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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬在地ある私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ置きの方や患者様からの質問など紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマですけども、患者様からいただきましたテーマで話をさせていただきます。
この質問、夏場に多くいただきますので、この質問が増え始めると、あー夏だなーというのを個人的には感じております。
ある血液検査の数値についての話を今回させていただきます。
それでは今回の質問はこちら。
尿酸値って何?
夏場は痛風になりやすい時期とも言われまして、痛風と関連性が高い尿酸の質問が増えてきます。
夏になると痛風になりやすくなる。聞いたことありませんか?
よく言う夏に痛風が多い理由としては、夏は汗をかくことで脱水が起きます。
そうすると血液の水分が減ることで、血液の中に含まれる尿酸の濃度が高まります。
イメージになりますけども、砂糖を飲み物に溶かそうとする時、同じ量の砂糖を溶かそうとする時に、
多い水と少ない水、どちらに溶かした方が水って赤くなりますか?という。
水分が少ない水の方が赤くなりますよね?という。
同じように、夏は汗をかいて脱水が起きる。そうなると水分が少なくなって、尿酸が濃くなっていきます。
尿酸が濃くなるということは血液検査とかで尿酸値が高くなります。
尿酸値が高くなるということで痛風が起きやすくなります。
また、夏場は冬とかに比べると活動的になりやすいです。
飲み会とかも増えやすいよと言われております。
アルコールには脱水作用があるので、アルコールによって血管内の水分が減って尿酸が濃くなりやすいです。
また、ビールとかは尿酸値を高めるプリンタイが多く含まれるため、やはりビールとかを飲んでも尿酸値を上げやすいので、
夏はアルコールをよく飲むことでも痛風が起きやすくなるんです。
一般的な夏に痛風を起こしやすくなる理由というのを今話してみました。
が、じゃあこの尿酸ってそもそも何なのよ?という質問を受けることがよくあります。
なんで尿酸値が高くなると痛風が起こりやすくなるんだ?という感じですね。
ということで、今回は尿酸ってそもそも何?という話をさせていただきます。
まず、尿酸というものは体の中でプリンタイが分解された時に出てくる物質です。
よく痛風になるのが怖いということで、プリンタイは悪いものだとイメージされる方が多いんですけども、
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プリンタイというものは、本来は体の中でとても重要な物質です。
古い細胞が壊れて、新しい細胞を作ったり、新しい細胞を増やしたりといった新陳代謝とか、
そういった代謝機能にプリンタイは関わるので、体の中ではとても重要です。
古い細胞のままではどうしてもパフォーマンスが落ちていきます。
新しい細胞に作ることでまたパフォーマンスを良いものに上げていきますので、新陳代謝というのは大事です。
プリンタイがもしもない場合は臓器とかの働きも悪くなると言われることです。
ただ、このプリンタイなんですけども、通常であれば食べ物で取るのが2割ほど、体の中で作るのが8割あると言われまして、
実はプリンタイというものは体内で作るものが多かったりします。
プリンタイが多いと言われる食べ物を取らなくても、体の中である程度のプリンタイというものは作られます。
そんな重要なプリンタイなんですけども、分解された時に尿酸という老廃物を生み出します。
老廃物と言い切りましたけども、尿酸自体というのは特に働きがないと言われております。
なので本来であれば尿とかと一緒に外へ出していくという物質です。
体の中にあっても邪魔なので外へ出そうというものです。
ただこの尿酸、体の中で結構厄介な働きをしてくれます。
尿酸は弱酸性の物質と言われるんですけども、この尿酸が増えてくると血液とかを尿酸側の酸性の方に傾けていくと言われます。
本来であれば血液とかはだいたいpHが7.35から7.45でほぼ中性と言われております。
尿に関してはやや酸性でpHが6くらいと言われております。
ただこの尿酸によってこの尿とかがやや酸性の方に傾いていきます。
これが酸性に傾くことで何がいけないんだとなりますと、
実は尿酸というのはアルカリ性の方が溶けやすいと言われております。
尿酸が増えてきて尿が酸性の方へ傾く。
でもそうなると尿酸が溶けにくくなります。
溶けにくくなって残った尿酸がまた尿理を酸性の方へ傾けていくとなってくると、
また尿酸が残りやすくなっていくという負のスパイラルを生み出しやすいです。
このように溶けにくくなった尿酸は体の中に残っていきます。
この残ってきた尿酸はどうなるかと言いますと結晶化。
ざっくり言えばちょっとした塊のようになります。
塊となってくると体は異物が体の中にあると反応します。
この体の中にあった異物を除去するために免疫が働いて、
この尿酸の結晶のあたりに免疫が集まってきます。
この時に免疫細胞が集まってきて起こる反応が炎症反応なんですけれども、これが痛風です。
炎症反応を過去のテーマでも取り上げたことがありますけれども、
免疫とか例えば怪我をした時とかに、今怪我をしたところ、つまり弱っているところを守るために、
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免疫とか様々なものが集まってきて、痛みとか腫れのようにします。
腫れてくることでここは今弱ってますよというのを体に教えるための反応が炎症反応です。
人間としてはこの弱っているところを、ここは今触れないようにしなきゃねというふうな、
かばうような行動をしますよね。
そういう意味で怪我しているとか弱っている部分を守るために炎症反応というのはとても大事なものです。
この尿酸の結晶に免疫が集まってくることで起こる炎症反応。
これがかなり痛みとかを強化します。
また免疫とかが集まってきても、この尿酸なかなか除去できません。
そもそも尿酸がたまるぐらいに尿とかが酸性の方に傾いているので、なかなかこの結晶も解けてくれません。
そうなってくるとどんどんどんどん免疫細胞が集まってくるので、どんどんどんどん痛みとか腫れがひどくなっていきます。
なので、痛風というのはかなり腫れがひどいし、痛みも出やすいと言われています。
このように尿酸は痛風を引き起こします。
これは余談にもなるのですが、尿酸は尿の中でなかなか解けないとなり、尿の中でも尿酸が固まって結晶化していきます。
この結晶化したものが尿炉血石という、よく言う石ができたよと言われる石の原因になることがあります。
また、尿酸以外でも尿管血石とかの原因になる他の様々な物質も、尿がアルカリ性の方に近いほど溶けやすいと言われております。
なので、尿酸のせいで尿が酸性に傾くと、他の物質も溶けにくくなるので、やっぱり血石、石の原因となって、尿管血石とか尿炉血石の原因になりやすいです。
なので、尿酸値が高い方は、通風が起きやすいと言われますが、さらには尿炉血石、尿管血石といった血石の原因にもなりやすいです。
そういった意味でも、尿酸値には注意が必要です。
ここまでを質問に対する僕なりの返答とさせていただきます。
それでは、ここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント。
禁酒や食事制限だけでは不十分。水分とって通風対策を。
通風対策にはプリンタイの多いビールとかレーバーやシラコ、こういうのは注意しましょうね。というのはよく言われております。
が、先ほども触れましたけども、基本的には食事で体内に入ってくるプリンタイが2割ほど、体の中で作られるプリンタイが8割ほどということで、
体の中で作るプリンタイの方が圧倒的に多いです。
もちろん外から取る量を減らした方がいいのは間違いないんですけども、体の中で作られる物質がかなり多いので、
お酒飲んでないよとか、レーバーとかシラコを取ってないよとか、プリンタイの多い食べ物を避けてても、正直なところ通風とか尿管血石となる人はなりますし、尿酸値も高くなります。
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では少しでも尿酸値を上げないためにはどうすればいいんだと言いますと、一番早いのは水分を取ることです。
夏は汗とかでどうしても体内の水分が減りやすいです。
水分を意識的に取ることで血管内の水分を増やしましょう。そうすることで尿酸の濃度が薄まります。
また血管内の水分という運び屋、水分が本来様々な物質を運んでくれるので、こういった運び屋となる水分が増えることで、
余計なものとか邪魔なものである尿酸を運んで尿とかに変えやすくなります。
また水分摂取を心がけることで尿の水分量も増えます。
尿酸は尿を酸性にするという働きがあるのですが、
当然尿の水分量が増えることで、この尿を酸性にするというのも起こりにくくなります。
こういった意味でも尿酸の尿を酸性化にするとか、さらに尿酸が残っていくとか、こういったのを水分取ることで対策となってくれます。
1日の水分摂取、食事とかでもある程度水分取れちゃうので、1日1.5リットルは水分取りましょうと言われているのですが、
夏場は汗とかの脱水もあるので、2リットルかもう少し多いくらいは意識的に摂取した方が良いと言われております。
またお酒を飲む方ではさらに多くの水分を取っておいた方が絶対に良いです。
ビールどうこう抜きにしてもアルコール、アルコールというのはアルコール自体が尿を酸性にしやすいと言われております。
アルコールを取ることはそれだけ尿酸を体の中に残しやすくなるとなっています。
アルコールを取れば取るほど尿酸値が上がりやすくなるので、やはり水分を取っておいた方が絶対に良いです。
また水分を取る以外にも尿酸値が高めな方では、尿をアルカリ性にしやすい食事を取ることで尿の酸性化を抑えていきましょうというのも大事です。
尿をアルカリ性にしやすい食べ物は人参とかの野菜とか、わかめ、ひじきなどの海藻類とか、あとはキノコや芋類こういったのが良いよと言われております。
尿をアルカリ性にすることで尿酸を溶けやすい環境を作っていきましょう。
それで尿酸を体の中に残さないようにするのが大事と言われております。
なのでこういった食べ物であったりとか水分摂取、意識的にすることをお勧めしております。
今回はこんな感じです。
夏に増える痛風ということで尿酸の話を今回させていただきました。
ただ尿酸抜きにしても患者様の中では血液検査の結果とかの紙をもらっても、
ドクターに聞きそびれたとか、ドクターが忙しそうで聞けなかったよ、そういったことを薬局とかで質問されることが多かったりします。
のでこういった血液検査の話とかも結構質問いただくのでまたどこかで話すかもしれません。
ただ何か検査地のこととかで気になるよとかそういったことがあれば、いつでもご意見ご感想お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
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それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。