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2025-05-05 34:13

#43 『集まる場所が必要だ ──孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』 ーー"集まる場所"はどうつくる? | ゲスト・横浜のシェア型書店 LOCAL BOOK STORE kita.主宰 / 森川正信さん【読書のまにまに】

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横浜・日本大通りのシェア型書店 LOCAL BOOK STORE kita.を運営されている森川正信さんをゲストに迎えて、トークセッション。多様な人たちが集う「場」づくりを行う森川正信さんの人生とその時々に在った本たちについて話していきます。

 

【今回のゲスト】

LOCAL BOOK STORE kita.主宰 / 森川正信さん
地元横浜に戻った際にコワーキングスペースの立ち上げに携わり、さまざまな価値観を持つ人たちが集う”場”の運営に興味を持ち、人と人が出会い、学びやあたらしい価値観に出会う機会づくりをなりわいにしている。最近では「コワーキング」+「something」をテーマに、本屋やパン屋など、多様な人たちが集う「場」づくりと合わせて、その地域や社会をアップデートするような学びのプラットフォームづくりに興味あり。
kita_books Instagram : https://www.instagram.com/kita_books/
mass×mass Instagram : https://www.instagram.com/mass.x.mass/

 

【登場した本】
『集まる場所が必要だ ──孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』 Eric Klinenberg

サマリー

このエピソードでは、横浜のシェア型書店「LOCAL BOOK STORE Kita」の森川正信さんがゲストとして登場し、書店の運営やビジネスの成り立ちについて語ります。また、森川さんは地域コミュニティの形成に関する考えについても触れています。森川正信さんが主宰する「LOCAL BOOK STORE Kita」の成り立ちやコミュニティの重要性が述べられ、コロナ禍での変化や新たな試みも紹介されています。「LOCAL BOOK STORE Kita」を通じて、コミュニティの重要性と多様な人との交流の大切さが語られます。森川さんは個人事業主としての経験から、新たな出会いがもたらすインスピレーションの価値についても述べています。

ゲストの紹介
はい、みなさんこんにちは。さて、今日も始めていきましょう。読書のまにまに。この番組はあらしろゆうきがナビゲートしてお届けしております。
読書のまにまには、ゲストの方がこれまでの人生の中で読みかけてきた本について取り上げながら、その本とゲストの方の心のままに、その瞬間の読書を楽しむことに意識を向けていく番組でございます。
本を読み終えるって何なんだろう?みたいな問いを持った時に、読み終えることなんてなく、どんな本も読みかけなのである。
考えると、もっと読書が気軽で楽しいものになるんじゃないかな、みたいなことを考えています。
一度目を通した本、買っただけの本、ドキドキ手にする本、本屋さんで見かけるだけの本、どれもあなたにとって読みかけてやり、それでいいんじゃないかな、みたいなことも思っています。
今回もですね、ゲストの方をお呼びして、一緒に読みかけの本を楽しんでいきたいと思っております。
さて、今回のゲストは横浜の本屋さん、LOCAL BOOK STORE Kitaの森川さんです。森川さん、よろしくお願いします。
はーい、よろしくお願いします。
はーい、お願いします。
改めて、森川さんはいつぐらいかな、おととしの秋冬ぐらいに初めてお会いしたような記憶があるんですけれども、
あの後ぐらい、本屋さん始めたぐらいから、いつか森川さん呼びたいな、なんとなく思っておりまして、今日こんなふうにお呼びできて嬉しいなと思っております。
ありがとうございます、お呼びいただいて。
ありがとうございます。
では森川さんのことを知らない方もいらっしゃるなというふうに思うので、
森川さん、普段どんなことをなさっているのかとか考えているのかとかも含めて自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
はい、みなさんこんにちは。森川正信と申します。
普段は横浜わかんない、日本大通りという場所なんですけども、
ここでシェアオフィスコワーキングスペースっていう場の運営をしながら、
俗に言う企業支援っていうのかな、街で新しいことを始めたいっていう人たちが集って学んだりチャレンジしたりっていう
コミュニティの運営をやっています。
その一環というかな、ますますかんないフューチャーセンターっていう場があるんですけど、
その一部を開放して、2021年からローカルブックストア来たっていう、シェア型書店って言うんですかね。
そういうお店をスタートさせて、今100名ぐらいのオーナーさんたちと集いながら書店の運営をしていると。
そんなご紹介でいいですかね。
ありがとうございます。
今聞きながらびっくりしましたけど、100人になったんですね。
そうなんですよ。
実は一昨日も説明会に行って、12名ぐらいの人がいらっしゃって。
そんなに?
入りたいってみなさん言ってたから、120ぐらいにはすぐなるんじゃないかなと。
え、あそこにまだ増やせるんですか?
そう。実は一番下の最下段っていう棚のところを開放することにしたので、
それを数えると25ぐらいあるので、今現在100なんですけどプラス25ぐらいいきますね。
すごいなあ、そうなんですね。
僕も森川さんのところで、シェア型書店の一つの棚に本を入れさせてもらっておりました。
そんなところからのご縁とはあるんですけれども。
そっか。僕が森川さんにお会いしたのは、最初が多分北の元々の前の場所のときに、
ちょっとこれ興味ありますって連絡をさせてもらったときに、
森川さんが出てきていただいて、ご説明いただいたのをすごく覚えているんです。
特にすごいめちゃめちゃ覚えているのは、パワポ資料を見せていただきながら、
儲からないですみたいなページが3,4倍ぐらい、途中途中であって、
そうだよねって思いながらも、そこらへんってやっぱりこの場としては大事だよなってすごく思った記憶をめちゃめちゃ思い出しました。
そうでしたね、そうでしたね。
いわてとか説明書行ってやると12人とかいるんですね。
でもね、しばらくやってなかったんで、移転も含めて4ヶ月ぐらい。
結構みなさん待ってましたみたいな。
ああ、そういうのもあるんですね。
だからね、ガッとエントリーいただいたっていうのはあるかなと。
ああ、そうなんですね。
本当に今朝起きたてのときにインスタ見てたら、北のインスタがたまたま流れてきて、
いついつ説明会あるみたいなやつを一瞬見たんですけど、
そっか、今はそういうふうに説明会みたいな感じでドーンって人が何人もやってんだってその瞬間ちょっと思ったので、
ちょっとああ、そうなんだって思いながら聞きましたね。
そうですね、そうそう。
まあでも、オープンしてからこの6月で4人でね。
ああ、もう4年なんですね。
でも最初は25名からスタートしてて、
1年目終わったときに50とか、2年目終わったときにそれこそ70とか、
3年目で90とかになったぐらいなんで、
本当にゆっくり皆さんの、それこそオーナーさんの口コミとか、
そういうので少しずつ増えてきたお店でもあるので。
ああ、そっかそっか。
そういうのはすごく良かったなと思ってて。
一人一人の方とのコミュニケーションっていうのかな。
対話もあって、お店を形作ってこれたんじゃないかなっていうのは改めて思いますけどね。
ああ、そっか。
地域の実践と成長
確かに僕がたぶん最初行かせてもらって入らせてもらったのはたぶん2023年の10月とかな気がしていて、
そう思うとそっか、もう1年半ぐらいなのか。
そうですね。
そんなにいるつもりなかったけど、いるつもりなかったというか、そんなに時間経ってるつもりなかったけど。
それぐらいなんですね、そっか。
結構ね、去年2024年の12月にね、移転を日本を踊るときに。
その前もね、やっぱり長くいましたしね、さっきの。
ちなみにすごいめちゃめちゃ興味が出てきちゃったんですけど、
それこそこの企業支援、日本踊り館内あたりでされている中で、
それこそ最初ってどういう経緯で会社が立ち上がっていったんですか。
ますますは、館内イノベーションイニシアチブっていう株式会社が運営してるんですけど、
2010年のときに横浜市の都市整備局っていう、実際のモデル事業で採択されて、
実はスタートしてるんですよね。
どういうあれだったかっていうと、館内の駅前に横浜市の視聴者があったんですけど。
駅前にあったんですね。
それが2020年のタイミングで、桜木町側の川の引っ越しますよと、新しいビルを建ててね。
それがだから2020年。
10年前にこの館内エリアから、横浜市の職員さんって2万人ぐらいいるんですよね。
市の職員で?へー。
その人たちが一気に館内からいなくなったら、ご飯を食べる場所もそうだし、いろんなゴッソリ抜けちゃう。
すると町の空洞感みたいなことがすごい懸念されてて、
10年前からこの町に新しい仕組みで新たな人を呼び込むみたいなことを提案してくださいみたいな。
へー。
プロポーザルみたいなのがあったんです。
そこに、館内イノベーション・イニシアチブっていう株式会社がエントリーをして、スタートしているっていうところです。
なるほど。そういう流れだった。
そして、僕はそのとき関わってないので。
僕は去年の2024年の6月に代表に交代してなったんですよね。
もともとのファウンダーの人たちが4人ぐらいいらっしゃったんですよね。
そういう方が、横浜銀行で活躍された小林さんという方がいらっしゃって。
小林さんが監査役として、館内イノベーション・イニシアチブの立ち上げにすごく尽力いただいた。
その小林さんが、銀行時代にわざわざ関わりのある企業様にお声掛けして、
15社ぐらいの方々に出資を少しずつしていただいてできているっていうのも、
そういう感じなんですか。
館内イノベーション・イニシアチブは、そこがすごく特徴だと思います。
15社ぐらいから出資が始まるんですね。
そうなんですね。
本当にそこには横浜銀行さんも入ってるし、
横浜市の中央卸売場の中の魚屋さんとか入ってたり。
マジですか。めっちゃ面白いですね。
マクニカさんっていう結構大きな企業さんも入ってたり。
本当に多様でローカルなつながりでできている会社という感じですね。
その会社が、さっき言ったコワーキングとシェアオフィスっていうものを館内に作って、
いろんなこれから社会的課題を解決したいっていう、
当時は社会企業課っていうふうに呼ばれるような、
途中からソーシャルビジネスっていうふうに呼ぶようになったんですけど、
そういう人たちが集積して、集ってみんなが成長しながら成長していって、
町の課題を解決して、テナントに卒業して僕は事務所を持ち回すみたいな感じで、
館内エリアにどんどんそういう企業が増えると。
そんな構想で実はスタートしてるんですよね。
なるほどー。なんか全然知らなかったですね。
あんまりローカルブックスは北の文脈では説明会でちょろっと話すぐらいで、
あんまりがっつりはご紹介してないんですよね。
そっかー。面白い。ちなみに堀川さんはどのタイミングから入っているんですか。
僕はますますができたのが2011年。3.11の日にオープンした場所なんですよ。
そうなんですか。
でもそれは事前に予定してたから別に意図的じゃなくて普通に偶然ですね。
そうですね。開設のパーティーしようとしてたら人が来たっていう話で。
僕はその年の7月。
まあやっぱり震災があって、あんまり社会で起業するっていうことを。
このタイミングに起業しても読めなすぎて、社会がね。
だからあんまりにもタイミングが悪いっていうかな。
そういう状況であった中で、半年ぐらいアイドリング時間みたいな運営をされてたんですよね。
シェア型書店の始まり
その間にちゃんとしたホームページができてなかったっていう話で、
ホームページを作れる人ってことで実は声がかかって。
なるほど。そうなんですね。ホームページ制作からなんですか。
そう。マスマスっていう場所が今度できます。
それのホームページを作ってほしいっていうので声かけられて、全代表の春田から。
自分はその前年か2010年のときに、ちょうど同じ館内で、
内閣府がやってた社会起業家の育成事業みたいなものがあったんですよ。
僕はそれに参加してて、マスマス代表の春田に会ってたんで。
森川さんホームページ作れるって言ってたから、相談させてくれっていうことで関わり合いました。
そうなんですか。そっかそっか。
すごいですね。なんか面白いですね。
ホームページ作るってところから入って、十数年して代表になってるんですもんね。
いや、ほんとですね。
面白いですね。
面白いですよね。エピソードとしては、2011年のときにコワーキングっていう場を作るんだと。
僕はホームページ作る人として関わるから、「コワーキングって何ですか?」みたいな。
コワーキングって…
当時そんなまだなかったっすね。
Googleで検索しても日本で3か所か5か所ぐらいしか出てこない。
そういう時代なんだ。そっか。
しかも超スモールな個人がやってるところで。
だからコワーキングはみんな知らないし、作られないから、シェアオフィスでいいんじゃないですかっていうのを提案したぐらい。
ファウンダーの一人である藤倉さんっていうね。
千代田区の千代田プラットフォームスクエアっていうのを立ち上げてます。
それ知ってるかも。なんだっけ。
結構有名な場所なんですよ、千代田プラットフォームスクエア。
あれ、学校からリノベしてみたんだっけ?
なんか違うから。
学校のビルを一つリノベして作られてるんですけど、
結構面白い人たちも入居されてたり、
全国から霞ヶ関に何か提案に行くみたいなときに活用されたりとか、
面白い場を作られてた人がファウンダーの一人でいらっしゃって。
そうなんですね。
それでいいんですと。
これからはワーキングっていうものが必ずシェアオフィスっていう形の紹介じゃなくて、
ワーキングで行きますっていうのを伝えられ、分かるようになったのでやったんです。
作るだけだと自分も面白くなかったんで、
ちょうど前年から自分は横浜に戻ってきて、
それまで東京の制作会社とか映像制作とかウェブ制作をやってたんで。
ああ、そうだったんですね。
そうなんです。
それで横浜に戻ってきたタイミングだったから、
独立して個人でクリエイティブな仕事をやってたんですけど、
やっぱりコワーキングとかって関わることでいろんな人と出会えるわけですよね。
自分の地元だし、コワーキングってこういう機能でこういうことらしいですよっていうのを伝えてたんです。
そしたら、いやそういうの分かんないからあなたがやってみたいな感じで、
毎週水曜日にランチジェリーとかっていう、
とにかくコワーキングに興味ある人来てくださいと。
一緒にお昼食べましょうみたいなイベントをやったりとか。
その辺から少しずつコミュニティ運営みたいなものに関わっていったっていう。
なるほどー。
どうなんですね。
なるほどなー。
ちなみに、そんな流れの中で、それこそコミュニティをっていうところから来たの話、
さっき冒頭してらっしゃいましたけど、
要するに本屋さんである出前制とかって最初の頃はなかったのだろうかみたいな。
どんな感じで始まったのかなみたいなことを思ったんですけど。
そうですね。なんでシェア型集団を始めたかっていうのは、
ちょうど2021年のタイミング、コロナがすごい猛威を振るっていて、
それまでますますそれこそ、スクールとかトークイベントとか、
結構コンスタントにやってきたんですよね。
やっぱり30人とか人が集う、リアルで集うっていうのができなくなっちゃって。
密だからね、人が集う。
結構みんなで何かワンテーマで集って、対話するとか考えるみたいなことがやっぱり僕らのすごく大事にしてた一つのイメージだったので、
一気にそれができなくなったときに、なんかこうアイデンティティじゃないですけど、
場としてそういうものができなくなっちゃったみたいな感覚が。
なるほどなるほど。10年ぐらいそこでやられ続けてるわけですもんね、そういう場を。
それでね、オンラインっていうのが出てきたけど、やっぱり配信でみんなで聞くっていうのと、またリアルで会うって全然体験価値として違うんで。
いろいろ考えてたときに、吉祥寺にあるブックマンションっていう中西さんという方がやってらっしゃる。
中西さんともともと知り合いだったんですね。
2016年のますますのトークイベント、ますますかくっていうのに中西さんがゲストでいらっしゃってて、
そこからたまにお話しする、ご飯食べてるとか、お友達になってて。
中西さんがもともとブックロードっていう本屋さんをやってらっしゃったっていうこともあるし、
いよいよ会社を辞めて、実はこんな場所を作るんですって教えていただいたのが、
ブックマンションっていう吉祥寺のシェア型書店だったんですね。
それクラウドファンディングをやられてたんで応援して、2019年の冬、お店に遊びに行って、
すごく素敵な空間とコミュニティーになったわけですよ。
あ、コミュニティーもだったんだ。
本当に面白い、空間と一人ひとりの路線も見えて、こういうのってとっても素敵だなと。
そこから1年後ぐらいに、先ほどの2021年の、ちょうど僕らも10周年っていうタイミングだったんで、
コロナもあったし、改装しようと。
オンラインブースを増やすとかね。
皆さんの働き方もだいぶ変化したから、コロナで。
それに時代にフィットする改装を10周年に向けてやろうと。
その一環で、イベントスペースだった場所が先ほど言った、みんなが集えなくなっちゃったんで、
どうやったら密次にならないけど、いろんな人が関われるかっていうところの視点で、
このしあがた書店っていうのがすごくいいんじゃないかと。
それで始めたんですよね。
へー。そういうところから来てるんですね。
なるほどな。
本屋さんやろうとかっていう動き方じゃないんですね、やっぱり。
コロナとコミュニティの変化
それはたぶんね、だいぶ面白いと思う。
面白いですね。
僕も最初本屋が絶対やりたいっていうよりは、コミュニティとか。
なるほどねー。
もうそっちがやっぱりベースにあったので、
その一つの表現としてのこのしあがた書店がフィットしたっていうかな。
うん。
しかもさっきおっしゃってましたね。そこがアイデンティティだった。
さっきおっしゃったのはすごく印象的で。
確かにアイデンティティみたいなものが、
10周年とか15周年もあるかもしれないけど、コロナで難しくなってしまう。
そこが本当に大事にしていることが、どうしても行動的に仕切れないみたいな。
次にどうするんだっていうところで、そこにいつかあるような。
確かに話の進み方としてすごくイメージができるというか。
それがなかったらずっとアイデンティティをちょっと失っているみたいなこともあり得たわけですもんね。
そうなんですよ。
あのタイミングではまだどうコロナが回復していくかわからなかったですもんね。
そう。今思い出しました。
最初に森川さんの話を伺ったときに、帰り道にふと始まったのが2021年ぐらいっぽかったけど、
本の話と今後の展望
その時期にこういう本屋さんを始めるってなんかすげえなみたいな。
どう高井が転んでいくかよくわからない。
みたいな中で、これやり始めたんだなーってすごく思いながら、
和社道あたりの道を歩いた記憶をすごく思い出しました。
ねえ本当ですよね。
それこそ、まだあの時代って人が移動すること自体もなんかね。
そうそうですよね。2021年ではまだそうですよね。
そうでしたね。だからお店も最初の25名の皆さんに共感してくれて、
始めてくださって、それが僕らも勇気づけられたし、
そこから今少しずつ増えてきてるっていうのもね、本当嬉しいですね。
いやー知らないことだらけでした本当に。
ありがとうございます。
個人的にはもはや本の話はせずにそこどんどん聞いていきたい気持ちがすごい出てきている僕もいるんですけど。
お好きなように。
ありがとうございます。
ちょっと今のお話にもかかわって、僕としては今まで知らなかった会社の話だったりとか、
そういうふうな感覚を会社として、そして森川さんとしてもたらしたんじゃないかと考えて、
結構かなりハッピーな気持ちなんですけど。
ちょっとなんか、こちらこそありがとうございます。
なんかそろそろ今日の主題みたいなところは本の話。
本屋さんの話だからほぼ主題に入ってるかもしれないけど、
本の話もできていくと嬉しいなみたいなことを思っていて。
読みかけの本というふうな形で、この番組では捉えてはおるんですけど、
森川さんにとって、今読みかけの本みたいなものでもいいですし、
はたまた人生を振り返すときに、これまた読みたいなーなのか、
あれまだ止まっちゃってるなーみたいな感じでもいいんですけど、
なんかふと出てくるような本ってどんなのがあったりします?
そうですね。今ちょうど本棚が目の前にあるんで、
浮いてある本で、そういえばちゃんと読めてないなっていうのがいくつかあって。
コミュニティの重要性
一つは、A字出版社の集まる場所が必要だっていう、
エリック・クリネンバーグさんという方の本なんですよね。
ちょっと帯を見ると、コロナが新たな街づくりに向けてみたいなこと書いてあって、
アメリカのシカゴのエピソードが書かれてるんですけど、
やっぱり興味・関心としては、コミュニティというか、場所がある。
要するに僕らの暮らしの中に、サードプレイスじゃないですけど、
会社と家以外に人が集えるとか、人と出会えるとか、
緩やかな場みたいなものがやっぱりすごい大事だなと思ってまして。
その一つの表現はコワーキングっていうのは、時代にそれこそフィットしてきて、
社会でも数が増えてきたっていう話ですよね。
ローカルブックスは来たもんは、本当に多様な人が売るっていうだけじゃなくて、
すごくいいんですよ。
すごくオーナーさん同士が、あら、みたいな感じで、お久しぶりみたいな。
なんかちょっとわかりますね、それ。
会話が始まって、緊急報告しながら。
最後は手に持ってる本の話したりとか。
やっぱりその意味では、場に関する本は結構僕読みたいっていうか、
インプットしたいみたいな感じで、これは手に取って、
最初の何ページしか見てないんだけど、途中ですみたいな感じですね。
集まる場所が必要だ。孤立を防ぎ、暮らしを守る。開かれた場の社会学。
っていうやつですね。
そうですね、そうですね。
ちなみに、それを聞いてより聞きたくなっちゃったんですけど、
森川さんとしてそういうコミュニティというか、集える場所、
緩やかな場所が大事であるっていうことを思うようになったのはいつぐらいからなんですか。
そうですね。僕は、東京の政策会社で8年9年ぐらいやってたんですけど、
2009年かな、ちょっと大きな病気しまして、入院をする。
そして1年ぐらい治療するっていうのがあったんですよ。
みんなに話してるのはあれですけど、白血病っていうね、病気になった。
そうなんですね。
ある朝、病院に行って、あざがいっぱいできたから。
あ、そんなに突然ですか。
そう。ぬらぬら鳴いて1週間ぐらい成長が悪かったり、
あざがちょこちょこ増えていったり、みたいなプロセスなんですけど。
病院に行ったら、もうこれは即入院だと。
もう来週から治療始まりますと。
おかげさまで薬が効いて、寒快っていう状況になった。
それでも治療するので1年ぐらい病院に行ったり来たりとか、
長いときは1ヶ月ぐらい入院したりとかね、間々でね。
そういうことがあって、復帰するっていうタイミングで。
といった会社は製作会社で楽しかったし、
ただやっぱりハードな仕事環境だったんで。
ある程度頑張ったから、地元で個人事業主でやろうって決めて戻ってきたわけですけど。
実はマスマスに入る前に、中華街にあったシェアオフィスに入居したんです。
そのときは8室ぐらいしかないんですけど、
そこで入居することによって、面白いコントデザイナーさんとか、
建築家とかっていう人に出会ったんですよね。
それまで横浜って、僕はある意味暮らす街だった街だから、働く街ではなかったわけですよね。
国境が働く場所みたいな認識で。
そのシェアオフィスに関わることで、同世代の面白い人たちと出会って仕事もらったりとか、
そういうのがまずできていくっていうことなんですね。
それが2010年の……違うな、2011年だな。
だからマスマスと同じぐらいでそういう場所に所属して、
マスマスの仕事に関わる中でもマスマスにも出会いすることで、
また新たな、いろんな面白い人たちと出会えたっていうプロセスがあるんです。
やっぱり会社員のときって、チームで仕事をしてたりするから、
企画を考えるときも、じゃあブレストしましょうって時間をみんなでとって、
30分でも40分でもわーっとアイデアを出したり、
雑談しながら形になっていくみたいなのがあったと。
やっぱり個人事業主になった瞬間に、すごい一人で、会社員は一人だからね。
寂しいって言ったらおかしいけど、
孤独みたいなものも感じたわけですよね。
それが、シェアオフィスとかマスマスみたいな場所に僕は所属できたことで、
一気に雑談できる人がめっちゃ増えて、
いろんなことがよりよく回り始めたみたいな。
まさに自分はその現体験としてあって、
地域で始めるときに、こういう場があることってすごい大事だなと思ったんですよね。
いろんなことを始めたい、どうしたらいいかわかんないときに、
そういう人たちが集っている場所に行くことで、
重要な課題をちょっと前に感じてて、こう解決したよとか、
そういう人が相談できる人がいたらいいねってすごい思ったし、
それがひとつの役割として、こういう地域には必要だっていうのが僕の中でも感じてて、
そういう場について、運営する側になったときにもそういう視点で言いますけどね。
なるほどな。
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