1. くすけんラジオ ~薬と健康についてのラジオ~
  2. 第69回「痛み止めって、なんで..
2023-07-03 13:50

第69回「痛み止めって、なんで頭痛にも腰痛にも効くの?」/「痛み止めで胃が荒れやすい方は飲み方変えるよりも胃薬を!!」

御質問いただきましたSH様、本当にありがとうございました😭


今回の内容

・痛み止めはなぜ全身効くのか?

・解熱鎮痛剤は、それ自体が痛みや熱を抑えてるのではない!?

・痛みや熱の原因、プロスタグランジンを抑えるには!?

・シクロオキシゲナーゼ(COX)を抑えるから痛みや熱が抑えられる!!でも、このCOXを抑えるからこそ、痛み止めは胃を荒らす!?

・痛み止めが腎臓に良くない!!これもCOXの影響!?

・食後に飲んでも胃は荒れる。痛み止めは胃薬とセットが良い!?


ご意見やご感想などお待ちしております!!      [Twitter] https://twitter.com/kusukenradio     [Instagram] https://www.instagram.com/kusukenradio     [gmail]kusuken.radio@gmail.com


00:03
おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師ある私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回はメールでいただきました内容から話をさせていただきます。お名前はイニシャルで良いとのことでしたので、イニシャルで話をさせていただきます。
SH様、メッセージ本当にありがとうございます。今回の質問ですけども、言われてみると、あ、患者様からもよく聞かれるなぁという内容でした。
薬に関することですけども、今回は痛み止めに関する話をさせていただきます。 それでは今回の内容はこちら。
痛み止めってなんで頭痛にも腰痛にも効くの? 今回SH様からいただきました質問、いつもの業務中でも確かに聞かれることあるなということでした。
例えばですけども、頭痛用で痛み止めをもらっている患者様から、これって腰痛にも使えるの?と聞かれたりしますし、意外と皆様、頭痛とか腰痛とか膝の痛みとか、それぞれ痛み止め変えないとダメだと思われたりもしております。
また、今回は風邪ひいてて別に頭痛とかないよ。でもなんでこの前頭痛用でもらった薬出てるの?ということで、この方の場合は痛み止めがこの時は喉の痛みとか熱を抑える目的で出たんですけども、なんで前に頭痛用でたお薬がこういった熱とか喉の痛みでも使えるんだろうということで、やはり疑問を持たれているという様子でした。
今回は痛み止めがなぜ様々な場所に効くのかといったことを話していきます。 まず前提としてなんですけども、今回話す痛み止め。
一般的な下熱鎮痛剤で話をしていきます。 神経痛に効果の高い痛み止めとか、医療用麻薬とかも痛み止めは痛み止めなんですけども、そういったものでも今回共通して使える内容では一部あるんですけども、
今回痛み止めを熱にも使えるよという話もしますので、よく言う下熱鎮痛剤のことで話をしていきます。 また基本的には飲み薬で話をしていきます。
チップや塗り薬との違いも触れる予定ではありますが、前提として今回は飲み薬の下熱鎮痛剤で話をしていきます。
ではなぜ痛み止めが頭痛にも腰痛にも効くのか、こういった話をさせていただきます。 まずよく言う痛み止め、これもロキソニンでもイブプロフェンでもとか何でもいいんですけども、下熱鎮痛剤というものは少し
わかりにくい表現かもしれませんが、これ薬自体が直接的に痛みを抑えるとか、体を冷やしているという、そういうわけではないです。
体の中の痛みとか熱の原因となるものを抑えることで痛みや熱が出ないようにしております。 本来痛みというのはどこか怪我をした時とか痛めた時にそこが痛んでますよ
03:10
弱ってますよというのを体に教えてくれます。 そこが弱ってるんだということでそこを守るようにしたりとか
無理しないようにしようねということで腫れ上がったりとか痛みが出て動かしにくくなったりとか 治療が必要だよということを体に教えてくれるのがそこの痛みとか炎症です。
その時に痛みや腫れ、炎症、熱、こういったのを引き起こす物質がありまして名前をプロスタグランジンといいます。
このプロスタグランジンがあまり出てこなければ痛みとか腫れとか熱が出ないですよ、よく言う炎症が起きないよということです。
で、よく言う下熱鎮痛剤、ロキソニンとかですねはこのプロスタグランジンが作られるのを抑えようという薬でございます。
プロスタグランジンはシクロオキシゲナーゼ、これアルファベットで3文字、COXで通称コックスって呼ばれるんですけども
プロスタグランジンはこのコックスという酵素の働きによって作られます。 で、下熱鎮痛剤はこのコックスを抑えます。
要は痛みとか腫れとかの熱とかの炎症の元になるプロスタグランジンのさらに大元になるコックスを抑えることでプロスタグランジンが作られないよ、
なので痛みとか熱炎症が起きなくなるよという原理で下熱鎮痛剤は効果を出します。
下熱鎮痛剤自体が体を冷やすとか痛みを直接抑えるというよりは痛みや熱の原因となるものを作らにくくして効果を出していきます。
で、このコックスからプロスタグランジンが作られるというのは全身どこでも共通しています。 頭痛だろうと腰痛だろうと膝の痛みだろうとまた熱に関しても熱という炎症反応はプロスタグランジンによって
引き起こされますがこれも当然コックスから作られております。 そして痛み止めを飲んだ時血液を通して薬は全身を回ります。
全身を回っていますので例えば頭が痛いとかであれば頭でプロスタグランジンが作られています。
そこへ薬が回っていきましてコックスを抑えてプロスタグランジンを抑えて頭痛が楽になったということになります。
同じように腰痛とか膝でも血液を通してそういった腰痛とか膝のところで薬は駆けつけます。そしてコックスを抑えてプロスタグランジンを抑えて痛みが楽になったという状況になります。
熱に関しても同じように熱を出す部分に働きかけるので同じようにコックスを抑えてプロスタグランジンを抑えて熱が出なくなるという状況ですね。
プロスタグランジン以外にも痛みを感じる物質とかありますのでプロスタグランジンさえ抑えれば痛みは完全に取れるというわけではないんですけども
プロスタグランジンを抑えるおかげで痛みとか炎症は楽になります。 とは言っても炎症がひどすぎて薬じゃプロスタグランジンを抑えきれないといったことも
06:05
ありまして、こういった場合は薬の効き目が弱いということで痛みがなかなか取れないということだったりします。
基本的には解熱鎮痛剤は全身を回って痛みや熱の原因となるものを作られにくすることで痛みや熱を抑えます。
なのでどこの痛みでも効果が出てくれます。というところで以上が質問に対する僕なりの返答です。
それではここからは本日のワンポイントです。 本日のワンポイント
痛み止めで胃が荒れやすい方は飲み方を変えるよりも胃薬をよく痛み止めを飲むと胃が荒れやすくなるよと言われます。
薬局でも痛み止めで胃が荒れないようにするには薬を食後に飲むといいですよとか多めの水で飲むといいですよと説明したりします。
これは痛み止めの成分によっては薬を飲んで胃に入った時に薬の成分が胃を荒らしてしまうと、なので食事とかと一緒に飲んでおくと
その食事が荒らすのから守ってくれるガードしてくれると言われたりとか あと多めの水で飲んでおくことで薬が胃に貼り付きやすくなるとそれで胃を荒らしてしまうということがあるので
水を飲んでおくことで胃に貼り付きにくくするとそれで胃が荒れないようにするよということで食後に飲んだり多めの水で飲むと
胃は荒れにくいですよと説明したりしています ですが正直なところ水なしで飲むのはあまり良くないんですけども
食後に飲んだりとかわざと多めの水で飲んだとしても痛み止めで胃は荒れやすいです 痛み止めの中には胃に入った段階では胃が荒れないように確保しているよ
というものもありますがそういった痛み止めを飲んでも胃が荒れるときは荒れます 胃に入った段階では胃が荒れないように確保してるんだから胃が荒れるのはおかしくないか
と思われるかもしれませんが痛み止めが胃を荒らすというのはこれ 胃に入った時に成分が荒らすというよりは薬の効果
コックスを抑えるという効果が胃を荒らすことにつながるのでこれは例えばどんなに 胃で荒れない加工をしてようとも薬が吸収されるということで胃は荒れていきます
ここらへんをもう少し細くしていきます コックスというのはプロスタグランジンを抑える以外にも様々な働きがあります
コックスには胃の粘膜の働きを保護するとか 血小板を集める作用があるとか
腎臓の血流を増やすそういった働き様々なものがあります でこの今話した中で胃の粘膜保護という働きが重要です
痛み止めでコックスを抑えますと胃の粘膜保護の働きも弱まります 胃の粘膜保護の働き弱くなるということは胃の粘膜が弱くなっていきます
そうなるといわゆる胃の防御機能が落ちてしまいまして これにより胃が荒れやすくなります
つまりどんなに薬を胃で荒れないように加工してようと 痛み止めがコックスを抑える限り胃は荒れやすくなります
09:06
なので薬を飲むタイミングを食後にしてもあとは多めの水で飲んだところで 痛み止めの効果が発揮する限り胃は荒れやすくなります
じゃあこれ対策としてどうするかと言いますと 例えば胃の粘膜の保護を高める薬も一緒に飲んでおく
そうすることでコックスが抑えられて胃の粘膜保護が弱まっても胃薬のおかげで胃の 粘膜が保たれやすくなりますよとなります
また胃酸を抑える薬これも胃薬ですけども こういった胃酸というのは胃自体を荒らしかれない凶暴の働きをすることがあります
なのでこの胃酸が出すぎないように多くなりすぎないようにすることで 胃が荒れる原因となるものを抑える
そういった意味で胃酸を抑える胃薬もとても重要です 実際のところ研究論文などでは胃の粘膜を保護する薬よりも
胃酸を抑える薬を飲んでた方がより痛み止めで胃が荒れにくくなるというデータもあります なので薬局では正直なところ
痛み止めとかを食後に飲んでって説明したりもしてますけども 胃薬飲んでた方が胃が荒れないためには重要だったりします
なのでよく処方薬として先生からも痛み止めが出された時とか ゲネス鎮痛剤出された時には胃薬が一緒に出るのもこういった理由から
胃薬が一緒に処方されております また胃のこと以外にも痛み止めが腎臓に良くないというのも聞いたことありませんかという
コックスの働きの中には腎臓の血流増加という働きがあります この働きが弱まるとどうなるかと言いますと腎臓に血液が回りにくくなります
そうなると良い栄養素とかが回りにくくなってしまいまして あとは老廃物
腎臓の中に溜まった老廃物の解消がうまくいかなくなったりします こうなってくると腎臓としては疲れてしまうとか腎臓がだんだんと弱っていきます
なので痛み止めの飲みすぎは腎臓に良くないと言われております 痛み止めを出されれば全身どこでも効くし腰でも膝でも効くから
痛み止め欲しいですっていう相談を例えばドクターにした時にドクターは できればシップとか塗り薬にしないということを話すドクターは多いです
これは腰とか膝でもそうなんですけども 飲み薬に比べてシップや塗り薬というのは体の内部よりは外側の方の痛みや炎症を
抑えてくれます 中から来る痛みの時はやっぱり飲み薬の方がいいんですけどもそういったシップとか
塗り薬で済む場合は表面だけに効かせるので血液の中まで薬が回りにくいです となってくると血液に薬の成分を乗らないので
腎臓とか胃こういったへの負担はシップとかであれば少ないです 最近出た新しいシップによっては吸収が良すぎて胃とか腎臓も注意してね
というものもあるんですけども 一般的なシップであればもうほとんどそこの胃とか腎臓とかは気にし
12:04
なくてもいいです そういったことからもシップとか塗り薬で済むならそっちで様子を見てでもどうしても内部
から痛い時はじゃあ痛み止め出すよっていう処方が多かったりします 実際のところ痛み止めとかはやっぱり効果がありますなので飲みすぎの方が多いという
のもあります ただいや腎臓に良くないので痛みとのバランスを考えて飲みすぎないようにでシップとか塗り
薬で済むようであればそっちを使うなので様子を見ていただくのがいいかなぁと思っ ております
今回はこんな感じです今回は痛み止めについての話をさせていただきました 痛み止めについてはまだ話すことあるなぁとは思っています
例えば最近では痛み止めでも胃が荒れにくいようにある改良されているものもある といった話
これは胃に入った時ではなくて吸収されてから イヤチョウを通って血液に回ってコックスを抑えるような働きをするようでも胃が荒れにくい
ように改良されているというそういったものも出てきておりまして これは何でかといった話もあったりします
ただそういった話をしていきますと長くなりますので今回は割愛させていただきます もしもどなたか聞いてみたいようといったリクエストがあれば話をしてみようかなと思いますので
その際はリクエストなどいつでもお待ちしております 今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました
また次回も聞いていただけると大変嬉しいですそれではまたお会いしましょう
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です 医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので
自身がかかっている医師や看護師薬剤師などの話を優先するようお願いいたします
13:50

コメント

スクロール