ここからは、ファクトリースタッフが今話したい人とトークする、ものづくりトーク番外編。
桑原さんが今回トークゲストにお迎えしたのは、株式会社オーディオストックの代表取締役社長、西尾周一郎さんです。
西尾さん、桑原さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずこのオーディオストックという会社なんですけど、広島FMの番組制作スタッフやCM制作スタッフもよく利用しているものなんですけれども、
まずこれがどういったサービスか教えていただいてもいいでしょうか、西尾さん。
はい、オーディオストックは音楽家ですね、音楽を作る方から楽曲とか交換をお預かりをして、インターネット上で販売するサービスとなっています。
西尾さんって今、おいくつぐらい?
今42歳です。
めちゃくちゃお若く見える。
本当ですか?
近いんじゃないですか?
2つしか違わない。
肌綺麗ですね。
そんなことはないですけど。
髪の毛の量もすごい。
今日はそんな話じゃないですね。
すいません、戻します戻します。
本社が岡山なんですか?
はい、私自身は地元が岡山でして、岡山出身でして、創業以来ずっと岡山で会社所在してやってます。
やっぱり西尾さんも音楽に馴染みのある人生でいらっしゃったんですか?
そうですね、もともと最初は幼稚園の頃からヤマハのピアノ教室で、エブカイレクトンだったんですけど。
エブカイレクトン。
8年くらいやってまして、中学に入ったくらいで、やっぱり男はギターだろうとなって。
という感じでありがちなんですけど。
やっぱり鍵盤楽器だと嫌いではなかったんですけど、女性の方がいいのかなというところで。
中学以降はギターを始めまして、ギターをやりながら自分で作曲編曲をしたりしながらバンドをやったりとか、中高大学までずっとバンドをやってました。
そうなんですか。
でもそのまま卒業してからもバンドを続けようという風にはならなかったんですか?
そうですね、なのでもう本当にプロの音楽家で実はなりたくてですね。
プロの作曲家、編曲家、あるいはギタリストになろうと思っていた時期もあったんですけど。
ただ大学に入って、音楽をITで発信しようというところに興味を持って。
もともと岡山大学、地元の岡山大学の情報工学科というプログラミングとかを勉強する学科に入りまして。
ITも好きだったので、音楽とITを掛け合わせてサービスをやろうというところでスタートしたところ。
それがめちゃくちゃ面白くてですね、自分の中で。
そっちで音楽家になるというよりかは、そっちの企業というかサービスをやろうというのをシフトしていったみたいな学生時代でした。
これは聞きたいことが山盛りなんですけども。
ちょっと戻しますね、一旦ね。後でプライベートでお聞きするとしてですね。
今回は番外編ですので、桑原さんがMCでお願いしますということで。
まずこのオーディオストックのサービスをどうやったらこれを始めようと思って、どうやってサービスを構築したみたいな流れが。
普通ないじゃないですか、こういうサービスって。これがビジネスになるっていうのがなかなか思いつかないんじゃないかなと思って。
そのあたりちょっと教えてもらえれば。
そうですね、創業の時は実は違うサービスをやってまして。
社名も株式会社クレウフーガという社名で、クレウフーガという音楽投稿サイトをやってたんですよね。
そっちはいわゆる音楽コンテストメインにした、いわゆる音楽投稿サイトでして。
ニコニコ動画さんとかYouTubeの音楽特化版みたいなイメージだったんですけど。
そちらはやっぱり音楽家、特にインディストとか個人のミュージシャンってやっぱり自分の曲ってなかなか聞いてもらう機会がないんですよね。
その中でコンテストとかでプロの音楽家が評価したってなれば聞いてもらえるんじゃないかというところで。
コンテストを最初サービスやってたんですけど、そっち自体は正直やっぱり事業にするのが難しくてですね。
それは学生時代に考えたビジネスモデル、ビジネスプランで、結構その辺のマーケットの感覚がなくてですね。
結構行き詰まってしまって、どうしようかなって考えてる時に今の予測を思いついてやり始めたんですけど。
その中でやっぱり相変わらず音楽がなかなか発信するのが難しいなというところと、
あと音楽を使う人にいろいろ話を聞いていくと、音楽著作権って難しい、わからない、ややこしいとか、
ジャスラックってどうなのとかそういうお話をすごいいただいていたので、
だったら音楽を使う方はですね、動画とかラジオみたいな音声番組とか使う方が著作権とか難しいことを考えずに
音楽を使える場が作れたらいいんじゃないかなと思ったのがきっかけですね、最初の。
素晴らしい。
立ち上げ時にたぶん当分お金にならないじゃないですか。
そうです、はい。
食えない時代は結構長かったみたいな。
長かったですね。
なので、いわゆるホームページ制作とかシステム開発の下請けとかで食いつなぎながら、
税金を稼ぎながらやってましたし、
あとはベンチャーキャピタルさんとか金融機関から新株発行して、
いわゆる増資をする資金調達をしたりとかでちょっとお金を入れて出資をしていただいたりとか、
いろんな泥臭いことをやりながら何とかやった感じです。
必要な人をつなぐ場所になっているということですよね。
そうですね。やっぱり音楽家の方がなかなか今の時代、
稼ぐのが難しい、集計得られるのが難しい、シーティングも出ないし、
みたいなところを言われる時代なので、
ちゃんと稼げる場を作りたいなというのはすごく僕の中でもテーマでして、
最近だったらうちからお支払いしている年間2,000万以上を超えているような人も何人も出てきているので、
少しずつ。
そういう場がちょっと作れてきているのかなと思っています。
どういったものが売り上げが上がるんですか?
やっぱり結構お客様はいろんな方がいらっしゃるので、
そこで多種多様ではあるんですけど、
すごくざっくり言うとやっぱり企業さんがCMとか番組で使うものが多いので、
やっぱり透明感のあって爽やかなポップとかテクノっぽいものとかが、
なんだかんだ一番王道ではありますかね。
バックで流れる音楽みたいなものがやっぱり多い。
そうですね。
交換音とかよりはどっちかというか。
交換音、数として多いんですけど単価が上がる楽曲の方が高いこともありまして、
そうですね。楽曲の方が多いですね。
何か作りますか?ポップっぽいやつを。
作ろうかなってずっとね。
ご安全にっていうフレーズを登録させてもらえないかなってずっと思ってたんですよ。
誰が使うんですか?
使いますよ製造業のみんな。
ニーザルと思います。
ほらほらほら。
刺さってる刺さってる。
ナレーションで一時期一番売れてたのが、
ご覧のスポンサーでお送りしますというフレーズが。
多分テレビとかラジオを真似したYouTuberの方とかが自分の番組で使ったりするので。
そういう定型フレーズは結構人数一定あります。やっぱり。
これ見たいよもう。
俺のことばかりで聞いてる。
私もじゃあ言おうと思う。
アナウンサーの方とかも。
2人が競ってなんか。
ちょっとこれ本当にやりたいね。
本当にぜひ。
広角めちゃくちゃ上がってます。
全然大歓迎です。
すごいいいゲストの方を連れてきていただきました。
楽しいね。
ちょっと僕からお聞きしたいんですけど、
今ってミュージシャン稼ぎにくくなったっていうのはあるかもしれないけども、
楽曲の幅とかクオリティっていうのが昔とちょっと違うっていうか。
よしよしあるとは思うんですけど、
今の方がすごいことも多いかったりするじゃないですか。
その中でどんなものがやっぱり売れていくのか。
ロックっぽいもの、歌謡曲っぽいものとか、
今っぽいメロディーが激しくチェンジするものとかあるじゃないですか。
どんなのがやっぱり売れてるんですか。
そうですね。やっぱり一言で言うと、
うちで言うと動画とか音声の番組に合わせやすい曲っていうのがやっぱりすごく求められていて、
お客さんの需要としてはこういう番組だったりとかYouTubeの裏で流れてる音楽なので、
一応トップの音楽家の方とお話をしていると結構皆さんすごい謙虚されていて、
こういう音楽がやっぱり使い勝手がいいとか。
例えばですけど、極端な話、自己主張が強すぎてうるさい曲だとやっぱりこういったトーク番組に合わないので、
なので少し抑え目なんですけど、かといってめちゃくちゃ単調だと、
番組自体が単調に聞こえてしまうので、
適度な展開、適度な盛り上がりはあるけど、
でも自己主張しすぎないっていうこの絶妙なバランス感覚とかが今求められているのかなと思っています。