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2022-01-29 29:00

#38 特別対談[後編]:「いかに熱狂を作り出すか」CEOとCTOの差分について【SmartHR新CEO芹澤さん×LayerX CTO松本】

LayerXの日常を伝えるPodcast『LayerX NOW!』

今回は特別編として、2022年1月よりSmartHRの新CEOになられた芹澤さんをゲストにお迎えし、LayerX代表取締役CTO松本と対談しました。

先日公開されたこちらの記事も合わせて御覧ください。
【松本勇気×芹澤雅人対談】SmartHR新CEO抜擢の決め手は「経営層プレゼンで語ったカルチャーへの思い」

▼ 話のハイライト


CEOになって感じるCTOとの違い

事業とプロダクトの違い

エンジニア視点で観る事業:イノベーションを起こす難しさ

SmartHRのこれからに感じている課題

芹澤さんの「事業展開の方法論」

LayerXの事業展開

事業は人への投資

みんなでの議論の仕方

宮田さんとのシナジー

新規事業の作り方

事業を作る上でどこにフォーカスしてる?

熱狂は共通の目的から

任せられるかどうかが難しい

今のSmartHRに求められるものは生み出された事業をまとめ上げる能力

CTOの視点:失敗予算

2025年のSmartHR

逆質問
今後のLayerXの在り方

▼ メディア情報

  • LayerX エンジニアブログ:https://tech.layerx.co.jp/
  • LayerX 公式note:https://note.layerx.co.jp/
  • LayerX Newsletter:https://layerxnews.substack.com
  • CEO福島のnote:https://note.com/fukkyy
  • 採用情報:https://layerx.page.link/jobs
00:02
はい、LayerX NOW!第38回かな? たまに数字間違っちゃうんですけども、38回です。
LayerX NOW!はですね、LayerXの開発メンバーの組織のことを セキュララに知ってもらうというところで始めたポッドキャストになります。
が、直近は色々な会社の他の会社の方をゲストとして呼んで、 収録なんかもやってまして、今回は前回に引き続き
SmartHR新CEOの芹澤さんに来ていただいて、 今回はですね、SmartHRのこれからの話をしようと思っております。
ので、芹澤さんのことを知りたい方は、ぜひ前半の方をまず聞いてから聞いていただけると、 そっと入ってくるのかなと思います。
芹澤さん、よろしくお願いします。 はい、よろしくお願いします。
はい、前半ね、どれでも結構やっぱ時間短いなと思ったんですけど、 喋り間でしたね。
本当はね、4,5回ぐらい撮ってもいいんじゃないかと思っちゃうんですけど、 時間がないですからね。
今回、ちょっと未来の話をしていきたいなと思っていて、SaaS組織の未来とか。 その中で最初にちょっと聞きたかったのが、
CEOに今回なられて、CTOの業務との差分ってどこと捉えてるのかなっていうのを聞いてみたいなと思って。
前回、CTOって何?って話からスタートしたので、ちょっとその辺の話をしますね。
でもこれはもう、やってみるまで分からなかったんですけど、 当たり前ですけどめちゃくちゃ差分ありましたね。
CTOの頃っていうのは、やっぱりそのプロダクトに関するオーナーシップが、 プロダクトとそれを作るための組織に関するオーナーシップがすごく強かったんで、
もうそれをいかにスケールさせていくか、みたいなのをずっと考えていたんですけど、 CEOになると、それがもう組織、事業と組織になるって感じですね。
事業と組織をいかに継続的に成長させていくか、みたいな視点になるので、 もう考えることがほぼ違うっていう感じですね。
ただ組織については、対象としているのは人の集まりなので、 そこはプロダクトチームから前社員になったっていう数のスケールの違いかなと思うんですけど、
やっぱりその事業とプロダクトっていうのは全然違うんだなっていうのをすごく痛感しております。
具体的にどう違うんですか?その事業とプロダクトっていった時の差って。
プロダクトに関して言うと、自分がエンジニアでずっとものを作ってきて、 結構勘どころがあるっていうのもあったんですけど、
なんとなく未来のことまでわかるんですけど、 やっぱり事業ってまだ経験値がそんなにないっていうのもあり、
分からないことだらけだなと思っておりますし、 あと多分この後も話すかもしれないですけど、
スマートHRっていうのは、もともとスマートHRというプロダクトを作って、 その一つの事業を伸ばしてきたんですけど、
今後ずっと成長させるためには一つの事業って限界があるみたいなことは当たり前ですけど言われておりまして、
それを今後10年、20年、30年ってずっと組織として成長していくためには、 どういうふうに事業を仕込んでいけばいいのかみたいなところを
03:00
考える必要があって、そのあたりはあんまり会社としてもですね、 今まできちんとやってこなかったところなので、僕自身もすごく
面白いと思いますし、会社としてもすごくチャレンジングなことをやっているなという状況ですね。
なんか今、エンジニアから事業をすべて見るようになって、特に解像度の低い領域ってどの辺になるんですか?
売り方とかはですね、やっぱりCOOの倉橋さんがとても優秀な方ですので、あんまり心配していないというか、おそらくすごくきちんとやってくれるだろうという信頼があるので、そんなに心配していないんですけど、やっぱり組織として持続的に新しい事業をイノベーションで作っていくっていうところはやっぱりすごく難しいなと思いますね。
イノベーションのジレンマっていうすごく有名な本があると思うんですけど、やっぱりそのイノベーションを一つ起こしてその事業を育てていくことまではできるんですけど、その2発目を作るのがやっぱりすごく難しいと言われているんですよね。
そういうのはやっぱり1個の事業を育てていくうちにイノベーションを起こしにくい組織になっていくっていうのが一般的に言われていまして、それを振り返ってみてもそうだなと思うんですよ。
6年前にスマートHR、6年ぐらいですかね、世に出した後、それをどんどん拡大していくっていうことにすごく特化して、これは別にいいことなんですよね、実際それでサービスもどんどんグロースしていったんですけど、じゃあこの組織で新しい何かを始めるかってなったときに、やっぱりどうやって今から01で新規事業をやるんだっけみたいなのを去年とかもトライしたんですけど、なかなかうまく足取りが重くなってしまっているなみたいなのもあってですね。
このあたりは組織構造を踏まえ、考えつつどうやって継続的に事業を生み出していくかっていうのは、いろいろ変えていかないといけないんだなと思ってますね。
ちょっとその辺の話はもうさっさと進んで、スマートHRの未来の話につなげていけたらなと思うんですけど、今って大体500人ぐらいですか、会社の規模でいうと。
500人ぐらいです、はい。
ここから規模もそれを超えていくわけじゃないですか。採用もすごい強調でやられていると思うので。
すると今からのスマートHRって目指す先とか、今考えていることを簡単に言語化するとどこを目指していて、それに対して3つぐらい課題を挙げるとしたらどういうものがあるんですか。
目指すべきところはですね、何から話そうかな。
今スマートHRって一般的な認知として人事ロームを効率化していくサービスを提供している会社っていう認知があると思うんですけど、実はこの1年ぐらいです。
いわゆる一般的にタレントマネジメントみたいな領域もやっておりまして、人材のポテンシャルをどんどん高めていく、より働きやすい環境にしていくみたいなこともやっているんですね。
ここの認知もどんどん高めていきたいですし、事業的なプレゼンスも高めていきたいと。
スマートHRっていうのは人事ロームを効率化しているだけの会社じゃなくて、トータルで見た日本の働きやすさを前に進めていっている会社なんですよっていう認知に変えたいと思っていて、そのためにどんどん事業を成長させていく必要があるっていうのがやっていきたいことなんですよね。
06:16
それを達成する上で課題っていくつかあって、3つですよね。3つ挙げるとすると、1つは人数が増えてきたことによるカルチャー維持の難しさ。前回もカルチャーについて松本さんとお話しさせていただいたんですけど、
昨今はリモートワークみたいなことも進んできたりしていて、かつ人数もどんどん増えてくる中で、どうやって会社としてのカルチャーを浸透させていくのかみたいなところは今後絶対課題になるなっていうのが1つ。
ちょっとさっきも話したことと同じなんですけど、事業展開の方法ですかね。新しく事業を作ってそれを育てていくっていう組織の構造をどうやって作っていくかみたいなところがもう1つ。
3つですよね。あと何かあるかな。でもその2つが今考えている一番大きなことなので、大体そういうところですかね。
1個目はね、この前の僕らのインタビューを見てもらえればいいなと思っているので。
そこに全てが集約されてる。
いくから外しましょうか。
また同じこと言ってしまいますからね、きっと。
事業展開の方法論ですね。この辺ってこれからこれぐらいの事業数なのか、例えばKPIいろいろあると思うんですけど、事業展開をやっているって状態ってどういうふうに定義してるんですか。
今ですね、今年から本当に始めていて、10年後、20年後、スマートHRってどういう事業を展開しているといいんだっけ。
その時の売り上げの規模がこれぐらいになっていて、いわゆるポートフォリオ、事業ポートフォリオがどうなっているべきかっていうのをまさに今月から作り始めておりますと。
なので具体的なこと、解像度の高いことって実はこの段階では言えないんですけど、そういうのをまず策定するっていうのが第一かなと思っています。
そういう未来の目標をまずは作って、そこから逆算してですね、それを実現するためにはどうしたらいいんだっけ。
っていうのをこれから先、今年、紙機で考えていきたいなと思っているんですよね。
その達成する手段って内製する、僕たちの会社で作っていくっていうのもありますし、
すでにスマートHR社がいくつか展開しているようなグループ会社を増やしていくっていうのもあると思いますし、
あとはどこかの会社とMAをするみたいなこともあると思いますし、いろんな方法が考えられると思うんですよね。
業務提携とか面白いのがありますし。
そこに対するアプローチっていうところの解像度を高めていくっていうのがその次のステップ。
それができたら、その次にグループ会社をたくさん作ったりとか、
MAをしてPMIみたいなことをしていくための組織構造ってどうなんだっけっていうのをその次に考えていこうかなって。
だいたいこの3ステップっていうのをやっていきたいなっていうのを考えています。
09:04
この目標から逆算してっていうのは結構LayerX、これまで事業作りが結構その形をとっていたような気がしていて、結果的には。
素晴らしいですね。
福島がノートでですね、LayerXの事業ポートフォリオこうなっていくよっていう図をたまに出してるんですけど、
請求書をフックに、最終的には企業間決済とか、ファイナンスの領域、あとは僕らが事業上発生する業務手続きの効率化みたいなところ、
含めて扇形の図を描いてるんですけど、
あえてかっこよく描いてみたはいいんだけど、結局収束したのがそれを引っ張れるリーダーの数に制約を受けるっていうことに気づいて。
そうですよね。
今3つぐらい事業持ってるんですよね、僕らの中で。
3つでも結構大変だなという気持ちを持って。
分かります。
その前の僕DMMいたんですけど、DMMの実は管理会計のところの取り組み僕もやってたんですけど、方法作ったりとか。
あれも58事業あって、さらにカオスでしたね。
そうですよね。それをいかに取りまとめていくかっていうところが強みになると思うんですよね。
そうですね。基本的に投資じゃないですか、投資。
誰をどこに配置して、その人を信じてどれぐらいのリソースを預けるのかみたいな。
それは他に預けるよりもどうしてそこに預けた方がいいのかっていうロジックを頭の中に作るみたいな。
結局個人的にはこいつを信じられる経営者なのかっていう人に収束してくる問題になってくるなというのが。
そうなってきましたね。
約束を守れるのかみたいな。管理会計とかもそれの補助でしかないし、MAにしろ何しろ一緒だなっていうふうには思います。
そう思います。
難しいですよね。
未来像作りは今それをけんけんがくがく叩いてるとこなんですか?
今一番やってるところがそこですね。僕一人で進めてるというわけではないんですけど、一番フォーカスしています。
逆にそれを一人じゃなくてみんなでやるって時のどんな議論の仕事をしてるんですか?結構難しくて発散する議論って。
一回見ても進めるじゃないですか。
そうですね。
この1月から始めてるんですけど、今先週ぐらいまではとにかくいろんな人と話してアイデアを発散させるってことをやってましたね。
今はちょっといろんな人と話すっていうのはやめて、それをいただいた意見をもとにストーリーを作って収束させていくみたいなところを今取り組んでいるって感じですね。
この次にそこに対して事業性を見出していくみたいな感じですね。夢だけではもう食っていけないので、じゃあこれができた時にどうやって会社としては利益を上げていくんだっけみたいな。
市場性を調べつつ、そこに対してどれだけ僕らがシェアを取れそうなのかみたいなところを考えて、どんどん現実に落とし込んでいくみたいなのが今月頃の残りやっていくっていう感じですね。
12:10
この中のそのポートフォリオの一つが宮田さんのやる新規事業とかだったりするんですか?
ですね、はい。そこにももちろん絡んでいきます。
独立して本当に自由にやっていくのか、こういう戦略の一つとして宮田さんがあそこに突っ込んだのかっていうのはすごい気になっていて。
そうですね、ただ順番的には実は宮田さんの新規事業のアイディアの方が先にあって、とはいえ宮田さんもずっと創業期からこの会社の事業とか見てきたんで、なんとなく暗黙としてお互い将来多分こうなるだろうなみたいのはあったと思うんですよ。
共通の認識みたいな。なので蓋を開けてみたらそんなにずれてないよねみたいな結果だったっていうのが正直なところかもしれないですね。
明文化された僕らの将来のビジョンとか事業ポートフォリオっていうのは今までなかったんですけど、今回作っていくうちになんかやっぱりそこにつながってきそうだねみたいなことがやっと明文化されたっていう感じです。
なるほど、気づいたら同じ脳みそだったからみんな考えてることとそんなずれないみたいな感じだったんですかね。
ずれないですね。あとは話しながらなんかお互いアジャストしていったっていうのももちろんあると思うんですけど。
でもそんなに嫌な感じじゃなくて、すごくめちゃくちゃやっぱりいいシナジー出ますねみたいな感じに今なってます。
シナジーって言葉は難しいですね。
新規事業の考え方として既存事業の周辺に作っていくのか、完全に土新規みたいなところをやるのかというと、今のお話を伺っているとどっちかというと既存事業からどんどん染み出していくみたいな方向をやるんですか。
でも土新規で作っておいて最終的につながるみたいな、ちょっとなんか言葉で説明するのがすごく難しいんですけど、そんな感じになる予感がしています。
なるほど、土新規結構難しいなっていうのは、これあのメルカリさんのこれまでの編成を見ていて思ってて、最近新生創造者ができたじゃないですか。
旧創造者から新生創造者になるにあたって、今創造者がやってることって、メルカリのショップタブを作るじゃないですか。
それまでっていろんなアプリを作ってきたところから、あれ見てて、やっぱり周辺事業とそうじゃない事業で立ち上げ方の難易度が全然違うなっていう気はしたんで。
そうですね。
そこらへんは、とはいえ気にせず新規事業ガンガンやっていくぜみたいな、飛び地でも。
になる可能性が、ちょっとまだ何も結論は出ていないんですけど。
はいはいはいはい。まあ確かにここで結論風に話してしまうと、聞いてる社内の方々が混乱されるんで。
僕らの中でもまだ分かっていないです。ただ、そういう可能性もあるなーって感じですね。
これ進めていく上で、なんかセリザーさんが一番フォーカスしてるのってどういうことなんですか、今。
でもそうですね、その作業に一番フォーカスしつつ、あとはその、なんかみんながワクワクしてくれるかっていうところですかね。
15:03
僕らが描いてるビデオポートフォリオを、今のスマートHRで働いてくださってる人たちが聞いたときに、
すごいワクワクでこの会社でそんなことできるんだみたいな。そこにまで持ってくまでを見たいとか、自分がやっぱり引き続きそこに関わっていきたいっていうような
ワクワクを覚えていただけるかどうかっていうのはすごく気にしてるし、
フォーカスしているところだと思うんですよ。それを作るっていうのをフォーカスしてますね。
今の話、それCTOとの差分の一番でかいところな気がしていて、全社員を沸かせる
やっぱりこう、ビジョンとか将来の形を提供するのがCEOだと思うんですよね。
提供というか顔色をうかがうわけじゃないんだけど、ぶっ飛んだこと言ったらみんながテンション上がってるぜみたいな状態が理想だと思ってて。
そうですね。この前の話と繋がるんですけど、いかに熱狂を作り出すかだと思っておりまして、
500人を超えた規模の中でみんなが一つのビジョンを信じて熱狂していくためのそのビジョンを作れるかどうか、
そのビジョンの元になっているのは事業のロードマップというようなものをいかに作るかというところですかね。
この熱狂ってどこから来るんですかね。いろんな500人もいるといろんな視点があるじゃないですか。テンション上がるポイントも。
これってどういうふうに熱狂基準を作って、自分の中で熱狂というのはこういうことだよね、みたいなことを意識して。
いろんな形の熱狂があると思うんですけど、企業においては、企業組織においてはですね、
やっぱり組織って何が組織を楽しめているかというと、人が集まっただけでは組織じゃなくて、
その人が集まって共通の目的を持ったときに組織になるって言われてるんですよね。
やっぱりその共通の目的っていうところをいかに強く作って、
そこにその共通の目的を信じて達成する気持ちをいかに高めるかだと思っていて、
それが高まったときに熱狂が生まれると僕は思っておりますと。
なのでその共通の目的イコールビジョンみたいなところを頑張って作ってるというところですね。
会社のビジョンを少しアップデートするようなことも今後出てくるんですか?
出てくると思います。ミッション、ビジョンみたいなところですね。
確かに広がるわけですもんね、今Smart HRでやってることから。
おっしゃる通り。
なるほど。そこから広がっていって複数の事業がどんどん立ち上がっていくのがこれからのSmart HRみたいな感じなんですね。
になっていきたいなと思ってます。
難易度高そうですね。
言えば優しいですよね。
今が一番楽しいんですよ、夢を広げていくみたいな。
ただそれを現実的に事業をどうやって作りましたみたいな。
あとがもうさっき松本さんがおっしゃってたみたいに、やってみたらめっちゃ大変ですみたいなのも連続になってくるんだろうなって思ってますね。
そうですよね。任せられるかどうかってすごく大事だと思っていて。
そこは結構レイアエクスって僕も福島もなんだかんだ事業にがっつり入っていくタイプなんですよね。
18:03
はいはいはい。
俺が立ち上げるぞぐらいの勢いで入ってしまうと。
なるほど。
そうするとスケールしないじゃないですか。僕と福島が動ける分しかない。
それをスケールするために僕も福島も入らないほうがむしろ事業伸びるわっていう仲間を集めてくるみたいなところに頭を使うみたいな感じにしないとねって話は。
そうですね。やっぱり人間の特性として事業を作る01で作っていくのが得意な人もいれば、その事業をまとめてコーディネートしていくのが得意な人もいると思っていて。
多分今回の宮田さんと僕のCEOの交代っていうのもそういうのはあったんですよね。宮田さんって01で事業を作る瞬発力っていうのはすごく長けているものがあるんですけど、僕は別にそういうのは向いていないんですよね。
なので今のスマートHRに重要なのっていうのは、スマートHRの代表に求められているっていうのはその事業を01で生み出すのではなくて、01で生み出された事業をまとめ上げる能力なんじゃないかっていうのになって交代になったっていうのもあります。
めちゃくちゃ大事な視点ですね。01じゃなくて01が生み出される器を作るみたいな。
うん、ですね。
セリザーさんはどちらかというと01よりもそっちの方というか、人に任せてそこをうまく正しい目的を一緒に持つみたいな方向の方が前半の話してても結構得意という話でしたし、そういう経験もあるんですね。
僕自身がスタートアップに興味あっても起業できなかったというところもそうですし、もちろんそれによって自分が何か事業を起こして成功したっていう成功体験もないので、そこに固執することはなくてですね。
僕はどちらかというと皆さんに生み出していただいた事業をまとめていくみたいなところにフォーカスしたいなというところですね。
コーディネートがうまくできれば、これなんかソフトウェア設計だとめっちゃ似てますね。なんかこう分散しているのがうまく動いてくれるみたいな。
ですです。なんでこのCTOから来るとそういうソフトウェアエンジニアリング的な考え方でそういうのを見れるのはあるかもしれないですね。
うーん、なんかある種SLIを定義しようみたいな話と似てる気がしてて、もうそれを守ってる限りは好きに走ってくれみたいな。
ですね。
事業のSLIというか失敗予算で僕よくノートでいろんな連載書いてるんですよ。その中に失敗予算って概念を書いてて。
はいはいはい。
僕らはみんなに任せるためにみんなが任せてはみ出てもいい範囲を線を引いてあげるのが大事だって話をしてて、
その失敗予算を使ってこれぐらいなら失敗しても気にしないから勝手に意思決定して頑張ってみたいな。
あとはその下側ではソフトウェアなり何なり、関査の仕組みとかいろんな仕組みを作って、
やばいラインには勝手にはみ出ないようなガードレール作っておいて、あとはもうみんな勝手にドンみたいな。
うーん。
こういう思考になるのはCTOらしい。
かもしれないですね。分かります。
21:01
なんかここから3年後ぐらいをイメージして2025年のスマートHRってなんとなくこんな会社にしてたいなみたいなのってあるんですか?
やっぱりさっきとちょっと重複してくるんですけど、皆さんの認知として日本の働き方をどんどんアップデートしていってる会社だよねみたいな存在にはなりたいですね。
バックオフィスの効率化のみならず、やっぱりどんどん今後働き方って多様化してくると思うんですよね。
この1年とか見てもやっぱり副業がすごく国としても推奨されるようになってきたりとか、あとはリモートワークが加速したりしていろんな働き方ができるようになってきてると思うんですよね。
今後やっぱりそういうのがどんどん増えていく中でそれをサポートしていく会社になりたいとは思いますね。
やっぱりみんなが楽しく日本の社会で働けて生産性を高めていくっていうのはすごくいいことだなと思っておりますし、
あと自分のポテンシャルを100%発揮できてる人っていうのはたくさんいると思うんですよね、いろんな事情で。
なのでそういった人たちもサポートしてみんながその人らしく働いていけるような組織、社会にしていくっていうところは、
それをサポートする会社になっていきたいと思います。
それは2025よりもうちょっと先ぐらいかもしれないですね。
ちょっと先になりますけど。
片鱗が見えてるぐらいかな、2025。
いやでもその話を聞くと、どっかで聞いたスマートHRのアカウント設計の話とかが、
まさにすでにそういう発想から作られてるんだな、会社を変わっても同じアカウントでデータが引き継ぎやるみたいな話。
これ太陽の旗の仕方見据えていたのかなと勝手にワクワクした。
鋭いですね。さすがですね。
でもアカウント設計ってめっちゃ大事じゃないですか。
重要です。
ここにサービスのあり方が。
ここにサービスのあり方とかめっちゃ出てきますからね。
出てきます。
ユーザーとテナントの関係性とか。
この辺話しだすとたぶん1時間ぐらい喋ってしまう気がするんですよ。
もうSaaSのテーマにまたもう1本取れちゃうぐらい。
そうですね。
SaaSを支える技術みたいな。
今度SaaSを支える技術勉強会やろうぜって企画もね、
今やってるんでちょっとその辺で話していきましょう。
ちょうど20分超えたぐらいなんですけど、
逆にセリザワさんからこの辺のトピック話したいとか、
こういうネタ質問したいとかありますか。
そうですね。
今の話を聞いて、レイヤーXの松本さん的に何ですかね。
言える範囲ですけど、この辺競合するんじゃないかとか、
この辺は一緒に協力できそうなんじゃないか、
みたいな思ったところってありますか。
僕らはとにかくその仕事の仕方をデジタル化するのが
今取り組んでるところなんですよね。
最高のユーザー体験を仕事の中にも取り入れていきたいというか、
2C体験。2Cでこんな使いやすいサービスがあるのに、
24:03
2Bになると全然繋がらないデータベースとか、
たくさんの手入力とか発生して、
これがどうにか変えたいよねってきっかけで
今の爆落請求とかやっているので、
僕らとしては働き方をもっと快適にしたいという意味では、
多分繋がっていきたいなって思ってますね。
APIから何やらを使って、
例えばSmartHLのプロダクトで入社手続きが終わった後、
我々のアカウントが勝手に発行されるよね、
みたいな世界とか、楽じゃないですか。
そういうのをやりたいですよね。
競合するところは物によっては出るのかもしれないんですけども、
個人的にはこのサースの業界って、
あるところでは競合し、あるところでは仲良くしよう、
難しいバランス感の上でやっているイメージがあって、
僕的にはここはAPI連携しようぜ、
ここは独立したプロダクトで競合しちゃうけどごめんね、
みたいな話は正直出るかもしれないけど、
今聞いている範囲内だと僕らはどちらかというと、
お金の領域に結構フォーカスしているので、
言い訳になるのかなと今時点では思っています。
やっぱりサースって一律のサースが独り勝ちする
みたいなのってないと思うんですよね。
いろんな会社ももちろんあるし、
合う合わないみたいなのもあると思うんですよね。
いろんなサースがある中で、
この会社だったらこの組み合わせがいいみたいなのを、
いろんな選んでいけるような世界になるといいかなとは思ってますね。
そうなんですよね。
それでレイヤーXのプロダクトって結構小さいんですよ、
一個一個は。
請求書だけでも入れられるし、申請だけでも入れられるし、
電子書簿保存だけでも入れられるし、
必要なパーツを選んでもらえたらそれで十分だなと。
そのパーツ同士が連携していくとすごく面白いですよね。
そうなんです。
しかも連携する先は5年、50年後は別に自社のプロダクト以外と、
むしろもっと詰め込めたいなと。
レイヤーXのこのSaaSプロダクトの起こりが、
実はつなげていくだったんですよ、発想がデータを。
ブロックチェーンやってて、ブロックチェーンの中に
ある重要な概念っていうのがつながるだったんですよね。
各企業間がつながったり、各企業の機関システム同士がつながったり
みたいなのをブロックチェーンで作れないか。
だからつながるってすごく重要だと。
ただブロックチェーンはちょっと遠すぎるから、
まず社内を変えるところからってスタートしていって、
最初のスタートとしては請求書から入ったけど、
これ多分そのうちいろんなプロダクト出てきて、
しかもそのプロダクトもいろんなサービスとも
つながってきてっていう世界になって、
僕らのプロダクト入れるとむしろ
御社のチャンレート下がりますというか。
お客さん定着しますみたいな。
っていう世界が作れたらむしろ面白いなと思ってます。
いいですね。盛り上げていきたいですね、業務SaaS。
そうなんですよ。業務SaaS、
全職で3000人の会社の全体見ていて、
27:01
単一のプロダクトで全部カバーできないんですよ。
デカすぎるし、製造業もあれば、
販売業もあれば、代理業もあれば、ソフトウェア業もあれば、
全然違うんで、その会計屋の考え方、業務プロセスも。
それを大事なのはうまく組み合わせることだよねと思っていて、
そこの組み合わせをするときに最高に気持ちのいい業務プロセスを作るのが
LayerXの爆落シリーズであるみたいになれればいいなと思います。
いいですね。ぜひ今後も一緒に良くしていきたいですね。
SaaSを通して日本を良くしていくみたいなことができたらなと思ってます。
ぜひぜひ。プロダクトでの連携もですし、開発知識の共有とか、
勉強会みたいな話とか、いろいろやっていきましょう。
ぜひやっていきましょう。
ということで、ちょうど締まった感じになったのと時間もちょうど良いので、
LayerX Now 第38回はこの辺で締めようと思います。
セリザさんありがとうございました。
最後にもし宣伝あれば。何か宣伝あれば。
宣伝、宣伝。さっきも言った通りSmart HRという組織はまだまだ拡大しておりますので、
すぐベタな宣伝になっちゃうんですけど、人をずっと募集しておりますので、
ちょっと興味があるなみたいなこの話を聞いて、興味を持っていただいた方は、
ぜひSmart HR採用で調べていただいて、いろんな職種がオープンしておりますので、
ぜひ見ていただけると助かります。
例えば採用イベントとか、この辺で喋れますよみたいな入り口とかってあります?採用は。
すみません。ちょっと今パッと採用イベントを企画されているのが、
一覧で出るものがないんですけど、Smart HR採用で調べると、
採用用のページが出てくるので、そこにいろいろ情報が載ってますので、
ぜひご参照していただければと思います。
聞いている皆さんはすぐSmart HR採用で検索の後に、
レイヤーXでも採用検索してください。
そうですね。どこも採用は欲しいですね。
はい。寺澤さんありがとうございました。今日は。
どうもありがとうございました。
29:00

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