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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ置きの方や患者様からの質問など紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回は、患者様からいただきました質問で話をさせていただきます。 どの季節でも聞かれる話ではあるんですけども、特に夏場はこの質問多いなぁと感じております。
それでは早速ですが、本日のテーマはこちら。 夏のお風呂、湯船に使った方が良いの?
患者様からは、湯船に使った方が良いのかっていうのは、夏でも冬でも聞くことはあるんですけども、この暑い時期だと、なんでより体を温めないといけないんだ、というのをよく聞いたりします。
正直、湯船に浸かるのが苦痛で仕方ない、というのであれば、もうストレスになってしまうので、それであれば、入浴をシャワーで済ませてもいいんじゃない、と思っているところはあります。
ただ、湯船に浸かるということは、メリットもあるよ、というのを今回話していこうかなと思っております。
お風呂に入ることで、体が温まります。そうすると血の流れが良くなります。血液というのは、体中に栄養素を運んだりとか、老廃物を回収してくる、という仕事をしてくれます。
この血液の流れが悪くなれば、栄養素がうまく行き渡らなかったりとか、老廃物が溜まりやすくなるよ、ということで、体が活動しにくくなります。
そうなってくると、体を動かそう、という時に、より力が必要になったりとかで、疲れやすくなってしまいます。
そして、体がうまく動かない、ということで、何をするにもうまくいかないな、ということになって、イライラを感じやすくなる、ということもあります。
また、血液の流れが悪くなっていることで、脳への栄養もうまく回らない、ということで、よりイライラを感じやすくなったりもします。
そういった点から、肉体とか精神というのは、血液の流れが悪くなると、疲労感を感じやすくなります。
そこで、お風呂に入ることで、血液の流れを良くしようとなりますと、栄養を運ぶ、老廃物を回収、という仕事をしやすくなるので、
結果的には、肉体も精神も疲労感を感じにくくなりますし、栄養が運ばれて、老廃物回収されますので、リフレッシュしやすくなります。
ただ、この入浴ですけども、無理に熱すぎる温度で入浴しなくてもいいです。 例えば、35度から38度くらいのややいぬるめと言われる温度、
このくらいの温度でも血液の流れを良くするよーと言われておりますし、 むしろこのくらいの温度ですと、体がリラックスしやすい
副交換神経の刺激を助けてくれると言われております。 睡眠などを司る副交換神経、ここが活発になりやすくなることで、
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睡眠の補助にもなってくれますし、また精神的なリラックスも起こりやすくなります。 夏場は寝苦しいよーという時ですと、ぬるめの入浴をすることで、
睡眠の補助になりやすいよーという話をするドクターもおります。 ただ、熱いお風呂の方が好きだという方、
例えば、よく言う42度以上とかの温度で入浴をされる方ですね。 実は、これはこれで体に良いよと言われている部分もあります。
熱い入浴の方が血液の流れを良くしやすくなります。 なので、疲労感とかのリフレッシュは、熱いお風呂の方がしやすいと言われております。
また、これ熱めの入浴ですと、副交換神経ではなくて、交換神経の方を活発にしやすいと言われております。
交換神経というのは、活動的になるというものなんですけども、熱いお風呂とかで血液の流れを良くする、早くすると、交換神経が活発になりやすいとか、
ある意味、熱さで体が刺激されるということになりまして、交換神経がより働きやすくなります。
熱いお風呂に寄りまして、交換神経が活発になりますと、体が活動的になりますので、疲労感とかを感じにくくなりますし、
夏場のだるさ、こういったのを飛ばしやすいと言われております。 ただ、夜に熱すぎるお風呂に入ると、交換神経を活発にしてしまうので、眠りにくくなるよと言われたりもしますが、
眠る直前とかではなくて、かなり前、例えば3時間、4時間とかそれぐらい前であれば、そこまで問題ないんじゃないかというドクターもいらっしゃいます。
とはいえ、体の調子に合わせてお風呂の温度を変えるのもいいかなとはよく言われております。 睡眠を取りやすくしたいよというならば、ぬるめのお風呂、
疲労感とかを飛ばしたいとか、むしろこれから何か仕事をするんだ、眠気を飛ばしたいよというのであれば、厚めのお風呂など、それぞれの目的に合わせて入浴の温度を変えてみるのもいいかもしれません。
湯船に浸かるというのはしんどいなぁという時期ではありますけども、湯船に浸かるというのはメリットがあるということで、今回のテーマへの僕なりの質問への返答とさせていただきます。
それではここからは本日のワンポイントです。 本日のワンポイント
体臭が気になる方は朝にシャワーを。 夏は汗をかきやすくて、体臭、体の臭いが気になりやすいです。
最近では健康関連の書籍とかテレビとかでも、汗が多くなるということはよく取り上げられたりしております。
例えば、手のひらとか足の裏に多くなるよということで、主症多感症とか、あとは脇のところに汗をよくかくとか、という原発性液化多感症。
難しいワードになりますけど、多感症というのが多い汗の症状という漢字を書くので、言ってしまえば汗が多いよということです。
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最近ではこういった汗が多くなるというのをテレビとか書籍で取り上げられる影響か、皮膚科に受診して、そういった多感症、汗の多い方への薬をもらうという方がだんだん増えてきております。
また最近では脇汗とかに効果のあるようという薬が使いやすくリニューアルされたんですけども、そのことも最近ネットとかではよく言われている影響か、
その薬を求める患者様が増えております。あまりにも患者様が増えて、よく言う需要方、需要が多くなりすぎて、メーカーから出荷がもう制限されているといった薬もあったりします。
なので医療現場としては汗が多いのを悩まれている方が多いんだなというのを日々感じております。
あるアンケート、これは古いデータになってしまうんですけども、2005年東京ガス株式会社で10歳から69歳の男女736人へ行われたアンケートなんですけども、
自分の体臭、自分の体の匂い、要は自分の体臭が気になるよという方は、女性、男性とも6割程度でした。
他人の体臭が気になるよという方は、女性は90%、男性は78%と言われておりまして、
男性でも女性でも自分よりも他人の体臭を気にしているという方が多いというアンケート結果があります。
なので自分では体臭気にならないという方でも、周りの方では体臭気になるよということがよくあったりします。
特に女性の方が他人の体臭を気にするという方が多いために、自分の体臭も大丈夫なのかなということで心配されているので、
最近受診されている方が増えているかなというのが日々感じております。
そもそも体臭というのは、体の汗とか皮脂とか赤、こういったのが皮膚に住む蒸剤菌という菌により分解したりとか酸化されて発生したガスが臭うと言われております。
なので体の汗自体とかあと皮脂自体では基本的に臭わないよと言われております。
ただこの皮脂とかが酸化されてよくガスを出すまでの時間は大体早くて6時間くらいと言われております。
そのため寝ている時に溜まった汗とか皮脂などが時間が経って朝起きた時に分解され始めて臭いがきつくなっていくと言われております。
そのため夏場のこういった汗とかに対する体臭に効果があると言われているのが朝にシャワーを浴びるということです。
朝のうちにシャワーで洗い流しておけば、寝ている間にかいた汗とか皮脂が溜まったとしてもそれを洗い流すことができます。
そして朝のうちにシャワーで浴びておけば、その後に汗をかいたりとか皮脂が溜まっていくとしても酸化分解されて臭いが出るようになるまではだいぶ時間がかかります。
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早くても6時間くらいは時間を稼げると言われております。
そのため朝の通勤とかで電車に乗りよう、通勤ラッシュだよという場合でも自分の体臭、他の人にわからないよというのを行うことができたりするので、
朝のシャワーは 体臭対策にはいいと言われています。
この時期は 汗などで体臭が気にならない方は 朝シャワーを浴びるのが 有効です。
朝シャワーにも 注意が必要です。
注意は大きく2つあります。
1つ目は 人間の頭皮です。
ここは皮脂の膜で 保護されています。
これは さまざまな刺激から 頭部を守ってくれています。
例えば この時期であれば 夏場の紫外線 こういったのも 頭部を守ってくれるのは 皮脂膜であったりします。
ただ これをシャンプーとか髪の毛を洗ってしまいますと この皮脂膜も一時的に流されていきます。
そして 新しい膜が作られるまでには 数時間かかると言われております。
朝のシャワーで 髪を洗ってから外出する場合は この皮脂膜が剥がれるために 頭皮が紫外線などの刺激を直接受けやすくなってしまうので 注意が必要となっております。
そのため 抜け毛や薄毛の原因になる おそいもあるので 注意が必要と言われております。
朝シャワーを浴びる方であれば 外出する時は帽子をかぶるなど 紫外線から 頭皮を守るようにした方が いいと言われております。
また 朝のシャワーでも 注意の必要なものは もう1つです。
それは 暑めのシャワーで より起きやすいのですが ヒードショックと言われるものです。
これは 急な温度変化によって 体に大きな負荷がかかるという状況です。
暑めのお湯などを一気にかけることで 体がびっくりしてしまうというイメージです。
これにより 血管にも負担がかかってしまい 脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めるとも言われております。
血圧が高いとか 血管に不安がある方は 朝シャワーを浴びずにしても 暑すぎない温度がいいと言われております。
このように 朝シャワーは どんな場合でも 万能に使えるというわけではないですが、
大衆が気になる方で 大事な用事がある時などは シャワーを浴びてから 何かしらに挑むのもいいのかもしれません。
今回は こんな感じです。
汗などの質問は 冬でも多いのですが 夏場は特に多いと 日々感じております。
先ほど少し話題に出しましたが 汗用の薬が 今年はもう手に入らないのです。
出荷制限してしまって すいません。薬局には簡単に下ろせないのです。
といったメーカーの話を聞いたりすると 皆さん 悩まれているのだと 本当に感じております。
ただ 汗というのは 体を冷やすため 体の熱を放出しているという点もあるので 悪いものばかりではないのですが、
やはり 体の臭いとは 切っても切れないところもあるなぁ というところで 悩まれている方も大変多いです。
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熱中症の多い時期でもありますし また 体の臭いも気になりやすい時期でもあります。
体調を整えるのが なかなか難しいという時期ではありますが 皆様 体調変化にはご注意くださいません。
今回も最後までお聞きいただきまして 誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。 それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり 一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので 自身がかかっている医師や看護師・薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。