今回はそんなロールモデルですが、
ベンチャー企業でね、
よくベンチャー企業に限らずかもしれないけれども、
社内にロールモデルを作ろうみたいな、
キャリア支援の仕方って結構一般的にあると思うんですよ。
そうですね。わかりやすいですもんね。
ロールモデルがいた方が。
そうそう。目指すべき姿を社内に置いておいて、
その人を目指させることで、
キャリアゴールがもうちょっとイメージしやすくなる。
どうなりたいとか、こういうことをやりたいっていうのが曖昧な方に対して、
じゃあ社内で誰かロールモデルを作ったら、みたいな。
その人がある種の解像度高いゴール、イメージになるので、
そこを目指していけるっていう意味でのキャリア支援。
ちょこちょこあると思うんですよ。
ありますね。
やめましょうって話ですね。
それやめましょうと。
それやめましょうって。
どういうことなんですか?
特にベンチャーでなんですけど、
いろんなやっぱりリスクが伴うなっていうところでですね。
特にベンチャーにおいてなんですけれども、
そういう特定の人に依存した、
ちょっと持ち部屋でとかエンゲージメント向上とか、
その一単位で猛進させてしまうというか、
ゴールイメージを固めてしまうことによって、
ある種、もしかしたら組織を壊してしまいかねないみたいな。
そんなリスクにつながりかねないっていうような話ですね。
結構リーダーシップとかの話もそうですけど、
その人についていきたいだったりとか、
その人の夢を実現したいから僕らも頑張るんだっていう、
組織の引っ張り方、リーダーシップの仕方とかよくあるじゃないですか。
そういうのも含めて結構危険性があるんですか?
そうですね。何でかというと、ベンチャー企業って人辞めるじゃないですか。
そうですね。
言うて人の入れ替わりが激しいのが、
もちろん離職防止対策とかそういうのはやりますよ。
ただ言うても永遠にその人が会社にいるっていうことって、
なかなかベンチャー企業考えづらいのは実態としてあるじゃないですか。
経営者とか幹部とかだったらあれだけど、
そんな遠い存在をロールモデルにするっていうのももしかしたら遠すぎて、
キャリアシーの文明ではそういうふうにはしないかもしれないじゃないですか。
もうちょっと近い存在とかをするとするじゃないですか。
そうですね。確かに若手の活躍してる、特に早期にリーダーに上がった人とかをロールモデル。
若手のロールモデルですよね。
そういう人って別に3年目とかで辞めちゃうとかはあるわけじゃないですか。
そうですね。
キャリアのベクトルとかモチベーションの向き先みたいなのを、
その特定のロールモデルにしちゃうと、
その人が辞めたときに急に行き場を失っちゃうわけですよ。
あれ、僕の目標は何だったんだっけとか。
その人にもエンゲージメントがグリップされちゃってるとしたら、
その人が辞めた瞬間ちょっと、
ああいう人が辞めちゃう会社なんだ。
道連れになっちゃったりするかもしれない。
確かに自分が目指してた人が辞めてしまったら結構ショックですし。
その人でも生き残れないというか辞めてしまう会社なんだったら、
自分大丈夫なんだっけっていうふうに変な不安になっちゃう可能性ありますね。
特にその人が結構会社への不満が大きくて辞めちゃったりしたみたいなのを
裏で知ったりするとするじゃないですか。
そうするともうなおさるじゃないですか。
あれ、この会社大丈夫かなみたいな。
僕の憧れの人がみたいな。
でも人の辞める理由なんて別にいろいろあるわけですよ。
別に自分がロールモデルにした人が辞めたからといって、
そのロールモデルの人は例えば社長とかでいろいろいざこざが個人的にあってとかあったかもしれないけど、
でも自分自身とは関係ない話じゃないですか。
自分は別にそんな社長とうまくやっていけるかもしれないし。
でも角にロールモデルって意味合いとして自分がなりたい像じゃないですか。
ってなっちゃうと自分の未来を重ね合わせた時に、
必要事に重ね合わせちゃうと、その人が辞める未来っていうのは自分も辞める未来みたいなつながっちゃうこともあり得るじゃないですか。
っていうロールモデルの本来の定義に立ち返った時に、
そんな変動性の高いベンチャー企業において、
誰かがずっとそこに同じようなポジションでい続けるとは限らないので、
危険じゃないっていうのが1個目ですね。
辞めないにしても、急に評価が下がって広角になっちゃったりするとするじゃないですか。
そういう人が。そういうのもあるじゃないですか。
そういうのも結局、あれ、あの人ロールモデルだと思ってたのにみたいな。
急に評価が下がっちゃってる社内でみたいな。
それも成長実感につながってはいくし、
ゴールイメージも明確になるじゃないですか。
ああいう成功してる人がしてるような行動をある種の一旦短期の目標にして、
それができるようになるっていうこと。
これだってキャリアゴールとして別に立派なものですよ。
ざっくり人っていうふうにしないでね。
ロールモデル作ってごらんっていうのはキャリア支援施策の一つにしてる時点で、
職務放棄なんですよマネジメントとして。
ざっくりさせんなって話ですよ。
そこまでのレベルなんですね。
だって僕がじゃあキャリアのゴールを五条悟にされたら、
五条悟れてじゃあキャリアのゴールにしてみなって言ったらとんでもないことになりますよ。
それはまあそうですね。
人ベースじゃなくて、彼のリスクを追ってでも自分は最強であるみたいなことを発言して、
その実態を伴わせる、自分を奮い立たせるようなスタンスとかの要素を抽出してやればいいだけで、
人を小バカにめちゃくちゃしまくったりとか、
そういうところまでマネちゃったら困るのもあるし、死んじゃったら困るし。
五条悟って死ぬんですね。僕それ知らなかったんですけど。
そうですね。
ロールモデルというか、あの人みたいに真似してみなとか、
っていうふうに伝えた方がわかりやすいかなと思って、よかれと思って言ってるケース多いと思うんですよ。
だからそれもいいんだけど、参考値としては、ざっくり人ベースじゃなくて、
あの人のああいう行動をみたいな感じで、しかもそれは自分の課題取り分である。
課題が起点になってる。その対象の人、起点じゃなくてね。
そういうふうにしないとキャリア支援としては破綻してるんですよ。ざっくり憧れさせちゃう。
本人のちゃんとクリアすべき課題を見つけて、それをクリアするためには、
誰が一番近しい行動をやってるのかっていうところを教えて、具体で伝えてあげるのがめっちゃ大事。
おっしゃる通り。
あとは、人材料に使うのはいいんですけれども、最終的に理想としては、
やっぱり会社としての望ましい人物像、ペルソナみたいなのを架空で立てて、
それがまさに評価制度の評価要件とか、バリューとか。
こういう人で会ってほしいって願いじゃないですか、あれって。
それの願いの結晶が、具現化されたものがバリューだったり評価制度の項目だったりするはずなんです。
そこにちゃんとエンゲージさせたいのが理想ですよね。
なんかでも難しそうですね、それ。
だから、例えばあるAさんって人がいて、評価項目とかバリューみたいなのが4つあったとして、
そのうち2つは満たしてるけど、2つは満たしてないのがAさんっていう人だとするじゃないですか。
で、Aさんをざっくりロールモデルにしちゃうと、
満たしてない2つの要素も含めて真似しちゃうってことに論理上なるじゃないですか、理論上ね。
だから違うんですよ。
Aさんは1個目と2個目の要件を満たしてる。そこは真似よう。
ただ、3個目と4個目の要素を満たしてはいない。
だからそれは他の人を真似ようなのか。
結局、上位に、人はだから材料でしかないって感じ。
上位に会社として望ましい人物像とか望ましい行動みたいなのが一覧化されてる必要がある。
それを分かりやすく、この要素を満たしてるのはあの人だからっていって、
それを分かりやすく具現化した人を要素ベースでベンチマークする。
そういう感じにするのがやっぱり大事かなと思うので。
もちろん人の方が感情移入しやすいから。
そこが結構難しいなと思ってて、憧れだったりとか好きみたいな話もあるじゃないですか。
だから真似したいっていう話も出てくるなと思ってて。
今の話ってすごく合理的で、かいつまんでピックするっていうのって、
僕も確かに振り返ったらやってたなと思うんですけど、
でも憧れによってロールモデル化しちゃうみたいな現象もあるなと思ってて、
そこの塩梅がすごく難しいなと思いました。
だから人は要素ベースで、こういう要素をあの人が満たしてるから、
こうやってくれって言って、要素別でベンチマークにしてくれるのが理想。
この要素はあの人から丸棒、この要素はあの人から丸棒って割り切ってくれるのが理想。
ただおっしゃる通りそれもちょっと難しい部分もある。
だから最終的に、僕らよくカルチャー浸透ワークショップみたいなのやってるじゃないですか。
その時にもやってる手法なんですけど、
どうやるかっていうと個人の成功体験に紐付けて、
自分自身の成功体験をロールモデルとかベンチマークにするっていうのが、
結構再現性というか、持続性が高いですね。
要は、例えばしめきさんと。
最近営業をしていて、成功体験、成約が出たとか、成果事例みたいなのってありますよね。
その時にしめきさんはどんな行動をしていましたか?
例えば、能動的に顧客の会社の中で何が起こってるのかを、
いろんな関係者にヒアリングして、
飲みの場とかもうまく活用してヒアリングして、
課題の解像度を上げたと。
彼らが言ってる言葉だけじゃなくて、起こってる事象から解像度を上げにいったと。
それで我々ができることをプラスアルファでちょっとカスタマイズした提案を、
社内の関係者とこういうサービスも提供できないかなみたいな感じで、
ひな形テンプレートのサービスプラスアルファでちょっとカスタマイズして作ったと。
それで持っていったらガーン刺さりして。
それって行動に例えば分解すると、
顧客の解像度を飲み会みたいなロビー活動みたいなのをしてでも、
徹底的に上げてるところからスタートする。
次が顧客の課題を叶えるために、
自分たちの現状のサービスの枠組みにとらわれない価値提供の仕方を考える。
自分たちのアセットで。
その2つだとするじゃないですか。
これが例えば僕らがバリューとして掲げている、
正しい努力っていうバリューあるじゃないですか。
僕らが社内で掲げている。
正しい努力って営業現場。
例えばしめきさんの成功事例に当てはめると、
顧客の解像度を上げて徹底した解像度を上げてと、
価値提供のために既存の枠組みを超えて考えること。
みたいな感じで分解されると。
そうすると僕にとっての成果が出た事例で、
僕がやった正しい努力ってこういう行動だったんだみたいな。
いうような紐づきができるじゃないですか。
そうするとそれ以降しめきさんは成功したわけだからそれで、
また成功を再現させようとした時に、
同じような行動をするようになるわけですよ。
だから誰か一時的に何かの理由で成功した他者とかよりも、
自分の成功体験をどう再現するか。
その時にどんな行動をしたのか。
じゃあ次も同じような行動をしよう。
そうやって望ましい行動に紐づけていってあげるっていうのが、
バリューとかカルチャーを浸透させるって重要ですと。
確かに今回ロールモデルって話ですけど、
ロールモデルに依存しがちな人って、
なかなか自分に自信を持てないっていう人多いなと思って。
いいじゃないですか。まさにその通りですよ。
それで成功体験、
要はそういう人って成功体験をつかみ切ることができない。
または成功をしてるんだけど自覚することができないケース。
おっしゃる通り。
今川崎さんがおっしゃっていただいた、
それってうちの会社のバリューになぞらえて成果を出してるって、
これすごく素晴らしいことだよっていうのを伝えてあげることによって、
自分に対して自信を持つことができる。
おっしゃる通り。
だからそうする、その自信が積み重ねたら、
ロールモデルの人に依存しなくなるから、
自分自身がある種依存せずに、
この要素はもらったらいいけど、
この要素は真似しなくていいかなっていうふうに
判断できる人になっていく。
おっしゃる通り。
成功したときの自分をロールモデルにするんですよ。
めちゃくちゃそれいい言葉ですね。
そうすると会社のバリューの浸透とかもしやすくなる。
これもかなり企業秘密レベルのことを話してるんですけど、
これやると一気にバリュー浸透とかもしやすくなるので、
ちょっとバリュー浸透っぽい話になっちゃったけど。
まさにそういうことです。
自分の中の架空の成功した自分をロールモデルにする。
それが本当に自立した個人になる上で大事だし、
他者に依存したものっていうのは、
この変動の激しいベンチャーの中で、
どうしても脆弱性が高いとかリスクが高くなってしまうので、
いつまで経ってもおのれを信じよう。
小嶋さとる。
そんなこと言ってないです。
違いますね。
そんな侍みたいなこと言わないです。
なのでそういうふうに仕向けて言ってあげる。
だから中途半端なざっくりロールモデル作ろうみたいなキャリア支援は、
僕は結構思考停止だと思うので、
そういうことはやめましょうって。
特にベンチャーだと。
そういう話でございました。