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2025-05-09 16:24

#2 リケンテクノス大谷さん・メガネ21平本さん

ものづくりトーク第2回放送ゲストトークをポッドキャストで!


広島で培われてきた『ものづくり技術』

広島に根付く『ものづくりスピリッツ』

広島で活躍する『若き技術者・クリエイター』​

そんな『ものづくり』のおもしろさ・ものづくりの深みを発信するプログラム


番組の工場長(MC)を務めるのは平岡良介

ものづくり80年の歴史を持つ平岡工業株式会社の代表取締役社長、自社ブランドHIRAXのCreative Director、ドラム講師の経歴を持ちバンドマンという顔を併せ持つHIRAX AIR sheildではGOOD DESIGN AWARD 2021 受賞!音楽とものづくり、そしてラジオへの愛は半端ない!


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Summary

リケンテクノスの大谷裕文氏とメガネ21の平本大氏が、リケガードフィルムとヒラックスエアシールドの開発について話しています。エピソードでは、日本デザイン振興会のグッドデザイン賞受賞や、コロナ禍におけるフェイスシールドの需要についても触れています。リケンテクノスのフィルム製品は、ウイルスを攻撃するための独自のコーティング技術を採用しており、他社にはない透明性と機能性を備えています。メガネ21の製品設計では、フィッティング技術や素材選定にこだわり、快適さと美しさを両立させる努力がされています。

リケンテクノスのフィルム事業
リケンテクノス株式会社の大谷裕文さんと、株式会社21の平本大さんです。お二人よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大谷さん、どんなお仕事をされているんでしょうか?
僕はリケンテクノスという会社で、コモンという立場で仕事をしているんですけど、楽しく新しいものを開発していくという仕事をしているという感じかな。
ずっとそんな世界。素材メーカーなんだけど、基本はフィルム事業を僕は担当してきたね。新しいフィルムを作って、用意出していくということで。
リケンテクノスさんは素材として、いろんなエラストマーとかをやられているんですけど、その中のフィルムの事業部を大谷さんがやられていて、統括されていたという感じですね。
続いて平本さんはどんなお仕事をされているんでしょうか?
普段はメガネ21の店舗スタッフとして、メガネの販売、接客、目のお調べをお手伝いしたり、通常のメガネ販売員としてさせてもらっています。
お二人と工場長ってどういう関係なんですかね?
グッドデザイン賞をヒラックスエアシールドで受賞した仲間なんですよ。
大谷さんの方がフィルムの方を手掛けていただいて、平本さんの方がフレームとウィングというところを手掛けていただいた形ですね。
やっと形になりました。両方が組み合わさって、それで形になったわけですね。
このグッドデザイン賞とは、日本デザイン振興会が1957年にスタートしたもので、日本で唯一の総合的なデザイン評価推奨の仕組みなんです。
デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。
製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど形があるなしに関わらず、私たちを取り巻く様々な物事に送られるというものです。
2021年のテーマが気球と行動というものだったんですね。気球というのが世の中の声を聞くこと、行動というのが物事を深く理解した上で交わって動くということなんですね。
2021年はコロナ禍ということもあって、正常を踏まえた内容の応募が多かったんです。
2022年も春頃から応募が開始されると思いますので、ご興味ある方はぜひ応募されたらどうでしょうか。
フェイスシールドの開発背景
フェイスシールドの写真をツイッターにアップしていますので、ぜひ皆さん合わせてご覧ください。
そもそもフェイスシールドを着目したきっかけみたいなのってあるんですか?
フェイスシールドってあんまり世の中に出てない。見たことなかったと思うんですけど、青いフェイスシールドって書いてあるやつとかがたくさん出てくるじゃないですか。
なんか行々しいし、見た目的にもかっこいいっていうものじゃなくて防御するものだなっていう形じゃないですか。
例えば百貨店の販売員さんとかが着けてるわけですよ。
スーツですっごい綺麗な格好をしてる人たちが急にあれ着けてるんですよ。
気になったきっかけではあったんですけど、調べていくとウイルスっていうのが付着して結構しないんですよね。
で、そうするとフェイスシールドについたウイルスを自分の手につけて飲み物とかにでなふりつけちゃうわけですよ。
触った手で。それはまずいだろうということでリケガードでちゃんと抗ウイルスになったもので作ったらどうなのかっていうの。
どうせやるなら見た目がかっこいいものにしたいなっていうのがあって作っていったっていう。
いろんな思いが入っている。
どこから始まったの?一番最初って。
フィルムと出会うところからですね。文京区の企業さんからリケガードフィルムっていうのをご紹介いただいてまして、
それをコロナ前から知ってたわけなんですけども、コロナが流行りだしてからそういえばあのフィルムを使えばいいかなと思って、
転用していったっていうところですよね。
だから最初大谷さんそのお話を聞かれた時はどう感じになってたんですか?
まさにね、出会うべきして出会ったなって、これはやるべきだって思ったんだけどね。
フェイスシールドいいなって思った一つがね、触ってね、その触った手でここで粘膜に全部ついてくるんですよ。
だからフェイスシールドをすることって、まあいいこともあるけどそういう反面もあるから、
そこの反面をこのリケガードフィルムでフェイスシールドを作ることで、世の中の人一人でもね、感染者を減らせるなっていうふうに思ったんだよね。
こだわったのがね、両面にコウイルスのコーティングした。これね、つまむんですよ、みんな人間って。
だから表も裏もコウイルスの加工をしたんですよね。
確かに前側しかあんまり思わないですけどね。
そのリケンテクノスさんのリケガードっていうフィルムはですね、SIAAっていう認証を取ってまして、これ取れてるとホンマモンのコウイルスの製品って感じなんですよ。
見込められてるものなんですね。
そうなんですよ。まあ選ぶときはやっぱりそういう基準のちゃんとついたものがいいなっていうので、日本で初めてですかね。
そうですね。SIA取ったのほとんどスタートアップがこのコウイルスで取ったのがリケンテクノスのリケガードですね。
これは公的機関ってあんまりなくて、ここのSIAっていう機関しかないんですけど、もともとは抗菌しかやってなかったのをコウイルスが出てきてコウイルスの企画を作ってきたっていうのがSIAの流れですね。
平本さんとの出会いはどういうきっかけで。
このヒラックスエアシールド作る前にスポンジタイプを作ってるんです。おでこに巻いていくような形のものなのでお化粧がついちゃったり、髪型が崩れたりとかっていうデメリットがあるんですね。
見た目的にもやっぱり巻くのでちょっとハチマキっぽい感じはどうしても出るじゃないですか。
それだと衣装性が悪いからもっと世の中に広めていくためには樹脂のフレームで作るべきじゃないかと思ったんですね。
樹脂のフレームでメガネタイプのやつよく見られると思うんですけども、見た目的にも眉毛のところとかちょっと隠しちゃいとかするので美人が美人に見えなかったりするわけですね。
ここにフレームじゃなくてもっと上にフレームを巻いていけば顔もしっかり見えるし視野も邪魔しないんじゃないかと思ってフレームを考えたんですけど、装着の仕方が困ったんですよ。
メガネフレームだったら鼻に当てて耳でやったら鼻と耳の4点で固定されるじゃないですか。
爬虫舎みたいにすると横っちょでどうしても止めなきゃいけないんですよ。ってなった時に横っちょで止めるってどうすんだって思ってパッと思いついたのがツーワンさんの浮くメガネだったんです。
ツーワンさんの浮くメガネっていうのは鼻当てがないメガネっていうのを歌ってて、でここの頬骨あたりで保持していくメガネなんですけど、これを押したらもしかしたらっていうことで平野さんのところに直伝しました。
えーいきなりですか。
その時平野さんのこと知らないですよ。
でもその2時間ぐらいにお店を直撃して。
報道力がすごいですね。
で平野さんが対応してくださってですね、最初結構予想的な感じだったんですけど、歳が近いなってわかるじゃないですか。
だめ的にですね。
僕実は昔バンドとかやってたんですよって言ったら、え、僕もやってましたよって。
ちなみにバンド名って何ですか。
スキャラワグっていうバンドです。
スキャラワグ?
僕対バンしたことあるんですよ。
まさかの共演していたという。
そうなんです。僕がグリッドっていうバンドやってた時に共演した経験があって。
じゃあもうバンドマンのパンク魂で一気にやりましょうよっていうことでね。
平野さんもびっくりされたじゃないですか。急に熱意を持った工場長が来られた時って。
そうですね。最初多業種さんとのコラボレーションっていうのは経験がなかったんで。
ちょっとまずお話をお伺いしないとっていう気持ちだったんですけど。
あれよあれよ言う前に、広島のバンドマンの実力を見せつけましょうよって。
あれ?
謎のテンションで。
そうですね。
始まったので。
せっかくですか、工場長からこれを機に聞きたいこととか、あの時どう思ってたみたいなのってあります?
そうですね。やっぱりまずはお二人に突撃系でお話を振っていったりとか。
正直どう思われてたかなっていうのをお聞きしたいんですけど、大谷さんいかがですか?
大変だったね。
僕はね、基本的に誰よりも開発スピードって早いと思って、自信持ってたんだけどね。
平岡さんのあれはどうだ、これはどうだ、あれよあれ、これよあれっていうのはね、すごい大変で。
この平岡さんのスピードについて聞くのは大変だった。
この平岡さんのスピードについて聞くのは大変だった。
僕でも大谷さん一言言っていいですか、これ。開くペアシールド作り始める時ですよ。
平岡さん、あなた僕のスピードについてこれますかって大谷さん言ったんですよ。
あら。
全く覚えてないけど。
僕らが今頑張って一日でも早く物ができれば、一人でも命を救うことができるかもしれないっていう思い。
なんか得体の知れないパワーがね、すごい出てきてて、ねえ平岡さん。
そうなんです。それについていくのは大変でしたね。
リケンテクノスのフィルム技術
やっぱり僕だけじゃなくて、部下たちもみんなね、もう今こそやるべきだって。
僕何も指示しなくても、ほんと一生懸命ね、やってたね。
フィルムを作っていく時に厚みとか、その反射防止の問題とかいろいろ出てきたじゃないですか。
あれ開発する時の、御社側の苦労って僕あんまり聞いてないんですよ、実は。
何でも喋っちゃうので、たまに怒られるんですけどね。
大量生産しているフィルムをいかに使って、それに表面にコウイルスと反射防止と強度も全部含めた、全部のソーシャルバランスを取らなきゃいけないっていうね。
この分はとにかく早くやれっていう指示をしたので、いろんな形で試作をしましたよね。
試作したものを量産にかけた時に、やっぱり試作の回数も少なかったので、割とぶどまりが悪くて、当初は数十パーセント不良品になったりもしたんですね。
ペットフィルムにコウイルスのコートしたりだとか、反射防止のフィルムを貼ったりだとか、あれ何層でしたっけ?
3層ですね、簡単に言うとね。もう一つ上に入れるから全然5層ぐらいになる。
コウイルスのコーティングの仕方って言っちゃっても大丈夫なんですか?
基本的に2回塗りをしなきゃいけないところを1回塗りにするとか、コストダウンを含めて相当頑張ってやるようにしてるよね。
コーティングっていろんなものを混ぜたコーティングなんだけど、その中に同位温を入れてるんです。
同位温って何が起こるかっていうと、空気中の水分を吸収して、そこからヒドロキシラジカルというラジカルが発生して、それがウイルスに攻撃するっていう。
ラジカルで攻撃するっていうね、ヒドロキシラジカル。これがね、我々の製品の特徴で、これをね、分散させるんですね。
すごいちっちゃいです。だからウイルスもちっちゃいから、同位温もちっちゃくなきゃいけなくて、ラジカルデータから攻撃するんです。
世の中って結構銀とかでコウイルスってやってるんですけど、我々のものは小さいウイルスに対して小さい同位温でヒドロキシラジカルで攻撃するという。
この世界はね、たぶん未だにね、フィルムにしてこれだけ透明なものを作ってるのは、我が社だけでオンリーワンなんですね。
同位温がウイルスに付着して活性酸素を出して、それで攻撃して感染能力なくしていくっていうようなロジック。
そうなのですね。その活性酸素の一つがヒドロキシラジカルっていうことなんですね。
活性酸素。ヒドロキシラジカルが一番攻撃してウイルスを攻撃するっていうのが特徴の一つですね。一番大きい。
フィルム作っていく中で、クリーンルームで白い服を全部着て、エアーでぱーっとホコリを飛ばして、クリーンルームの中で温度調整がされてて、
っていう中でフィルムをきれいに作っていかないといけないんですね。しっかり品質管理されてますよね。
Zooma工場って大田にあるんですけど、そこは超クリーンルームになっていて、ホコリがほとんどない世界で作らないと、こういったきれいなコーティングってできないんですよね。
みんな本当に大変な思いをして、それこそウイルスを防御するみたいな格好をして、工場で物作りをしてるっていう、そんな世界ですね。
メガネ21の製品設計
僕らにとって当たり前の素材、ナイロン系の素材、すごく柔らかくて柔軟性が高いフレームなんですけど、フィルムをしっかり保持して成立するためには、やっぱり腰も人生っていうんですかね、元に戻ろうとする力も必要だったんですよね。
例えばフレームを円柱状で一周すると、フロント側が柔らかくなってしまうんですよね。そこでフロント側を扁平にすることで腰を出して、平岡さんが求められるプロダクトとしての美しさですよね。
表面から見たときに頂点部分が薄く見えるようにするときれいになるよねっていうので。
太さが違って見えますよね。正面から見るとすごい細いんですけど、上から見るとちょっと太くなっている。
やっぱり透明じゃないと透けてる感がすごいじゃないですか。だから透明にしたかったんですよ。
透明にする中で材料の選定がすごい大事で、金型を作ってその中に樹脂を流し込んでフレームを作っていくんですけど、
その成形の温度が高いと黄色くなっちゃったりとか、脆くて割れやすくなったりとかするので材料選定も相当苦労してまして。
で、この材料の中でも品番が何個かめっちゃ硬いやつとめっちゃ柔いやつまで5段階ぐらいあった。
このフェーズシールドってクワガタみたいに挟んでいく機構なので、強く挟みすぎると痛いじゃないですか。
かといって弱いとずれちゃうんです。だから痛くなくてずれないちょうどいい材質を選びつつ、フレームの太さっていうのを調整をしないとこれが実現できなくて。
あー細かい。最強ですね。
そうなんですよ。だから3Dプリンター使って何回も試作して、この太さだねとか散々やってね。
その中でメガネのフィッティングの技術が相当活かされてますね。
そうですね。メガネって皆さん耳の後ろで引っ掛けて掛けてるように皆さん思われてるんですけど、実はメガネって広げて掛けて、メガネが広がったのが戻ろうとする力で抱きかかえて止めるっていう力もあるんですね。
そして一般的なメガネは鼻手で止めて、戻ろうとする力と鼻と耳の後ろのフックで3つで止めているんです。
この素材としての戻ろうとする力をいい感じにしないとつけたくないって思われたらもうおしまいですってことですね。
皆さんの思いは結集してまでいったことですけれども、まだまだお話をお伺いしたいんですが、今日はここまでということで、続きはまた来週伺っていきます。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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