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5番です。この配信は、日本のどこかの都市を描いた歌と、その歌が描く地域についての話をお届けしていきます。
お相手はMC、ワタンドです。よろしくお願いします。 そんなわけで、今回お届けする曲は、あらいゆみさんの雨のステーションという曲です。
あらいゆみさん、松遠谷ゆみさんですね。ゆうみの歌になっています。 彼女は八王子出身というところもあり、
多摩エリアの地名が出てくる歌なんかはちらほら歌われています。 この雨のステーションが舞台になっているのは立川市にあります西立川駅。こちらが舞台になっています。
西立川駅と言いますと、とある有名な施設があります。 それが昭和記念公園ですね。
国立公園という形で非常に広く、かついろんな施設の中に公園の中にもあったりするので、非常に多くの
多摩エリアだけじゃなく広域から人が訪れる憩いの場所になっています。 この歌はですね、西立川が舞台というと昭和記念公園なのかなと思うんですけど
この歌が歌われた1975年はまだ昭和記念公園がないんですよ。 当時はですね、まだ横田基地に移る前の米軍基地がここにあったんですね。
なので米基地が舞台の歌になっています。 基地の中にあったスピードという風なアディスコの中で遊んだ帰りに立川駅で電車を待っている
そういったところの心情を歌った曲になっています。 今の西立川とは全く違った風景が前提になっているんですね。
当時はここにまだ基地があって横田基地、日本に移ったので大きい土地が空いたので、そこを米軍が返還されたという形ですかね。
返還されたので日本の方で国の公園と多い形で国立公園、昭和記念公園が制定されたというところです。
ご当地ソング、地域が出てくる歌を見ていると、歌われた時代と今とで風景が変わっている歌っていうのはたくさんあります。
まあそれこそ短いタームの歌でもね、とあるあった施設がもう今お店がなくなっちゃってるなんてこともあるのかなと思います。
どうしてもね時代が進めば町の風景は変わりますからね。 変わるのは当然かなと思います。
けどその変わり方っていうのが、だいたい都市化されていくような変わり方なんですよ。
田舎だったところにビルがあるというふうなものもあるかと思いますし、古かった建物がきれいになってしまう、みたいな歌いわれ方もあるかなと思います。
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あったものが入れ替わったという形でね、変わらないまま中身だけ変わるみたいな場合もあるかなと思います。
一方で、この雨のステーションの変化の仕方っていうのは、もともとあった軍の基地という施設から公園という感じで、施設ではあるんだけども、どちらかというと自然に帰っている変化ですよね。
時代が経って自然に戻る変化っていうのは、この50年とかで見た時には、
都市の変化として普通はない変化なんですよね。
日本のものがなかったところにものを作って、あったものを建て替えるっていう変化が基本であって、施設があったけど、
さらちに戻して自然に変えそうっていうことは、都市部だとまずまずまずない話なんですよね。
あるとすると、この軍隊のような基地が返還されて大規模な公園になるというパターンぐらいじゃないかなと思うんですよね。
だからこの歌の変化っていうのは本当に、非常に都市の変化の中でもレアなケースを歌っているなというふうに思います。
生きていく中で、暮らす中でね、どうしても緑が減っていっちゃったりするっていうものが多い中で、
パッと暮らしてたところに緑が増えていく、大きく自然が増えていくっていうのは、とても特徴的な変化だなというところで、
そういった意味でも時代の移り変わりなんかも感じさせてくれる曲になっています。
そんなわけで、そういったところも踏まえて聴いてもらえると、時代の流れも踏まえて聴いてもらえると面白いところです。
聴いていただきましょう。
あらゆみ 雨のステーション