が最初あった。
うんうん。
味わいか奥行きかで最終どういう風な経緯が表記されてるんですか?
そうですよね。味わうかどうかはもうその人それぞれだから、こちらが指定しなくていいなって最終的に思ったんだと思いますね。
あー、そっか。味わうっていうのは、そっか。
うん。
動詞ですよね。その物事に対しての何かしらの動詞ですね。
そうそうそうそう。僕がやるのは奥行きに触れられる何か機会をきっかけを作ることだけに集中して、
その奥行きに触れるときに味わおうが、なんか楽しもうが、それはもう僕が強制することじゃないなって最後思って、こう、奥行きにしましたね。
なるほどね。なるほど。確かに味わいにしたら何か全部味わうような物にね、含んでいくことになるかもしれないですもんね、意識としては。
そうそう。僕はそう思った。何かそういう思いで会社の名前つけてる方もいらっしゃると思うんで、全然それはそれでめちゃくちゃ素敵だと思うんで、あれですけど。
僕は何かそう思った。何か、さあ味わってくださいみたいな感じで出すものじゃないかもしれないなと思ったっていう。
なるほど。
はい。ちょっと迷いましたよ。1、2ヶ月。
うねうね。
そんなに?
そんなに。社名考えるときが一番時間かけたかもしれない。
そうなんだ。アルファベットでかつあれですね、大文字。
そうですそうです。
それはなかなかあるんですか?
大文字はなんか地面の雰囲気で、どちらかと言うことだったら2文字目がQになってるんですよね。クエスチョンのQに。
あ、Kじゃないのか。なるほど。
そうそう。KじゃなくてQにしたんですよ。
OQってこと?
そう。OQUYUKI。それは問いのQにしたんですね、インタビューの。
あ、なるほどね。
でもある人からは、なんかそれクエストのQっぽいよね、中田さんって言われて。なんかその探検?
あーなるほど。
なんか問いって言うとちょっと交渉だけど。
なんか中田さんと喋ってるとどっちかというとクエストっぽいよねって言われて、なんかそっちを拝借しようか今迷ってるってところなんですけど。
一応Q、問いって言ってますね。
クエスチョンからQはいるんですね。
そうですそうです。最初はね。しれっと変わるかもしれないです、ここから。
まあ喋りが変わるわけじゃないですから。
そうですそうです。
あーなるほど。そうかそうか。なんかそこちょっとそういえば聞いてなかったな。ありがとう。
いや、もちろんありがたいです。
そうか。それはなんか今初めて?今1ヶ月?
えっとですね、設立日は一応登記を申請した日になるので4月なんですけど。
本格稼働したのがホームページできたのが7月だったので。
まあ実質1ヶ月とかですかね。
1ヶ月それ経ってみて中田さん的にはどんな場所に立っているの?
そうですね。なんか個人事業主でやってた時よりもなんだろうな。
なんかこうなんだろう。
こういう人紹介するよとか人が人をつなげてくれたりとか。
こういうのあるよねみたいな感じで情報を教えてくれたりとか。
なんかこれ一緒にやれない?みたいな話がちょっとずつ出てきたりとか。
なんかそういうなんなんでしょうね。やってることはインタビューであんま変わらないんですけど。
自分のサービスを届けていきたいんだよなって言い始めた頃からちょっとずつ何か変化は感じている。
あとはやっぱり伝える難しさも同時に感じてて。
挑戦と喜び
サービスって作ってただ売れるものじゃないからなかなか簡単じゃない話だぞ。
ここからやっぱり本当にちゃんと気持ち込めて伝えていく。
語っていくってことが大事なんだなってことも改めて実感した。
1ヶ月でしたね。
なるほど。そうか。
楽しくやってます。
さっきこの話始め収録前にも最近ちょっと走るようにしてるんですみたいな感じの話をしてましたけど。
なんかそれを話してるときになんかちょっとすごい嬉しそうな感じなからさの表情が出て。
なんかそういう最近楽しそうなんだな嬉しそうなんだなって。
確かにね。
ちょっとこういう新しいことやんなら楽しいですよね。
なるほどね。
いやほら、ここの文脈ってと、もときは文脈ないから難しいかもしれないですけどリスナーの方からすると、
ほら、歩くっていう話について中田さんとよく知ってきたなみたいな。
うん、確かに。
それを歩くというものがありつつも、とはいえそこでまた走るってことを始めたみたいなところに何かしら意味があったりするのかなみたいなことがちょうどさっき思ったんですよ。
なるほどね。あ、そこまで深読みしてくれたんですね。
そうそう。
そうそう僕がね歩き旅とかしてたから昔。
そうそうそうそう。
いや走るのはね本当にもうしょうもない理由なんですよ。そのお腹の肉が取れなくなってきて。
30ね。30中盤でも差し掛かろうとしてきており。
本当にそこのあの泣けなしのプライドみたいなもの。
あーなるほどね。
ちょっと本当に木田村さんが期待してたね。あのたい答えがなかったって。
いやいや大事な話ですよ。
大事な話でしょ。
大事な話です。
本の紹介
ヘッコませるためだけに。
なるほどね。
いや大事な話ですよ。
これ大事。大事ですよね。30代ね。
そして命に深まる話ですからね。
いや本当そうそうそう。
本当に。
そっか。まあなるほどね。走り始めた中田さんと。
ちょっとですね。
すぐ歩いちゃうんですけどね。疲れたら。
まあまあまあそうね。
夏ですからね。また疲れやすいですからね。
本当。
確かに。
ありがとうございます。
なんかちょっとそんな会社の話とかその名前の話を聞かせてもらって、
単純に個人的には嬉しかったなと思って。
いや嬉しかったこちらもこそ。
ちょっとなんかあの今日この場がロクションのマニマニっていう番組でございまして、
読みかけの本をきっかけにしながら話をしていけたらなーみたいなことを思っているんですが、
早速ながらこの読みかけの本、中田さんにとっての読みかけの本を一冊出していただきながら話していけると嬉しいなーというふうに思っているんですが、
読みかけの本と言われてどんな本が思い浮かびましたか。
いや事前に北村さんからそれね、あのちょっとこういう話したいんでって言われた時からすげーワクワクして本棚を探して、
持ってきたのがくるみど出版さんが出している寺井昭子さんという方が書かれた、
10年後友に会い。
この友というのはフレンドの友ですね。
10年後友に会いにという本を持ってきました。
ありがとうございます。
これは何年ぐらいの本なんでしょう。
出版が2012年です。
2012年ですね。
僕は多分2016年ぐらいに手に取っている気がします。
あーなるほどなるほど。
ちなみにこれの本の中身に入る前にちょっと聞きたくなっちゃうんですけど、
その本棚を見ながらどれかなーって思ったっていう、そのプロセスについて聞いてみたいなと思ったんですけど、
結構その読みかけの本っていう、すごい雑な抽象的な言葉から選んでくれたんだろうな、誰だよなーって思ったんですけど、
これを選ぶというのはどういう観点で選んだんですか。
確かに。まずすごいパッと思い浮かぶのは、今ツンドク中の本みたいなのあるじゃないですか。
今本当に物理的に読みかけの本みたいな。
それも一緒に思ったんですけど、なんか何だろうな、なんか今回は違う観点で選びたいなってまず思って、それは捨てたんですね。
で、本棚に普通にこう、僕の本棚って多分もう入り切らなくてどんどん買っちゃうから、
もう何度もこう、取捨選択して、生き残ったレギュラーメンバーしかいないみたいな感じなんですよ。
だからそのレギュラーメンバーたちを見ながら、どういう観点で選んだかな、なんかこう、まだ読み始めてすらいないかもしれないって思う。
読みかけって言うとなんか真ん中ぐらいまでは読んで、真ん中以降は読んでないみたいなイメージあるけど、
いや、そもそもこれ、読んだけど物理的には、読み始めてすらいないっていう心持ちになるかもしれないなって思えそうな本っていう観点で選びましたね。
へー、なるほどね、なるほどね。
なんか今のすごく個人的に面白いなって思ってて、読みかけって言うときに確かに読んで途中ぐらいのイメージは確かに持ちやすいかもしれないけど、
まだ読み始めてもいないかもしれないという視点で選んだっていうのは、過去何人ぐらい、なんか30人ぐらいとかゲストの方に来てもらった中で初めての観点な気がして。
もちろんそのつんどく中の人もいれば、今まさにつんつんどく中ですみたいな人もいれば、
昔読んだけどまだ途中な気がするなーみたいな人もいたけど、まだ読み始めてもないかもしれないっていう言葉はなんか初めて聞いたなと思ってて、なんか面白って思っちゃったんですけど。
読みかけっていうテーマ自体が面白いですよね。だから30人、30人の色がある。
そうですね。
唱え方が広いね、言葉で。面白いよね。
この読み始めてもいないかもしれないっていう感覚になったのはこの1冊だけだったんですか?それとも他にもあったんですか?
他にね、もう1冊一応候補は出したんですよね。
ほうほうほうほう。
うん。
なるほどな。ちなみにそれはどういう本なの?
それはね、久喜修造さんの偶然性の問題っていう。
そっちか、はい、なるほど。
そっちなんですよ。
岩波のね、ちょっと、ちょっとね、なんかこう、骨太な感じの。
はいはいはいはい。
いわゆる哲学書のようになるのかな。
うんうんうん。
うーん。
なるほどね。
久喜さんの本だったんですね。
そう。それは対極なんですよ、この2冊は。僕の中では。
読み始めてすらいない感覚になるっていう点では一緒なんですけど、久喜さんの方は、あの、マジで意味わかんないですよ。むずすぎて。
そうですかね。
そう、偶然ってものについて哲学してるんですよ、偶然っていう。
で、本当に難しすぎて、読んでるんですけど、目だけで追ってるだけで全然わかんないですよ。
はいはい。
一応頑張って読みましたみたいな。
あー。
漢字の本。
確かにな。
偶然性の問題は僕、まだ読んだことなかった、見たこともないですけど、久喜さんの本だったの、生きの構造っていう本が。
有名ですね。
そうそう、それだけはなんか目を通したことがあるんですけど、本当になんか、なんていうんですか、目を通し、なんかパラーッと通っただけというか、なんかマジ何も入ってこなかった。
そうそうそう。でもね、なんかね、文章が美しかったり。
そうそうそう。
そもそも視点が面白すぎるっていうか、偶然についてこんな真剣に考えてるんやっていうのが、面白すぎて一応読めちゃうんだけど、意味がわからなすぎて、読み始めてすらいない感覚のものだったんですよ。
なるほど。
なんか、でも何かあるみたいな。でも何かあるぞ、ここに、みたいな感じが久喜さんで、逆にこの寺彦さんはもう本当に読みやすい文章で、全部、なんだろう、楽しく読めてる。全部一冊として。
楽しく読んだんだけど、読み始めてないかもしれないって思った、ちょっと思ったっていう意味で、対局。
なるほどなるほど、そっぱそっぱ。
ちなみになんか、今ここから話し進めていこうとしたときに、中田さんとしては最初に10年後を共に愛にお出ししてくれてたわけだけど、今後半の偶然性の問題についてお出してくれてましたが、どっちを話していけると中田さん的には何て言うんですかね、楽しそう嬉しそうな感じですか。
僕はこのやっぱ寺彦さんのこの本を語りたいかなで、多分語りながら根底のテーマで偶然性の問題って話ときっとつながってると思っているので。
偶然性の視点
もしかしたら途中で偶然性の問題の話が始まってくるかもしれないし来ないかもしれないみたいな。
そうそうそう。来ないけど根底では偶然の話が多分ずっと出てくるんじゃないかと思います。
偶然ね、いいですね。ありがとうございます。
ちょっとなんか、くるみど出版寺彦さんの10年後共に愛について話をしていけたらなと思ったんですけど。
嬉しいな。
中田さんは、この2016年って言ってくれてましたけど、2016年は中田さんはどこでどんなことをしている人だったんですか。
僕仙台の大学から新卒入社の東京の会社に2016年4月に新卒入社して引っ越してきてます。
そのタイミングが、はいはいはい。
そう、で、くるみど出版ってくるみどコーヒーですよね、これ国分寺の。
国分寺にありますね。
あれを妻と行ったんすよね、やっぱ都内引っ越してきて。
へー、あ、なるほどね。
たぶんゆっくり急げってもっと前の本かな、たぶん読んでたのかな。
ゆっくり急げってもうちょっと前なのかな。
ですよね。
うんうん。
あの、なんて言うんですか、店主っていうか社長というか。
店主、はい。
だからくるみどコーヒー行ってみたいなと思ってたんで、ある日行ったんだと思うんですよ。
へー。
で、たぶんそこで売ってたんすよね、この本。
あ、お店で売ってたんだ。
確か。
やっぱりね、自分のお店で出版してる本だから、たぶん売ってるんですよ、販売で。
そうなんだ。
そう。
なるほどね。
そう。で、ちょっとネタバレすると旅行記なので、僕あの、
あ、旅行なんだ。
旅行の思い出
世界一周の旅も昔してたりとか、旅行旅みたいなのが好きなテーマだったので、
なんかあんま考えずに面白そうと思って買ったような気がします、最初。
へー。
あー、なるほどね。そうかそうか。
あー。なんかその、くるみのコーヒー今出ましたよね。
国分寺、国分寺市内、西国分寺でしたっけ?
西国分寺になってますよね。
あー、そっかそっか。
うん。
にある、なんか、なんて言ったんすかね、あれ。まあ独特なカフェって言うと。
そうだよね。めっちゃいいカフェだよね。
そうですよね。
いやー、そうだよな。
なんかあの、余談ですけど、学生時代、大学生時代の後輩がそこで昔バイトをしてて。
あ、そうなんだ。
そうそう。それで何度か僕も、西国分寺、僕がいた神奈川のエリアからすると相当遠いんですけど。
確かに。
ちょっと時々何回かだけ行ったことがあったので、くるみのコーヒーとしてたんですけど。
あ、そっかそっか。岸本さんも行ったことあるんだ。
そうそうそうそう。でもそっか、そういう本があったんですね。なるほどな。
ちなみに、その2016年、その仙台から東京に行って行った時は、東京は初めてですよね。
暮らすの初めてです。
そっかそっか。あれ?奥さんとは仙台で会っている?
そうですそうです。仙台で出会って、一緒に東京に越してきて結婚した。その度に結婚したって感じですね。
奥さんも初東京。
初東京です。
すごいな。新卒、初東京、夫婦。
そうなんですよ。新卒、結婚、初めてで2人で暮らすが、同時に4月に来て、あの、5月。
結婚は4月あったんですか?
結局正確には5月2日なんですけど。
集中して、なんか大変でしたね。
なんか人生が大きく変わるものが何個も重なってるみたいな。
詰め込みすぎたの、典型のやつで。
そっかそっか。
コンディションがめちゃくちゃ悪かったですね。
悪かったんですか。
そういうタイミングでのくるみだった?
そうそう、多分癒されに行ったんでしょうね、当時。
仕事も結構、営業部ですごいなんだろう、
結構こう、仕事にプロフェッショナルな人たちがいたっていうか、
よく言うと、ちょっと厳しさもありつつ、みたいなとこだったんで、
仕事も大変、2人暮らしで、また大変じゃないですか。
大変ですよね、それは。
特別な本との出会い
大変で、疲れてて、土日は多分何も考えたくなかった、当時。
だから、何か新しいことしよう、しよう、みたいな。
そういう気持ちでいたある日のカフェでしょうね、これ。
あー、そっかー、なるほどね。
ちなみに、なんかそのくるみ堂に初めて行った日の時の、
くるみ堂の中での感覚とかは覚えてるものってあったりするんですか?
なんかね、くるみ置いてありませんでした?テーブルに。
あるあるある。
なんかね、今わかんないですけど、自分たち割れませんでしたっけな、2人。
割れる割れる。
で、なんか食べ放題みたいな、確か。
食べていいよ、みたいな。
あの景色、なんかちょっと2人掛けのテーブルのそのくるみが置いてあってみたいな。
なんだろう、そのテーブルの雰囲気と。
すごく落ち着くじゃないですか。
そうですね。
あの店内の落ち着いた雰囲気は何となく覚えてますね。
あー、そっかそっか。
なるほどな。
それはなんか、もし覚えたらですけど、この本自体は、
お店の中で見つけたよ、買ったよって言ってくれてましたけれども、
それをなんか帰る時とかに見つけて買ったの?
それとも入った瞬間に目に留まったりするのかという、
どんなふうな接触の仕方とかをしていたんですかね。
確か帰りです。
レジの会計の。
会計の時の。
気がするな。
ちょっと定かじゃないんだよな。
半分気づいたら家にいたみたいな、半分そんな感じなんだよな。
いいですね。
なるほどね、なるほどね。
でも逆にそのタイミングぐらいを何となく覚えているっていうのが、
逆にすごいなって思いましたね。
今聞かれてね、変な引き出しがあきましたよ、そのああ言ったことない。
そっかそっか。
10年ぶりぐらいの。
2016年ってもうほぼ10年、9年前か。
そうそうそう。
この本は帰りかもしれないとか、お会計の時に手に取って買って、
それ以降すぐに読んだんですか、それもそういうわけではなく、
しばらくお家にあってどっから読んだみたいな感じの、
読んだ間隔ってどんなタイミングでどんなふうに始まってたんですか。
いやこれね、すぐに読んだ多分、で一気に読んだ。
そんな感覚が残ってますね。
第一章の最初の一部だけ見たときに、これは素晴らしいってなって、
ザーッて読んだ記憶があるな。
今お手元にあるってことはその第一章とか見れると思うんですけど、
今おっしゃった、これは素晴らしいって思ったのってどういう文章だったんですか。
ちょっと前段障、これ何の本か言っていいですか。
めちゃくちゃ面白くて多分北村さんもねこれ、
これやりてーってなるかもしれないなと思ってるんだけど、
この著者の方ってアメリカのハイスクール通ってたんですね。
山奥にある寮学校、寮の学校。
同級生90人いたって書いてあるんですよ。
80近くの国から集まってるんですよ、その90人が。
いろんな国籍の人たちがわーって集まってる、
ハイスクールに通ってたんです。
で、そこから普通に日本に戻ってくるじゃないですか。
で、ある日ふと、いつか会いに行くねって言われたら一応約束してたらしいんですよ、高校卒業するときに。
ただ言うじゃないですか、それって普通に。
この人本当にある日、その10年経った後の20代後半になって、
その同級生たちに会いに旅に出るんですよ。
日々何を感じてんだろうとか、
ちょっと前書きにも書いてあるんですけど、
同窓会で行くような選び抜かれたサマリーではなくて、
その元となる雑然とした毎日に少しの時間でも寄り添ってみたい。
その中で流れる思想や感情や思いつきを集めてみたい。
って思って、
一人一人いろんな国に散らばってるんですけどもちろん、
その同級生に。
会いに旅に出る、そういう旅行記なんですね。
思い出の深さ
最高です。
最高じゃないですか。北村さんも好きそうじゃない?
好きだわ。
僕もね、こういうことに憧れたりします。
なるほどね。
今のその文章を読んでくださったのを聞いていて、
思ったのは、
今の中田さんが、僕が知ってる範囲ですけどね、
中田さんがこの文章をすごくいいなって感じるのは、
本当にいいだろうなって感じそうだなって思ったんですけど、
9年前、10年前の中田さんもこれをいいなって感じてたんだって、
僕にとって今はすごい発見だったというか、
そうなんだって思って、
そこは中田さんが変わらず持ち続けてる、
大事な部分の一つだったりするのかもな、
みたいなことを今聞きながら思ったりしたんです。
確かに言われたらそうだな。
当時インタビューにも出会ってないですからね。
インタビューのイの字も頭にないし。
確かにな。何に惹かれたんだろう。
その時は何に惹かれたんですかね。
何に惹かれたんだろう。
いや何に惹かれたんだろう。
でも根幹は一緒なんだろうな、今の自分が惹かれてることと。
当時はそういうのは意識してないと思うけどな。
当時はね、
旅行機としての面白さを感じてたのかな、
どっちかっていうと。
2013年に僕、世界一周してるので、
まだ近いんですね、2016年って。
熱冷めやらぬみたいな感じが若干あるから、
この一つ一つ人に会いに行きながら、
会話して、また次の場所へ行くっていう、
旅場みたいなものが、
自分の体験にも多分かかなって、
自分の体験にも多分かかなって、
自分の体験にも多分かかなって、
そこに何かこう、いいなぁ、
旅だなぁみたいなことを思いながら、
読んでたのかなぁとは想像します。
なるほどね、なるほどね。
そうなんだ。
今の自分はどっちかっていうと、
この発想が素晴らしいとかね、
この企画ガチじゃんっていうか、
この企画自体がもうワクワクするわ。
みたいな観点とかになる。
視点がちょっと違う。
視点がちょっと違う。
企画ガチじゃんとか。
最高やんみたいな、なんか嫉妬するっていうか、
こんな面白いこと自分もしてみたいみたいなね。
やっぱりね。
なるほど。
ちなみに当時読んだ時、
最初、第1章を読んだ時は、
そう感じたかなって今聞きながら思ったんですけど、
何か読み切った時の感覚で残っているものって何かあったりします?
えー、物理的に読み切って。
うん、物理的に。
感覚で残っているものかぁ。
今ちょっとパラパラしながらでも全然いいんですけど。
そうだよね。音楽とか読んで、
なんか、そうだね。
何なんだろう。
パッとなんかこれだなって感覚の感触がちょっとないんだけど、
逆に面白いのが、だけどずっと本棚に残り続けたんですよね。
あー、面白い。
だけど本棚に残りつく、続けた。
なるほど。
ちなみにその時期から残っている本って、
たくさんあったりしますか?
意外とないですよ。その時期、ビジネス書も読みまくってたんですけど、
ほとんど今手放したし、
結構レアです。
あー、そうなんですね。
ちなみにこの10年で、手に取った、
手に取ったというのは、本当に触っただけでもいいですし、
読んだことでもいいんですけど、
手に取ったのは何回ぐらい?
この10年で、
多分読んだのはその1回だと思う。
マジで?
そうなんだ。
友人との再会
で、時々好きなパートだけちょっと読む。
ヨーロッパ北米編のこのパートみたいなのちょっとあるんですけど、
それが2、3回ぐらい。
でもあっても2、3回。
ずっといるだけ、本棚に。
へー。
そうなんだ。
ずっといる気がするっていう方ですね。
ちなみにその好きなパートって今言ってる、
ヨーロッパ北米編でしたっけ?
そこはどういう物語があるんですか?
なんかね、光と影っていうタイトルで、
今ちょっと読みながらなんだけど、
これも序盤なんですけどね、
瓶院に行くんですよね。
そこでホゼっていう友達に会いに行く。
やっぱね、最初ね、
なんかね、
やっぱちょっとお互い何話してるかわかんないみたいなリアルな話もあるんですよ。
10年前の同期生と。
お互い大人になってて、
ちょっとカフェ行くまで無言みたいな。
そういうちょっとリアルな。
おー久しぶりーって言って、
あっちのカフェ行こうか、カフェまで歩くまでちょっと気まずい感じのとこもあるながな。
でもそこから会話がね、
お互いの生きてきた話とか、
ホゼが今建築の仕事とかしてるんだけど、
その仕事で抱えてる葛藤みたいなものとかを、
お互い交換していくんですよね。
で、
なんか最後の会話がいいんだよな。
なんか光と影っていう話が、
建築でも大事じゃないですか、
光と影って。
そういう話をホゼとしつつ、
なんだろうな、
その光と影っていうのがある種、
お互いの人生の
メタファーみたいにもなってくるんですよね。
最後にね、
もし私の夢が叶って、
10年後またあなたを訪ねに来ることがあったら、
あなたはどこにいるかなって話してて、
で、なんかわからない、
でもそこにいる理由が想像のつかないような
興味深い話だったらいいなって思うよって。
で、どこまでも自分の光を追う彼を、
いつか思いもよらない場所に訪ねたいって言って終わるんですけど、
なんかね、僕その終わり方も好きなんだよ、
なんかこう、
現実的なホゼのさ、
今の現実の目の前に向かっている仕事の
例えば悩みとか葛藤が別に何か解決したわけでもないし、
この寺井さん自身も同じくそうじゃないですか、
でもまた2人はこれまま別れて日常に戻っていく、
うん。
うん。
だけといえばだけなんだけど、
うん、なんかでもそこにこう、
うーん、
なんかそこに何かこう、
また再放するかもしれないという可能性とかが
入ってくるだけで、
なんか人ってちょっと楽しく生きられるよなとか、
うん、
ちょっとこういう
ある種のお互いの深いところを交換するみたいなことが、
これ会いに行ったから起きてるじゃないですか、
寺井さんが。
確かに確かに、ほんとそうだ。
うん、なんかこういうのもね、はまらなくて。
いいですねー、
あーそうなんだ。
うまく説明できないね、なんかはまらないなーって感じ。
説明するようなもんではない。
はまらんなーっていうのはこういうのがどんどん一言で一緒、
一部ずつこう変わっていく感じの
進み方してきますね。
なるほど。
