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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬在世ある私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ置きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマは、前回、前々回に引き続きまして、脳に関するものです。
前回では、認知症治療について、進行を止めたり、認知症を回復させる薬はまだないよう、今ある薬は進行を遅らせるだけですけども、今後は大きく認知症治療薬、変わっていく可能性があるといった話をしました。
今回は、病院への受診など治療ではなくて、市販薬で購入できるもので、脳の劣化などについての話をさせていただきます。
それでは改めまして、今回のテーマはこちら。
脳の劣化を止める薬を紹介してほしい。市販薬健康食品編。
最近、市販薬や健康食品で、物忘れとか脳に良いようというものが増えてきております。
認知症の方が増えていくというのは、多くのテレビ番組や新聞雑誌などで見ることが増えておりまして、認知症への関心が高まっているためかなぁと思われます。
そういったこともありまして、今回は3種類の市販薬やサプリメント関連の成分について話をさせていただきます。
今回話をしますのは、主に物忘れとか、脳が疲れてしまってうまく働いていない時などに使えるものです。
が、認知症には効果はないよということだけは注意しておきくださいませ。
ただ、物忘れも認知症のようなものだろうと思われるかもしれませんが、一応物忘れと認知症の違いについて話をさせていただきます。
物忘れというのは年齢や疲れなどで、物事を思い出す能力が衰えているという状態です。
一方、認知症では脳神経や脳細胞が変質してしまっているなどの状態もありまして、物を思い出すところか、記憶をすることにも障害が出てしまっています。
例えば、どこかに買い物で出かけたとします。出かけたことは覚えているし、買い物をしたことは覚えているよ、でも何を買ったか思い出せない。これは物忘れです。
一方、認知症の場合は出かけたことすら忘れている。出かけたことを記憶することがそもそもできないという状態です。
今回話をします市販薬とかの場合ですと、物忘れには効果はありますが、認知症にまでは脳に障害が出てしまっている状態、こういったのは回復が期待できないというものです。
認知症を回復するというのは、家族とか周りの方の献身的なサポートによりまして、しっかりとしたリハビリ、こういったものがあって初めて起こり得ることです。
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また、こういった献身的なリハビリでも、実際には回復までは行かず、進行を遅らせることに留まっていることも大変多いのです。
そういった形で認知症の治療というのは、まだまだ難しいところがあります。
ですが、今回の市販薬で、せめて認知症ではなくても、脳の疲れとか物忘れ、こういったものに良いようというものを紹介させていただきます。
それでは市販薬や健康食品の話をしていきます。
市販薬や健康食品の中には、名前が違っても成分は同じというものが大変多いので、今回成分名をメインに話をさせていただきます。
まず物忘れの市販薬として有名なものの代表格と言えますのが、ボンジエキスという成分です。
中年以降の過励に伴う物忘れ、こういったのに効果があるという成分です。
物忘れへの効果があるというのが有名になりすぎまして、厚生労働省からわざわざ物忘れへの効果はあっても認知症への効果はないという、この旨の注意喚起がされたという成分です。
この成分、西洋薬ではなくて松薬成分でして、飲み合わせとかあまり気にしないでいいというメリットもあります。
気持ちを落ち着かせることでストレスを和らげたりとか、あとは物事を思い出そうとする働きを助けてくれる成分で言われております。
ラットでの動物実験で、ストレスとか薬により記憶障害を起こしやすくなった状態をボンジエキスにより改善したというデータがあります。
また人間でもボンジエキスを摂取していたチームとプラセボのチームで、ボンジエキスを摂取していたチームの方が、記憶についての試験結果が良かったよというデータもありまして、物忘れについてはかなり注目されている成分です。
次に話す成分は胃腸波エキス。
この成分も大変有名です。サプリメントなどを中心に最近よく見られるようになっております。
この成分は脳の血流を良くすることで、記憶機能の一部を改善してやすいと言われております。
一部では、ある試験結果が良かったことから、認知症の予防にも効果のある可能性があるよという情報も出回ったんですけども、
残念ながらアメリカなどで行われている長期の試験では、認知症予防効果はないという結果も出ております。
認知症への効果はないよ、でも物忘れへの効果は期待できるんじゃないかと言われております。
この胃腸波エキス、医薬品というよりサプリメントでよく見かけます。
薬に比べて購入しやすいというメリットがあるんですけども、
多くの方が購入するからこそ、色々とデータも集まっております。
そして、痛み止めを飲んでいる方とか、変換の薬を飲んでいる方、
あとはワルファリンという血液をさらさらにする薬、こういったのと相性が良くないというデータもありますので、
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飲み合わせが大丈夫かどうかというのも一応注意していただけると良いかなと言われております。
最近はドラッグストアとか色々なところで見かけますので、
ただ、購入の時に何か薬を飲まれている方は、お店にいる薬剤師とかとご相談いただければなと思っております。
そして3つ目にはビタミンです。
特に血の流れを良くするものとして有名なビタミンE、
これも物忘れへの効果を期待されるようになっております。
血の流れを良くすることで脳の血流を良くしてくれるビタミンですので、
記憶力とかに効果があるんじゃないかなと言われているようになっております。
2つ前の回でナッツとかを紹介したときに、これも血の流れを良くするビタミン、
ビタミンEが多くだよということを話をさせていただきました。
このビタミンEですけれども、実際に多くの研究がされておりまして、
特に最近ではビタミンCとビタミンEを一緒に摂取すると、
記憶力維持に効果があると言われるようになってきております。
ビタミンCとビタミンEというのは抗酸化作用のあるビタミンと言われておりまして、
これは脳の老化防止になるのではないかと最近言われております。
このことでビタミンCとビタミンEが認知症とかの後悔もあるんじゃないかといった論文も
最近では見られるようになっております。
普段の生活でビタミン剤を飲むよという方は、
特にビタミンCを飲まれている方であればビタミンEも、
ビタミンEを飲まれている方であればビタミンCも、
この2つのビタミンを一緒に摂取することを脳には良いよと言われておりますので、
お勧めしております。
以上、今回紹介しましたのはオンチエキス、胃腸波エキス、そしてビタミンEと、
できればビタミンCも一緒にという3パターンを紹介させていただきました。
ただ、残念ながら一応話をしましたが、
認知症には効果がやはり薄いというのは言われております。
脳が疲れていることでの機能低下とか、
そういったことにも効果を期待できておりますし、
物忘れのあるような方たちとかと、
今回挙げたような成分を試してみるのをお勧めしております。
ではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
物忘れ対策には睡眠と日光を
物忘れとか認知症とか脳の機能を全般に言えるんですけども、
ストレスを貯めるのは本当に良くないです。
ストレスが貯まることで脳の神経細胞の活動が弱まりまして、
ストレスが貯まった状態、極度に続きますと、
神経細胞の活動が困る部分も出ると言われます。
ストレスが極度に貯まってくると、
今度はうつ病になりやすいと言われます。
若い頃にうつ病になると、
アルツハイマー型認知症になる可能性は通常の3.76倍、
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老年期、年をとってからうつ病になると、
アルツハイマー型認知症になるのは2.34倍も
うつ病になっていない方に比べて可能性が高くなると言われております。
ストレスは脳の働きを悪くしないためにも重要な要素と言います。
そのストレスを貯めないためにも、
食事や運動、こういったのは大事なんですけれども、
その他にも睡眠を大事にしたり、
日光を浴びることが重要と言われております。
まず日光を浴びることで、
セロトニンという精神を安定させる物質を作りやすくなります。
このセロトニン、幸せホルモンとも言われますけれども、
このホルモンが増えていることで、
脳は幸福感を感じやすく、
ストレスとかを感じにくくする、
精神を安定させやすくなると言われております。
このセロトニンですけれども、
特に朝起きてから30分以内に日光を浴びるのが、
効果的に作られやすいと言われております。
また、トータルとしても、
1日に15分から30分くらいは、
日光を浴びる習慣を作るのが良いと言われておりますので、
セロトニンを作るためにも、
日光を浴びるのは大事と言われております。
また、睡眠はストレス緩和にとても重要です。
睡眠不足によりストレスがたまりますと、
交換神経が活発になりやすくなります。
本来、睡眠は副交換神経が働くことがとても重要です。
その副交換神経と逆ともいえる、
交換神経が活発になることで、
睡眠の質が下がったり、
睡眠を取りにくくなると言われます。
そして、ストレスがたまることで、
交換神経が活発になる、
そうすると睡眠の質がたまる、
また、ストレスがたまって、
交換神経が活発になるというスパイラルを生み出しやすくなります。
なので、睡眠の質などはとても大事です。
睡眠の質を上げるものとして、
例えば、軽くでも運動などを日中でも夜でもいいのでしておくと、
体のストレスが下がって眠りやすくなると言われます。
また、寝る直前のアルコールは取りすぎないようにすることが大事と言われます。
アルコールなんですけども、
少ない量とか寝酒程度であれば、
眠りやすいので睡眠を取りやすくなるんですけども、
アルコールを取りすぎると、
今度は逆に交換神経が働きすぎてしまいまして、
結果的には睡眠の質を下げます。
また、寝る前の食事は控える。
食事をしますと胃腸が動きます。
そして、食べ物が胃の中に残っている状態ですと、
睡眠をとっていても胃腸が動いたりすると、
そうすると睡眠の質を下げると言われます。
本来、食べ物の紹介は2、3時間くらいかかると言われておりますので、
睡眠の3時間くらい前からは食事を取らないようにするのが、
睡眠のためにはとても重要と言われております。
このようにストレス対策として、
日光や睡眠をしっかりとることが脳のために重要だったりします。
今回はこんな感じです。
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計3回、脳関連の話をさせていただきました。
テーマをいただきましたしらねさん、本当にありがとうございました。
ただ、今回3回話しましても話漏れていることたくさんありますし、
何か気になることなどあれば、いつでもご連絡をお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして、誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり、一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。