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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなので、
ラジオをお聞きの方からの質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様よろしくお願いいたします。
今回の話は前回に引き続きまして、睡眠についての話です。
前回の時は、冬場は睡眠の質が下がりやすいよ、それ何でなのかな?というのと、
それに対する簡単な対応について話をしました。
それとワンポイントとしては、寝酒けはいいのか悪いのかということを注意点を踏まえながら話をさせていただきました。
その流れとなりまして、今回のテーマというか、最近患者様やお客様からいただく質問を紹介させていただきます。
それでは今回の質問はこちら。
市販薬の睡眠薬ってどう選ぶの?
今回は睡眠薬についての話をしていきます。
冬場で睡眠が良くないので、睡眠取りにくいよということで質問が増えてきております。
それで内容に入る前なんですけど、注意点として市販薬と医師から処方箋などでもらう睡眠薬では、
やはりというか処方箋でもらう薬の方が効き目が強かったり、睡眠の状態に合わせて薬の選択がされやすいです。
なので、軽い不眠だし受診するほどではないかなといった感じであれば市販薬を試してみるのはいいんですけども、
もし効果がなかった場合、またはすでに不眠で困っている、もう何日もまともに寝れないよう、
食欲が落ちたりして何をするにもしんどいなといった場合であれば、市販薬に頼るのではなく、
受診をして自分の状態を医師と相談する方がいいと思われますので、その点はご了承くださいませ。
今回の話では市販薬での睡眠薬、睡眠補助薬はどういう人に使うといいかなというのを話していきます。
先にどういう分類かを話していきます。今回3つ分類を挙げさせていただきます。
まず1つ目、考え事や不安なことがある方のための薬。
次に、生活リズムが乱れたり運動量が減っている方のための薬。
最後に、とりあえず眠気が出るものを試したいなという方のための薬。
この3種について解説というか話をしていきまして、それとどういった市販薬があるかなというのを話していこうかと思っております。
それではまず1つ目、考え事や不安なことがある方のための薬。
例えば明日はイベントがあるとか、大きな仕事がある、そういったこともありまして、考え込んでしまい眠れなくなるような人ですね。
早く寝なきゃという焦りから眠れないことにイライラしたり、不安を感じることなどあるのではないでしょうか。
こういう場合は気持ちをリラックスさせる作用のある薬がお勧めです。
市販薬だと漢方薬がこの分類に当てはまることが多いです。
薬局はドラッグストアなのでイライラに効き目があるというのを謳っているものが漢方で数多くあります。
市販薬の漢方、その漢方薬の名前そのもので売られていることが多いです。
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例えばこれは睡眠関係ないんですけども、カッコン糖とか、それ漢方の名前そのもので売られてますよね。
が、イライラや不安などに効果のあるものと宣伝されている市販薬で、
実は商品名、カタカナのものでも成分名を調べてみると漢方成分だったりすることもありますので、
各の薬局には漢方の名前のものを置いてないなと思っても、
イライラに効果にある薬を手にとって成分名なのを見ていただけるといいかなと思っております。
漢方、心身の疲れに効果があるものが多く、多くの漢方が気持ちをリラックスさせたり睡眠補助に使われますが、
今回その中で3つほど挙げて話をしようかと思います。
また、今回話の中で出します薬の成分名は、漢方などだと字がわかりにくいものもありますので、念のため備考欄にも記載しておきます。
では一つ目、例としてですが、酸素忍糖。
これは疲れや不安感がなかなか抜けない方にお勧めしております。
特に細身で体力があまりないなぁという方に効果が発揮しやすいと言われております。
次に、サイコカリューコスボレー糖。
こちらは体系ががっしりされている方で、疲労感とかあんまりないよう、でもストレスがとにかくひどい、イライラが強いという方に効果が出やすいと言われております。
ストレスなどから動機とか便秘、そういうのも出てしまっているそういう方には特に効果があると言われております。
3つ目、抑肝酸カチンピハンゲ。
これは体力が中程度で胃腸がやや弱い方、ストレスとかイライラで胃腸に変調をきたしやすいようという方により効果があると言われております。
もちろん眠れない方にも効果があるんですけども、ストレスとかイライラで胃腸の調子が悪いよ、それで不眠にもつながるような方、そういう方に特に効果があると言われております。
ただ、今挙げた3つ以外にも漢方、いろいろと効果があります。
漢方は体質なので合う合わないなどがあります。
今挙げた中でも例えば体系がどんな方かとかそういうのはありますよね。
成分によって細かくより効果の出やすい分類もありますので、より自分に合った漢方などを見つけたい方は、
お店の薬剤師や登録販売所に聞いて相談してみるといいかなと思われます。
また即座に返答はできないと思うんですけども、なんとなく気になって返答してもいいよという方は、
Twitterやメールの方で僕の方にご質問いただければ、いずれ返答をいたします。
次に2つ目となりますが、生活リズムが乱れたり運動量が減っている方のための薬。
なんでこれ2つまとめているのかは後ほど話します。
まず生活リズムの乱れとして、夜更かしをよくする方などがこれに当てはまります。
例えば生活リズムはそれで夜更かしで不規則な方ですね。
横になってもついついスマホを操作してしまうよとか、だらだら眠れない方、こういったことが当てはまるかなと。
正直たまにそういうことがあるくらいならば、眠れそうにない日は何でもいいから睡眠補助薬飲んで寝るっていうそれでいいと思うんですけども、
不規則な生活が続いてしまって不眠がずっと続いているような方は、生活リズムを整えた方がいいと思われます。
そういった方には今回の話、今回の話実は薬というよりも食事やサプリメントの話になるんですけども、話をしていこうかと思います。
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睡眠リズムと言いますと、前回の時でも話しておりますが、メラトニンという生活リズムを作るためのものがあります。
ただ残念ながらメラトニン、現在市販薬では入手が困難です。
海外用のサプリなどはあるんですけども、日本国内では現状、医師の処方箋のものに出されるものしかありません。
なのでメラトニンを補充するよりも、少しでもメラトニンを作りやすいという環境を作るのが大事です。
それはセロトニンを作ることです。
精神の安定に大事でして、さらに睡眠の質も上げてくれると言われるセロトニン。
このセロトニンが原料となりまして、メラトニンは作られやすいと言われます。
しっかりセロトニンを作ることは、睡眠の質を上げることにも大事ですし、睡眠リズムを作るのにも重要です。
ただこのセロトニンも補充する市販薬、残念ながらないです。
処方箋ではこのセロトニンをうまく活用するという薬はあるんですけど、
その代わりと言ってはなんですけども、このセロトニンを作るには大事な栄養素というものがあります。
それはアミノ酸とビタミンです。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸とビタミンB6というビタミンから生み出されますので、こういったものを補充するのが良いです。
例えばアミノ酸を摂るために、肉や魚、卵をよく食べるとか、あとはビタミンの多い野菜を食べるなど。
食事が難しければアミノ酸を補給しやすい、例えばプロテインとか、
あとはビタミンを補充するサプリメント、そういったのも頼るのも良いかなと思われます。
実は生活リズムが不規則な方と運動量が減っている方、この一緒に括りにさせていただいた理由なんですけども、
このアミノ酸が大事なためです。
まず運動不足の方も不眠になりやすいです。
というのも運動をしないので疲れない、これ分かりやすいんじゃないかなと。
眠くならないから睡眠リズムが乱れますし、運動はストレスを軽減させる効果があるんですけども、
運動しなければこのストレスが止まっていきます。
体がなまるというか、体がストレスを感じているという証でもあります。
ストレスによりまして交換神経が活性化して、短い時間しか眠れないようという問題も起きやすいです。
なのでこういった時に効果が高いのもアミノ酸です。
運動をして筋肉をつけたり、ダイエット目的なのでアミノ酸、プロテインとかで摂取されたことは既に多いと思われます。
が、筋肉やダイエット目的以外にもアミノ酸には運動の効率を上げるという効果もあります。
普段の生活をしているだけでもアミノ酸を摂取しておくと、全く運動しないよりは体が多少動いているという感覚になりまして、
体のストレスが軽減されやすいと言われております。
もちろん普通に運動した方がいいんですけども、どうしても運動が難しい、仕事が忙しいよという方であれば、
運動が減っている時などはアミノ酸を摂取するようにしておくといいと言われております。
生活リズムが乱れやすい方、運動が減っている方などではアミノ酸の摂取やビタミン摂取をお勧めしております。
そして3つ目ですけども、とにかく眠気が出る薬を試したい方、
とにかく眠りたい、一番眠気が出るものが欲しい、そういった方への睡眠改善薬ですね。
有効成分はジフェンフィドラミンと呼ばれるものが一番有名ではないかと。
実はこの成分なんですけども、もともとはアレルギーに使われる薬でした。
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痒みとか鼻水、今でも使われたりもするんですけども、それがメインでした。
が、このアレルギーに使われる薬が眠気が出やすいという危機対応があったことで、
これを活用して睡眠改善薬として市販では目にすることがよくあります。
市販の睡眠補助剤では本当によく目にする成分でして、ただ眠気を出してくれるとはいえ、
高齢者などでは眠気が残りすぎたり、眠いなどを起こすこともあります。
あくまでも、やっぱりもとはアレルギーに使う薬でして、本当に眠れない方とかであると、
病院でもらう薬に比べると効果が弱く感じることもあります。
なので、やはりひどい不眠の方は受診をお勧めしております。
ジフェンヒドラミン以外でも漢方やアミノ酸などで不眠改善しない、そういった場合は受診をお勧めしております。
ではここからは今回のワンポイントに入らせていただきます。
今回のワンポイント、
ドカ食い気絶部って知ってますか?
ネットやSNSなのでドカ食い気絶部というワード、見たことある方いらっしゃいますでしょうか?
知らない方のためにどういう意味かなと話しますと、
主にご飯とかパン類、炭水化物、その他諸々をドカ食いしまして、血糖値を急上昇させます。
そして急激な眠気を誘いまして、気絶するように眠るということです。
大食いの方に対して弥生するように使われたりする言葉があるんですけども、
実際のところドカ食いとまでいかなくても、食事をした後眠くなったりすることはありませんか?
多めに食事した後に眠ると、寝起きがすごいいいとか、すっきり起きるということもありまして、
これいいよねっていう言葉もちらほらと聞こえています。
ただ、確かに食事の後に来る眠気はすぐ寝つけるようになりますし、
あと目覚めがいいというのも理由もあります。
うまく活用すれば確かに便利ではあるんですけども、気絶するように眠る。
これは睡眠の質としてはあまり良くないですし、
ドカ食いは体に負担がかかりますよという話をしようかと思います。
そもそもドカ食いしてなぜ眠くなるかという話をしますと、糖質などが多いものを大量に摂ると血糖値が急激に上がります。
その時に脳に大量の糖分が届きまして、脳はすごい幸せを感じてリラックスをします。
このリラックスが眠気が来るポイントのまず一つ。
その後血糖値を下げるための反応を体がします。
よく言うインスリンが体の中に出てきまして血糖値を下げていくんですけども、
脳が今まで与えられていた糖分を与えられなくなりまして、
本当は糖が十分足りていても糖が与えられなくなった、足りなくなったと錯覚を起こして、
だるさなどが生じます。
このリラックスからだるさ、これが眠気として繋がりやすいので急激な眠気として襲ってきます。
何かこの時なのですが、与えられていた糖分が入ってこなることから脳はストレスをすごい感じます。
イライラするようになります。
ストレスを感じることで交換神経という体を目覚めさせる神経を活性化させます。
本来寝ている時は副交換神経というリラックスを使っている神経を活性化させたいのに、
それと逆の働きをする交換神経がイライラで活性化されることで、
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副交換神経の働きを邪魔します。
結果的に血糖値の上下により睡眠をとっても交換神経の活性も起きているので、
確かにすぐに目覚めやすい状態となっています。
目覚めがスッキリするのはこの交換神経が働いているためなんですけれども、
副交換神経がしっかり働けていない睡眠のため、実は疲れなどは取り切れないことも多いです。
なので睡眠の質としては良くないです。
また血糖値の上昇が続くと血管内の糖が処理しきれないで体の中に溜まっていくようになります。
血管の糖が傷つけやすくなったりしますし、
頭の方にこの糖が溜まってくると認知症とかを引き起こしやすくなるとも言われております。
また肌の部分を悪くする、肌の代謝にも邪魔になるよと言われて、
肌荒れ起こしやすくなるというのも言われたりします。
またインスリンは血糖を下げる際に糖分を中性脂肪に合成して脂肪として貯蔵するように働きます。
なので血糖が上がってインスリンを出すということが繰り返されると脂肪を生み出すことにもなりまして、
体には良くないとも言えます。
食事コンデンケ、例えば昼間に仮眠をとってすっきりと起きやすくしたいなということであれば、
使えないこともないんですけども、正直睡眠の質とか体にも良くないというのもありますので、
積極的には使わない方がいい睡眠方法ではあります。
特に夜はしっかり睡眠をとりたいところなので、睡眠の質を下げるのは良くないですし、
夜は脂肪を溜めやすい時間帯でもあるので、この時間帯に脂肪がつくようなことはお勧めもしにくいというのであります。
なのでご注意くださいませ。
今回はこんな感じです。前回、今回と睡眠についての話をさせていただきました。
冬場は睡眠の質が下がりやすいですし、体力低下を招きまして体調を崩しやすいという方も大変多いです。
皆様、体調管理には十分お気を付けくださいませ。
それでは今回も最後までお聞きいただき誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。