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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師ある私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、
ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマは、あるポッドキャスターさんから頂きましたテーマで話をいたします。
そのポッドキャスターさんが配信されているあるポッドキャスターを聞きまして、
聞いた感想をツイッターにてメッセージをやり取りしまして、その際に頂きましたテーマです。
早速ですが、テーマを紹介させて頂きます。
それでは、今回のテーマはこちら。
脳の劣化を止める薬を紹介してほしい。
ご質問頂きましたのは、おじさんとアウトプットのしらねさんです。
本当はしらねさんさんの方がいいんですけども、便宜上しらねさんにさせて頂きますのでご了承くださいませ。
おじさんとアウトプットという番組は、以前ドスコイさんにこのポッドキャストでもゲストに来て頂きました。
今回はその相方のしらねさんから頂きましたテーマです。
今回話をするに至った経緯を簡単に話をしますと、
おじさんとアウトプットさんのNo.81 妄想のすすめという話があるんですけども、
この話、ざっくり話をさせて頂きますと、
子供の入学しての場で偉い方の面白味のない話などを聞いている時、
こういった時に様々な妄想をしませんか?
例えば、もしもこの場にテロリストが来たら、などの妄想をしませんか?という話でした。
その感想をしらねさんとメッセージのやり取りをしている際に、
しらねさんから、想像などがすい口に出ることがあるのでやばい。
脳の劣化に対する薬を聞きたいという感じのツイートを頂きまして、
今回このテーマを話させて頂きます。
しらねさん、本当にありがとうございます。
今回、括弧書きで疲労編とさせて頂いているんですけども、
この脳の劣化というテーマで話をすると、かなり長くなります。
そのため、おそらく3回に分けて話をさせて頂きます。
まずは、脳の疲労から来る劣化とか消耗について話をするのと、
それに伴っての生活習慣をワンポイントで話をさせて頂くというのを今回させて頂きます。
そして次回とその次では、脳の劣化の代表格とも言える認知症についての話をさせて頂きます。
その認知症の前編では、保険で使う医薬品、よく受診をした時にもらう薬ですね。
そういった事情を話して、これからの認知症治療、そういったのを話していこうかなと思っておりまして、
それと生活習慣をワンポイントで話そうかと。
その認知症の後編では、受診することはないという傾けになるんですけども、
主に支配薬での薬の事情を話そうかと思っております。
そしてまた別の生活習慣についてワンポイントで話そうかと思っております。
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この3回に分けても話に漏れる内容、絶対出てくると思うんですけども、
それはまた別の機会があれば話をさせて頂こうかなと思っております。
それでは今回の話、疲労などによる脳の劣化や消耗についての話をさせて頂きます。
ただ今回、脳の劣化を止める薬を紹介してほしいというタイトルなんですけども、
薬の話は全然しない予定になっておりますのでご了承くださいませ。
内容に入っていきますと、まず初めに脳疲労とか脳過労という言葉、
おっきになったことがありますでしょうか。
脳に疲労がたまるということで脳疲労、その疲労がたまりすぎて過労状態になってしまうのが脳過労という言葉です。
当たり前といえば当たり前なんですけども、脳も疲れます。
この疲れが続けば脳の処理能力が落ちていきます。
例えば物忘れが生じてしまうとか、計算能力が落ちる。
あとは何か考えがあってもうまく言語化ができなくなる。
例えば突然に言葉が出てこないとか、考えている途中の状態で話をしてしまう。
他にもあれ、それといったワードが増えるといったように、うまく言葉が出てこなくなったりします。
通常ではできていることも脳に疲労がたまることでできなくなってしまうという状態ですね。
この疲労がたままりすぎる脳過労。
これが実は今、20代や30代を中心に増加傾向にあると言われております。
30代であるシアレンさんも、もしかするとこの状態に陥っているのではないかなと思ったりもします。
この脳過労ですけども、もともとは50代以上とかに多いと以前は言われておりました。
なぜ50代以上に多かったかと言いますと、脳の機能というのは使わないと筋肉のように衰えていくと言われます。
だいたい50代以上となってきますと、何をするにしても目新しさがなくなっていくためと言われております。
新しい経験をすることが若い頃に比べて減っていくのがこれぐらいの年齢からと言われておりました。
年齢を重ねてくると、例えば仕事ではこの仕事やったことがあるよということが増えたりとか、
プライベートでも例えば旅行であれば、どこどこってもう行ったことがあるなというのが増えてきたりとか、
趣味に関しても長年続けていることで慣れが生じてきてしまって目新しさを感じないということが出てきます。
そして慣れが生じてくることで毎日同じような思考をするようになる傾向が出てくると。
そうなってくると考えるという機会が減るので脳の機能がだんだん衰えていくと言われております。
このような状態になると、例えば仕事中にいつもと違う仕事内容が生じた場合、
脳の機能が劣れていることで、その新しい業務を処理するのにとても疲れやすくなってしまう。
こういったことが出ることで脳疲労とか脳過労が50代以上では生じやすくなると言われておりました。
ですがこの脳過労、なぜ最近では20代や30代に増えているかという話をしていきます。
20代や30代ですと、毎日の業務とかで新しいことが増えてきやすくなりますし、
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旅行や趣味でも新しい経験をすることがありまして、脳に刺激が与えられやすいと、そして脳が鍛えられていくのではないかと思われます。
が、20代や30代でも実は注意が必要だと言われております。
その理由として言われているのは、スマホなどの便利な機能によるためと言われております。
よく言われますのが、まずはスマホとかでの検索機能。
すぐにいろいろなことを調べることができるため、何か気になることがあってもあまり考えずに検索をしてしまう。
これにより物事を考える機能があまり鍛えられなくなってしまうよと言われたりします。
例えば人と話をしている際に、ど忘れしたことが出てきたとき、調べる手段がなかなかないので思い出すまで昔は考えたりしていませんでしたかという。
でも今ではスマホですぐ調べられます。
なので物事を思い出そうとする機能が落ちていると言われたりもします。
また物事を記憶するというチャンスも減っているため、記憶力も落ちやすくなっていると言われたりもします。
僕を含め30代半ば以上の方であればわかるかもしれませんが、
昔、例えば小学生の頃とかって、友人の家に電話するとき、電話番号ってすぐに頭の中で浮かびませんでしたかという。
友人の家の電話番号とか覚えていることが昔はできたのではないでしょうか。
でも今ではスマホ。スマホで登録しておけばすぐに電話番号を呼び出せて、なんならそのまま電話をすることができます。
なので電話番号とか覚える機会が減っている。
こういった細かいところで記憶力を鍛えるチャンスが減っているのが問題だと言われたりもしております。
ただこういった思考能力の低下とか脳の記憶力の低下というのは、
これらはだいたいスマホは危険だよ、便利すぎる機能は人の能力を衰えさせるんだという
健康番組とか情報番組でよく言われたりする内容です。
ただこれら以外の理由でもスマホの便利機能があるせいで脳過労に陥りやすい、脳の機能が落ちやすくなるという説があります。
それは情報過多になっていることで脳のオーバーヒートが起きているという話です。
少し先ほどまでの話を否定するようなことを言いますけども、
正直スマホのおかげで電話番号とか覚える必要って今ないですよね。
呼び出せばすぐ電話できるんですから。
そうなってくると人間の脳というのは覚える必要がなくなった分の脳の機能とか要領は、
これは他のことを覚えたりするのに使うと。
なので電話番号とか無理して覚える必要はない、いらないものはいらないんだという考えです。
また、どう忘れしたことを思い出すための思考するチャンスが減っているという話に関しても、
何か物事を検索する過程で全くわからないという状態では検索すらできないです。
断片的でも検索したいワードを思い出したり、関連したワードを思い出そうとする必要があるので、
検索するのが便利ですけども、その時に思考することは絶対に人間はしていると。
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なのでそこまで脳の機能を衰えさせるわけではないよということを話す医師や研究者もおります。
なのでスマホでは脳の機能は落ちないんだ、脳の過労は起きないんだと思うかもしれませんが、
今みたいに別にスマホによって脳の機能を衰えさせるわけではないよと話す先生でも、
スマホによって脳の過労、疲労が起きやすくなるという説を伺う先生は大変多いです。
なぜかと言いますと、スマホ、これを使うと情報って簡単に仕入れることができますよね。
SNSをチェックしたりとか、いろんな新聞社とかメディアの記事を読んだりとか、
様々な本や雑誌など、書籍を読むことができたりして、昔に比べて情報って入手しやすくなっておりませんか?
で、問題はこれらの膨大な情報をうまく処理できないというのが脳のオーバーヒートを起こしているという状況です。
もう少し別の表現をさせていただきますと、膨大な情報を脳の中で整理整頓できてないということです。
きちんと自分の中で処理をして、必要な時にその情報を引き出せるような、
そういう整理整頓してある状態であれば問題ないです。
が、自分の中でうまく精査ができていない情報があふれ返っている状況。
言ってしまえば、情報が脳の中で散らかっているという状態です。
このまま脳は散らかった情報は散らかったまま保管しておこうとするので、かなり脳が疲れてしまいます。
きちんと整理整頓してある状態では脳の中はクリアな状態なんですけども、
散らかっているために脳が疲れやすくなってしまうということです。
で、この状態が今の20代や30代に大変多くなっていると言われます。
その理由としては、スマホやパソコンなどを使いこなせているからです。
使いこなせているからこそ、膨大な情報を仕入れやすいと、
いわば脳の中での情報を肩の状態に陥りやすくなってしまうと。
特に今回の質問いただきましたしらねさん、とても活発的な方であるため、
様々なところへ出かけて、多くの情報や刺激を得ている方と思われます。
なので、情報を肩になっていることで、脳が疲れを感じているのではないかなと考えられたりもします。
そして、この脳に疲労が溜まる状態、脳の過労状態、脳過労が進んでくると、
どんどん思考能力が落ちていき、やがては物事を考えるのが辛くなる。
鬱のような状態になりやすいと言われております。
そして鬱というのは、脳の神経の働きが鈍くなっている状態です。
この神経の鈍い状態が続くことで、認知症にもなりやすいと懸念されておりまして、
今、脳過労は深刻な状態だと考えられるようになってきております。
では、この脳過労を防ぐにはどうしたら良いかと言いますと、
膨大な情報を処理して、脳の中で整理整頓するようにすれば良いと言われております。
例えば、歴史で言えば年号。
この何年には何が起きたというのを一つずつ覚えるよりも、流れで覚えた方がスッキリと覚えられて、
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引き出しやすくなったりしませんか?という。
年号ごとに細かく覚えるよりも、流れで覚えたり、そういうのを使うことで、
脳の中で情報が整理整頓されていると、脳の疲労状態、脳が疲れてしまうというのを防ぎやすくなると言われております。
必要な情報を処理して、自分なりの行動に移せるようにしたり、
自分なりの言葉にできるようにする、いわばアウトプットできるようにするのが脳過労対策に良いと言われております。
情報型で脳へのインプットすることが多すぎる現代だからこそ、
その情報をアウトプットできるようにするのが大事と言われております。
脳過労が多くなると言われる30代が、インプットされたものをアウトプットする。
そういう意味でも、おじさんのアウトプットという番組って素晴らしいもので、みんな泣いたくなりますよね。
というところで、今回の質問に対する僕なりの返答とさせていただきます。
そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
脳過労対策には肉や魚と野菜
よく脳が疲れてくると、ブドウ糖が良いと勧められることが大変多いです。
ブドウ糖は脳のエネルギー系になるよということで、疲れる時には良いんだと思われますが、
実は脳がフル稼働していても、そこまで脳が働いてなくても、あんまり糖の消費量は変わらないと言われております。
ストレスが溜まっている時とか、ストレスを緩和するという意味では、糖分、ブドウ糖は大変効果があるんですけども、
逆に摂りすぎてしまうと、ぼーっとしたりとか、だるくなったりもしますので、摂りすぎは逆効果と言われたりもします。
では、脳過労の時に大事なものは何かと言われますと、アミノ酸とビタミンです。
考え事などをする時、情報は脳の中の神経を伝って情報を伝えていきます。
この神経が弱ったりしていますと、情報が伝わりにくくなります。
そうすると、情報処理がうまくいかず、結果的には脳に疲労が溜まりやすくなると言われます。
この脳の中の神経に必要な栄養素がアミノ酸とビタミンであるので、神経を元気にするためにこういったものを摂るのが良いと言われております。
肉や魚はアミノ酸がとても豊富です。
特に魚はアミノ酸だけでなく、DHAやEPAといった脳に存在する神経細胞を再生したり保護したりする働きがあるものも入っているのが特徴です。
こういったものにより、情報の伝達をスムーズにするという働きもあります。
また、ビタミン。ビタミンの中でもビタミンB群が神経の働きを良くすると言われております。
ビタミンB群のほうが緑黄色野菜が良いと言われやすいです。
また、ビタミンB以外にも血の流れを良くするビタミンE、よくナッツとかに入ったりするんですけども、
こういったものを摂っておくことでも、必要な栄養素とかを血液に乗って運びやすくする。
血液の流れを良くして体の温度を下げすぎない、ある程度に保つことが神経にも良いと言われたりもします。
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このように、脳疲労対策にはブドウ糖よりも魚や野菜とか他にもナッツといった、こういったものを摂るのをお勧めしております。
今回はこんな感じです。
テーマをいただきましたシラネさん、本当にありがとうございます。
ですが、薬の話題が全くなく申し訳ございませんでした。
次回に話をします、脳の劣化の代表格、認知症についての時では、きちんと薬に触れながらの話をさせていただこうかと思っております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。