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2025-06-04 10:59

#153 ノンフィクション作家 小松成美さん × 株式会社 マルニ木工 代表取締役社長 山中洋さん

ものづくりトーク第153回放送ゲストトークをポッドキャストで!

(過去放送回につきプレゼント応募などは終了しています)


広島で培われてきた『ものづくり技術』

広島に根付く『ものづくりスピリッツ』

広島で活躍する『若き技術者・クリエイター』​

そんな『ものづくり』のおもしろさ・ものづくりの深みを発信するプログラム


番組の工場長(MC)を務めるのは平岡良介

ものづくり80年の歴史を持つ平岡工業株式会社の代表取締役社長、自社ブランドHIRAXのCreative Director、ドラム講師の経歴を持ちバンドマンという顔を併せ持つHIRAX AIR sheildではGOOD DESIGN AWARD 2021 受賞!音楽とものづくり、そしてラジオへの愛は半端ない!


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サマリー

ノンフィクション作家の小松成美さんが、丸二木工の本「奇跡の椅子、アップルが広島に出会った日」を執筆した背景や取材プロセスについて語っています。特に、彼女が感じた思いやテーマの重要性、書籍の構成方法についても触れています。

作者の紹介と本のきっかけ
ここからは、ファクトリースタッフが今話したい人とトークする、ものづくりトーク番外編。今回、山中さんがトークゲストにお迎えしたのは、ノンフィクション作家の小松成美さんです。小松さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
リモートでご出演いただいております。小松成美さんはノンフィクション作家で、これまでに一郎や中田秀俊、横綱博宝、ラグビーの五郎丸、吉木、グリーンなどなど、数々のトップアスリートやアーティストの本を書かれていらっしゃいます。
特に話題となったのが、浜崎歩美さんとABEXの会長、松浦雅人さんの大恋愛をセキララに綴った小説、M 愛すべき人がいて、だったと。
これはすごい良い本ですね。
ドラマになったのでご覧いただいた方もいたかもしれません。
頃は俳優になって原稿を書いていたんです。
あの一年間ですね、本を書いていた一年間、松浦さんのこと大好きになった。
書くときにそれくらい思いを込めて、なりきって書かれているということですか。
もともと本を書く時点で、そうした思いを込められるものしか書くしないタイプのもの書きなので、
その意味では本当にテーマと心が一つになるという経験を何度もしています。
そんな小松さんが今回、丸二木工の本、奇跡の椅子、アップルが広島に出会った日を書かれたということなんですよね。
最初は本当にびっくりしましたね。
こんな早々たる方たちの本を書かれていらっしゃる方が、まさかうちのことを取り上げていただいて本にしていただけるという。
そもそも本を書かせてくださいと言われたんですけど、そんな体験がないですか。
小松さんから?
小松さんからオファーをいただいて。
そうなんです。本当に。
広島の皆様はよくご存知だと思うんですけれども、
丸二木工の広島というチェアがアップル本社に導入されたというニュースをですね、
英新聞で読みまして、どうしてこんなことが起こったの?
そのドラマを追いかけたくなってしまいまして、
丸二木工の経営者の方に会えないかなと言っていたら、
私の友人の友人。
あ、そうだったんですか。声があったんだ。
初対面からすごいエネルギッシュで、パワフルでもぜひ書きたいですという熱い思いを伝えていただいたので。
小松さん僕もお会いしてみたいな。
ちょっと出世できるように頑張りますね。
密の濃い時間を過ごした山中さんに、ここからはMCをしていただこうと思いますので、
ものづくりトーク番外編ではよろしくお願いします。
本の制作過程と構想
じゃあすみません、バトンタッチさせていただいて、私から色々と小松さんにご質問させていただきますが、
ある程度本とか文章を書き始める前に、
もう全体のこのストーリーというか組み立てっていうのは、
もう小松さんの頭の中でできているものなんですけど、
どういうふうにしてその話を組み立てていくのかというのを、
少し深掘りしてお聞きしてみたいんですけど。
そうですね。文を書くって、私はパソコンを使っているんですけど、
一文字一文字書いていくわけですよね。
やっぱり構想がないと文字を紡いでいけないんですね。
なので、まず目次を作りました。
マルヒモットーの奇跡の椅子も、まず冒頭シーンは、
オバマ大統領がマクドームの前でスピーチをするシーンから。
それを見ている広島さんっていう、そこから始まるんですね。
その広島とアメリカが新たな時代を迎える。
大統領と総理がスピーチをしていたんですけれども、
実はもう一つ大きなブリッジになっていたのが、
マルニモッコーだったんだっていうところから話がスタートするんですね。
素晴らしい。
泣けてきたんですけど。
まだ早い。
こういう構想は、つまり、
広島さんとかマルニモッコーの方に取材をしながら、
象徴的なシーンを目次にどんどん書き込んでいくんですね。
なので、どうでしょう。
映画の脚本を書くような作業をまずして、
そしてやがて本編を撮っていきますね。
それは本当に一文字ずつ文章を書いていくっていうことなので、
今回はもうおてつもない100年の歴史を書くということも含めて、
最初の目次を作ってから何度も変えました。
最後、もうフィックスしたのは去年でしたね。
そうですね。ギリギリでしたね、年末の。
去年でも最後にこれを書きたい。
この時、広島さんどう思ってたんですかって言って、
夜中電話したりしてましたね。
日曜の朝、小松さんの電話で起こされる。
モーニングコーナー。
素敵じゃないですか。
でもすごくつかまらない時があって、
広島さんにも何度も電話をしたりして、
広島さんはちょうどファミリー麻雀をやっていた時。
麻雀中はどうしよう、出れないですよ。
出てくださいよ、大切な電話ですから。
どんじゃらですから。
今頃はコロナを待って5年ぐらいかかりましたけども、
他にもいろいろ本を書かれています。
通常だいたい一冊の本を仕上げるのにどのぐらいの期間がかかるものなんですかね。
広島さんに初めましてと会ってから、
インタビューを何十時間と何百時間というような形に合わせていただいて、
それをテキストにしていただく。
それを全部インプットして、
構成原稿を作り、最後本原稿を作るという風にしていくので、
大抵でも3年。
3年がすごい。
平均4,5年ですね。
一番長いのは吉木さんの本を作った時なんですけど、10年。
10年。
吉木さんと二人で本が出た時、
いがき合いながら、
10年頑張りましたよね。
その期間に一冊の本に集中されるわけじゃなくて、
同時進行で複数の作品が進行しているんですよね。
そうなんです。
私は書き下ろしの単行本だけを書いているので、
常に5作品ぐらいを同時進行しています。
一冊を送り出たら、また次も新しいもの。
これ山中さん、小松さんに生産管理やってもらったら、
書かれたテーマと意義
めちゃくちゃ上手いんじゃないですか。
そうですね。副業でね。
全く生産管理と同じ脳みそというか。
すごいですね。
小松さんに前聞いたんですけど、
ノンフィクションじゃないですか。
最初本を書きますって言って、
対象の方と合意しても、
楽しい話とか明るい話ばかりじゃなくて、
濃淡があるから、
苦難のことを思い出したくないとか、書かれたら嫌だとか、
進んでいくタイミングでどんどん出てくる人もいらっしゃるらしくて、
やっぱりその辺の攻め合いというか、
あの辺もすごい難しいって前おっしゃってましたよね、小松さん。
実際に書くのをやめたテーマも実際にございました。
今生きている方が傷つくようなことは、
やっぱり本の中に出してはいけないと私自身は思っているので、
例えば中田秀俊さんの本を書いた時なども、
中田さんは当時若くて、
思ったことをすべて言葉にしていたんですね。
それが人気を博する要因でもあったんですけれども、
その日本代表のトッププレーヤーの中田さんが、
メディアと揉めて激怒をして、
カメラマンとか新聞記者の方に、
帰れ、虫毛だって。
クラゲなんですよ。
なんてことを言うのと。
彼は本当にメディアが自分だけに集中する、
そして実質でないことを書くということに
すごく苛立っていたんです。
私はそのシーンを後ろから見ていたんですけれども、
その場面をそのまま書いたんです。
それは中田さんにとっては思い出したくないシーンであるはずなんですけれども、
これを書かなかったら作家ではない。
これを書く資格がないと思ったので、
書いたよと中田さんに言ったら、
一文字も彼は直しませんでした。
その作家に書かれるという覚悟が、
終わりになったんですね。
今回そういう意味で言えば、
マルニモッコの皆さま、
本当に今があるのは苦しい事件を乗り越えたからなんですね。
この社員の方が本当に血を流して、
涙を流しながら進んだ日々のことを
全て現にしてくださり、
私はそれを本当に書かせていただけたんですね。
そういう意味では、
本って力強いものだなと、
それを残せる仕事につけて、
本当に努力が多くなったなと思っています。
ありがとうございます。
かなりセキュララに書いていただいたので、
平岡さん、森美さんもぜひ読んでいただきたいと思います。
ありがとうございます。
小松春美さん著書の
奇跡の椅子 アップルが広島に出会った日
文芸春秋から発売となります。
そして、今日はリスナープレゼントをご用意いただきました。
小松さん何でしょうか。
この奇跡の椅子という新刊にサインをして、
お届けしたいと思っています。
ありがとうございます。
市民の方にプレゼントいたします。
応募のあたたきは後ほどお伝えします。
ここまで、ものづくりトーク番外編。
今回山中さんがトークゲストにお迎えしたのは、
ノンフィクション作家の小松春美さんでした。
ありがとうございました。
10:59

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