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2025-12-06 1:07:48

GoogleからセミFIREへ (Honda)

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スイスのチューリッヒでソフトウェアエンジニアをされているMasaaki Hondaさんをゲストにお呼びしました。まずヨーロッパで手に入りにくいしゃぶしゃぶ用豚肉の話を冒頭でしました。本題では前職Googleでの仕事内容や働き方から、クオリティとインフラ領域の仕事の違い、Google独自のバージョン管理ツール、転職の経緯と難しさ、量子コンピューティングの計測、セミリタイア/FIREなど多岐に渡るトピックについて話ました。

ご意見・ご感想など、お便りはこちらの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ⁠⁠⁠Google Form⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ で募集しています。

サマリー

本エピソードでは、HondaさんがGoogleでのキャリアと転職後の新たな挑戦について語っています。特に、スイスでの生活や職場環境、広告関連プロジェクトの経験について触れています。このエピソードでは、GoogleからセミFIREを目指す過程での経験や困難についても語られています。特に、ジェミナイチームでの仕事環境、プロジェクトの進行状況、転職活動の難しさなどが詳しく説明されています。また、クアンタムコンピューターやその関連機器の開発に関わるソフトウェアチームの視点から、量子コンピューターの動作や解析方法についても語られています。さらに、Googleのエンジニア文化やツールに関する意見交換が行われ、内部プロセスの重要性や効率性が強調されています。Hondaさんは、Googleでの経験からシステム開発やライブラリの扱いについての知見を共有しています。また、スイスでの生活やサイドFIREの追求についても触れ、家族との時間や趣味の重要性が強調されています。さらに、Hondaさんがスイスに移住した理由や家族との生活の選択について語り、リモートワークの利点についても言及しています。最後に、週休4日勤務に関する働き方の変化や投資の重要性について話し合われています。

Hondaさんの経歴
Kazunari Okuda
London Tech Talkのリスナーの皆様、こんにちは。Kazです。
本日はですね、ゲストというかホスト役でアサイさんを久しぶりにお呼びして、
あとゲストとしてHondaさんをゲストとしてお呼びしています。
二人ともよろしくお願いします。
Masaaki Honda
よろしくお願いします。
Kazunari Okuda
はい、じゃあアサイさんの方にパスしようか。
Yosuke Asai
今回、Kenさんも休憩中でお休みということで、
僕がぜひ話を聞きたい方がいるという話をKazさんにして、それがHondaさんなんですけれども、
前回の収録が2年以上も前なんですけれども、子育て会ということでHondaさんに子育てのお話を伺って、
前回はTechの話を聞いていなかったので、今回その転職をされたということで、
その転職の話とかTechとか仕事の話をいろいろ聞いていけたらなというふうに思い、
この会を企画させていただきました。
Hondaさんよろしくお願いします。
Masaaki Honda
よろしくお願いします。
Yosuke Asai
一応じゃあ自己紹介をもう一度お願いしてもよろしいでしょうか。
Masaaki Honda
そうですね、どこから始めたいんでしょうね。
Hondaです。よろしくお願いします。
ソフトウェアエンジニアとして20年ちょっと全部で働いています。
最初は日本でアクセンチュアというコンサルにいて、それで開発のプロジェクトをやったんですけど、
ちょっとLotus Notesを使った開発に物足りなくて、その後大学の友達のつてで日本の医療系のベンチャーに入りました。
そこではかなりとんがった開発ができて楽しかったんですけど、
その会社でアメリカに転職する機会があって、アメリカのシリコンバレーで1年、2年ぐらいいたんですかね。
ただビジネス上の理由によって日本に帰らなきゃいけなくなったと。
そこでアメリカはまだまだ物足りなかったんで、アメリカ企業に就職しようということで、
Googleを受けてオファーをもらって、とりあえず日本のGoogleで2年ぐらい働いた後、
その後アメリカのGoogleの本社で6年ぐらい働いて。
その頃に子どもが2人生まれまして、次は子育てのことを考え始めて、
皆さんご存知かもしれないんですけど、アメリカって銃とかいろんな問題があったりとか、
子育て環境としてはあまりいい場所ではなかったんで、
スイスは安全だということで、奥さんの親友の住んでいるスイスに転職してきました。
そこでスイスのGoogleで9年ぐらいいたのかな。
8年、9年働いた後に、現在3ヶ月前にスイスベースの計測器系の会社に転職しました。
Googleでのプロジェクト
Yosuke Asai
ありがとうございます。
Masaaki Honda
僕もスイスのジュネーブに住んでいて、本田さんはチューリヒですよね。
Yosuke Asai
そうです。
だいたい電車で3時間くらいの距離にありますね。
チューリヒとジュネーブ。
僕一度チューリヒに行った時に、本田さんの家を訪ねた話をしたくて、
僕がチューリヒに行くと言って、本田さんにどうしても会いたいですと連絡をしたんですけれども、
その時に心よく、そしたら家に行ってくださいと言ってくださって、お邪魔したんですよね。
その時に娘さんを2人にもお会いして、遊んでもらって、奥さんにもお会いしてというところで、
すごいもてなしてもらったんですけれども、そこでついでにご飯もご馳走になって、
そのご飯がなんと豚しゃぶだったんですけれども、
それがあまりにもおいしすぎて、僕はまだ忘れられないので、
その話をしたいなと思ってさせてもらったんですけれども、
豚しゃぶの肉がなかなか薄切り肉ですね。手に入らない。
その話を聞いてもいいですか。
Masaaki Honda
そうですね。基本的にヨーロッパって、あまりファットの多いような脂身の多いような肉は好まれていなくて、
結構リーンな肉、ステーキでもそうなんですけど、割と脂身が少ないものが多くて、
豚に関しても、あまり脂身のある部位がスーパーでは売っていなくて、
特に豚バラとかは、どこに行っているのかよくわからないですけど、
たぶんベーコンとかに加工されてしまうんだと思うんですけど、
スーパーで豚バラ肉を見かけることはないですね。
ないですね。
お肉屋さんに行けば、たぶん豚バラのお腹のお肉とかを売ってもらって、
それをスライスして食べることはできると思うんですけど、
結構お肉屋さんに行くとクオリティがまちまちで、
たぶん仕入れたその日に買えば新鮮なのかもしれないですけど、
それが1日、2日経ってしまったような肉も売っているかもしれないので、
たまにお肉屋さんでお肉を買うと、酸っぱい匂いのするお肉を買うことがあったりして、
クオリティがあまり一定していないんですよね。
倉庫をしているときに、日本系のグロッサリーストアだったり、
日本系のオンラインスーパーみたいなのが中売の近くにありまして、
そこで売っている豚シャブ用の1ミリスライスの豚バラ肉があるんですけど、
それは毎回毎回クオリティも安定しているし、
それを豚シャブにすると、日本で食べても損食ないぐらいの
おいしい豚シャブができるということで、定期的にオンラインスーパーで買っています。
Yosuke Asai
本当に損食ないどころか、これまでに食べたものよりもおいしかったような記憶があるんですけれども。
Masaaki Honda
もしかしたらスイスに舌が慣れてしまって、だいぶエクスペクテーションが下がっている可能性もありますね。
Yosuke Asai
いちいちユネイブにも肉屋さんがあって、そこで肉をカットしてくれるっていうのはあるんですけど、
使ったことなくて予約をしないといけないからちょっとめんどくさいみたいなのがあるんですけど、
やっぱりなかなか使えないですね。
ドイツはどうですかカズさん?
Kazunari Okuda
ドイツだとお肉屋さんに行って薄切り肉にしてくれっていうことはできるんですよね。
普通の注文じゃないんで、ドイツ人とか嫌がったりとかすごい嫌そうな顔したりとか、
切ってくれてもそんな、ドイツ人にとっては薄いさの薄切り肉にはしてくれることはあるんですけど、
日本人が求める薄切り肉っていうのはなかなか手に入らないですね。
なのでやっぱり韓国系とかかな、韓国とか日本系のスーパーとかに行って、
冷凍のものが売ってるんで、それを買って豚シャブしたことは私もあります。
Yosuke Asai
っていう豚シャブが食べたくなりましたね。
Kazunari Okuda
寒くなってきたし食べたくなりますね。
Yosuke Asai
そうですね。
Masaaki Honda
そうですね。
Kazunari Okuda
ちなみにその時のタレは何だったんですか?
Yosuke Asai
タレ何でしたっけ?
ポン酢だと思う。
ポン酢ソース。
ポン酢のタレだった。
いいですね。
あとゴマダレもあったけど食べてないかもしれない。
うちはだいたいポン酢で食べてます。
Yosuke Asai
いや美味しかったです本当に。
Kazunari Okuda
私もゴマダレで家でやったことあるんですけど、感動するほど美味しかったです。
Yosuke Asai
ということで本題に入っていければと思うんですけれども、
本田さん最近転職されたということで、転職の話も聞きたいんですけど、
その前に全職の話というか、前のところがGoogleですよね。
そうですね。
仕事とかどんなことをしてたかというのは結構長いと思うんで説明難しいかもしれない。
Masaaki Honda
Googleでは大体大きく分けて3つのプロジェクトをやっていて、
最初の一番大きいのがGoogle Adsっていう広告関係のクオリティの仕事を10年やってました。
その後それをアメリカで始めてスイスに来る時もそのプロジェクトを続けていて、
そこでしばらくスイスでやってたんですけど、
その後グーグルショッピングのプロジェクトに変わりまして、
ユーザーが何か、例えばポケモンカードとかって検索したときに、
マーチャント側の売ってる人がインベントリから一番近い結果を探してきて出すっていう、
そのリトリバルの部分をやってました。
クオリティの部分で。
それを2,3年やった後に最後に入ったプロジェクトがジェムナイっていう、
GoogleのチャットGPTのプロジェクトですよね。
それのインフラストラクチャーの仕事をしていました。
新しい挑戦とインフラの仕事
Masaaki Honda
クオリティの仕事、後でカバーされるかもしれないですけど、
クオリティの仕事って終わりのない仕事なんで、
例えばGoogleの広告のプロジェクトにいたときは、
どうやったらユーザーが広告をクリックしてくれるか、
どうやったらたくさんクリックを増やせるかっていうのが究極的な目的で、
そのクリックがなるべくたくさん続くように、
例えばすごい安い、ユーザーがちょっと目を引くような広告を出せば、
一時的にクリックは上がるかもしれないけど、
それはすぐにユーザーは飽きて、もう広告すら見なくなってしまう。
それだと困るので、なるべくユーザーがクリックをしてくれて、
かつまたユーザーが戻ってきて、
同じような広告をクリックしてくれるようにするっていうのが、
広告チームの目的だったんですけど、
それってどうやったらいいかっていう部分が全然透明性がないというか、
難しいんですよね。
色々、クオリティを上げるのが一番なんですけど、
どうやったらクオリティが上がるかっていう部分も、
例えばユーザーのロケーションを見るとか、
ユーザーの性別を判定して、
それに合ったような広告を出すとか、
色んな方法があると思うんですけど、
やってみないと分からない部分があって、
やってみてもすぐに結果が出るわけではなくて、
インプットとアウトプットの間がすごく曖昧で、
それがどういう仕組みになっているのかっていうのを考えながら、
仕事をしていかないといけない。
結果が出るのもやっぱり、
新しい方法、新しいモデルを入れて、
ユーザーからのクエリが例えば1ミリオン?
100万クエリだと全然足りないんですよね。
それが1ミリオンぐらいになってきて、
ようやくノイズ部分が減って、
なんとなくこれがポジティブなモデルなのか、
ネガティブなインパクトがあるのかっていうのが
だんだん分かってくる。
でもそれまでに何日もかかったりとかして、
それがうまく思い通り動いてないと、
もう一回そもそもモデルのどこが悪かったのか、
っていうようなところを、
もう一回考え直さないといけない。
結構そういう、何でしょうね、
時間がいくらでもかかるような仕事だったんですよね。
それが10年以上やってたんですけど、そういう仕事。
そろそろ違うこともやりたいなと思って。
インフラの仕事だったら何が目的で、
何が求められる結果かっていう部分が
割と分かりやすいのかなと。
例えばインフラだったら一番簡単な例で言えば、
ユーザーがやってきてクエリを投げて返事を返すまでの
そのレイテンシーをいかに早くするかとか、
あとはサーバー側でどんどんフィーチャー追加していくと
どんどんシステムが複雑になってくるけれど、
そうすると新しいフィーチャーを入れるときの
手間がすごくかかると。
例えばそういうのをリファクターして、
もっといいフレームワークで
いろんなフィーチャー、新しいフィーチャーが
簡単にフィットできるような
そういうインフラを作るとか、
そういった部分の目的と求められる結果っていうのが
割と自分にとっては分かりやすいなと思って。
そういうのもあって、最終的には
Jebenaiのインフラチームに入りました。
Yosuke Asai
めちゃくちゃ面白いですね。
クオリティの現場でそのデータが10ビリオンとか。
Masaaki Honda
そうですね、1ビリオンだと
ようやく何か見えてくるかなって感じで、
10ビリオンぐらいのクエリが来てようやく
分かってくる。
でも最終的にはもっともっとたくさん
データを集めないとローンチまでいかないんですね。
Yosuke Asai
じゃあ100ビリオンとか集まったときに
Masaaki Honda
これ良かったなっていうのが分かるっていう感じですか?
Yosuke Asai
それともそれでもまだ明確には分からないんですか?
Masaaki Honda
それで割と直近のCTRっていって
クリックスルーレートとかは
比較的すぐ分かるんですけど、
ロングタームにユーザーが定着するかとか
プロジェクトの進行と評価
Masaaki Honda
そういった部分はなかなか分からなかったりするわけですよね。
だからいろんなツールを使って
こっちの角度から見たときのインパクト、
クオリティ側から見たときのインパクトみたいなやつを比べて
それで総合的には全部はプラスにならないんですけど
総合的に見て会社にとってプラスのチェンジかどうかを見て
ローンチできるかどうかが決まるって感じですね。
Yosuke Asai
そのメトリクスとかもどこに仕込むかとか考えてやるっていう感じですかね?
Masaaki Honda
メトリクスは基本的なものはすでにサポートされていて
ただ定期的に新しいメトリクスが導入されたりとか
例えばロングタームのユーザーのインパクトがどうなるかっていう
メトリクスは昔はなかったけどあるときから導入されて
次からこのメトリクスもローンチのときに評価しましょうみたいな感じになるんですよね。
クオリティモデルを作ってる人たちはひたすらクオリティを上げようとして
でもクオリティを上げると今度クリックが減ったりするんですよね。
それまでノイズみたいな広告でもクリックされてたようなやつがなくなったりとか。
もう一方はカバレッジを増やしたいチームがいて
カバレッジを増やせばクリックは増えるけど全体のクオリティは下がってしまう。
この2つのチームがそれぞれ少しずつクオリティを上げて
カバレッジ増やしてクオリティを下げてっていうのをいくつか繰り返していくうちに
だんだん両方良くなっていくっていう感じで
ローンチのレビューはそういったやつをいろいろ考えて
これは例えばクオリティが下がるけどその分のカバレッジがたくさん上がるから
ローンチは許可しましょうみたいな感じになって。
そういう感じで仕事が進んでましたね。
ジェミナイでの経験
ローンチする前のテストみたいなのは
Kazunari Okuda
ABテストみたいな感じで一部のユーザーにローンチして
ABテストこれである程度のビヘビアというか
傾向を見てテストをした結果正式に全員ユーザーにローンチするかどうか
Masaaki Honda
そうですね。だいたい0.5%のトラフィックを新しいエクスペリメント
1%、2%、5%、10%で10%でちゃんとしてれば
ローンチの人たち、上の人たちにそれを見せてこんなフィーチャーを入れますよ
それをしばらくエクスペリメントを走らせて50%になっても
同じだけインパクトがありますよっていうのを確認して
ようやくローンチって感じでしたね。
Yosuke Asai
段階的に上げていく期間はだいたいどのくらいになるんですか?
1から100にするまで?
Masaaki Honda
1から100にする間に何度も何度も改善を繰り返さないと
ローンチまでいかないんですよね。
プロジェクトのスタートから最後まで1年かかったりとか
もっとそれ以上かかったりとかすることもありましたね。
Yosuke Asai
インパクトもすごいでかいですもんね。
ほぼ全員が使ってるんじゃないかくらいのサービスですもんね。
Masaaki Honda
そうですね。大きい広告主は変なチェンジを入れたら文句が出るんで。
Yosuke Asai
ジェミナイのチームに移動されたのが2,3年前っていう感じですかね?
Masaaki Honda
2024年の春だったと思いますね。
Yosuke Asai
10年くらいやってジェミナイのチームに行って
その変化としてはやっぱり糸通りっていう感じですか?
Masaaki Honda
そうですね。クオリティみたいな難しさはないんですけど
何をしたらいいかわからないっていう
何をしたらクオリティが上がるかみたいな難しさはないんですけど
ただジェミナイのチームはかなりスタートアップに近いカルチャーで
元々買収したディープマインドの人がトップでやってて
Googleの中でもディープマインドに関しては特別な部署になっていて
自分たちで好きなポリシーで会社を回してるところがあって
かなりベンチャーみたいな感じでドタバタしてましたね。
昔はGoogleはあんまり競合他社がいなかった状態なんですけど
AIに関してはチャットGPTとかが結構強力なコンペティターなんで
そのチャットGPTが持ってるフィーチャーがGoogleにないと
そのフィーチャーを出さなきゃいけない、今すぐ出せみたいな感じのプレッシャーがあって
インフラの部分で新しいフィーチャーをローンチしたら
そのまんまリファクターとかしない状態でまた次のフィーチャーみたいな感じで
どんどんコードがデカくなっていって複雑になっていってって感じで
さっきまで開発に携わってるエンジニアがすごい多いんですよね。
何千人とか何千人というレベルでGem内の裏側を作っているんで
自分が新しいフィーチャーをローンチしようとして
それについてのチェンジを一生懸命入れていても
他のチームの人がプロダクトを触ると壊れたりするんですよね。
そういうのがしょっちゅうあって
一回ローンチしたフィーチャーであれば他のチームはそれを壊さないようにチェンジ入れるんですけど
まだローンチしてないフィーチャーだと
それを壊すようなチェンジが入っても誰も気づかなくて
昨日まで動いてたものが今日は動かないって
新しい開発をする前にまずデバッグして
昨日までと同じように動くように戻してから
転職活動の難しさ
Masaaki Honda
また新しいチェンジを入れなきゃいけないみたいなところがあって
結構その辺がチャレンジでしたね。
Yosuke Asai
1000人で一つのデカいコードベースをいじってるっていう感じですか?
Masaaki Honda
そうですね。
それはすごい。
あとは新しいフィーチャーのローンチに携わってたんですけど
やっぱりローンチに携わる偉い人たちは
本社のマウンテンビューにいるんですよね。
そうするとやっぱり夕方とかのミーティングが
毎日だったり週に何回も入ったりとかして
スイスから働くのは結構難しいかなっていう感じでしたね。
Yosuke Asai
移動自体はインフラに行きたいっていうのを希望して
結果的にジミネにいたっていう感じなんですか?
Masaaki Honda
そうですね。
社内で新しいプロジェクト、チームメンバーを探してる
そういうポータルみたいのがあって
そこを見てると定期的に今こんな人を募集してます
っていうのが出てくるんですよね。
それでたまたま僕はインフラを探してたんで
かつICが良かったんですよね。
僕あんまり人をマネージしたり
マネージャーになりたくなかったんで
マネージャーの仕事はいっぱいあるんですよ。
あとはテックリードとかの仕事もいっぱいあるんですよ。
ただ僕はあんまり人のプロジェクト
人に対してマネージしたりするのが好きじゃないんで
それよりはたくさんコードを書いてるほうが好きだったんで
そのICで働けるインフラ系の仕事を探してたら
ジェミナイがあって
そこに入りました。
Kazunari Okuda
スキルセットとかは大きく変わったんですか?
インフラの入るにあたって
Masaaki Honda
それとも特に?
特に、でも
ハイヤーしたマネージャーが言うには
定期的にちゃんとチェンジを入れてる人
ちゃんとコードを書いてる人を探してたっていうので
僕が今まで過去何年かの
チェンジのヒストリーがどうだったかを見て
採用することに決めたみたいですね。
基本的にGoogleでC++の仕事をしてたら
だいたい同じコードを触ってるというか
ライブラリーを触ってたりして
そういうところは基本的にあまり心配されてなかったと思いますね。
Yosuke Asai
カルチャーショック的な面が大きかったんですかね?
スキル的な面よりも
スタートアップ的な文化とか
Masaaki Honda
そうですね。僕はもうちょっと落ち着いた
インフラって言うともう少しスローなんでしょうね
落ち着いたペースで仕事ができるのかなと思ったんですけど
それが次のクォーター何するかっていうレベルのことすら決まらなくて
もう1ヶ月ごとに何か目標が変わったりとかする感じだったんで
ちょっと腰を据えて働けるような感じではなかったですね。
多分自分が独身で家族とかいなければ
そういうプロジェクトはすごいエキサイティングでいいと思うんですけど
子供がいて子供の世話とか家のことをやったりしつつ
そういうドタバタした仕事環境だとちょっと合わないかなと思って
Yosuke Asai
みんなとかはきついですよねちょっと
そういったところが転職しようというきっかけに繋がっていった感じですか?
Masaaki Honda
そうですね。もともとジェム内に入る前から
もう少し落ち着いた仕事がしたかったんですよね
あとはインフラ、ピュアにコーディングをする仕事がしたかったんですよね
ジェム内に行ったけどちょっと違ったんで
社内で色々探したんですけどなかなかないんですよね
社内でピュアなコーディング
あとは自分のジョブのレベルが
そのピュアなコーディングをするのとは違うレベルだったんで
僕がいたのはスタッフエンジニアというレベルにいたんですけど
そのスタッフエンジニアのロールモデルとしては
マネージしながらテックリードするとか
そういうふうな役割がわりと期待されるポジションで
でも僕はピュアなコーディングをしたかったんで
なかなか社内でそういう募集がなかったんですよね
Yosuke Asai
確かDiscordでもレベルを下げる話とかちょっと議論されてましたよね
Masaaki Honda
下げないとコード化系仕事がないって覚えてるんですか
自分がやりたいような仕事が
シニアソフトエンジニアのレベルでは応募はあるんですけど
そういうところのマネージャーに問い合わせてもレベルは下げられないって言われて
そういうのを何回かやってなかなか見つからなかったときに
ソフトで探し始めたら今の仕事が見つかって
Yosuke Asai
転職することになりました
そういうことだったんですね
転職活動中は結構何社か応募された感じですか
Masaaki Honda
そうですねもう10社ぐらいはレジュメ送ったんじゃないかな
レジュメ送っても返事がないところとかもあったし
あとは僕が今パーミットの関係で仕事と紐づくパーミットなんで
それがあると雇えないって言われたところもありましたね
会社からサポート受けないと滞在できない状態だったんで
Yosuke Asai
パーミットBですかスイスの
Bですね
Masaaki Honda
あとは多分ドイツ語で探せばもっともっといっぱい仕事はあったと思うんですけど
僕はドイツ語ほとんどできないっていうかゼロに等しいんで
英語で探してるとやっぱりなかなかなかったですね
あともう一つ問題だったのは
GoogleだとGoogleの中のテクノロジーなりインフラを触っていて
外でのそういうソリューションが全く知識がないんですよね
例えばAmazonのAWS触ったことありますかとか
そういうこと言われても全然知りませんっていう
外のCIパイプラインの経験ありますかないですって
だから探してたのがC++のソフトウェアエンジニアの
ジェネラルな応募をしてる会社にしかアプライできなくて
Yosuke Asai
それでなかなか時間かかりましたね
その受賞者はでもその希望にあっていた受賞者という感じなんですかね
Kazunari Okuda
そうですねだいたいあってたと思いますね
C++とかだとやっぱり比較的ローレベルというか
例えばゲームとかは思いついたりしますし
あともうちょっと機械系とかロボット系とか
そんな感じのショック
エンジニアだとそういう風な分野になりそうですね
Masaaki Honda
ウェブよりも
多分スイス中立はあんまりテック企業がないような気がしますね
同じ中立で働いてた前の同僚も転職したんですけど
スイスで探してもあんまりいい仕事が見つからなくて
ドイツの方に行ったりとかっていう感じでしたね
Yosuke Asai
ジュネーブも全然ないですね
Masaaki Honda
中立の方が多いイメージでした
Yosuke Asai
そうなんですか
Masaaki Honda
ジュネーブは本当に限られてます
その同僚によるとベルリンとかロンドンの方が
Yosuke Asai
テック系の仕事が多いって言ってましたね
今どんな仕事をされているのかっていうのも聞いてもいいでしょうか
Masaaki Honda
はいいいですよ
今やってる会社は今の会社はですね
量子コンピューターの開発
Masaaki Honda
研究室とか大学の関係者にいるフィジシャンが
使うような計測機械を作る会社ですね
ハードウェアを作ってて
そのハードウェアをソフトウェアからコントロールするための
フレームワークみたいのがあるんですけど
そのソフトウェア側を今担当してます
今会社が作ってるハードウェアは大きく分けて2種類あって
1つはクアンタムコンピューター用の計測機器が1つと
もう1つはロックインアンプリファイアーっていう
昔からの計測機器があって
僕は今ロックインアンプリファイアー側のソフトウェアを作ってます
Yosuke Asai
その違いを簡単に聞いてもいいですか
Masaaki Honda
僕もクアンタムコンピューターのことはちょっと詳しくないんですけど
クアンタムコンピューター作る上で多分
いろんな入力信号を入れて
クアンタムコンピューターでいろいろ動かして
結果を計測して
その結果が期待通りかどうか
ちゃんとクアンタムコンピューターが動いてるかどうか
っていうのを検査するために
信号を入力して出てきた信号を計測して
それを解析するっていうプロセスが必要なんですけど
その信号を入力する部分と
結果の信号を読み取る部分っていうのを
担当する機械を作っていて
実際そのハードウェアにコマンドを送る側のソフトウェアを
ソフトウェアチームが作ってる感じですね
それにはC++のフレームワークがあったりサーバーがあったりして
でもユーザーは物理学者なんで
彼らはパイソンでそういう機械をセットアップして
そのパイソンで出てきたデータを読み取って
その後何パイとかパンダとかそういうのを使って
結果が正しいかどうかグラフを書いて
調べたいっていうことをやってます
Yosuke Asai
ジュネーブの近くに
欧州原子化機構セルンっていうのがあって
すごいでかい研究所があるんですけど
そこでも結構量子コンピューターを使ってるんで
もしかしたらお客さんなのかもしれないな
Masaaki Honda
そうかもしれないですね
興味がちょっとあるんですけど
Yosuke Asai
自分の手元に量子コンピューター
Quantum Computing for Babiesっていう本がなぜかあって
Masaaki Honda
お子さん用のやつですか
Yosuke Asai
お子さん用のやつ
僕読んでも全然ピンとこないんですけど
ソフトウェア開発の体験
Masaaki Honda
全然ベイビー向けじゃないんだなと思って
Yosuke Asai
っていうのもあるんですけど
やっぱり全然普通のパソコンと違うんだなっていうのを
読んで思いました
Masaaki Honda
そうですね
Quantum Computerがあったら
今までのコンピューターいらなくなるみたいな
勘違いしてる人も多いと思うんですけど
多分できることには限りがあって
特定の分野の計算がすごく早くなるだけであって
多分それ以外のことはできないんじゃないかなと思ってます
ちなみにハードウェアってすごいでかかったりするんですか
計測器のハードウェア側はそこまで大きくないですね
ただQuantum ComputerってQubitっていうんですか
量子が一量子のコンピューターがあったり
それがいろんな計算をするためには
その量子の数を増やさなきゃいけないんですよね
量子が1だったら小さい機械でシグナルを送って
それを計測することができるんですけど
そのシグナル量子の数が
例えば64とか128とか256とか
それがどんどんどんどん増えてくると
計測側の機械も観測するシグナルの数だけ
線をつながなきゃいけないわけですね
ハードラックにそういう計測器を何枚も挿したりとか
っていう感じになってきますね
難しいですね
今すごいホットなんですけど
なかなかムラのあるプロダクトだと思いますね
Yosuke Asai
AIとかそういうLLMとかそういう文脈では関係あるんですかね
あんまり関係ないですかね
Masaaki Honda
どうなんでしょうね
まだまだ先なんじゃないですかね
多分安定した量子コンピューターができて
それが最初は多分暗号解析とかそっちの分野に使われて
その後じゃないですかね
もし使えるとしたら
多分量子を使ってできる計算って結構限られていて
量子プログラミングとかって見ると
シュレーディンガーの重ね合わせの原理とかそういうのを理解して
それをうまく算数っていうか数学に応用すると
すごく早くなるっていう話で
あんまり複雑な計算はできないと思うんですよね
Yosuke Asai
その転職前の期待というか
実際のコーディングの仕事をしたいっていう点はどうですかね
Masaaki Honda
そうですねほとんどコーディングに時間を使っているので
その辺は期待通りですね
Yosuke Asai
仕事のスタイルもゆったりというか
そんなに忙しくない感じですか
Masaaki Honda
かなりゆったりしてますね
前の会社と比べたら多分3割ぐらいしか
仕事してない気がしますね
だから割とちょっと調べたい
仕事と少し離れるけど調べたいこととかに時間を使えたりして
そういうのがいいんですね
あとは前の会社では社内のテクノロジーしか使えなかったんで
良くも悪くもそうだったんですけど
新しいところでは何でもエクスターナルのクロードコードとか
そういうのを使ったりVSコードとかGitLabとか
今まで自分が触ったことのないものを触れるのが
すごい楽しいですね
Yosuke Asai
その辺深掘りしたかったんですけど
最近プラグマティックエンジニアっていう
ポッドキャストで
Googleのエンジニアのカルチャーみたいなのを
紹介しているのがありまして
Googleってすごい独特なツールを使ってますっていうのが
説明一つにあったんでそれがすごい気になっていて
やっぱりその内部のプロセスとかに
合うように作られているから
良いのかなみたいな思ってたんですけど
実際に今外に見てみて
どうだったのかなみたいな話を聞いてみたいなと思っていて
Masaaki Honda
慣れてるっていうのもあるんですけど
やっぱり使いやすかったですね
あとはすごいツールが早かったですね
例えばソースコードを検索するのとか
チェンジのヒストリーを見るシステムとか
そういうの全部内製してるんですけど
そういうの検索したら0.5秒以下で
結果が返ってくるんですけど
今の会社のGitLabはたぶん
自社でサーバー立ててると思うんですけど
それが遅くて
GitLab上で何か検索しようとすると
1,2,3みたいな
結果が返ってくるまで時間がかかって
割と使いづらいのかな
そこでは検索しない前提なのかもしれないですけど
みんなGitのレポジトリをローカルにチェックアウトして
その中で検索する前提なんだとは思うんですけど
Yosuke Asai
じゃあGoogleの場合は
GitのUIブラウザから検索するので
本当に0.5秒とかでサクッと
Masaaki Honda
GoogleはGit使ってないんですけど
自分の
昔Perforceっていう
そういうソースコントロールのサービスというかツールがあって
そこから始まったと思うんですけど
ただ自分たちのレポジトリをサーブするには
多分Perforceそれのものじゃできなかったんで
いろいろ自分たちで内製してると思うんですよね
見た目はPerforceに見えるけど
でも中身は全然違うみたいな
そういうものを作ってて
検索部分とか
ヒストリの管理とかも全部独自のデータベースを作っていて
それがサクサク動いてたんで
それは今でも
Yosuke Asai
恋しい
Masaaki Honda
恋しいとこですね
Yosuke Asai
それはじゃあブラウザから使えるツールってことですか
Masaaki Honda
基本的に全部ブラウザから使うんですよね
ほとんどブラウザ
好きな人は自分のLinuxなり何なりから
Emacsとかを使ってエディットしてる人いると思うんですけど
統合開発環境 IDEも
ブラウザから全部使うようになっていて
そこでレポジトリの管理とかチェンジの管理とか全部
そこでできるようになっていて
Yosuke Asai
ブラウザでコードを書いてるんですか
Masaaki Honda
そうですねブラウザでコードを書いてました
Yosuke Asai
それはなんか次元が違いますね
Masaaki Honda
あとはそのコードのコンプリーション
オートコンプリーションもかなり最近良くなってて
例えば同じようなコードを
エナムのこの値とこの値とこの値にやりたいって思って
一個書くと次のエナムのコードが全部サジェストされて
それをタブを押すだけでどんどん保管してくれたりとか
そういうオートコンプリーション系はかなり良かったですね
Yosuke Asai
内部ではGemini使ってるんですかねそれは
Masaaki Honda
それとも
あんまり言えないですけど
言えないですね
でもGeminiはそうですね
結構モデルがコロコロ変わるんで
リサーチャーたちがどんどん新しいモデルを中で作ってるんで
Yosuke Asai
そういうツール側に応用するのには時間かかると思うんですよね
解析ツールの探求
Yosuke Asai
機械学習とかはいろんなのがありそうですよね
Masaaki Honda
Google内部でいろんなものがGemini以外にも
多分そのモデルが変わるっていうのもすごい一つの問題で
モデルが変わるとインフラも変えなきゃいけなかったんですよね
リサーチのチームが新しいモデルを作って
そのモデルが今までのよりもっともっと良いってなると
リーダーシップがじゃあ次のローンチって
こっちのモデルを使いなさいって言うんですよね
ただインフラ側は今までのモデルの互換性があれば
新しいモデルに変えられるんですけど
新しいモデルって全然アーキテクチャが違ったりすると
またそのためのそのモデルに加わせるで
入力の形を変えなきゃいけなくて
その部分をインフラ変えなきゃいけなくて
出てくるアウトプットのフォーマットも違うんで
それに合わせてパーサーみたいなのを書かなきゃいけなくてみたいな
かなりそういうのがちょくちょくありましたね
モデルを作ってる人はそんなことまでは気にしない?
モデル作ってる人はサービングのことは気にしてないですね
プロダクトのことは気にしなくて
ただひたすらクオリティを上げるために
必要なことを全部やってる
それはそれで正しいんですけど
ただ誰かがそれを吸収しなきゃいけない
Yosuke Asai
それをインフラチームが頑張ってたっていう感じですね
個人的に気になってたのは
Googleでたくさんコードを書いてたと思うんですけど
そのコードを解析するツール
Static Analysisとかのツールがあったのかっていうのを聞きたくて
僕も今そういう解析のツールを作ってる会社にいるので
Masaaki Honda
具体的に解析のツールっていうのはどういう
Yosuke Asai
例えばコードを書いて
書いた時点で静的解析をすると
すでにバグが見つかることがあるんですよね
そういう書いたコードに対してチェックをかけるツール
Masaaki Honda
リンター的なものとか
リンターはありますけどでも
そういうバグを見つけるツール
あんまりあった印象なかったですね
ありました ありがとうございます
もちろんコンパイルへのエラーとか
こういう風な書き方した方がいいよとか
そういうサジェストもありましたけど
例えば境界チェックが甘いとか
そういうのは特に
Yosuke Asai
なかったような気がしますね
そういうのも内製してるのかなと勝手に推測したんですけど
ない可能性もありますね
Masaaki Honda
今の原色で多分C++を書いてるんですよね
Kazunari Okuda
そうです
やっぱり
今の会社にはない全色で
C++を書くときに
あったらいいのになこんなツールとか
Masaaki Honda
あるんですか
ツールっていうかライブラリですよね
基本的なライブラリがいっぱいあったんで
Googleでの経験
Masaaki Honda
これをするにはこれをやればいいっていうのが決まったんですけど
新しい会社だと
そういうのはないので
ブーストライブラリとかは使えるんですけど
自分で書かなきゃいけないこともあったりとか
という感じですね
昔の会社では
コンテナ系は全部
実装し直してるところがあって
便利なヘルパーファンクションとかもあったりしたんですけど
新しい会社だと
スタンダードのコンテナを使ってて
うまく動かないことがあったりとか
グーグルのときは何も考えずに書いてたコードが
新しいっていうか
スタンダードのコンテナだと使えないっていう
面白い
Yosuke Asai
その辺も全部社内ツールライブラリとしてあるから
公開されてないから使えないし
思い出すしかないっていう感じですか
Masaaki Honda
思い出してやるしかないみたいな
そうですね
コンテナにあったんで実装し直す気はないですけど
でもグーグルは定期的に
自分たちのライブラリを外に出したり
オープンソースで出したりする
作業もしてましたね
それって
Kazunari Okuda
誰が決めるとかって
Masaaki Honda
ボランティアが
前の同僚とかはC++のボランティア
大好きな人がいて
そういうのを外に出すために
色々やってましたね
リーガルな人とかと話したりとか
色々そういう外に出すにあたって
単に綺麗にして出しましたじゃダメで
その辺をクリアするためのプロセスをやってましたね
Yosuke Asai
グーグルの中で結構
Masaaki Honda
GRPCとかっていう
RPCのフレームワークとかは
外に出てるみたいで
ただ僕が使ってたRPCはまた別のバージョンだったんで
GRPCそのまま
僕は使えるわけじゃないんですけど
Yosuke Asai
ライブのバージョンと公開バージョンが違うってことですか
Masaaki Honda
多分GRPCの後に新しいのを社内で使って
それは多分今外に出てないって感じだと思います
スイスでの生活
Yosuke Asai
開発をしてみて
ちょっとじゃあ戻りたいなっていう気持ちもあるんですけど
やっぱり今の環境をチルでいいなみたいな
Masaaki Honda
そうですね
コード書く部分の環境とか
ブラウザで使えるIDEが使いやすかったとか
あとはライブラリが整ってたとか
そういう部分はあるんですけど
今って夕方のミーティングがほとんどないんですよね
そういう意味ですごい楽ですね
家帰ってきてご飯の支度とかできるんで
いいですね
あとGoogleの時は途中90%で
最後のジェムナになって100%で働いてたんですよね
今の会社で採用される時に
80%で働きたいっていう話をして
それで採用されてるんで
もう来週くらいに正式採用か
売買か決まるんですけど
80%になったら自分の時間がもっと取れていいなと思ってます
週4日ってことですね
週4日は勤務ですね
週休3日ですね
理想だ素晴らしい
Googleで80%で働きたいって言っても
なかなか採用される場所がないと思うんで
そういう意味では帰ろうにも帰れないというか
っていう感じですね
Kazunari Okuda
結構その家族と過ごす時間も
近田さんにとっては大事だったりはするんですか
Masaaki Honda
そうですね
Kazunari Okuda
全職でそれができていたかどう
Masaaki Honda
より増えたっていう感じなんですかね
そうですね
子供が水曜日に日本語の
学校補習クラスに行ったりしてるんで
水曜日の午後はオフにしたいっていうのもあったり
送り迎えとかで
そうですね
あとは最近夕飯少し遅くなってきたんですけど
昔は5時半とかに夕飯を用意してたんで
Kazunari Okuda
そうすると5時以降のミーティングとか厳しいんですよね
Masaaki Honda
わかります
今はもうほとんど5時以降のミーティングないんで
もう好きなことができていいですね
Kazunari Okuda
子供を早く寝かせるためには
早くご飯を食べさせたいっていう思いがあるんですよね
そうすると早く仕事を
例えば6時とかにご飯を食べさせるためには
もうちょっと早い時間にご飯を準備しないといけなくて
そうすると5時とか5時半くらいに準備を始めて
Masaaki Honda
子供を9時とかに8時半に寝かせるというルーティーンができたりするんで
Kazunari Okuda
5時以降にミーティング入るのすごい嫌なんですよ
Masaaki Honda
その気持ちがすごい
僕もそうですね
5時以降にミーティングがあると
すごい嫌な気分になりますね
家族に言わないといけないんで
Kazunari Okuda
家族に言われるからちょっと気を張って
週4とかで余った時間っていうのは
個人的な何か興味とか
Masaaki Honda
あるいは家族と過ごすっていう時間に
そうですね
家族との時間は十分だと自分は思ってるんで
自分の趣味の時間にしたいなと思って
普通趣味のコーディングをちょこちょこやったりしてたりするんですけど
新しいホビーも見つけたいなと思って
じゃないと自分がリタイアした後に
暇を持て余してしまうんで
リタイアする前に趣味を見つけとかないと困るなということで
球道を始めたいなと思ってるんですけど
サイドFIREの目指し方
Masaaki Honda
ただスイスでチューリヒに球道場があるんですよね
体験入学みたいなのできるみたいなんですけど
それを見るとドイツ語でしかやってないって言われて
じゃあドイツ語をまずやらなきゃいけないのかなって感じですね
球道を始めるために
Yosuke Asai
じゃあドイツ語学校に通って
Masaaki Honda
今はリオリン語をちょっとやって
少し抵抗が減ったかなって感じですね
あとはビザの問題さっきやりましたけど
まだBなんですよね
なのでCパーミットに切り替えるためには
ドイツ語でテストを受けないといけないんで
まずはそれが目標ですね
Yosuke Asai
もう5年滞在されてますかスイスに
Masaaki Honda
5年以上滞在してますね
来年が10年なんで
10年だと求められるドイツ語レベルが下がるんですよね
5年だとB1 B2
結構それなりにしゃべれないといけないんですけど
10年経つとそれがA1 A2 B1
少しレベルが下がって
それだったらなんとかクリアできるのかなっていう
Yosuke Asai
期待をしています
市民権の取得みたいのも10年でできますよね確か
Masaaki Honda
市民権もそうですね
多分それはCになってから5年とか
そんな感じだったと思いますね
だから最短5年でCにして
あと5年で市民権っていうのはあると思いますね
あとは国籍によっても
多分その辺の基準が変わってくるんで
Kazunari Okuda
私もドイツにいたときはA1のクラス取ったりして
A10権を取るのにA1
ソフトエンジニア向けはEUブルーカードって言って
普通のワークパッドとはまた違うやつがあって
そっちの方が条件が緩いんですよね
A10権を取るのにですね
A1かなんかが求められて
Masaaki Honda
クラスを受けていた思い出がありますね
今じゃあA10権取った状態なんですか
Kazunari Okuda
そうですそうですA10権を取って
そこからロンドンの方に移住したんで
Masaaki Honda
捨てたという形にはなるんですけどA10権ですね
Yosuke Asai
捨てることになるんですねそれは
Masaaki Honda
多分維持できないんじゃないですかね
Kazunari Okuda
そうですね
Masaaki Honda
半年経つと
Kazunari Okuda
住所が抜けて半年経つとそれは基本的には無効
カード自体には期限があるので
それまでは多分維持はできるんですけど
事実上住所が抜けてるという風に
あっちになってるんで
捨てたも当然ですね
Masaaki Honda
ドイツ語の努力が
Kazunari Okuda
ドイツ語はそうですね
いやドイツ語難しい
言語学ぶって難しいんですよね本当に
そもそも時間が必要だしやっぱ
モチベーション
モチベーションがいるんですよ
仕事は英語でできてるのになぜ
ドイツ語を学ばないといけないのかみたいな
すごい大きなモチベーションが
必要なんで難しいですね
Masaaki Honda
それはわかりますねそれが
Googleに行った時は英語で仕事してて
ドイツ語ほとんど日常で使わないのに
勉強するモチベーションがなかなかわからなくて
結局何もせずにいましたね
Kazunari Okuda
そうですよね
Masaaki Honda
いつかドイツに戻りたいとかあります?
Kazunari Okuda
いや全くないですね
もう今回
ロンドン来て本当に良かったなと
言語の面では本当にそう思いますね
Yosuke Asai
そうでしょうねそれはわかります
Masaaki Honda
なんか食べ物とかも美味しそうですよねロンドンの方が
Kazunari Okuda
そうですね
あのベルリンよりも断然
断然とか言っちゃうとちょっと怒られるかもしれないですけど
全然比べ物にならないですね
Yosuke Asai
ニリスはご飯が美味しくないみたいな通説ありますけど
ベルリンよりも美味しいなっていう感じなんですね
Kazunari Okuda
それで言うとロンドンに限ってしまえば
ロンドンは本当に多国籍な都市なんで
Yosuke Asai
いろんな選択肢があって
Kazunari Okuda
そうですねもちろんイギリスの
料理が美味しいかどうかで言うと
時々食べるには良いのかもしれないですけど
それ以外の選択肢が本当に
ロンドンカレーインド料理はめっちゃ美味しいですし
中華もめっちゃ美味しいんで
そうですねイギリス料理がまずいかどうかで言うと
まずいかもしれない
まずいとまでは言わないですけど
Yosuke Asai
単調な感じのイメージありますね
Kazunari Okuda
そうですそうです多分ドイツとかと同じです
バーンと一皿にポテトと
大きなお肉が乗ってて
これすごい量なんだけど
1年に1回食べたらもう食べなくていいかなみたいな
料理の感じですね
ヨーロッパ基本的に
南ヨーロッパを除けばそんなイメージです
Yosuke Asai
スイスもチーズフォンデュとか食べると
本当にチーズとパンだけ無限に食べ続けるみたいな
Masaaki Honda
感じになりますよね
Yosuke Asai
チェックをびっくりしました
Masaaki Honda
それか芋ですねあとは
茹でた芋にチーズをつけて食べるっていう
ひたすら食べ続けるみたいな
でもジュネーブの方はだいぶ
フランスの影響で美味しいんじゃないですか
Yosuke Asai
そうかもしれない
結局あんまりレストランに行かないんで
Masaaki Honda
そんなに分からないっていうのもありますけど
高いし子供いたら行きづらいですよね
Yosuke Asai
お金払えば美味しいですね
ちょっと脱線しちゃいましたけど
Masaaki Honda
話したいことは何かありますかね
Kazunari Okuda
TwitterをXが今
ホンダさんの方で拝見したんですけど
ファイヤーを目指してるんですか
それともサイドファイヤーになったんですか
Masaaki Honda
サイドファイヤーになったっていうのはですね
給与所得で生活費がカバーできないんで
投資に頼らざるを得ないっていうところで
サイドファイヤーの定義に合うのかなと思って
入ってみました
Kazunari Okuda
スイスってあれですよね
Masaaki Honda
非課税なんですよね 投資に
そうですね キャピタルゲインタックスはないですね
なんで株が値上がりしたらその分
全部自分の利益になるって感じですね
Kazunari Okuda
いろんな良いところ悪いところ
言語がドイツ語だったりとかするんですけど
スイスはスイスでやっぱりどのヨーロッパの都市よりも
安全っていう
前の収録であれじゃないですか
子供は一人で行くようになるんですよね 幼稚園
Masaaki Honda
そうですね 歩いて行くようになりますね
どこよりも安全っていうのは確かにありますね
あとは政府とかも
政治もかなり悪くはないみたいですね
合議制で十何人
人がいて その人から持ち回りで
首相だか大統領を決める感じになっていて
大事なことは基本的に十何人で決めるっていう感じで
だから一人変な人が出てきて
国をガラッと変えるっていうことはないんですよね
どこかで聞いた話ですけど
Kazunari Okuda
面白いですね
やっぱりヨーロッパの中でもスイスって結構変わってるというか
スイスへの移住と家族の生活
Kazunari Okuda
ドイツ人は絶対
絶対というかほとんどスイスに北があるですよね
Masaaki Honda
経験がいいのと
スイス人ってわりと日本人の基質と近くて
あんまりできるのに
俺はできるとか言わないで
わりと控えめな人が多いんですよね
確かにそのイメージは
ドイツ人はアメリカにかなり近いカルチャーで
すごいよく喋って
俺はすごいんだみたいなことを言う人が多くて
仕事が見つかりやすい
ところがあると思うんで
景気が良くないのもあって
みんなスイスに北があるんじゃないですかね
Kazunari Okuda
そうですね やっぱり家族を持とうと思ったら
色んな職とか言語とか
それを置いておいても
家族を育てやすいか
アメリカからスイスに本田さんが移住したように
色んな国でプロコンというか
自分の生活のステージによっても
例えば1人で
シングルでバリバリ開発がしたい
というのであればもしかしたらアメリカの方に
チリコバレーとかでバリバリ働くっていうのを
やったりするんでしょうけど
また家族を持つと
言語はドイツ語とかが関わってくるけど
スイス 家族を育てやすいとか
いう部分があったら
そっちに移住するとかっていうのが
すごい良いなと思いました
取捨選択というか
自分の中で生活のステージによって
変えていくっていうのは良いなと思いました
Masaaki Honda
そうですね
安全っていうのと
あとは学校のシステムが割と良いって聞いてたんで
それでスイスに行きましたね
1回来て子供がローカルの学校に入ってしまうと
もう変えるのが難しいんですね
今度子供が変えたくないって言ったりして
Yosuke Asai
そうですね
Masaaki Honda
僕はそろそろスイスはいいかなって思い始めたけど
でもスイスはいいかな
仕事もいいかなって感じを思い始めて
もうどこでも温かくて
ご飯の美味しいところに行きたいなって思ってたんです
家族がちょっとスイスがいいって言うので
もうしばらくスイスで頑張んなきゃって感じですね
Yosuke Asai
その気持ちわかりますね
温かいとこ行きたい
冬曇らないところに行きたいですね
Masaaki Honda
そうですね
もう一つの残る選択肢としては
仕事の負荷を下げて
冬になったら家族でどっか
温かいところに旅行に行くとか
子供の休みはすごいたくさんあるんですよね
うちの子供とか
夏休みとか9週間とか10週間とか休みになって
ただ自分が働いてると同じように休めないんで
Yosuke Asai
そうですよね
その点は本当に難しいですね
水曜日も休みじゃないですか 学校が結構
Masaaki Honda
そうですね 午後なしですよね
昼も帰ってきますか家に
うちは今私立に入ってるんで
昼にすぐ帰ってくるわけじゃなくて
少し需要があるけど
でも早めに帰ってきますね
ただもう自分一人で歩いて帰ってこれるんで
ローカルのバスを乗り継いで
近くのバス停から自分で歩いて帰ってきて
自分も持って家に入ってということができるんで
昔と比べたらだいぶ楽ですね
ただ下の子は今日本語の補修校に通ってるんで
それに連れてくのはやらないとって感じですね
Kazunari Okuda
なんかヨーロッパだと結構
同僚とか見てると
冬の間は南下してアフリカの方に行って
Masaaki Honda
寒さをしのいでリモートで働きつつ
リモートで働けるんだったらいいですね
Kazunari Okuda
そうですその選択肢があるんだ
Masaaki Honda
それいいなと思ったりしますね
Kazunari Okuda
それがやりやすいのがヨーロッパのいいところというか
Masaaki Honda
子供の学校とかどうするんですかね
クリスマス前ぐらいから大人よりは長く休めるかもしれないけど
でも11月とか普通に授業あると思うんで
寒くなったら天気悪くなったら南にってわけにはいかないですよね
Kazunari Okuda
あとやっぱりそこにパートナーが仕事があると
そっちがリモートで働けるかみたいなのもまた関わってきたりとか
Masaaki Honda
そうですね
Yosuke Asai
難しいですね家族がいるとやっぱり
理想のように飛んで回りはしないですねやっぱり
Masaaki Honda
そうなんですよね
働き方の変化と投資の重要性
Yosuke Asai
今日はそのところですかね
宣伝したいこととかありますかちなみに
Masaaki Honda
宣伝したいこと特にないですね
ないですね別に会社ハイヤーしてるんで興味あればじゃあ
C++のエンジニアをやってます
Yosuke Asai
週休4日で働きたいな
Masaaki Honda
80%で働いてる人は結構いるんで
そういうのは割とネゴシエーションしやすいと思いますね
Kazunari Okuda
そうですねうちの会社も何人か
コロナがきっかけでやっぱり
コロナで1回週4日勤務とか
あえて会社が勤務を減らしてくださいみたいな時期があった
Masaaki Honda
そうなんですか
Kazunari Okuda
その時をきっかけに結構週4で働く人とか増えて
それがそのまま残ってる人が
Masaaki Honda
給与も80%になったんですかその時は
Kazunari Okuda
そうですねその時もそうなりました
Masaaki Honda
でもそれがいいっていう人は続けてますね
Yosuke Asai
僕はまだ無理ですね収入が減ると厳しいです
このスイスの物価には耐えられないです
Masaaki Honda
投資しましょう
Kazunari Okuda
そう投資
Yosuke Asai
この話聞いてもっと頑張ろうと思うので
かずさんクロージングお願いしてもいいですか
Kazunari Okuda
じゃあ今回は本田さんと浅井さんが
本田さんがゲストで浅井さんがホストということで
見ホストみたいな感じですね
本日はありがとうございました
Yosuke Asai
ありがとうございました
01:07:48

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