00:05
ものづくりトーク。今日は、株式会社北川鉄工所の上席執行役員、北川グローバルハンドカンパニー社長、松葉範仁さんです。松葉さん、よろしくお願いいたします。
松葉さん、先日インドもお疲れ様でございました。たまたま空港でお会いしたりしましたけども、我々広島県工作機械器具共同組合というところのメンバーでもあるんですけども、松葉さんいつもかっこいいんですよ。靴もおしゃれだし。
そうですかね。いつもおしゃれでかっこいいなと思っておりますけども、今週はですね、先週のニデックさんに引き続き、日本製造業と真ん中工作機械業界のマリアックなお話もしていきたいと思います。
北川鉄工所というのは2回目の登場になるんですけども、広島県府中市に本社がある上場企業です。2023年9月に北川鉄工所サンテックカンパニーの野島雅吉さんに出演していただきましたけども、その時はビルなどの建設現場で大活躍。クレーンの発展を伺いました。
クレーンとかはサンテックカンパニー。私が所属しているのはグローバルハンドカンパニーというカンパニーになります。
ハンドってどういう意味なんですか?
名前の通り手という意味なんですけども、物を掴むというところで。
なるほど。
で、我々のメインの商品でありますのは、工作機器の旋盤のチャックというのがございまして、ここがまさに掴むところでございまして、これをやっているところがコアの部分かなというところでハンドという名前になっています。
せっかくなんで今チャックのお話が出ましたんで、チャックって何をするものなんですか?
ズボンのチャックではなくてですね。
違う。
よく新入社員に説明するときじゃないよねっていう話からスタートするんですけども、物を作る基本になります。
工作機械、NC旋盤だとか、マシニングセンターというドリルのようなものなんですけども、そこに付けられる物を保持するもの、物を掴むところというものになります。
例えば、ペットボトルを想像してください。ペットボトルの先っちょを少し削りたいなと思ったときには、まずペットボトルを何か保持しておかない、固定しておかないと削れないと思いますよね。
だからその保持するもののことをこのチャックと呼んでいるわけ。
それなんですね。
それがチャックです。そういった企業さんでございます。
ではですね、このチャックはどんな流れで作っていくのかというのをお聞きしたいんですけども。
素材は工材から仕入れてですね、それをまさに旋盤とかで掴んでですね、それを削っていく、精度を出していくと。
03:05
最終的には部品が何パーツかに分かれますので、それを組み立てて、高精度なものを作っていくという流れになります。
御社これどれぐらいの数を年間で生産をしているんですか?
そうですね。景気の波にもよるんですけども、だいたい今、広島の府中市の本社工場で月に2500台ぐらいのキャパシティがありまして、ということになりますと年間2万から3万ぐらいが出荷されていると。
すごいですね。だってチャックって、あんまり買い替えはしないんですよ。
長く使えるから。その中で3万ってかなりの数だと思うんですけど、海外向け多いんですか?
そうですね。我々が収めるお客様の工作家メーカーさん自体が半分以上輸出されてますので、7割8割ぐらいは海外で使われてるんじゃないかなと思ってます。
こないだのインドの展示会もかなり盛況で、松葉さん僕捕まえれなかったぐらい。ずっと。
そうですね。営業活動してましたね。インド人の方に。
今インドもいろんなものが上がってきてて、例えば半導体関係とかにもたくさん入られてると思うから、その辺の商品もいっぱいありますよね。
そうですね。インドも月に500から700台ぐらいのチャックが出てまして、ということはインドの工作家メーカーさんがそれぐらい作ってると。
それが自動車だったり、農機具だったり、二輪のモーターバイクだったり、航空機の部品だったり、いろんなものが多分使われてるんだと思うんですけども、かなり忙しい状況ではあります。
で、ちょっとマニアックな話で僕ずっとお聞きしたかったことがあるんですけども、パワーバイスという万力のように挟み込むバイスがあります。
データミスったりとかすると、この口金って言ってね、バイスの挟むところの部品を削っちゃうことがあったりとかするんですよ。
たとき自分で直したいと思うんだけど、うまく直せなかったんですよ、昔。
あのですね、森美さん。バイスで物を挟むとしますね。目の前に紙がありますよ。
紙を挟むと、さあどうなるでしょうか。紙どうなってますか。
Uの反対ですね。
山型に折れ曲がってますね。という現象が起こるので、それを起こらないためにですね、口金をちょっと斜めにしておくんですね。
斜め、崖のマイナスの角度みたいな形にしておくと、これがあんまり山にならないっていうことがありまして、圧力を下めにかけていくと素材が曲がりにくいんですよ。
そういう技術を使ってバイスっていうのは作られてるんだけども、それを我々が再現しようとすると本当にできないんですよ。
06:04
なので、なんですけど、スタインでメンテの方法を教えてください。
そうですね、かなり工場で作り込んでいってるので、なかなかやっぱり出たところでですね、修理するっていうのは難しいところもありますね。
新しいのを買っていただければ。
結構古い機械がございましたので、即能でお持ちいたします。
たぶんちょっと斜めにして研磨するんですけど、本当にうまくいかなくて。
そういう部品をちょっと取り替えるだけって何円くらいするんですか?
部品だけ交換もできたりはしますよね。たぶん口金だけ変えると2万円とか。
えらいリアルな話ですね。
サイズにもよるし種類にもよるんだけど、ざっと2万円くらいで。
でもそれを直したことでまた生産性を向上されるのであれば安いと感じますよね。
ただ、長年使っていると減ってくるので、新しいのだけ付けちゃうとそこと成功しなくなるんで、逆に馴染んできたものに新しいものを付けると逆に合わなくなってくるので、それが難しいところですよね。
取り替え。
まあ、必要ですよね。どうしてもね。
通販番組みたいになってきました。
いや、これなかなか難しいんでね。社内メーターができればね、ぜひやりたいなと思ってたんですけども。
御社ってどんな社風なんですか?
どんな社風なんでしょうね。
コウホーの方も少し来られてますけど、自己紹介していただいてもよろしいですか。
営業推進室の宮野と申します。
社長からは言いにくいかもしれないので、こんな社風ですとか何か教えていただきたいんですけど。
歴史ある会社なので、結構社外からは固いというか、
クラシカルなイメージはありますね。
クラシカルなイメージがあるかなと思うんですけど、社内で働いていると結構フレンドリーで、役職がついている方でも○○だっていうふうに呼べるような関係性があるかなと。
僕もちょっとわかるかも。
松葉さんって呼んでますし。
まっちゃんとは言わないよね。
さすがに。
うーや、うちも北川さんと結構、教会では何回もやり取りさせていただいて、ゴルフも結構やらせていただいてるんですけど、
みんな結構ノリのいいというか、
北川鉄工所って書くと漢字じゃないですか。平岡工業も一緒で、漢字って並ぶとちょっと固い感じのね、
二レックと並ぶと平岡工業の方が固そうじゃないですか。
その辺がそんなことないっていうか、結構柔らかいイメージの、生口がねっていうのもありますしね。柔らかいものも扱われてます。
そういうこと?
わかりません。
マニアックな。わかりますけど。
プレゼントをご用意いただいたんですけど。
09:00
ありがとうございます。
何でしょうか。
我々の製品ではございませんが、ゴルフボールとですね、あと地元のですね、府中市にあるフリーズドライのアソノミソさんっていうところの商品。
これは海外にお土産で持ってくると非常に喜ばれるものでして、我々のオリジナルじゃないんですけど、結構使わせていただいてます。
お味噌汁ですか?
フリーズドライのお味噌汁。
うれしい。ありがとうございます。
府中味噌有名ですもんね。
お一人にセットでプレゼントということになります。