巧妙なストーリーテリング

思った以上に、ちゃんとした映画で、びっくりしたわ。

と言いますと?

明らかに子供向けなんだけど、伏線の仕込みと回収がすごくうまいんだよね。
びっくりした。ネタバレになるから、後で話すにして。
子供向けですよ。子供向けだけど、子供だましではなくて、ちゃんとしてるなと思った。
もろもろ仕込まれてた小ネタ、くすぐりというか、軽いギャグはだいたいすべってて、一番おもしろかったのは、原作ギンビスってとこだけどさ。

原作ギンビスって書いてあった?
書いてあった。最後のエンドロールで、ふいちゃった。
ギンビスだもんね。でも、お菓子はギンビス以外にも、いろんなお菓子が出ていた?

いろんなね、うまい棒と、たらたらしてんじゃねえよと、よっちゃんイカと、
からむーちゃんのひーばーちゃんもいた。
ひーばーちゃんがいて、あとはり棒っぽいもの。

あれはっぽいものであって、はり棒そのものではないんだ。

ないし、厳究もしてないよね。はり棒っぽくしている何か。海外のメーカーだし、許可取れないのでっぽいやつ。

もしかしたらって思ったんだけど、人間の人が兵士として出てきたときに持ってたコンボって、あれほんとチュッパチャプスとかにしたかったのかなって思ったりした。

したかったりはするんだろうね。そうだよね。
だからさ、キャラクターとかはさ、グローバルというかさ、ディズニーとかピクサーっぽいさ、
いわゆる外国人の方々なのに、お菓子のネタだけがめちゃくちゃ日本ローカルなんだよね。

そうだね。

世界展開は全く考えてない映画ではあった。
お菓子以外のビジュアルは世界展開しそうな絵なのに、ネタは完全に日本ローカルっていうか、たらたらしてんじゃねえよとか出す?って思った。

わかんない。全部はわからなかった。

思ったより、でもプリンキー嬉しかったよ。
プリンキーズね。

CMとかはなじみがあるんだけど、なんか意外とさ、食べてないお菓子多いなって。

そう、すごい駄菓子。駄菓子がかなり出てきててさ。

あのー、盗んできたりしたお菓子をなんかお城にため込んでいく、なんかあったじゃん。
ここは捨てられたお菓子なんだって。
あそこにさ、いろんなお菓子のパッケージがあって、あれよくよく見たら、いろんなね、実際のお菓子とかなんじゃないかな。

ある程度はそうだろうね。
ただ、そのゲスト参加してるさ、よそのメーカーのお菓子たちがさ、ハリボーは悪役というか、ヴィランの手下になってるし、
他の人たち、特にうまいもんなんかはさ、虫の息でしかなかったじゃん。出てる間ずっと虫の息だったじゃん。

見つかった、あのー、なんかで、写真家なんかでは見てたんだよね。
あ、そうなんだ。
キャラクターと成長の描写

写真ってか、序盤で、あ、なんかうまいもんとかいるんだって思ったけど、

あ、そうね。

この食べ子たちが、あのー、出会った時には飴がけされて、もうカチンコチンのあれになってたじゃん。

結構なホラーな絵だよね。ひーばーちゃんとかさ、あれキャラクター化されて、実際に立体で見せられると首の描くの怖いなって思ったけどさ、
それが飴がけされて固められてさ、なんか知んないけど、魔界大冒険でメドウさんに石にされるのび太とドラえもんとか思い出しちゃった。

あの、なんかドンって倒されて、ゴロゴロゴロって転がっていく、あの質感がすごいよね。

なんだろう、これとは思ったけども、普通に恐怖ではあるけれども、
で、そのゴットンたち、コットンキャンデーのお尻だよね。
ゴットンたちの弱点が水です。
分かった時のちょっと脱力感というか、そんなあからさまな弱点があるのに支配されてる人間たちはなんだろうなって思っちゃったけど、
この大受け絵画だからしょうがないけども、そのオカシーズたちの弱点というか、オカシーズたちをお菓子に戻す秘密の呪文である人間の言ういただきますという言葉、
あと弱点は水。もうこの2つで価値覚じゃんって思ってさ、
なのに作戦を立ててやらないととかさ、行ったって勝てるわけがないよとか言ってるなら、なんでなのかなって思っちゃった。
勝てるだろう、どう考えても。

最初は分からなかったんだよね、それがなんか。

いただきますは分からなかったけども、途中で水は分かったんだし、
それまでずっと支配されてた人間たちも水が弱点ってことはどこかで気づくだろうって思ってて。
そういうことですか。

なんかその人間のお菓子の、食べたお菓子がなんか具現化されて、ふわふわの癒し系の何かになるっていうのとのさ、
なんか最初に氷砂糖の衛星じゃないか、水星が降ってきてバーってなって、

スイーツランドだっけ。
それからそういう現象が起こりだしたみたいなことをやってたかな。
それ以降、だから食べっ子動物が1年のツアーに行って帰ってきたら、ディストピアになってたということなので、
1年間人類は、綿菓子に水かければいいということも気づかずに、ずっとなすがままにされてたんだなと。

雨も降らなかったってことなのかな。

降らなかったんでしょうね。スイーツランドに雨は降らないんです。

あと食べるものはお菓子しかないのかね。ひたすら豆乳病が心配だったりしたけど。
だから子供向け映画だし、そこら辺の細かいところは突っ込んでもしょうがないけど、気になりはする。

伏線がしっかりしてるって話にするけども、すごくない?
ペガサスちゃんが最初に、ライオンくんがやっかみで、だいたいペガサスなのに何で角生えてんだよって、あれ作り物じゃないのかって言ってたんだよね。
それが実は羽の方が作り物でしたっていうところの伏線の仕込み方。
あと、結局黒幕ヴィランであるところのマッカロン教授が、子供の頃からしか目つらしてるよってさ、部屋の写真を見て言ってたところとか、
あと、ペロがさ、いただきますを言っても聞かないっていうのは、あの子がしたたらずでちゃんとしゃべれないっていうシーンが前にもあったし、
砕かれたビスケットたちを食べて戻せなかったのは、一度に混ぜて食べちゃうと、なんか合体しちゃうキメラになっちゃうからっていうことも言ってた。
あと、ペロがちゃんとみんなと単語を勉強してるシーンもあって、っていうのが、全部さりげなく入れられてて、
この辺の仕込み全部さ、あ、伏線だなって思わなかったの。
で、最後にぐわっと回収してって、あれこれすごいなって思ったんだよね。
だからまあ、すごいシンプルなお話で、子供向けのお話なんだけども、そのさりげない仕込みと終盤の怒涛の回収がね、すごい良かった。

これ脚本が池鉄さんなんだよね。

あ、そうなの?

あの、エンドロールで出てきて、なんかあの、声の当てるのに池田哲弘って入ってるなって思ったら、脚本家で池田哲弘さん名前出てきて。

ほんとだ。

なんか優しい話がね、なんかあの、うまいんだろうなって、なんかすごいあの、ままでもさ、表現爽やかから後もさ、劇見に行ったりとか、いろいろ、舞台とかもさ、脚本やってて。

そうね。あの人表現爽やかでもね、その小ネタのショートコントを最後に無理やり一つのストーリーに繋げれたりしてたもんね。

無理っていうか、いろいろなんかそういう意地悪じゃないんだよ、なんかネタが。
なんかあの、ふふってなるドラマとかね、そういうなんかいろいろ見てきて思うのは、なんかコントの部分とか、なんか滑り、滑るのは結構あるけど、なんか悪意がない感じのあれで、最後なんかいい感じにまとめてくれるっていうね。

サルくんのツッコミはちょっとうざかったけどね。
リアドパパかーい。
あと、ツッコミもなんもなくやってたけども、ライオンくんの顔にこう綿飴がついてるのあれポンデライオンだよね。

うん、たぶんそうだと思う。

あれも許可が取れなかったんだろうね。

そうなのかな。一応打診はしたって感じなのかな。

わかんない、どうだろう。

やりたかったんだと思うんだけどね。

うん。

お猿の声の人は藤森慎吾だった。

うざいわけだ。

チャラ男のやつとか、あとカバくんは青井翔太だったね。

それは俺も気づいた。

あとあれ、ペガサスちゃんは高いし。

それはもう始めっから予告でね。
あと、あれだね、あの、伏線じゃないけども、ひよこちゃんがさ、あなたも早く大きくなって喋れたらいいのにねって言ってて、で、最後のクライマックスでフェニックスちゃんになったって成長した、でも喋れないんかっていうのはちょっと面白かった。
そこはツッコミなかったけどね。ツッコミないからこそ面白かった。
ツッコミ全体的にブスイというか、うざいんだけど、子供向けだからねと。

そうだね。フェニックスか。なんかあの、たべっ子動物の、昔はなんかムササビイムいた?みたいなことを言ってたよね。

あ、言ってたね。
私が加入する前は。

うん。
ってことは今は、その、フェニックス、なんだっけ、ペガサスがいる。

いないんじゃない?ペガサスもフェニックスもいないんじゃない?

一応お菓子のやつ買ってきたけど、キリンさんもいたけど、あんま目立たない感じでしたね。

そうね。

ゾウさんがさ、あのバーでさ、ライオンとペガサスの喧嘩に挟まれてるシーンで、あそこで、
気まずいて。
マーダーインズっていう本を読んでて。

読んでた読んでた。ゾウさんは大人なんだね。

大人だよね。

あと、キャラ出てた人といえば、ワニパイセンですよ。

ワニパイセンね。かっこよかった。
あの人がエンジニアなんだよね。

そうね。最初から裏方でね、作業してたから、
これはこんなことがアローカット的な活躍をするメカニックの人なんだなって思ってたら、
もう実際にね、かっちょいいバイクなんか取っちゃいまして、
出番は少なかったけども、いい味を出してました。

そうだね。

通信復活させたりとかさ。

ワニさんとヒヨコさんは普段からなんかよく一緒にいて、最初も飛行機の中でお風呂に入ってたね。

そうね。一緒にね。

で、そのバーとか食べるリビングがあって、お風呂を通してパウダールームがあって、
で、そこでペガサスちゃんがお化粧して通っていくんだけど、
めっちゃお風呂の中を通っていくんだなって。

どんな作りになってんだよと思ったけども。

でもあれ、ポリンキー航空のジェットの中がそういう作りってこと?

チャーター便でしょうね。
で、ペガサスちゃんのパウダールーム、ドアにペガサスマークが書いてあったし、あれ個室なんじゃないの?

個室なのか、覇覚の扱いってこと?
運転手さんと副操縦官の人がポリンキーで、バーテンさんもポリンキーの人で、
で、早見翔さんが声を当ててたんだよね。
ライオンの葛藤

早見翔さんって何の声やってる人?

時読みとか。

ああ、時読みの人。
とにかくね、アイドルというか、人気の芸能人としてやってるセレブたちなんだよね。
たべっ子動物たちが。

最初のライブのシーンがすごく良かったから、
お、これは最高のやつ?って思って、そのまま行くのかなって思ったら、
意外と大冒険の部分は、わりとちょっともたくさをしてる感じになっちゃった。

話の展開はね、早くはないけども。
俺、序盤のちょっとね、ライオンをどうしても下げるじゃない?
リーダーとしてふさわしくない人だっていう書かれ方をずっとされてて、
なのでちょっとね、あんまり気持ちよくは見れなかったかな。
リーダーの言うことを聞けとかさ。

何故にライオンがリーダーを自己主張しているのかとか、
なんかその辺もよくわかんなかったし、
別にいいじゃんだれかもリーダーとかそんな。

あとね、別にリーダーだからっていうことを聞くとか、そういう話じゃないよねって。
命令をする立場ではないよ、別にリーダーとはとか思っちゃうから、
子供に間違ったリーダー感を追いつけてしまうのではないかって思った。

その辺はどうでもいいんだけれども、
なんかどうでもいいじゃんとか言ってる割には、
周りの人が、あんたリーダーのくせにペガサスちゃんを見捨てて逃げたの?みたいなことを言うし。

そこら辺で、ごっちゃんがライオンをフォローしてくれるじゃない。
これは本当にその通りだなって思うんだけれども、
みんなにああいう扱いを受けてるっていうことは、
普段からライオン君はリーダーとしてだいぶ株を失いまくってたんだろうなと思ってさ。

あくまで自称リーダーであってみたいな。

後でゾウ君がちゃんとフォローしてて、
君がリーダーののは百獣の王だからじゃないよと、
みんなを楽しませるために一番努力してるのは君だからだっていうところで説明は入ってるんだけども、
その序盤の格下げがちょっときつすぎて取り戻せなかった。

なんか世界を回ってる人気のアイドルっていうんであれば、
一応リーダーなんだったら、あんな予定にない背中に跳ねつけて飛ぶっていうのを無理やり強行するとか、
ああいう無茶な行動を取ってほしくなかったなと思うがね。
親子の絆

一番人気のペカサスちゃんに嫉妬してとかって、ちょっと器がちっちゃいですよライオンパイセンは。

あのライブの感じとかすごい良かったんだけどね。

だからもうあくまでアイドルが本職であって、冒険とか戦いは専門外ってこと言ってたじゃん。
だから、その中で頑張ってスイーツランドを元に戻すべくして、何とかしたっていう話でね。
モフモフラブリーアタックで人間を倒すという。

決まっちゃってたよね。あれは大丈夫なやつなのかって思いながら。

あの兵士になってる人間の人たちもなんでね、従ってたんだろうねっていうね。

一種の洗脳みたいなのされてたのかね、あれって。

洗脳といえば、マカロン教授がそうかって、みんなも不幸にすればいいのかって。
みんなの笑顔奪えばいいのかって言って、あそこが魔王誕生すぎてすげえ面白かった。
覚醒しすぎでしょ。

ワタアメしか友達がいなかった。

みんなの笑顔を作るたべっ子動物がいなくなった隙に計画を実行に移したってことでしょ。
あんな幼いころに吹き込まれたし、あの年になるまでずっと寝て寝て温め続けて、ついに実行したってことだよね。

ずっとワタガシ食べ続けて。

増やして増やして。
最後のボサボサになって、目の下クマだらけのあの人、嫌いじゃないよ。
ああいう感じの、すっごいピクサーとかの映画のヴィランっぽさはあったなと。

子供の感じとかもね、あのキロちゃんだっけ?おもろに出てくる子供。

あとお菓子海賊の2人ね。

お菓子海賊ね。
急に出てきて。
ココアシガレットね。
大人っぽいお菓子。

あとキャラクターで言うと猫ね。猫ちゃん。
たべっ子動物の中でさ、この子だけさ、キャラデザが違うじゃん。
そう、目が違うし、カラーリングもさ、一般的な色じゃないじゃん。このショッキングピンクの猫ってさ。
だから昔からたべっ子動物の中でも、俺こいつが気になっててさ。
あと猫くんだと思ってた。猫ちゃんだったね。

結構なんかこの中では、この猫がすごい、なんかボケーとしてる時の顔が好き。

大活躍とかではないんだけども、結構シニカルなキャラで存在感あったよね。

もうちょっとなんか、イキったりカッコつけたり、キュルキュルしてない時の、
すのこの子のグッズがあったら買おうかなって思ったんだけど、みんなキメキメだったからちょっと違うなって思って。

そうね、ポーズキメキメだったね。

その中でリーダーとか言われると、この人なのかなって、ピンクのね。

主人公だとは思ってた。

そう思ったら、あ、ライオンなんだって思って。

まあ軽いネタ映画のつもりで見に行ったんだけども、思いのほかね、ちゃんとしてた。

存在悪くなかったね。

悪くなかった。

親御さんがゴールデンウィークに、安心して子供を連れて行ける映画っていう意味では、とても良かったんじゃないですかね。

そうだね。ドラえもんも同時にやってたけれども、ここでも全然悪くないというか、本当にきれいに話がね、組み立てられてね、良いと思う。
子供に対する物語入門というか、おネタは基本的におっさん向けだったし、だいたい。
だから親御さんにも、昔こういうのあったかもみたいな、懐かしいのとかね、うまいもんとかひいばあちゃんとかが出てくるのは、私的にはサービスだったんだよね。
ねるねるねるねとか出てこねぇかなと思ったけどね。

最後さ、キメラになったじゃん、ごっちゃんたちが。博士が手元のお菓子をバー食べることで、キメラを合成するっていう、すげー能力だなって思ったんだけど。

あれは博士の能力じゃないよ。一緒に食べると、混ざっちゃうからっていうのは、潜入するときに一人ずつ食べてねっていう。

うまかったよね、あの作戦が。

そうなの。教授がさ、ビスケット状態になった食べ子動物をさ、砕くじゃん。砕いて混ぜちゃうから、戻して個別に食べないと混ざっちゃうから、ペロがすぐに戻せなかったんだよね、動物たちを。
そこでちゃんと単語を勉強してたって伏線も聞いてくるしで、いくつもいくつもね、あそこのシーンにね、細かく仕込んだ伏線が乗っかってるんですよ、設定がさりげなく説明されてて。
池田哲弘、すげえな。
すごい丁寧にね。

山崎春のパン祭りっていうコントがあってる。

あるね。
サーモンドの話とかも作ってたし、お菓子関係に明るい人ですね。

モンドセレクションのお話とかね。

森永アロエヨーグルトでございます。

サプライズだね。