では、今日も始めていきましょう。読書のまにまに。この番組は、あらしろゆうきがナビゲートをしてお届けします。
この番組は、ゲストの方がこれまでの人生の中で読みかけてきた本について取り上げながら、
その本とゲストの方の心のままに、その瞬間の読書を楽しむことに意識を向けていく番組でございます。
本を読み終えるとは何か、みたいな問いを持った時にですね、
読み終えることなんてなくて、どんな本も読みかけなのであると考えると、
もっとなんか読書が気軽で楽しいものになっていくんじゃないかな、みたいなことを考えています。
一度目を通した本、買っただけの本、時々手にする本、本屋さんで見かけるだけの本、
どれもあなたにとって読みかけであり、それでいいんじゃないかなと考えています。
今回もですね、ゲストの方を呼び起こして、一緒に読みかけの本を楽しんでいきたいと思っております。
ではさて、今回のゲストはですね、リートリートの小林静香さんです。
静香さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、お願いします。
なんかこうやって静香さんをお呼びできるのが個人的にめちゃめちゃ嬉しいな、みたいなことを。
私もめちゃめちゃ嬉しいです。
ありがとうございます。
静香さんは僕の料理教室の先生なんですけど。
そうです。私の実は生徒さんですね。
そういうふうに言うとやっぱり驚かれるんですよ。
なんか料理教室に通って先生がいてね、みたいな。
料理教室に通ってるの?みたいな。
そう言ってくれてるんですね。
そうそうそうです。
そうなんです。
そんな静香さんでございます。
ちょっと静香さんのことを知らないリスナーの方もいらっしゃるかなと思いますので、
普段やられていることだったりとか、どんなところに意識向けられているのか、
みたいなことも含めてご紹介お願いしてもよろしいでしょうか。
はい、みなさんはじめまして。
イントリートの小林静香と申します。
アイルベイダーというインドの代替料の専門家で、
その知恵をもとに料理をやってるんですけども、
今荒代さんが言ってくださったのは、
私が世田谷の松陰神社っていう小さな町でやってるアイルベイダーの料理店がありまして、
イントリートルチという名前なんですが、
そのルチで開催している料理教室に荒代さんが来てくれているというお話でした。
なので、一般の通常営業というかランチの営業に加えて、
店舗で開催する料理教室とオンラインで開催する料理教室と、
あとは遠方の方とかにもアイルベイダーに触れてもらうように、
商品をいろいろ作ってまして、
中には冷凍カレーとか、冷凍のお粥とか、カカオミルクとか、
いろんな商品があるんですけども、そういうののオンラインショップを営んでます。
ありがとうございます。
確かにオンラインショップやられてますもんね。
そう思うと何か買ったことないやって、今心の中でちょっと思った。
大丈夫。買わなくて大丈夫。
店舗に来た時に欲しいものがあったら買えばいいと思います。
確かに店頭にもありますもんね。
そうそう。冷凍のカレーとかだけオンラインショップで、
ほとんどはルッチでも買えるようにしてるんですけども、
いろんな接点でアイルベイダーの食に触れてもらおうと思って、
授業をやってるという感じです。
ありがとうございます。
ちなみに今ってお店始めてどれくらいでしたっけ?
この間の12月で2周年なんで、今3年目に。
そうか。2022年から。
そうです。2022年の12月1日から。
そうか。そうなんだ。確かにもう2年なんですね。
そう。
あれ?料理教室っていつ、そういえばいつぐらいからやられてるんですか?
料理教室はね、サンチャワークって前曲がりしてたところからやってるんで、
もう5年目とかじゃない。
そういうことなんだ。
なるほど、なるほど。
個人的にいろんな他の生徒さんの話を伺いながら、
お店は確かにこの1、2年だった気がするんだけれども、
料理教室にいる人はそのより多い気がするけど、
あれ?みたいな気がしますね。
全然それより前からやってるんです。
そういうことなんですね。
曲がりが1年過ぎるか過ぎないかぐらいで常連さんにやってほしいって言われて、
ちょろちょろ始めて。
そういう流れなんですか?
はい。
へー、なるほどな。
ちなみにそのサンチャで曲がりしてお店やられていたのはいつぐらいからなんですか?
そういえばあんま知らないなと思って。
2019年から3年間かな。
じゃあなんか本当コロナかどんかぶりみたいな。
そうなんですよ。
コロナに突入するかのようにオープンしたコワーキングなんですけど、
なんかそこがサンチャークって言って三賢寺に住んでるフリーランスの人たちが、
コワーキングなんだ。
そうそう、自分たちのクラスマッチを楽しくみたいなコンセプトで、
結構同年代の40前後の子たちでみんなで立ち上げて、
私も立ち上げのメンバーなんですけど、
そうなんですね。
あの頃って会社はもともとフリーランスだからね、
みんな別にどっかに出社してたわけじゃないけど、
フリーランスと自宅にこもらなきゃいけなかった時期に、
みんなサンチャークは会員さんとか運営メンバー同士は、
わりと家に閉じこもることなくサンチャークに集まってきてたんです。
誰にも会いたいねみたいな時に、
一応ちゃんと距離とか取るんだけど、
あの時期に私寂しいっていう気持ちに一回もならなかった。
毎日飲食だとお客さんがいないとかあったと思うんですけど、
会員さんとか運営メンバーがいたんで、むしろ忙しかったかなみたいな。
人と話しながら状況をどう楽しく乗り越えようかって、
話しながら前に進んでったなって最初の曲がりがあって思いました。
そうなんですね。
そっか、そういう時代があったんだ。
そうなんですよ。
みんなあの時期にサンチャークにいた人は本当にラッキーだったと思います。
あんまり辛い思いをせず、感染することもなくみたいな。
そっか、なるほどな。
僕、世田谷駅あたりに住んでたことがあるって言いましたっけ?
うん、前聞きました。
あれでも2010、僕2018年までいたのかな。
ほんと入れ替わりですよね。
2018年の頭ぐらいまで、何年だろう、1年半ぐらいかな。
大学生時代の友達4人ぐらいで、一軒家を借りてシェアハウスしてて。
すごい若いですね。
そうね。
話しながらまだ若いからな。その頃はもっと若かったんだもんね。
その頃何歳かな?
7年前でしょ。
そうです、25ぐらいな気がします。
25くらいはやりますよね、そういうこと。
そうっすね。
最後のシェアハウス。
確かに僕もそれ最後のシェアハウスでしたね。
それから7年経って33歳ぐらいになりましたけど。
素晴らしい。それから7年も経ってんだね、だんだん。
でもそっか、なるほどな。
あんまりコワーキングのことは全然知らなかったので、そうなんだって思いましたね。
後ろさん行ったらすごい気に入ってくれると思います。
設計はサンチャー君もルチも同じ柴山秀平君って言って。
そうなんですか。
柴山秀平君は奥さんのひとみさんと一緒に北千住で事務所の事務所兼自宅兼本屋をやってるんです。
本屋さんやってるんですか。
そう、ガラス屋さん本屋さんやりたいっていう話聞いて、千葉市のとこ行ったらいいのになって思いました。
ちょっと今度行ってみたいです。
この2人もずっと本屋やるのが夢だったんだって。
そうなんだ、そうなんだ。北千住スーパー遠いけどでも行きます。
そうですね、行く価値ありだし、すごいなんかそういう場作りって意味では本当にいろんなメンバーがそれぞれで活躍するコワーキングなんで面白かったです。
今もあるんですね。
もちろん、はい。私自分だけ来ただけで、いろんな人が卒業してまた入ってってこうやってるんだけど、代表は基本的に変わらず。
そうなんですか。
素敵なことを聞きました。ありがとうございます。
ちなみにこの番組も多分聞かれている方々の中で、アイルウェーダーって何的なことを思う人も結構いそうだなみたいなことを思っていまして。
そんなでも多分話すとすごいある話だと思うんで。
大丈夫です。
静岡さん的にちょっと軽めに人にアイルウェーダーを説明しようと思うとどんなふうにしているのみたいなのも聞きたくなった気持ちも含めて。
そうですね。
どんな感じなのかちょっと教えてもらっていいですか。
AIとかに聞いた方が上手に喋るなっていう。
アイルウェーダー最初ちょっとだけ触れたようにインドのインド発祥の代替医療で、
割とアイルウェーダーっていうと、まずスリランカが最初とか、おでこにオイル垂らすやつみたいなぼんやりとしたイメージが日本人にすごいあると思う。
多分美容でスリランカで生まれてなんとなく綺麗になる以上みたいな感じになっていると思うんですけど、
実際には生まれた場所はどこだとしても、医療だってことは結構大事で、
世界中にアイルウェーダーの資格を持ったドクターが治療現場にも当たられているという、今を生きる医療なんですけども、
一方で一般の人も勉強すると、自分の体を病気になりにくい状態にすることができたり、
病気になったときにその病気を鎮静するために、食事とか生活法とかセルフケア、セルフケアの中にオイルを使ったケアとかがあるんですけども、
それを体系的に勉強すると、一般の人でも未病対策とかができる生活の知恵ですね。
ありがとうございます。
今のを教えていただいて、一番最初に確かにアイルウェーダーがきれいになるのみたいな話。
きれいになるの?
僕も何度も言ったことがあるけど、スリランカにアイルウェーダー受けに行ったときに、
行く前もそうだし、帰ってきたときもすごい反応としてはエステに行こうとしているのかお前がみたいな、そんな長期間のみたいな。
きれいになろうとしているのか、そういうことをすごい人に言われたなと思って。
そうですよね。
そういうわけではないんだ。
実際にでもきれいにはなりますよね、アイルウェーダーやっている人って。
それは体も心も健やかな状態になってバランスが取れてくるし、風邪ひいている状態できれいな人ってあんまりいないから、
いつも元気だとやっぱり元気が、力がでわいてきて、その力が人に対してきれいだなという印象を与えるんだと思って。
間違ってないけどやっぱりエステって感じなんだろうね。
そうですよね、日本だとどうしても。
そうです。
あとあれですもんね、あってもやっぱり、今僕が住んでいるところの近くにもアイルウェーダーをやっているとこいくつかあるっぽいんですけど。
女子のほうは多分すごい多いかな、ヨガの先生も多いしね。
そうですよね、やっぱりどこを前見たときにどこを見てもやっぱりエステ的なというか、ちょっとトリートメントオンリーで。
だからやっぱりそれを見るとやっぱりどうしても確かにそういうふうに見えるよなみたいな。
オイルペアはすごい大事なので、サロンがあることはすごいいいことだし、今日本の中でもね、国内にすごいオイルウェーダーのサロンたくさん増えているので。
そうなんですか。
個人でやる方が多いからね。
確かに。
そうですね。あの時は妻と新婚旅行で2週間行きましたけど、
また次いつ行けるかわかんないけど、また数年後に行きたいねみたいな。
行けますよ、もう。
話をしておりますね。
嬉しいです。
いやー嬉しい。
ちなみにだんだんと本題の方に入っていこうかなーみたいなことを思っておったんですけど、
なんかあんまり静香さんと本の話ということ自体はしたことがないなと思って。
静香さんの本っていう風に思い描くと、やっぱりなんかサンスクリット語のなんかそういうアイルベイダー何かかなーみたいな
ぐらいしかわかってないなと思ったりもしてるんですけど、
静香さんとしては本との付き合いはどんな感じだったりするんですか、普段。
それはですね、本当いわゆる本の虫ってやつです。
あ、そうなんだ。
いっちゃうときから本当に学校の峠校を本読んでるみたいな子です。
あ、歩きながら。
うん、歩きながらだったし。
はいはい、電柱にぶつかるみたいなそういう。
そうですね、リアルに電柱にぶつかるし、
あのー、なんか例えば連続ドラマとかは、今のネットフリックスとかのどんどん配信が来るとかそういうのはすぐ我慢して寝れるんですけど、
本だけはやっぱり続きが我慢できなくって、
不可視しちゃうとか、本だけに限らず、本っていうか本の中にいっぱいあるか、小説も漫画も新書も、
なんか家の中で一番自分が宝物として持ってる何かっていった本があるかなって。
そうなんだ。宝物っていう概念が本に対してあるんですね。
ありますあります。
これは、なんか値段がつくとかそういう意味じゃなくて、
私にとって今までこう、得てきた宝物の中で一番かな、みたいなものの中に本があるって感じ。
その問いちょっと初めて聞きました。
あなたの本の中で宝物はありますか?みたいな。
考えたことなかったけど、面白いですね。
そうですね。この本に出会えた私相当すごいじゃんって思うよ。
なんか小さい時からいっぱいあるし、
なんか支えてもらってきたなって思う瞬間がいっぱいありまして、
2年前にイートリート始めて10年目だから、
イートリートじゃないアイルベイダー始めて10年目だからって言って仲間で本を作ったんですけど、
そうなんですか。
吉野さん多分ね、それ気づいてないと思うんだよね。今度見つけるね。
すいません、なんか気づいてなかった。
なんかね、なんか私もしかして教えてないかもと思って。
今度はお渡ししますけど。
ありがとうございます。
その本は、それがメディアとして本だったのはやっぱり、
そのメンバーみんなで一緒に作ったんですけど、みんな本好きで、
なんか形に残すんだったらっていう時に一番意見が出てきたのが書籍だった。
ちなみにそれは検索者出てくるんですか。
検索者出てくるんですか。
出てきます。それこそ私のオンラインショップに載ってます。
体のために載るレシピっていうタイトルで。
あれですね、不勉強な生徒として何を見ていないかね。
全然そんなことない。情報量が多すぎるんだと思いますよ。
イートリートのね、体のために載るレシピ。
左手からで体のために。
これか。
本当だ。本当はショップが一番出てくる。
バカでかい本なんですよ。
どれくらいなんですか、これ。
A4で、先方は藤原印刷さんというところでやっていただいたんですけど。
長野の方ですか。
あっちが兄で、弟の藤原、弟の方は東京に結構いたのかな。今もいるのかな。
藤原印刷さんなんですね、そうなんだ。
みんなで一緒に作るが基本なんで、ちょくちょくお願いして、結局スリス層のコデックス型っていって。
コデックスって背拍子のところを糸で閉じるんですけど、それをさらに分厚い板で表紙を作って挟んで立てれば立つし。
自立するんだ。
そうそう、でも基本的に100、180度開いて紳士を見るような気持ちでこの本を読んでほしい。
だから片手では読めないとか、いろいろ重くて持てないとか、いろいろなんか独占に。
確かに重そう。
独占体験に集中する時間を持ってほしいっていう気持ちで、この大きさ、この分厚さ、その閉じ方みたいなのを見てほしいっていう感じです。
なるほど、今ショップを見ていて気づいたんですけど、これ森岡書店さんですか?
そうです、森岡書店さんが私の慈悲出版の展示の小キャラ落としで、森岡さんとここでやった後に大会松田屋とか、ジャンのトワイライライトさんとか、いろいろ。
それこそ独立型の素敵な書店さんでいっぱいやらせていただいて。
そうなんですか、知らなかったな。
全然。
本への愛は人並みではないっていう。
そうなんだ、すごい。
しかも藤原印さんもこの前、寿司にいらっしゃってて。
そうなんだ、イベントかなんかで。
そう、寿司にあるアンドサタデイっていうカフェがあって、このカフェのポップアップみたいな感じでおられてて。
その藤原さんの、あれお兄さんかな、お兄さんな気がすると、おしゃべりさせてもらって、本買ったりして。
紙ってこんな違うんだみたいな。
そうでしたね、感動しますよね。
そうでしたか、そっか、そうなんだ。
この本は後ほど購入したいなと。
ありがとうございます。
ちなみにさっきおっしゃってた、宝物の中に本があるっておっしゃってましたけど、
例えばそれって言える範囲ですが、どんな本だったりするんですか。
いっぱいあるんですよね。
そうなんだ。
いっぱいあるんだけど、
本当にそれは印刷の仕方が美しいとかだけじゃなくて、内容としても、
例えば小説だったらジャネット・ウィンターソンの東大森の話っていう本があるんですけど、
20代の半ばで読んで、これは私が書くべき本だったんじゃないかっていうくらいの。
すごいそれ。
もうすごくて、自分の細胞がこんなにわくことってあるんだって思うくらい感動して、
一瞬で読んだ小説だったり、
あとは小学校、高学年の頃に一番読んでたのが谷崎一郎一郎で、
小学校で。
そう。
すごいな。
おじいちゃん家の、種ヶ島におじいちゃん家があったんですけど、
その時、寝裏部屋に祖父とあとおじいのコレクションがあって、
谷崎一郎コレクションと、
あと、
手塚治虫コレクションと、
全部あったんだけど、
そこかで、
これはラジオ向けじゃないけど、
男の人への理解みたいなのを谷崎一郎でしたなとか、
その時その年齢で、
いつも私のそばに一冊一冊あったなって思い出す本があるなっていう感じです。
もちろん湯上貴三郎さんの画集でA3サイズのすっごいでっかくて、
いかにも宝物、しかも初版で買って、
湯上貴三郎さんね。
そういうのもあるんですけど、
もうちょっと人生に大きく影響を与えた本っていう意味で、
何冊かあるという感じです。
ちなみに、さっき話、一つ目に出していただいた東大森の話、
もう一つ聞いてみたいなと思ったんですけど、
ジャネット・インターソンさんか。
この本の中で、
どんな内容なのか、
Amazonの書いてるやつ一瞬読み上げようと思うんですけど、
スコットランド災害の港町で暮らす10歳の少女シルバーは、
不良の事故で母を亡くし、みなしごとなる。
彼女を引き取ったのは、200年以上生きているという盲目の東大森っていう、
ピューか。
シルバーは見習いとして、この不思議な老人と東大で暮らし始める。
というふうな感じの話が始まるわけですけど、
これって静香さん的には、
20代のでしたっけ。
それはどういうふうなところが、
その頃の静香さんに響いた。
海外の翻訳小説っていうのを、
そんなにたくさん読んでなかったのかな。
大学生の時とかに柴田茂樹先生とか、
男性の翻訳家のアメリカ人の、
ゴリゴリの男性っぽい小説が読んでたんだけど、
これ岸本幸子さんっていう、
日本人の翻訳家が翻訳されてて、
その頃、
その翻訳小説を読んで、
その頃からか、今も縁があるけど、
日本人のある小説家の方に、
すごい可愛がっていただいて、
何冊か読んでみなよって渡されたうちの1冊。
女性の翻訳家さんが書いた、
日本語訳の海外小説っていうのを読んだのが、
ほぼ多分この頃が初めてで、
結構そのスタートが衝撃的というか、
私は崖の縁で生まれたみたいな感じで始まるんだよね。
結構入りが強くて、
なんかすごい、
鮮烈なスタートだったんだけど、
読み方を変えていれば、
自動文学かなっていうくらい、
可愛らしい部分もあり、
男の人が読んだらどう思うか分からない、
この主人公の女の子を、
自分の心の中に投影しながら、
私は読んだなって感じがするんです。
古事になったね、
その主人公が、
目が見えないおじいさんとともに、
灯台を守りながら生きていくんだけど、
これからどうやってその子が大人になって生きていくのかな、
っていうのを自分で考えながら、
物語が進んでいくじゃない。
その時に2人は、
おじいさんと主人公は、
灯台の中にいるから、
灯台で光をどこかに向かって照らすことはするんだけど、
自分のことは照らせないわけ。
そうですよね。
自分の人生を探してるんだけど、
主人公は灯台の中にいる間には、
自分の生き方を見つけることはできなかった。
灯台の中にいるときは。
当てられないから。
物語が展開していくんだけど、
私は20代の半ばってまだ会社員で、
大学を辞めて、
大学卒業して、
GPGをちゃんと卒業しました。
GPGで入って、
25くらいまで正直、
あんまり考えてるようで考えてないというか、
受験とか就職とかで、
めちゃくちゃ苦労するみたいなことが
あんまりなかったから、
ポンポンポンって進んじゃって、
急に多分20代半ばで不安になるというか、
不安というか、
これからどうするんだろうみたいな。
でも私は自分の中に何かがあるような気がする。
漠然とみたいな感じがあった頃で、
それで多分小説家の方が
すごい構ってくれたり、
今でも人生の大先輩って言えるような人たちで、
なぜか25くらいの頃の私を発見するみたいな感じなんですよね。
こんなふうに声をかけていただくんだったら、
って思いながら、
読んだ本なんですよ。