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はい、毎度おなじみ、執筆広記です。
イエーイ!
バーイ!
すいません、なんか強要したみたいな感じになって。
いや、楽しみにしてます、これは。
今回は、連載第6回かな?たぶん6回。
おー、すごい、積み重ねてますね。
積み重ねてますね。
今日のおみくじと時勢録です。
はい、このおみくじの話自体は、
Muroさんがもう一つやってるのらじおでも話してましたよね?
のらじおでも話しましたね、はい。
おみくじ3回引いた話。
おみくじ3回引いて、3回とも身の程知らずって書かれたっていう。
いいエピソードだ。
ひどい。そんなに身の程知らずなことあるかなって思ってるんだけど、どうだろう。
神様は結構僕のことを身の程知らずだって思ってるらしいんですよね。
それが、日光東照宮でも、京都の平安神宮でも、嵐山の野宮神社でも、
全部で身の程知らずという結果が出たんで、
一応結果は、吉、強、大吉だったんだけど、
全員身の程知らずって言ってたんで。
それぞれ違う神様にそう言われちゃ、もうどうしようもないですね。
僕としてももう立つせいがないよ。
身の程知らずかどうかわかんないけど、とりあえず僕は身の程知らずなんだと思って生きるしかないよね。
この可愛らしいくだらない話と何が結びついてるんでしたっけ。
マルクス・アウレリウス・アントニウスっていう古代ローマのローマ帝国の五賢帝っていう五人の賢い皇帝がいたとされてるんですよ。
この五賢帝の時代っていうのはローマが最も歴史上繁栄した時代なんですよね。
この五賢帝の一番最後の皇帝がマルクス・アウレリウス・アントニウスなんです。
この人は子供の頃哲学者になりたかったんですよね。
その哲学者になりたかったんだけれども、出来がめちゃくちゃ良かったから、
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親戚の大王子さんが二代前の皇帝だったんですよね。
ハドリアヌス帝っていう。
ローマが歴史上一番でっかかった時の皇帝なんですけど、
ハドリアヌス帝にこいつ賢いなってなって、
その次の次の皇帝候補として宮廷に招かれちゃう。
哲学者になれないというか、皇帝になるしかないっていうのが結構人生の早い時期で決まって、彼は。
正確に覚えてないけど、15歳くらいだったかな。
皇帝になった後に、二代前の皇帝の時にローマ帝国最大になったんですけど、
その後っていうのは結構反乱が相次いだりとかして、異民族の反乱とかローマ人の反乱とかいろいろ起きて、大変だったんですよね。
皇帝自ら自分の個人的財産みたいなものを投げ打って、
ローマの軍団を作り直して、その軍団を率いて内乱の鎮圧に行ったりとか外敵と戦いに行ったりとかしてたんですよ。
その陣中で書いた日記っていうか、随荘メモみたいな。
思いついたことをとりあえず書き留めとくみたいなのが、自制録っていう本になって、日本語だとね、自ら帰り見る記録ということで残ってて、
その本自制録っていうのがあるんだけど、このくだらない話とその自制録っていうのを取り合わせた話を今回書かせていただきました。
なんか結構大変な時に書かれたものなんですね。
そうそうそう。だからローマが最も繁栄してたのが五元帝の時代なんだけど、なのでハドリアヌス帝の時に最も大きくなってたから、
マルクス・アウレリウス・アントニウムスの時はすでに下り始めていたというか、
ちょっと陰りが。
そうそう陰りが出始めてる時期で、すごくやることがたくさんあった。それをリカバーするのに。
ああそうなんだ。マルクス・アウレリウス・アントニウムス、世界史一生懸命やってたらたぶん大人になっても一生覚えてる名前ですよね。
五元帝の名前全員覚えさせられますもんね。
あと私は超個人的な理由なんですけど、すごい好きな映画に羊たちの沈黙っていう映画があって、それのレクター博士がクライマックスで犯人が何でこういうことをしたのかっていうのを解明するために、
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マルクス・アウレリウス・アントニウムスの実生録を読みなさいって言うんですよ。なので覚えてました。
それだけ。
捜査官は、クラリス捜査官はそれを読んで犯人に飛びつくんですか?
ではなくて、もう本当にわかる直前ぐらいの、最後の最後の二人の会話の時に、犯罪を犯す理由っていうのは心理的にどういう理由から来るのかっていうのをわかるためには、そのマルクス・アウレリウス・アントニウムスの実生録を参考にしろっていうふうにさらっと言って、ただ一言出てくるだけなんですけど。
なので私にとってはなんか、人間を知るための書みたいな感じなのかなっていうイメージがありますね。
さらっと読むと、結構マッチョなんですよ。眠いとか言うなとか。
お前のやるべきことをやれ、みたいな。バリバリ体育会系の営業会社で言われるみたいなことがいっぱい書いてあるんですよね。
私買ってみて、途中で挫折したんですけど、最初の方だけちょっと読んだんですよ。その時点ですでに、若い時間っていうのはちょっとしかないから急ぎなさいって書いてあって、うわーって思って。ちょっと読むのやめたんですけど。
急いでますか?
いやー、結構のらりくらりやってますね。
僕も若い時、自生力を買って読んでみて、万能長人みたいなところあるじゃないですか。素晴らしい校庭で、バリバリやってる人がバリバリ厳しいことを言うっていう、うるせえって感じの本だとずっと思ってたんですよ。
でも自生力の解説本を岸道郎っていう哲学者の人が書いてるんですけど、その人の本を読むと、さっき言ったようにすごく哲学者になりたかったんだって。
で、自分の憧れの哲学者と一緒のように、当時ローマでベッドで寝るという習慣だったみたいですけど、床で寝るとか粗末な服を着るみたいなことをやってたらしいんですよね、子供の時。
お母さんにやめなさいって言われて、やめたらしいんだけど。
形から入るんだ。
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形から入るっていうか、当時もう何人かギリシャ人の哲学者の先生みたいなのがついてて、彼の家庭教師がついてて、その先生たちを通して、ギリシャの哲学者たちの思想みたいなのを知って、でも感銘を受けてて、哲学者になると思ってたってことだよね。
これが正しいやり方なんだって思ってたところ、お母さん怒られ、親戚のおじいさんに、お前は今度皇帝になるんだからって言って連れて行かれみたいな。皇帝になってみたら、帝国は問題ばっかりで。
かわいそう。
一番初めは共同皇帝になってるんですよね。おじいさんが次はこいつ、その次はこいつとこいつみたいな、二人決めてて同世代で。でももう片方の方はあんま仕事するタイプじゃなかったらしいんですよ。
じゃあ何すんの?
遊んで暮らしてたらしいんだけど。別にそれも気にせずに、マルクス・アウレリウスはちゃんと仕事してて。
真面目だな。
そうそうそう。だから周りに頼れる人みたいなのもそんなにたくさんいるわけじゃないみたいな状態の中で、自分がやるしかないわけよね。
自分がやるしかないっていう状況の中で、本当は皇帝なんかやりたくないのに、朝起きて眠いって思うんじゃないと。
今日一日お前がやるべきことをやるんだって、誰に読ませるわけでもないメモに書いてるって、いじましいというか、なんかこう、泣けてきますよねやっぱね。
うん。なんか頑張ってるんだなって。ちょっとマルクス・アウレリウス・アントニヌスの気持ちみたいなのを想像できますよね。なんでそんな厳しいこと書いてるかみたいな。
同情するというか。
うん。やりたくないのにね。
やりたくないのにね。
こんなちょっと傾きかけてる。ローマ。
うん。すごいよね。
それを引き合いに出すことによって?
うん。やっぱ自生しないといけないよねと。
うん。なんか、神様から身の程を知れって言われてたから、身の程を知るために、自らを顧みるっていうことを考えたときに、自らを顧みた偉大な先達といえば、マルクス・アウレリウスじゃないですか。
で、やっぱ辛い局面でも、自分に頑張れって言って頑張るしかないんだっていうのを聞いて、頑張ろうって思いましたっていう話よね。
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マルクス・アウレリウスの方がいじいましくないですか。そんな。
うん。
まあでも、そっか。そういう人の日々を顧みる言葉も、おみくじを3回引いちゃうような自分も、ちょっと近いとこにいるみたいなことなのか。
近いとこにはいないよね。やっぱね。おみくじを3回引くやつはダメなやつだよね。やっぱね。
まあ、おみくじを3回引いてる場合じゃないみたいなことだよね。
ああ、そういうことか。
その日々直面していることにさ、自分の力で対処するしかないよねっていう話だと思うんだよね。そうだなって思った。
あの、この文章の中でマルクス・アウレリウスを紹介するくだりが、ちょっと遠い親戚の賢い子をみなさんにご紹介しますねみたいなテンションだったのが、すごい好きでした。
マルクス・アウレリウスの親戚のおじさんみたいな感じで書いてた、僕。
そう。なんかそうすると、かわいいかもこの人みたいな気持ちで、マルクス・アウレリウスのことをすっと自分の中に入れられるなって思いました。
ああ、よかったです。今回これを出筆するにあたって、それが一番なんていうか、僕の中での転換ポイントっていうか、自分に言ってたんだなみたいなのが、すごい、なんかできてる人に説教されてるっていう感覚で読んでたから、若い時は。
なんかそうじゃなくて、すごく大変な局面で自分自身に向けた言葉なんだと思って読むと、全然読み味が違う。
うんうん、わかる。すごいわかります。
例えば、「正気に帰って事故を取り戻せ。目を覚まして君を悩ましていたのは夢であったのに気づき、夢の中でものを見てたように現実のものを見よ。」って書いてあって、なんかすごいなって思うんだよね。
ああ、それだけ現実が大変だったのかな。
だからやっぱ、あるんだと思うんだよね。自分の中に哲学者として生きたいみたいな気持ちが。
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うんうん。
でも、それっていうのは夢の中の気持ちであって、夢の中でものを見てるようなもんで、今ここの目の前にある帝国の危機みたいなものを正気に戻って取り込まないといけないんだっていうの。
だから、哲学的な命題みたいな自分を悩ましていたのは夢であって、夢で哲学者として世界を見ていたようなわざわざしで現実を見るんだと。それぐらいの真剣さで現実を見るんだっていう話なんだと思うんだよね。
ああ。大変だなあ。
ねえ。
うん。なんかその、自分自身に言い聞かせてることだって思うと入ってくるみたいなのをすごいわかるかもって思いました。なんか歌詞とかでも。
はいはい。
なんか、「前を向いて生きていこうぜ!」みたいに言われると、「は?」ってなるけど、その、「前を向いて生きていかなきゃいけないんだ!」みたいなのを自分自身のために歌ってるみたいなニュアンスだと受け入れられるっていうか。
そうね。
うん。なんかこっちに向かって言われるとうるせえなって思うけど。
そうね。
この人は自分の中で自分と対話してこの言葉が生まれてるんだって思うと。
うん。
なんかそれ、その構造自体に自分をちょっと重ねられて、そうだよねって思える気がする。
あとこの文章で私がすごい好きなのは、なんか室さんの、なんか僕ってほんとどうしようもないなーみたいな、独り言みたいなのがこの文章全体に漂ってるところがすごい好きです。
漂ってますか。
うん。なんかおみくじで身の程を知れって言われたこともだし、言われてえーって思って3回もおみくじ引いちゃったみたいな。
なんかそういう自分自身のなんか、あーほんとどうしようもない自分ってみたいなのと、そのあーほんとは哲学者やりたかったけどローマ治めなきゃなーみたいな、このマルクセアリリウスが結構つながる感じがするから、すごい好きです。
ありがとうございます。
いいなーって思いました。
よく読んでくださってありがとうございます。
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なんかそういった意味では、第1回ともちょっと近いかなって思いました。
あー花束のお話とね。
うん。1回目の話もなんか僕しょうもないなーみたいな雰囲気がすごいあったから。
まあ1回目の話と今回の6回目の話は自分の話ですもんね。
あー。
結構前回の自由の話とかは政治状況の話をしたりとか。
うん。
そのーなんて言うかな、キューバの話とかはそのーなんか、僕たちの中に潜む差別意識の話とかをしたりしちゃってたから。
うん。
あんまり僕の個人的なエピソードみたいなのなかったですもんね。
うん。そうですね。そういえば。
今回はおみくじを3回引くっていう僕の個人的なエピソードが混ざり込んでるから、僕による僕感みたいなのが出てるのかもね。
うん。そうかも。
僕が僕を語るときの手つきみたいなのがこれなのかもしれませんね。
あはははは。そうなんだ。しょうもないなーって思ってるんですか。
僕は僕のことをしょうもないなーと思ってるんでしょうね。
うーん。でもじゃあ大丈夫じゃないですか。身の程知れみたいな。
うん。ありがとう。頑張って身の程知りたい。
うん。
だってあれだよ。
うん?
徳川家康にはさ。
うん。
人の行いを7字にて言うって。あなたの行いを7文字で言いますねって。
うん。
身の程を知れって書いてるから。
ちょっけー。
徳川家康はっきり言いますね。
はっきり言いますね。何を知ってたらこんなこと言われるんだろうと思うもんね。
僕のどれですかっていう感じがすごいする。
前向きに反省したいんでちょっと教えてくださいってすごい思ったね。
心当たりはないんですか?
心当たりはまあいろいろあるよね。
いろいろあるけど、徳川家康にわざわざこんなに強いトーンで言われるぐらいのことだったらどれだろうっていう感じがする。
もう少し振る舞い気をつけられたらどうですかみたいなことだったら心当たりがさ。
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もういっぱいあるわけよ。いっぱいあるけど、でもこんなに身の7文字で言いますよ、身の程知れとか言われたらどれやろうって思う。
他のはどんなこと書いてあるんだろうな。ちょっと気になりますね。7文字で。
普通は7文字で言うとかじゃない。
そうなんだ。
去年の冬にやっぱこのゴイ君おみくじ引いたときは大吉でなんかいいこと書いてたけど、こんな全部をみんなに7文字で言ってくれるとかそういう感じじゃない。
そうなんだ。じゃあもう特にはっきり言われてるわけだ。
特にはっきり言われてる。
それは考えたほうがいいかもですね。自分を変えりみたほうがいいのかも。確かにぴったりですね。時勢力。
時勢力ぴったり。
山本さん心当たりありますか。
山本 室さんの身の程知れの心当たりですか。
心当たり。
山本 先日バーイベントやってたじゃないですか。そこで遊びに行ったんです。ただちょっとすごい大盛況で。
そうね。なんかめちゃめちゃ人いたよね。
山本 室さん忙しそうだなと思ってて。そしたら室さんクーフィアつけてたんですよ。
クーフィアつけてましたね。
山本 あれすごいやっぱそういう場所で自分の意思というかやっぱスタンスというか姿勢を室さん出してると思ってすげえいいと思って。
あれね一応知らない人のためにクーフィア説明しとくとアラブスカーフっていうアラブ人がつけるスカーフがあって僕がつけてるやつは特にそのパレスチナ人のパレスチナで生産されたクーフィアをつけてて。
それはイスラエルのガザの侵攻とかイスラエルの植民地主義に反対の意思があるっていう意味でつけてるんだけどそれはガザの侵攻が始まった以降結構それをやってる人っていうのはいるんだよね。
井浦新さんとか桐満須塚本二喜さんとか結構やってる人がいて僕もそのバーイベントの時に誰かが僕の写真を撮ってSNSとかにアップする可能性あるから一目に触れる機会だからと思ってわざわざつけていったんよねクーフィアはね。
どうぞ。
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そういう自分がやってきた振り返れってことじゃないかなと思って身のこの分けられないの振り返ってどれだかわかんないつってましたけど
たぶん室さんが知らないとこでもそういうの起きてて振り返ってよく見てみろって。
神様。
室さんそういうの苦手じゃないですか浄土的なのとか。神様的にはみくじも引いてくれたから言語で書いといてやろうと思って。
親切。
親切だね。
三回もみくじ引き上がったって話じゃないですか。神から。お前いったべって。何三回も引いてんだよ。三回とも身の程知れって出るなって思いました。
だって一応別々の神様に聞いたもん。
いやそこじゃないっすよ。
五回も透かされたらそれ腹立つな。
そうだって言ってますからね。マルクス・アウレリウスは。
マルクスは皇帝のようにならぬよう、その色に染まらぬよう注意せよ。なぜならそれはよく起こることなのだから。
単純な、善良な、純粋な、品位ある、飾り気のない人間。正義の友であり、神を敬い、好意に満ち、愛情に富み、自己の義務を厳しく行う人間。そういう人間に自己を保てって書いているからね。
厳しいな。
マルクス そういうマルクス・アウレリウスの姿勢を僕は肯定します。
40点。