記憶の濃淡と復習
お盤です。この配信は、地名が出てくる歌が好きなワタンドがお届けするポッドキャストです。よろしくお願いします。
今回の話は、復習すると忘れないよね、という話です。
あなたのこれまでの人生の中で一番よく覚えている時期っていつとかあります?
僕は、大学時代が一番よく覚えているなぁというふうに思います。
仙台で一人暮らしして、大学に通いながらよさっこいのサークルに結構のめり込んで、日本各地に遠征して、
あの場所に行ってこんな思い出があったなとか、あの時の飲み会でこんな話したなとかいうのを結構こと細かに強烈に覚えています。
そういう強烈な記憶がある一方で、子育ての中で自分が幼い頃の話とかを子供に聞かれたりして、
思い出す話もあればすごいあやふやだなというようなこととかもたくさんあるんだよね。
はたまた社会人になってからの時間っていうのも結構濃密だったなというふうに思う一方で、
こと細かにあの時の飲み会どうだったなとかっていうのが結構忘れているのもあって、
写真見てこんなことあったのかみたいなふうに写真を見て初めて思い出すみたいなことも結構多いんですよね。
この記憶の濃淡があるなというふうに思うんですよ。
年代ごとにざっくり見た時、10代、20代、30代でそれぞれライフスタイルは全然違う過ごし方をしてたし、
それぞれの中で大変なこともあったけど楽しく過ごそうと努めて楽しかったなという、それぞれに濃かったろうなと思うんだよね。
だから正直ね、多分大学生だけ特別濃かったわけじゃないんだよ。
むしろ無益な時間もいっぱいあったんじゃないかなと。
今の方がね、毎日みっちり予定が入ってて忙しく過ごしてるんじゃないかなと思うんだけど、
それなのにちょっと記憶の濃淡があるなというふうに思ってます。
で、この濃淡は復習したかどうかの違いだなというふうに思ってるんですよね。
復習って言うと勉強っぽいんだけど、何度も何度も出来事を繰り返して記憶に定着してるかどうかの違いだと僕は思ってます。
エビングハウスの忘却曲線
勉強の時によく聞く言葉で、エビングハウスの忘却曲線というものがあるんですよね。
早めに復習しようと。
勉強して単語を覚えた時に、覚えてもすぐ、何時間後かには忘れちゃうから、忘れ切る前にまた次の復習をして、
また少ししたら復習して、これを繰り返すことで忘れにくくなるみたいな。
だから短いサイクルでいっぱい復習するのがいいんだよみたいな、忘れないための工夫みたいな感じの話です。
僕は大学生の時の出来事をめちゃめちゃ反数してるんですよね。
それは大学時代に、忘れる前に。
遠征したりとか飲み会とかがあったとか、ああいう時に、例えば次の日にね。
昨日の飲み会でこんな話したよねとか、あとお祭りに参加した後に、そのお祭りの反省会と称して、
お祭りであった出来事をみんなで共有し合うみたいな話をしたり、あと映像を見たりね、写真を見たりみたいなことを鬼のように繰り返してるんだよ。
それをね、たぶんね、お祭りが終わった後1回とかじゃなくて、本当に何度も何度も同じ話を繰り返して、同じ話をして笑い合ってるんだよね。
これがめちゃめちゃ記憶の定着に役立ったというか、まさにエビングハウスの忘却曲線に沿って忘れないように記憶を繰り返した結果だと思ってるんだよね。
お祭りで踊ったりしてたんで、踊りを練習するんだけども、これも大学生、1,2,3年生の頃ほど、みっちり一生懸命練習してたので、
その時の踊りほどよく覚えてるんだよね。それは同じように、エビングハウスの忘却曲線的に何度も何度も練習して確認して覚えたから、本当に体が覚えてる状態になってて、今でも20年以上前に覚えた踊りが今でも踊れたりします。
一方で、大学院生になってから覚えた踊りとかは、結構限られた時間の中で練習してたりするので、大学1,2年生の時に比べて反数してない、エビングハウスの忘却曲線にそんなに沿ってない練習の覚え方だったんで、結構もう忘れちゃってるんだよね、その時のやつは。
そういう意味で、体を動かす踊りみたいなものもそうだし、エピソード的な会話の内容とかもそうだし、そういうのもみっちり復習してるものほど覚えてて、復習してないものは忘れてるっていうようなことなんだなって思います。
子供の幼い頃の写真とかも、上の子が0歳、1歳、2歳とかは結構写真撮ってアルバムに残したりしてたんで、それをよく見たりするので、その時の写真とともにエピソード、細かいのを覚えてたりするんですけど、最近ちょっとアルバムの作成をおろそかにしてたのもあって、
むしろその後のアルバムになってない時の記憶は、ちょっとすでに数年前の出来事ながら、もっと小さい頃の記憶よりも少しあやふやになり始めてるなっていうのを最近気づいたんだよね、昔の写真を振り返っている中で。
覚えてるのが良いか悪いかって話ではないんだけども、やっぱり繰り返すと忘れねえなっていうようなところはしみじみと感じました。
せっかくなら覚えておきたいなっていうこともたくさんあるからね、そういう意味では形に残したりして、記憶を引きずり出せるようにしておきたいなって感じたりしました。
そんな感じで、今日はエビングハウスの忘却曲線、散々エビングハウスっていったな、になぞらえると忘れねえなという話でした。
またお会いいたしましょう。おばんでした。