ものづくりトーク。今日は、株式会社ReRayの代表取締役CEO 河野元希さんと、取締役CEOの福田健吾さんです。
河野さん、福田さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
リスナーさんから推薦していただきまして、ラジオネーム、さくやこの花さんからメッセージをいただいて、今回の出演がつながったということになるんですね。
はい、ご紹介ありがとうございます。
院の島に面白いことを取り組んでいらっしゃる、リレーという小さな会社があります。
医療で取り扱う装具の補助具を作り、寄付を集めて目標金額を達成させました。
人のために頑張っている方たちです。詳しいお話を聞きたいので取り上げてください、というメッセージをいただいております。
素晴らしいですね。
どうもありがとうございます。
ありがとうございます。
お二人、きっと年齢とかも違うような気がするんですけど。
違いそうです。
ちょうどひと回りちゃいますかね。
そうですね。
私が今42歳になって。
はい、私が30なんで、ちょうどひと回りちゃいます。
出会いを聞いたら長くなりますか?
出会いは、壮絶かもしれない。
壮絶、なんかちょっと気になっちゃう。
予感がするんですよ、なんか。
元は、僕は病院のスタッフで、患者さん。
そうなんですよ。
そうなんだ。
僕が今まで受け負った中で、一番重たい大怪我の患者さんです。
どこを?
そうですね、右足をですね。
私が、猪島鉄工というところでお仕事をしてまして、
その通勤途中に、対抗車がですね、センターラインをはみ出してきて、
それで正面衝突して、
もう当初、車から出れない状況でした。
もう挟まっちゃって。
はい。で、もう車が爆発寸前みたいなところまで行って、
で、たまたま運良く後ろの方がですね、
車のエンジンを緊急停止と言いますか、電気ショートさせてですね。
そんなことができる。
もうキーボックスも潰れてた状態で、アクセル全開で踏んでるような形で。
こうやって、交通事故で亡くなられる方は亡くなられるんだろうなと思って、
私はもう一旦命諦めてたんですけども、
そこからですね、無事に脱出させてもらって、
お医者さんからはですね、もうその後、
まずは足が使えるかどうかわからないから保存療法という形で、
で、そこから使えるってなったんですけど、
ちょっと歩くことは難しいと思っておいてください。
車椅子生活で今後なるかもしれませんが、
足が使えて良かったねみたいな形でですね。
そこから手術を3回経てリハビリ期間に入ってですね、
そこから福田さんと出会うというような流れになりました。
ほらやっぱりそうだね。
だからそういう医療用の装具補助具を作っていくきっかけになったみたいなことですか?
そうですね。私自身がリハビリ期間といいますか、
そういった時にですね、怪我してる時に自分が体感して得たこととかですね、
こういったものがあればいいのになとか、もう少しここをなんとかできないかとか、
そういう思いを非常に強く持ってたんで、福田さんに相談して、
自分がもしかして立てるようになって、歩けるようになって、復活したら、
今度は誰かの役に立ちたいという思いでリレーを立ち上げたというような流れになってます。
今は足はどうなったんですか?
そうですね。日常生活までは不自由なくやれてるんですけど、
多少痛みとか、機能的に曲がりづらいとかいうのはあるんですけど、
そこは今も実施訓練しながら。
でも欲増ですね、そこまで。
だって普通に歩いていらっしゃったんで。
何にもわからなかった。
福田さんの腕前がすごいってことですか?
恐れ多いです。
本人がやってくれて。
絶対そうですよね。
それの倉庫を作るために、ちょうど院の島鉄工さんも活躍されたという話になってくるんですか?
そうですね。院の島鉄工では基本的には鉄を扱う製品を作ってまして、
産業機械の装置とか、船のパーツを作っている会社でして、
ものづくり企業なんですけども、その中で私がそこで仕事をしてますんで、
福田さんと一緒に立ち上げたリレーで、
そういう製品のアイディアを出して、実際に物を作るのは院の島鉄工というスタンスで今もやっております。
そうですよね。考えてもやっぱり作るところ、どこで作るんだってなりますもんね。
そうですね。アイディアとかを形にするところとか、そこは2つ並行しながら。
でもだって普通のお仕事も普段されながらリレーのこともやってってことになりますよね。
そうですね。なんでだいたい活動はいつも夜中、夜中始まってとかですね。
2回朝6時集合もありました。
じゃあそういった思いの中で作られた商品がソーグッドという製品なんですかね。
ソーグッドは主に脳卒中になられた患者様で、脳卒中になると麻痺してしまって足首が垂れちゃうんですけど、
それを支える単化子ソーグっていうソーグが自分で履けないとまずベッドから離れられなくて、
それが履けません、誰かの助けがないと動けませんとなると、
強制的に退院は難しくなって施設に入らざるを得ないとか、
ずっと病院で今後ずっと生活しなきゃいけないみたいなことになってしまうんですけど、
ちょっとそのもどかしいのをどうにかしたくて、
そのソーグを履けないレベルの方でも何とか工夫したら履けるんじゃないかっていうのを作りたくてソーグになりました。
それなぜ履けるんですか。
ソーグは自立して立つことができないんですけど、
ソーグットにはめてしまえばソーグを立てることができて、
なおかつ動く方の手だけ、片手でソーグを装着することができます。
そもそもの単化子ソーグっていうものはどういったものになるんですか。
形は長いブーツみたいな、足首を90度に固定するようなプラスチックのソーグ。
長靴みたいな状態ですか。
それが自分で立たないので置いても倒れちゃうんです。
それを止めるためのソーグで、ソーグットはその役目を果たします。
今日はソーグットをお持ちしています。
ありがとうございます。
これは現物見せていただいた方がね。
こんな感じになるんです。
イエローのプレートが4枚ぐらいですかね。
白いプレートが2枚で構成されているものなんですけども、
高さがどうですかね。30センチないぐらいですかね。
そうですね。
幅が40センチ程度のものですね。
そこの内側にブーツを置くっていう、単化子ソーグを置くっていうことですか。
おっしゃるとおりです。
なるほど。自立させれるっていう。
そうです。この単化子ソーグもマジックテープで固定をするので。
なるほど。これはコウノさんも困られたんですか、実際に。
そうですね。単化子ソーグではないんですけども、
一種のギブスのようなものを付けないといけない時期があって、
その時に自分自身もほぼ動けなかったので、
付けて必ず歩きなさいというルールがあったので、
付ける時には誰かの手が必要になって、
誰かの手を借りるということはその人の時間を奪っちゃうことになるので、
ちょっと時にはリハビリ、躊躇したりとかですね。
そういったケースもあったので、
そういう思いを同じような症状の患者さんにしていただかないためにも、
ご自身で付けられるようなサポート具があればいいなと思って、
ふくらさんに相談したところ、このアイデアが。