00:03
おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを気になっていただいた方の質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞ皆様よろしくお願いいたします。
1月9日、成人の日の配信です。正月休み明けで、さあこれから仕事というところでまた連休などもありまして、
休みモードがなかなか抜け出せないなという方も多いのではないかと、朝日を浴びたり、水分取ったり、カフェインうまく取るなど、体調管理をお気をつけくださいませ。
今回のテーマですけども、正月休みとか年末年始の飲み会シーズンらしい質問をいただけたということと、ちょうどその成人の日、そこに絡められるかなと思いました。
成人の日、地域によっては18歳でもう成人式、成人式を挙げているところもありますけども、やはり20歳になってからだというところもありますし、
20歳、やっぱり大人になったらお酒が絡むかなということで、今回お酒をテーマにした話をさせていただこうと思います。
それでは今回の質問はこちら。
2日酔い対策には何をすればいいの?
お名前だけ出させていただきますが、みよみよ様、ありがとうございます。本当に質問ありがとうございます。
みよみよ様、この時期飲み会が大変多いですし、2日酔いが大変多いと。2日酔い対策の止犯薬とかも試されたりして、それで自分に合ったものとかもあるそうなんですけども、
そういう止犯薬とか準備してない状態で急遽飲み会が入ることもあると。
薬のものができれば教えてほしいんですけども、薬が必要なくなるような生活習慣とか、またそういう時の心掛けを教えてほしいなとのことでした。
ご質問いただきまして本当にありがとうございました。今回内容に入る前に注意というか前置きを2つさせていただきます。
今回みよみよ様の質問もありまして、2日酔い対策の生活習慣とかそういうのも中心に話をしようというネタを考えてたんですけども、
年末年始シーズンに患者様とお客様から2日酔い対策に関していろいろ質問をいただきましたということもありまして、
話をする内容が薬の方にも広げたいなと。それもありまして、今回と次回2回で2日酔いについて話をさせていただこうかと思います。
今回は生活習慣とかをメインにしようかと。生活習慣というか飲み会の時にどういったことをしとくと2日酔い起きにくいかなということですね。
それをテーマに話そうと思います。次回は止犯薬についての話をしようかと思います。
そして前置きをもう一つなんですけども、次回の時特になんですけども、商品名とかをはっきり出してしまいますと、商品名を出した上で薬の比較とかをした場合なんですけども、
例えばの話をしますと、とりあえず2日酔いにはこの〇〇飲んどけば大丈夫だよとか、あとこのなんちゃらという市販薬、これが一番高価なんですよという言い方をすると、
薬器法という法律的にすごくし良くない場合があります。このラジオ全般で言うんですけども、僕なるべく商品の名前でなくて、
03:00
成分の名前で話している、それは実はこの薬器法に対策というのもあったりします。
例えばわざわざ有名な市販薬であるものを痛み止めをロキソプロフェンという言い方をしたりとか、
あといつも話させていただきましたヘパリン類似物質、これをわざわざなんで成分名で話すかってなっていること、そういうところですね。
次回のワンポイントのところでは漢方を思いっきり名前出す予定なんですけども、漢方は商品名と成分名の境みたいなのがちょっとあやふやだったりするので、
それに名前出してますけども、一般的な市販薬とか処方薬だとあんまり商品名出したくないっていうので、ちょっと成分名で話してるっていうのがあります。
例えば2日酔いでこういう症状がある方は、こういう風な薬がいいよとぼかして話したりするので、よろしくお願いいたしますね。
では内容に入りますけども、今回3つ挙げさせていただきますのは、3つ簡単に紹介させていただきますと、1つ目水分を取ること、2つ目ビタミンを取ること、
3番目脂質を取ること、その後に本日のワンポイントに入らせていただきます。ではまず1番、水分を取ること。
できればこれ水かスポーツドリンクがいいとされています。 アルコールを取った時には薄めるためにも水分大事じゃん常識じゃんと思われるかもしれませんけども、
改めて少しなんでそもそもアルコールで2日酔いが起きるのかとか、そこら辺も絡めて水がなんで重要なのかという話をしていこうかと思います。
まず第一なんですけども、アルコールこれ体の中でやっぱりちょっと有害なものなので分解する必要があります。
この時に分解するのに大量の水が必要となります。 この時に当然水分が足りなければアルコールの分解あまり進まないので、
体の中にアルコールがいつまでも残る感じになりますよ。 もう少し話をしていきますと、
吸収されたアルコール、まず肝臓へ向かいますよ。で分解をされます。
が、この時アルコールの量が多いと分解しきれないので血液に乗って全身をめぐります。
また肝臓に戻ってきて、また分解を試みます。 これでも分解しきれなかったらまた全身をめぐってというのを繰り返していきますよ。
この全身をめぐったアルコールが体のあちこちに到達した時に、そこで悪いことを起こしますよ。
例えばこれが脳に到達した場合、神経細胞を麻痺させます。 よく言う酔った状態になるんですけども、神経が麻痺しているので、いろいろ考えておくと鈍くなります。
ああいうふわふわした感じになりますし、このひどい状態になりますと、 海馬、海の馬と書いて記憶を司るところなんですけども、ここの働きも悪くなります。
記憶を司るところが麻痺するので記憶が飛んだりもしますよ。
この血液中のアルコール濃度が濃くなれば濃くなるほど脳にアルコールが行きやすくなりますよ。
なので記憶が飛んだりとか気持ち悪くなったりしますよ。
献血してからお酒飲んだりとか、また水分全然持ってない状態でお酒飲むと酔いが早いと言われるのは、
血液の量に対してアルコール濃度が高いです。 アルコール濃度が高いということは当然酔いやすくなりますよね。
ちなみになんですけど、よくあるアルコールチェッカー。
警察の方が酔っ払い運転疑惑の人とかに、はい行きかけてと言って差し出す棒みたいな機械。
06:02
あれなんでアルコール分かるかというと、今話してきたことですけども、分解しきれなかったアルコールの一部が肺に到達して、
吐き出す息とともにアルコールが外に出ていきます。
なので、アルコールチェッカーに反応することで、この人飲んでるんだなと分かります。
今、肝臓でアルコール分解すると話をしてきましたが、アルコールを分解してすぐに無害なものになるかというと、そうではなりません。
アルコール分解すると、アセトアルデヒドという物質を作ります。
このアセトアルデヒドという物質、はっきり言って有害物質です。
体の中でこれが吐き気とか動機、頭痛などありとあらゆるものを引き起こします。
でも、大量にアルコールを飲んでても頭痛とかならない人も多いですよね。
これなぜかというと、肝臓が強い人とか、肝臓が元気であれば、このアセトアルデヒドを肝臓はさらに分解してくれます。
作酸というものになります。
この作酸になれば頭痛とか吐き気とか、そういうのは引き起こさなくなります。
ちなみに、この作酸は水とか二酸化炭素に体の中で変わるので、尿になります。
おしっことして大量に出るんですけども、アルコールを飲んだ後にすごいおしっこ近くなるというのが、
このアセトアルデヒドを分解した後に出てくる作酸をさらに分解して、水が大量に出るからです。
このアセトアルデヒドの分解がスムーズにいけば、2日は正直起きないです。問題ないですよ。
ただ、アルコールを大量に摂取していますと、そもそもアルコールを分解しなければいけない。
さらにその後出てくるアセトアルデヒドを分解しなければいけないというふうに、肝臓が疲れ果ててしまいます。天然ワイヤーしてしまいます。
結局は、アルコールもアセトアルデヒドも大量にどんどん残っていきやすくなります。
もともと肝臓が弱い方とか、よく言われるお酒に弱い人なのですと、アルコールをあまり摂取していなくても、この分解は進まないです。
なので、結局アセトアルデヒドが残っていきますよ。
自分の肝臓の処理能力以上にアルコールを取っていると、アセトアルデヒドが残って2日酔いをまでいきます。
それともう一点。今のが2日酔いの話なんですけども、深酒した後に急に体が冷えたりする方っていらっしゃいませんか?
お酒を飲んで夜になってくると、すごい寒いってなるような、あの感覚ですね。
これなんですけども、今話してきたことに被るんですけども、アルコールを分解するのにそもそも水分が必要ですよ。
なので血管の中の水分も使うことになります。
血管の中の水分が減るとどうなるかというと、血管の中の水っぽいものが減るので、水の流れが悪くなります。
なので血液の流れが悪くなりますよ。
血液というのは体の中を温めるという性質もあります。
元は温かいものなので、それが回ることで体を温めています。
血の流れが悪くなることで、体の中で温めるものが回らなくなるので、当然体が冷えやすくなりますよ。
深酒した後に体が冷えやすくなるのは、こういったメカニズムだったりもします。
体温が冷えてくると免疫も落ちてきますし、感染症にかかりやすくなったりもします。
なのでそういった意味でも、体の中の水分を減らさないためにも、アルコールを分解するためにも、水分はしっかりとった方がいいと言われております。
09:02
この水分なんですけども、ミネラルウォーターとか水道水でもいいんですけども、水がいいというのがあるのと、
あとは体内への水分吸収がすごいいいので、スポーツドリンクもお勧めしております。
が、カフェインの入っている紅茶とかコーヒー緑茶は正直あまりお勧めしておりません。
カフェインが入っているものは離尿作用、尿、おしっこを出しやすくなるんですけども、尿を出すとそちらに水分を持っていかれる可能性があると。
アルコールの分解している水分も消費してしまう恐れがありますよと。
全く水分を取らないよりはいいんですけども、
ただ選べるのであれば緑茶やコーヒーとか紅茶とかに比べると、水とかスポーツドリンクをお勧めしております。
次にビタミンを取る。
ビタミン、特にビタミンB1とビタミンCなんですけども、
これ、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するのに良いとされております。
また、ビタミンEはアルコールを分解するのに良いとされておりますよ。
マルチビタミンとかですと、こういったビタミンが総合的に入っていたりもします。
また、ビタミンCとかビタミンEは肌の細胞の老化防止にも良いと言われているんですけども、
アルコールを摂取すると、こういったビタミンを消費することになります。
なので、アルコールを摂った翌日とか肌の調子が悪かったりしませんか?
アルコールを分解するのにこういった肌に良いビタミンを消費してしまうので、
アルコールの取りすぎは肌の調子が悪くなったりする原因にもなったりします。
肌の調子を整えるためにも、ビタミンを摂っておくことをお勧めしております。
次に三つ目。脂質を摂る。油分とかですね。
酒だけなら太らない。
つまみを食べるから太るんだという考えをされている方が大変多いですし、
飲酒の際は食事を摂らないよという方、結構いらっしゃいます。
食事などせずにアルコールを直接入れたりすると胃がありやすくなったりするんですけども、
そういう危険性もあるのと、当然食事と一緒の方がアルコールが一緒に吸収されにくい。
食事が一緒に薄まるという感じですね。食事のおかげで。
なので、二日酔いとかが多い方はやっぱり食事とかをしながら炎症された方がいいです。
特に脂質とか油分はアルコールの吸収を穏やかにすると言われております。
飲み会なので揚げ物が美味しく感じたりするのは、
このアルコールの対策が体の中で本能的に行われているからだと言われたりしております。
以上、今回二日酔いの簡単なメカニズムと二日酔い対策の注意点などを挙げさせていただきました。
そしてここから本日のワンポイントです。本日のワンポイント。
二日酔い対策にプロテインを。
実はプロテインなどで取れるタンパク質、これを摂取しておきますと、
二日酔いの原因となるアセトアルデジトが増えにくくなるという研究データがあります。
先ほどの支出などは飲酒の時に一緒に取りましょうという話でしたし、
実際のところタンパク質も飲酒の時と一緒に取った方が効果的ではあるんですけども、
飲酒の時じゃなくても、例えば夜に飲み会があるから、
昼とか朝にタンパク質多めに摂取しておこう。
これでも十分効果が出やすいと言われております。
先ほどまで挙げさせていただいた支出とかですと、どうしても飲み会の場とかになってくると、
12:00
飲みの席で食事が難しいという方でも、
朝とか昼にタンパク質多めに摂取しておこうということで、ある程度対策がしやすいと言われております。
プロテインでなくても当然、例えば洋風のお店で飲酒している時の飲み会であれば、
肉とかチーズとか和食であれば魚とか、
お店とかお酒の雰囲気に合わせてタンパク質の多いものを摂取するのもそれで十分効果があります。
ただ、タンパク質がより簡単に摂取しやすいので、プロテインなどをお勧めしております。
また、先ほどアセトアルデジトの分解を助けるという話をしたときに、
ビタミンCの話をしましたけども、
このビタミンCはタンパク質の吸収もよくしてくれると言われております。
あと、ビタミンCは免疫とか身体の中でも肌のためにもいいので、
飲み会の前には水分、ビタミンC、タンパク質を取っておくといいかもしれません。
今回はこんな感じです。
次回は二日酔いについて、薬についての話をしますが、
具体的な商品名とかをなるべく控えますので、話全体がふんわりした感じになる可能性が高いです。
なので、具体的な商品名などで質問があったり、おすすめ市販薬などをお聞きしたい方がいらっしゃいましたら、
ツイッターやメールなどでご質問いただけると助かります。
それでは今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり、一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。