1. くすけんラジオ ~薬と健康についてのラジオ~
  2. 第20回「二日酔い対策によい市..
2023-01-12 13:55

第20回「二日酔い対策によい市販薬は?」/「五苓散ってなんなの?」

御質問いただきました皆様本当にありがとうございました😭


今回の内容

・二日酔い対策の市販薬!胃薬買っておくとよいのはどんな時?

・「ヘパ〇〇〇」や「ウ〇〇」の成分「肝臓水解物」や「クルクミン」は効果あるの?

・胆汁酸を出す「ウルソデオキシコール」も効果あり?

・むくみや頭痛に効果あり「五苓散」ってどんな薬?


今回の話は第19回の話と合わせてお聴きいただけると嬉しいです。

https://anchor.fm/e6at00c7qf/episodes/19-e1t43av


 気になる事、ご意見やご感想などお待ちしております!! 

[Twitter] https://twitter.com/kusukenradio 

[Instagram] https://www.instagram.com/kusukenradio 

[gmail] kusuken.radio@gmail.com

00:02
おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオを気になっていただいた方の質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問等を紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす。
第20回目、節目を迎えられました皆様、本当にありがとうございます。
なかなか一人での収録とか、いろいろやっていくと心細いとか、いろいろあるんですけども、
何とか皆様からの温かいお言葉をいただきながら、何とかやってこれております。
また、アドバイスをいただいた中にも、音楽を変えてみたらとか、そういったアドバイスもいただいておりますし、
そういうのも変えていこうかなと思っております。
何せよ、節目を迎えられました。本当にありがとうございます。
今回の質問なんですけども、前回もお聞きいただいた方はご存知かと思われますけども、
2日用に関しての話をします。
それでは今回の質問はこちら。
2日酔い対策に良い市販薬は?
主に質問いただきました。お名前だけ出させていただきますが、
みよみよ様、本当にありがとうございます。
それと多くの患者様、お客様、ご質問いただきまして誠にありがとうございます。
年末年始などは飲み会シーズンも多いですし、急な飲み会が入った時なのでも大丈夫なような2日酔い対策、
そういうのを聞きたいなという質問を前回話させていただきました。
前回の時は酔いをとることがなぜ2日酔い対策に重要なのかということや、
おつまみとかサプリメントとか、2日酔い対策としてとると良い栄養素などを話しました。
それを踏まえて今回は市販薬についてお話をさせていただきます。
本当に2日酔い対策の市販薬とかが最近すごい売れております。
コロナが増えてはいるものの飲み会をされている方が大変多いのかなとも感じております。
前回も話しておりますけども、内容に入る前に注意というか前置きさせていただきます。
商品名をはっきりと出して薬の比較をした場合、
例えばとりあえず2日酔いにはこれ、これ飲む時は大丈夫だよとか、
あとこのなんちゃらという市販薬がすごい一番効果あるよという言い方をすると、
薬器法という法律的に少し良くない場合があります。
ラジオ全般で言えるんですけども、商品の名前ではなくて、
ラジオ内で成分の名前で話をしているのはそのためであったりします。
例えばロキソプロフェンという言い方をしたり、
ヘパリン類似物質という成分名で話しております。
これらはすごい有名な商品名があるんですけども、
商品名はあえて話さないで話しております。
今回ワンポイントで漢方の名前を思いっきり出してるんですけども、
漢方は商品名と成分名の境みたいなのがあやふやだったりして、
そういう名前出しております。
一般的な市販薬とか処方薬だと商品名出したくないなというので、
成分名で話したりするよということで、今回もぼかさせていただきます。
今回、二日酔いでこういう症状がある方には、
こういうふうな胃薬がいいというふうにぼかして話すんですけども、
参考になればなと思って話させていただきます。
今回なんですけども、前回の話でも話した部分で、
03:01
同じように話すつもりなんですけども、
細かいところを割愛したりすると思われますので、
前回の第19回も合わせて聞いていただけると助かります。
それでは早速内容に入りますが、
まず二日酔い対策に良いものとして胃薬があります。
基本的には二日酔いというものは、
胃や腸でアルコールが吸収されて、
血液を通って肝臓にアルコールが行きますようで、
そのアルコールを肝臓がしっかり分解できるかなとか、
またアルコールを分解してから出てくるアセタルデヒド、
これをしっかり分解できるかどうか、
これが酔いとか二日酔いに関連するということは、
前回も話させていただきましたけども、
要は体の中で吸収されてから、
肝臓がどれだけ頑張るかというのが大事なんですけども、
このアルコールなんですけども、
胃の粘膜を荒らすという性質もあります。
それによって胃や胃とつながっている食道、
そういったものを荒らしてしまいますよ、
痛くなったり不快感を起こします。
またアルコールが胃を刺激することで、
胃酸がよく出るようになったりします。
アルコールを飲むと食事がついつい増えてしまったりするのは、
この胃酸が増えることで消化が進むので、
どんどん食べれるよという理由であったりします。
ただ、この増えすぎた胃酸が溜まってくると胃を荒らします。
胃酸、その名前の通り酸なんですけども、
本当であったら胃には酸で荒れないようにガードされているんですけども、
胃酸が増えすぎるとガードを破ってしまうということで、
胃が荒れたりもします。
また、この溜まった胃酸が胃に収まりきらないで、
胃から他のところへ流れるようになったりします。
例えば、胃とつながっている食道の方に胃酸が流れたりしますよ。
胃酸が上に逆流するということですね。
そうするとムカムカして吐き出したくなるよ。
胃酸を吐き出したくなるのでオートにつながったりします。
オートを吐いたりしないまでもムカムカしたりしますよね。
なので、胃酸を抑えるもの、
例えばファモチジンという成分に代表されるものが有効だったりします。
お酒を飲んだ後に吐きやすい、オートしやすいという方は、
市販の胃薬で胃酸を抑えるという表記のものを購入しとくとよかったりします。
また、オートはしないけども、
お酒を飲んだ後に胃のあたりが痛くなりやすい方、
そういった方はアルコールとか胃酸によって、
胃が攻撃されて胃が荒れているということです。
なので、そういった方はスクラルファートやテプレノンといった成分に代表される
胃の粘膜を保護する薬が有効だったりします。
胃の中には本来、胃酸で胃が傷つかないように
粘膜によって胃酸から胃を防御しているんですけども、
胃酸が増えすぎたりすることで、
粘膜が守りきれないで胃が荒れたりします。
なので、この胃の粘膜の働きを助けたり、
荒れている部分を修復するような胃薬というのは、
お酒を飲んだ後に胃が痛くなりやすいという方には有効です。
このような形でアルコールを飲む時には胃薬は有効だったりします。
今挙げたのは胃薬でして、ここからはアルコールの分解に必要な
肝臓の働きを助けるものを2つ挙げます。
名前を先に出しますと、肝臓水解物とクルクリンです。
06:04
と言っても成分にはピンとこないという方もいると思いますけども、
例えばこれはヘパナンチャラとかウから始まる
3文字の有名な二日酔い対策、これらの主成分です。
まず肝臓水解物、これは硬い表現であえて説明しますけども、
豚の肝臓とかに消化酵素を加えて、
化水分解し、アミノ酸やペプチノの形にしたものです。
こう聞くと何言ってんだと思うかもしれませんが、
要は動物の肝臓を細かくして吸収しやすくなったものと思っていただければ。
レバーとかを効率よく食べるというイメージです。
レバーとか肝臓とかそういうのに良さそうだなと思いませんか?
実際肝臓水解物、肝機能の回復とか補助の効果があるよと言われています。
だから肝臓に良いんだろうから二日酔いに良いんだろうなということで、
二日酔い対策としては大変有名です。
ただこれ実は効かないかもという噂があったりもします。
というのも製造メーカーによりますと、
マウスの実験とかで実際効果は出てるんですけども、
人間に対しての効果はちょっとはっきりしてないとも言われております。
しかもマウスに対してもかなり高容量。
人間でいれば体重70キロの人にこのさっきのヘパなんちゃらのドリンク700本飲んで効果が出るよと。
実際の時にその700本のドリンク飲むわけないし、
これくらい飲まないと効かないんだから無駄だと言われたりもしています。
が実は肝臓水解物って処方箋で出るような医薬品だったりもします。
と言っても医療現場で滅多に見ることはないですし、
市販薬と処方箋用の医薬品だと量が入っているのが違うよと言われたりもしますけども、
一応この肝臓水解物自体は肝臓に対して国から効果があると認定されている成分なので、
効果はある程度期待できるんではないかなと。
直接的に疲れの症状を抑えるよというよりは、
肝臓がアルコールの分解、アセタレゼルの分解をしてくれるので、
その肝臓に良いよというものを与えるというイメージですね。
次にクルクミンの話をさせていただきます。
クルクミンは植物から作られていまして、肝臓の機能を強化するとか、
炭重酸という物質を出しやすくすると言われております。
今話した炭重酸、脂肪などを溶かしやすくする効果がありまして、
腸科を助けてくれると言われております。
なので炭重酸というのが元気に流れていると胃の動きとかも良くなったりして、
胃が溜まっているものとかを腸とかに送り出しやすくなります。
腸科を助けたり胃の中のものを減らすことで胃の負担を楽にしますよと。
胃の傍慢感とかそういうのを楽にして、
気持ち悪さ、ムカムカ感をスッキリさせてくれると言われております。
また、この炭重酸が腸科を助けることで、
肝臓も実は腸科に関わったりするんですけども、
その肝臓の仕事を減らしてくれる、負担を楽にしてくれるということがあります。
ちなみになんですけども、クルクミン、
アセトアルテヒドを分解する効果があると言われているんですけども、
これは動物実験のみで人間での試験、検証できていないそうなので、
かなり真実的には良くないかもとも言われております。
ただ、炭重酸とかを流して、
09:01
肝臓とかの働きを守ってくれるよというものですね。
そして、次に挙げるのが胃薬としての効果もあるんですけども、
二日酔い対策として効果がいいのが、ウルソデオキシコールというものです。
このウルソデオキシコール、胃が消化しきれないものを分解しやすくして、
消化しやすくなるよと言われております。
消化を助けることで胃の負担を減らすという形ですね。
また、ウルソデオキシコール、肝臓の薬として処方箋でもよく出ます。
クルクミンの時にも話しました。炭重酸という物質を出しやすくします。
炭重酸というものは胃の動きを良くしてくれたり、
肝臓付近の血の流れを良くすることで、
肝臓の働きを助けてくれるという効果もあります。
また、先ほども話しましたけども、消化を助けることで、
肝臓の仕事、負担を減らしてくれます。
そして、肝臓の機能を良くするという効果がありますよと。
胃への効果、肝臓への効果なので、
二日酔い対策として、このウルソデオキシコールが有効だったり言われております。
ここまでは、痴漢薬でもある二日酔い対策に有名な薬を挙げさせていただきました。
そして、今回のワンポイントはこちら。
ゴレイ酸って何なの?
二日酔い対策で結構有名な漢方なんですけども、
ゴレイ酸というものを聞いたことがありますでしょうか。
二日酔いに効くんだよと言われたりしますし、
また、むくみ対策で飲まれている方も多いので、
女性の方に飲まれている方が結構いらっしゃいます。
あと、男女関係なく頭痛とかにも効くので、
そういう意味で飲んでいる方もいらっしゃいます。
この漢方なんですけども、
体の中の水分を調節してくれるという働きがあります。
どこかに体内に水が溜まる、そこはむくむような感じになると、
そこの部分が調子を崩しやすくなります。
例えば、頭に水が溜まれば頭痛が起きやすくなります。
耳の付近に水が溜まると、耳奥の三半規管という
体のバランスをとる部分に負担がかかり、めまいが起きやすくなります。
また、腸に水が溜まりすぎると下痢になりますよ、などあります。
こういう水の溜まりすぎを改善してくれるという効果が、
この5-03にはあります。
どう改善するかというと、外に水分を出しやすくしますよ、
外に水分を出すことで、余分な水分を出そうという働きをします。
ちなみに、この5-03、この余分な水分を出す際に、
2日用の原因となるアルコールやアセルドアルテヒト、
こういったものを出しやすくしてくれます。
水分を出すと言っても、よく言う利尿剤ほど、
過剰に水分を出すというわけではないそうでして、
ある程度、体のバランスをとってくれるという看法ですね。
ちなみに、アルコールを飲んだ後に、むくんだりつつがするのはなぜかと言いますと、
主に理由は2つあります。
1つは、アルコールが血流を悪くするというのがあります。
アルコールを分解するのに、大量の水を使います。
水が減った血管は、流れが悪くなります。
血の流れというのは、体のあちこちに栄養素を渡しながら、
不良になったもの、よく言われる老廃物を回収するという効果もあるんですけれども、
血の流れが悪くなると、老廃物も溜まってしまいます。
そして、そこの部分が膨らんだり、むくむようになります。
12:00
それが、頭を圧迫したりして、頭痛が起きたりしますね。
それに、むくんだりもします。
また、2つ目としては、アルコールを分解した後に出てくるアセトルテヒト。
これが体の中を回って、体のあちこちに炎症を起こさせます。
その炎症が起きたところ、血管などが傷つくというイメージを持っていただきたいんですけれども、
その血管傷ついた部分から、水が漏れ出して溜まってしまいます。
水が溜まることで、そこがむくんだりしますし、
頭の方でそれが起きれば、当然、頭を圧迫して頭痛が起きます。
腸で水が溜まれば、水っぽい便、下痢っぽい便になりますよ、と。
ゴレイ酸は、体を温めて血行を良くするという効果もありまして、
水分が減ることで、血の流れが悪くなりやすかったり、
血の流れが悪くなることで、体が冷えやすいという不安があるんですけれども、
体を温めるという効果もあることで、その点もカバーできるというのがゴレイ酸のメリットだったりします。
ゴレイ酸で水分を調節することで、2日用の頭痛や下痢にも効果があったりしますし、
2日用入れはなくても、むくみや頭痛、下痢などが続く方にはお勧めできる漢方薬です。
今回はこんな感じです。
2回にわたって、2日用について話をさせていただきました。
商品メダルを具体的には出していないため、わかりにくいところもあるかと思います。
具体的な商品名などで質問があったり、またお勧めの市販薬など聞きたいなという方は、
Twitterやメールなどでご質問いただければ助かります。
年末年始は人だらなくしたとも思われますが、年度末や新年度などを迎えて飲み会が増えるかなという頃です。
皆さま、2日用になるには十分ご注意を。
それでは今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり、一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
13:55

コメント

スクロール