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FM八ヶ岳 まちほくラボの八枚おろし。
この番組は、自然豊かな高原エリアで、つながるが合言葉。
政治、自然環境、福祉、文化芸術、子どもの育成など、それぞれの分野の人たちが、集代わりで登場し、自由に未来語りをします。
この番組は、小渕沢のまちほくラボ株式会社の提供でお送りします。
リスナーの皆さん、こんにちは。
アンクルジュンの遺体放題のお時間がやってまいりました。
前回はね、幼い子どもが一定期間ママと離れ離れになると、
その子の将来に大きな影響があるようだよ、というお話をしました。
今回はね、その続きをやろうと思うんですけど、
本題に入る前に、前回のおさらいをちょっとしておきましょうか。
そもそもの話は、僕が6歳になる直前に、生後半年くらいのチンパンジーの赤ちゃんが我が家にやってきたことから始まります。
そのチンパンジーはね、女の子だったので、サチコって名付けられたんですけど、
彼女はふるさとのアフリカでわずか生後半年にして、お母さんと種別して孤児になっちゃった。
で、巡り巡って我が家にたどり着いたわけです。
サチコはね、本来なら一緒に過ごすべき群れ、つまり親兄弟とか友達とか、
そういったチンパンジー社会から結果的に隔離されちゃって、人の手によって育った結果、
成長して動物園の群れの中で過ごすようになっても仲間と溶け込むことができない。
反逆のあてに、自分の子供を二度に渡して殺してしまうと。
そういう悲しい一生を送ることになったんだっていうお話でした。
で、サチコと同じようにね、自分が産んだ子供を子供として認識できない日本猿の母親のこととか、
それから、ママと突然離れ離れになっちゃった1歳半のジョンという男の子が受けた心の傷について紹介をしました。
それから、これ動物実験ですけど、生まれたばかりの子ネズミを毎日3時間母親から2週間引き離してみた。
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そしたら成長したその子ネズミは偉く喧嘩早い性格になったというようなこともお話ししました。
こうしたことをあえて人のためにして、前回のお話の結論とすれば、
人を含めてね、群れですよね。つまり、社会の中で生まれて成長する生き物っていうのは、
少なくとも実験とか臨床の上でわかっている限りかもしれないですけど、
生まれてから間もない子供は一定期間ママと離れちゃいけないっていう生き物としてのルールというか、
その生き物がまっとうに成長するための本能、本能以前にDNAというのかな、
そういったものがあるんじゃないかなということを話したわけです。
この幼い子がね、生まれてからの一定期間ママと離れちゃいけないという、
ママと子供の関係、いわゆる母子関係という独特の親子関係があるということをまず知っておきたいと思います。
これはね、今でいう男女平等だとか社会への男女共同参画とかっていう考え方とは全く次元の異なる、
言ってみればね、人を含めて動物という生き物のDNAレベルのことだと言ってもいいかもしれませんね。
とにかくね、こうした事例から導き出されることは、
うちの幸子の子殺しとか隔離飼育された日本猿の母親が産み落とした子供がね、
まるで見たことのない物のように反応したっていうようなことが、
彼女たちがね、幼少期に育った環境が影響してたのかもしれないっていう風に考えた時に、
それと同じことがね、人間社会の中で、子育ての中で起きたとしたら、
その子たちのその後に何が起きるのかということを考える必要があるんじゃないのか、
っていうことを示唆してますねっていう話です。
ここまでの話ね、そう言っても分かりにくいんで、前回の内容を改めて聞きたいっていう方はね、
グルミヤツガトケのホームページからアーカイブスに行くと、
この八方子ラブの八枚卸の過去の運営を聞くことができます。
そして、今日の本題なんですけど、幼い子供が一定期間母親と離れてしまった結果、
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その子の将来にわたっていろんな影響があるみたいだよ、ということを前提にして、
じゃあ実際にどんなことが起こる可能性があるのかっていうことを考えてみたいんです。
その話に入る前にちょっと音楽を聴きましょう。
マスダミ紀夫さん、ボッサセレナーデをお聴きください。
これも前回、以前ここでお話ししたんですけども、
顕著だなと思うので取り上げるんですけども、
多くの人に記憶に残るような事件との関連性についてちょっとお話ししてみましょう。
この関連でね、僕の中でトップ3の事件っていうのはね、
1997年、これ平成9年ですね、に起きた神戸連続児童殺傷事件、いわゆる酒木原事件っていうやつ。
それから2003年、平成15年ですか、長崎の男児誘拐殺人事件、この2件の少年犯罪。
それから2008年、平成に入って平成20年ですね、秋葉原無差別殺傷事件、この3つなんですね。
どの事件も非常にショッキングだったんだけど、まず神戸の事件ね、酒木原事件。
これね、一番最初に僕気になったのはね、この事件を起こした少年がね、彼一体何者なんだと。
つまり、彼が一体どういう環境で育ったのか、親御さんはどういう人だったのか、
学校での生活はどうだったのかっていうことがね、すごく気になったんですね。
ちょっと色々調べてみるとね、彼はもう5年生の頃には既に相当な異常行動があったと。
事件発生の約半年くらい前にね、彼の言動をおかしいと思ったご両親が専門家に相談してテストを受けたり脳の検査を受けたりしてたんだそうです。
その内容はね、僕みたいな第三者がペラペラ喋るようなことじゃないんだけれども、
捜査関係者とか彼らの周りにいる親御さんとか彼の将来を見守る人にとってはね、
彼を将来後世に導くためにね、あるいは再発防止のために、絶対に必要な情報だと思うんですよ。
でね、残念なんだけど、何よりも彼の一番近くにいた親御さんがね、
彼の言動をね、危惧してたにも関わらず結果として事件を未然に防ぐために有効な手を振ってなかったということが問題だったなと思うんですけど、
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なぜそうなったか、これは僕の推測ですけど、親御さんがね、少年の異変とかそういうものを知ってて、
あまり真剣に考えてなかったのか、あるいは少年にあまり関心を向けてなかったのか、
そういうことだとしたら子供にとっては相当のストレスだろうなと思うんですよ。
言い方を変えればね、少年はご両親とか特にお母さんの愛情を感じられなかったのかもしれない。
もっと言えば、お母さんに無視されたと思ったかもしれないね。
そうなると、前回話したように、ある晩ね、突然お母さんと会えなくなって、
僕はママに捨てられちゃったんじゃないかって思った1歳半のジョンと同じことが起きたっていうことも考えられる。
それからね、長崎の事件、当時12歳の少年が4歳の男の子を誘拐してハサミで傷つけて、
反撃の当てには泣き叫ぶ男の子をビルの屋上から突き落として殺しちゃったっていうこういう事件ですね。
この少年のお母さんも彼に対して非常に厳しかったんだけど、
一方で彼が夜中になっても帰ってこないと言っても心配もしないし怒りもしないっていうのね。
お小遣いは毎月10万円も与えて、あまり関与してなかったっていうような人物層が伺えるわけ。
気に入らないことがあるとね、このお母さんね、すぐに感謝を起こして損を起こすとか負けを起こすとか、
近隣住民からはね、身勝手な人だって言って有名人だったっていう話もあって、
ちょっとね、なんだかなっていう感じの人なんですね。
いずれにしてもね、この事件はこうした少年にとってお母さんの愛情が感じられないっていう日々だったんじゃないかなっていうふうに思わざるを得ないんですよ。
それから秋葉原の事件、これね、やっぱり社会はこの問題の根っこを見てないんじゃないかなと思うのは、
この事件を起こした人物がね、幼少期にどんな育ち方をしてきたのかっていうことはね、あまり注目されてないんですね。
見てた人はいたと思いますよ。そこがね、事件とつながっているのかなっていう気がします。
でね、これいろいろ調べるんだけど、なかなか彼のバックボーンというのが出てこなくて、
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やっと見つけた一つの記事にね、一つヒントがあったんですよ。
その記事はね、こう書いてある。このお母さんという、彼のお母さんね、非常に完璧主義者だったようで、子どもへの支配力が非常に強い。
だからルールを作って、それに従わせようとするっていう、そういうタイプの人だったらしいの。
具体的にはね、友達の家に遊びに行くことも、自宅に友達を呼ぶことも禁止。
作文を書けば全部親の検閲が入り、1時でも5時があると、初めから書き直し、修正じゃなくてね。
で、作文の中で熟語が出てくると、その意味を聞くわけ。
で、答えられない。答えに急するとね、10秒ルールっていうのがあって、カウントダウンが始まって、ゼロになるとビンタが飛んでくるんだってさ。
でね、例えば子どもだからさ、欲しいものがあるじゃん。
そういうのはもう絶対にお母さんの許可がないと買えないし、テレビも自由に見ることができない。
で、女の子から年賀状が来るとね、男女交際絶対禁止ってなるんだって。
もう徹底的な管理だよね。
でね、こんな生活を送ってたらね、母親といい関係ができましたなんていうところじゃなくて、もう愛情感じられないよね。
で、その記事の最後にね、締めくりがあるんですけど、こうしたエピソードから母親が子どもを徹底的に監視し、
自分の作ったルールに従わせようとした様子が伺える。
で、こういう姿勢がね、犯人の精神面に強い影響を与えたことは想像に難くない。
で、当然怒りも覚えただろうし、欲求不満も溜まっただろう。
で、こうした怒り、欲求不満の吐け口がなくて、犯人の中でくすぶり続けていたことが大量無差別殺人の一員になったのではないだろうかと、いう風に書いてるんですよね。
だから今日のお話に沿った言い方をすれば、幼少期に母親の愛情を知らずに育った子どもに何が起きたか。
ということになると僕は思います。
えっとね、そしたらもう一曲聴きましょうかね。
同じく松田美希夫でブルース・フォー・ジェイを聴きください。
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で、これらの事件でね、僕が共通点だなって感じるのはね、
この事件を起こした犯人、あるいは少年と母親との関係性ね、これについて警察とか裁判所とかマスコミとか、あるいは学者とかっていうことがいろいろ考えてるはいるんだろうけども、どのくらい深掘りしてるのかなっていうことなんですよ。
何度も言いますけど、幸子の小殺しを知った僕の母がね、幸子のように幼少期に母親と離れたことが人間の子どもに起きたときに、その後ね、どんなことが起きるだろうかっていうことを考えたわけですよ。
この母の気づきこそがね、今日僕が皆さん理解してほしい最大のテーマなんですけど、ちょっと余談になりますけど、実はね、この収録の直前に母の妹にあたるおばからね、父の未発表の論文が届いたんです。
おばの夫っていうのはつまり僕のおじさんなんだけど、父と日本女子大の同僚だったんですね。そのおじさんが多分持ってたものなんだと思うんですよ。
日本女子大教育学科っていうのがあって、そこの会の発行で人間研究っていう研究士があるんですけど、そこに掲載された論文、これね、書き上げられたのが2003年の2月15日ってなってて、
父はね、その年の7月に亡くなっているから、おそらく父の絶筆だね、威厳だと思うんですよ。
その中でね、父がね、こんなことを書いてるんです。
アメリカでは、猿の赤ちゃんを生まれた時から一頭だけで育てるとおかしな猿になる。
特にこの猿が大人になって赤ちゃんを産むと、これが自分の産んだ赤ちゃんだっていうことを認識できずに、従って自分の赤ちゃんを育てることができないっていうマザーラブの研究が始まってた。
母性本能は本能じゃなかったんだって。
成長期の生活環境、とりわけ幼児期の人間関係、これは人間の話だね、が不倫に働く場合、現れるべき生徒行動。
もっと生まれた行動っていうのかな、が現れないことがある。
それが幸子に起こったのであるっていうふうに書いてある。
この父の一文はね、まさに母の人生をかけた疑問への答えだったんじゃないかなって思うんですね。
マザーラブっていう言葉は母性愛って訳されるようですけど、
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その研究で最も有名なのは1950年代から60年代の大理母実験っていう実験だそうです。
その結果マザーラブは子どもの単なる生理的要求、つまりお腹を満たすことから生まれるんじゃなくて、
例えばお母さんに抱きしめられるとかいったね、身体的な成長から生まれるんだっていうことらしいの。
当時ね、子どもは機械的に世話するや育つんだっていう教育観をこの実験はひっくり返したっていうんですね。
一方で、母親が隔離された生きた母猿に育てられなかった猿。
これがね、後に精神に異常をきたしたり、他の猿との社会生活を築けなかったりするっていう問題も報告されている。
この研究はね、人間の乳幼児期における愛着形成、これ生後6ヶ月から2歳くらいだって言われてるんだけども、
その重要性を示唆する心理学の古典的実験として知られてるんだって言うんですよね。
でね、現在はね、女性の社会参画っていうのは当たり前で、幼い子どもを保育園から預けるということは普通のことでしょ。
だからこれから先、僕たちが考えなくちゃいけないことっていうのは、子どもの預け方、預かり方、これが非常に大事なんだってこと。
それを預ける側も預かる側も、母と子の関係性をよく理解していくことが必要だなって思ってます。
幼い子をね、母親以外の人とかあるいは施設に預ける場合、
預けられる子どもが、ママがいないっていうストレスを感じ、少なくとも軽減させることができる。
そのような環境が預かる側には必要だということ。
そこに気付けばね、自らね、保育園や幼稚園などのいわゆる保育の質とは何かっていう本質的な問題に行き着くはずなんですよ。
確かに、園舎とか園邸とか、遊具の整備、それから保育士さんとか幼稚園の先生の確保も、保育の質の向上にとっては非常に大事なことだと思います。
だけど、ママがいないっていうストレスを子どもに感じさせない、目には見えないんだけども、
そういう保育環境っていうのは、子どもの心の健やかな成長には欠かすことのできない条件だと思うんですよ。
そう考えるとね、年半もいかない子どもに英語を教えることが質の良い保育環境だとは、僕にはとてもじゃないけど思えないんですね。
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幼い子どもの心が健全に育つためには、僕たちは何を理解してどういう行動をしなくちゃいけないのかということをもっと勉強しなくちゃいけないということを、サーチコやジョンが教えてくれているんだというふうに思います。
ジョンのケースっていうのは極端な場合なのかもしれないけれども、日本でもある日突然原因不明の体調不良で学校に行けなくなっちゃった女の子の事例があるんですよ。
この子の体調不良の本当の原因がね、小さい頃にママにちゃんと甘えることができていなかったということが分かっているんです。
分かっていると言っても分かるまでずいぶんかかったんだけど、このお母さんへの甘えという行動が母子関係の中でようやく注目されるようになってきていて、甘えと看守観世研究会、ちょっとややこしいね、難しい名前の研究会が毎年各地を回って事例発表とかシンポジウムを行っているんですよ。
この研究会は資金が低くて誰でも参加できます。大会の運営は全国の小児内科の先生方が多いみたいですけど、本大会が始まると地元の保育士さんとか幼稚園の先生たちがボランティアで手伝います。
子どももいっぱい来ています。ですからお母さんがつき添いでお手伝いに来ているんでしょうね。
もう何年の前のことですけど、未踏の大会があったときに僕も北都市に掛け合って関係する職員の何人かに参加してもらったことがあるんです。
ぜひ聞いてくれと声を掛けて。その後のことだと思うんだけども、北都市がこの研究会に非常に関係の深い渡辺久子先生という先生をお招きして講演をしていただいたことがあったらしいんです。
この先生はもうこの母子関係の大変詳しい大御所みたいな方なんですけども、よく忙しい人をお招きしたなと感心しました。
ただ残念なことにそういった専門家をお呼びして勉強する機会が途切れちゃったみたいなんですね。
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北都市が子どもを大事にしようと今一生懸命やってます。それはとても良いことなんだけども、一歩踏み込んでこの母子関係の重要性を理解した最先端の保育行政に取り込んでほしいと思うんですよ。
そういうことをやってる自治体ってあんまりないと思うのね。よくわかんないけど。そのためにもこういう勉強会を継続して、市長委員会職員の皆さんにも議員のみんなにもこういった問題をよく理解して、その上で市の子育てに生かしてほしいなと思うんです。
そうしないとさっき紹介したような変な事件が相変わらず起きてますよね。おそらくこれをほっといたらまだこれから先も起きるでしょう。
ですから北都市が率先してそういう社会を直していくという大げさか、でも手を打っていかないと日本という国が大変なことになっちゃうよということをこの問題は示唆してるなというふうに思います。
2週に2か月にわたってか、かなり面倒くさくてね、ちょっと頭の痛いお話をしましたけれども、ぜひまたご感想ご意見をお聞かせいただきたいなと思います。ということで今日はここまでです。ではまたバイバイ。
ご視聴ありがとうございました。