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2025-06-04 10:04

#148 女性鍛冶職人 岡本祐季

ものづくりトーク第148回放送ゲストトークをポッドキャストで!

(過去放送回につきプレゼント応募などは終了しています)


広島で培われてきた『ものづくり技術』

広島に根付く『ものづくりスピリッツ』

広島で活躍する『若き技術者・クリエイター』​

そんな『ものづくり』のおもしろさ・ものづくりの深みを発信するプログラム


番組の工場長(MC)を務めるのは平岡良介

ものづくり80年の歴史を持つ平岡工業株式会社の代表取締役社長、自社ブランドHIRAXのCreative Director、ドラム講師の経歴を持ちバンドマンという顔を併せ持つHIRAX AIR sheildではGOOD DESIGN AWARD 2021 受賞!音楽とものづくり、そしてラジオへの愛は半端ない!


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Summary

女性鍛冶職人の岡本祐季さんが、広島で鉄製フライパンやインテリアを作る過程やその魅力について語っています。彼女の作品、特にユキパンは、高い熱伝導と独自の製作工程で評判を呼んでいます。また、岡本さんの個展が広島で開催されることも紹介されています。

岡本祐季の鍛冶職人としての道
ものづくりトーク。今日は、女性鍛冶職人の岡本祐季さんです。岡本さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
女性の鍛冶職人さんって初めて聞きました。
本当ですか。
かっこいいですね。
岡本さんは広島在住で、鉄製のフライパンなどを作る鍛冶屋さんであり、鉄のインテリアを作る鉄装飾家アーティストでもいらっしゃる。
どうして鍛冶職人になろうと思ったんですか?
初見会社にいたんですけど、その当時に仕事が終わってから、ほぼ毎日行くカフェがあったんです。そこのカフェのインテリアが鉄製で、すっごい可愛かったんですよね。
ずっと可愛いな、可愛いな、いいな、いいなと思っていて、ついにマスターにこれどこで買ったんですか?聞けるのが大体2年くらいかかってますけど。
で、そしたら私が作ったんじゃって言われて、もともと物作りをして食べていきたいなって頭の方が変わってきていたので、その時にたまたまそう言われるとこんな作れる人が目の前にいるんだと。
で、作れるなんて思ったこともないから、これはもしかしたら作れるようになったら、これで食べていけるようになるかもしれないと思って、もう頭の中でちょちょちょちょちょって一瞬で思ったんですよね。
で、すぐにレシー入りさせてくださいってお願いしたのがきっかけですね。
その方ってカフェの?
カフェのオーナーさんでレストランとかされてるんですけど。
カフェのオーナーだから専業の方じゃない?
基本的に鉄工所の次男坊さんで、だからずっとされてたんですよ。だからその内装とかも全部されてて。だからもうその世界観がすごい好きだったんですよね。で、2年間通ってたので、これ幸いと思って。
それを見て作ろうってなかなかそこまで発想が至らないような。
いや、作ろうと思わなかったですよ。30年前なんですけど、ああいうものは買うものなんで。目の前に。
普通はそうですね。
そう、だからどこで買ったんですかって聞いたら、私が作ったってもう全然思いもしなかった答えが来て、えーとか思ったんですよね。
じゃあこの、当時私今の年齢よりは彼の方が若いんですけど、このおじさんが作ったのかと思ったんですよ。で、もう作れるんだったら是非作ってみたいっていうのが本当にきっかけなんですよね。
何年くらい就業したんですか?
10年くらいです。
それはもうその仕事としてやりながらってことですか?
バイトと掛け持ちして週に2から3回くらい。途中ブランクもあるんで、初味は8年なんですけど、ちょっとギュッと締めると、もっと数年くらいに短くなるんですけど、期間としては10年。
え、証券会社辞めちゃって、バイトになって、修行する状態?
フライパンの製作工程
いや、それすごい勇気いりませんでした?
あー、どうなんですかね。結構、あの、無鉄砲なんで。そこら辺に関しては勇気とかはなくって、もうやりたい一心だったっていうのが大きかったです。
でも実際にやってみたら難しいとか思ったと違ったとかってなれなかったですか?
いや、もう火がこっちに向かってブワーってくるって想像がつかなかったし、あとハンマーも、今だったら1日中振れるハンマーが5、6回振ったらもうヘロヘロになってました。
へー。
もっともっと全速持ちで、ちっちゃい頃から運動してないんですよね。だから筋力がなくって、だから普通の女性だったらもうちょっと振れると思うんですけど、なんか振れなかったんですよね、5、6回しか。
だからその時点だけでも、女性には無理だからって断られたのはよくわかったなと思います。
へー。ハンマーのお話になったんで、ちょっとね、工程を先にお聞きしたいんですけど、フライパンとかいろいろ作られてるっていうことなんですけど、
そもそも最初はどういう工程から始まっていくんですか?
えっとですね、まずフライパンだったら板を切ります。鉄板がうちに来るのは、それは3.2ミリの板なんで、このテーブルぐらいの大きさの板があるんですよ、それを…
結構大きいですよね、2メーターかけ1メーターぐらいの板ですか?
そうそう、それぐらいの板を私自分の車で運ぶのと、自分で運ばないとできないから、ある程度の大きさにカットしたものを仕入れるんですよ。
で、それに旋回で、それを焼いて切るっていうのが一番…
ガス切りですか?
えっと、プラズマっていう機械があって、プラズマの方で電気とエアーが出てきて、それで火で切るんですけど、それで切ります。
まずカットして…
カットして、で、それを周りのバリバリって手が切れたらいけないので、そのサンダーっていうカッターの刃があるもので、周りを研いでいくんですよね。
形を整えて、で、整えた後に今度は火に入れるんですけど、ロータいて火がバーっと大体千何百度、結構な温度のところにずっとくべていって、それを一個一個真ん中から叩いてへこませて。
で、へこんだ状態から今度はカーブができるように横をダーッと丸く叩いていく。
で、そしたら下の面がガタガタになってるから、今度は下の面を平らにするために叩いていく。
で、今度は取っ手の部分をやっぱり叩いていく。
じゃあ叩いて作るって…
そう、基本は全部叩いて作ります。
へぇー。だからワニワニパニックじゃないですけど、ずっと叩き続けて。
それってロンに入れてるじゃないですか。だからもう真っ赤になるってことですよね。
真っ赤になります。
真っ赤な状態のまま打っていくんですか。
打っていきます。真っ赤じゃないと打てない。
打てない。だからもうスッと出して、すぐ叩いて、また入れてっていうのを繰り返す感じですよね。
そう、だからこの一個作るだけでも何十回とか、何十回どころじゃなくて何百回も叩く。
個展の開催
だからワニワニパニックやってもらったら、すごい百点なんじゃないかと思うんだよ。
できるんじゃないかなって思うんですけど。
すごいですね。
岡本さんはフライパンとか他にもインテリア、鉄のインテリアのものも作られてるっていうのは、依頼があるんですか。
そうですね。基本的にメインがそっちで、コロナのちょっと手前くらいにたまたま作ったら大フィーバーしたっていう。
そうなんですか。
そのユキパンってどういう特徴があるんですか。
ユキパンはとても美味しい焼いたら。何でも美味しいんですよ。びっくりするくらい。
何で美味しいんですか。
やっぱりずっと叩いてる量と熱源に入れてる、木に入れてる回数が普通の回数じゃないっていうのがあって。
熱伝導が高いとかそういうことなんですか。
不純物もそんどん出ていくんで叩くとやっぱり。それで熱伝導がすごく良くなってるっていうのがあると思います。
なるほどね。
そのままお皿としても使えるってことですね。
そういうことか。
それはいくらくらいなんですか。
ユキパンは生込みで23,100円。
あーそれくらいだったら手が届く範囲内ですよね。
そうですね。ちょっとお皿代わりに考えて作ったので大きくはないんです。18センチ前後くらい。本当にお皿っぽい感じで作ろうかなっていう。
シャンデリアとかオブジェもまたすごい素敵ですよ。
オブジェすごいたくさん作ってます。
本当だ。すごい。あ、もともとこういったインテリアが主体っていうのは。
そうですそうです。
このシャンデリアとかを作られてたってことですか。
作ったりとか、エントランス作ったり。本当にでかいのたくさん作ってますね。
商業施設。あ、そうだそうだ。クレードのエスカレーター。
両サイドの手すりとかも。
あ、そうなんだ。
作ってます。
思い出した思い出した。
こういったオブジェは個人の方でも依頼ができるものなんですか。
もちろんもちろんもちろんです。
企業の方も多いですけど、個人の方だとお家のエントランス部分とか、
お庭にちょっと置くようなものとかもご依頼いただいてますね。
全然変わりました。
あのヒロギンの本社ビルのあれもですね。
そうですそうです。
めっちゃすごいですね。そして。
今日12月12日から18日まで福屋八丁堀本店7階の美術画廊にて
岡本さんの個展が開催されていると。
ありがとうございます。
広島では9年ぶりの個展という。
そうなんですよ。県外とか海外はあったんですけど、
広島での個展は久しぶりですね。
ここではどういうものが見られるんですか。
ペンダントライト、電球一つとかのライトとか、
あとは壁に飾るようなオブジェだとか、
あとキャンドルスタンドみたいなのが結構あります。
今回キャンドルスタンド多いですね。
今の時期もぴったりですね。
それを実際にいいなと思ったら購入はできるんですか。
もちろんご購入いただけます。
すごいな。ちょっと行ってみたいな。
気になります。皆さんも行ってみてください。
そして今日はリスナープレゼントをご用意いただきました。
何でしょうか。
作品集をこちらにお持ちしました。
ありがとうございます。
作品集1名の方にプレゼントします。
応募のあたたきは後ほどお伝えします。
ここまでものづくりトーク。
女性家事職人で鉄装飾家アーティストの岡本由紀さんでした。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
10:04

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