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2024-09-26 13:53

第198回「昔に比べて薬(抗生剤や解熱鎮痛剤)が出なくなったのは何故❓」

テーマをいただきましたレレレさん(https://twitter.com/@Yoshi_lelele )本当にありがとうございました😭


今回の主な内容

・昔に比べて抗生剤や解熱鎮痛剤が処方されない⁉️

・腸内カンジダや薬剤耐性菌‼️抗生剤の複数処方は危険⁉️

・腎臓や胃への負担‼️喘息‼️解熱鎮痛剤は飲み過ぎない方が良い⁉️

・ 薬の量が多いと病院の儲けが減る⁉️


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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回、リスナー様からテーマを頂きました、誠にありがとうございます。 テーマを頂きましたのは、レレレ様、本当にありがとうございます。
レレレ様からは、過去にも、177回の疲れの取り方であるとか、178回の夕方に眠くなることについて、など、数々のテーマを頂きております。その説も、本当にありがとうございました。
今回頂きましたメッセージ、早速読ませて頂きますと、 うっちーさん、前回は質問に答えて頂き、ありがとうございました。
またまた質問です。 昔は、何かしらすぐに抗生物質をバンバン処方されていたのに、昔に比べ、あまり出されなくなった印象があります。
慎重になったというか、印象として、抗生物質と下熱鎮痛のアセトアミノフェン以外のもの、どちらもです。
学会で何かしら問題の指摘や症例などがあったのでしょうか。 きっかけが気になります。ご存知でしたら教えてください。
自分で思うに腸内カンジタの存在が知られてきたからなぁ、と予想してますが、全くの予想です。
よろしくお願いします。 というメッセージを頂きました。誠にありがとうございます。
ということで、今回のタイトルはこちら。 昔に比べて薬が出なくなったのはなぜ?
タイトルコール用に少し文面解散頂きました。申し訳ございません。 ということで、今回は薬が昔に比べてあまり出なくなったようという話をさせていただきます。
あまり病院に行かないよという方はピンとこないかもしれないんですけども、 例のメッセージ通り、抗生剤や下熱鎮痛剤、昔に比べると病院でもらえなくなってきております。
昔は風邪とかかなぁとなったらもうすぐに抗生剤もらえましたし、 場合によっては一度に2種類以上の抗生剤が処方されていたということもあります。
でも今は抗生剤が処方されないということも多いですし、 抗生剤でなくても昔は風邪ひいたときは痛みや熱下げるためにロキソニンとかボルタレンといった
下熱鎮痛剤が出ておりましたけども、今はアセトアミノフェンことカロナールが主体になっておりまして、 ロキソニンとか本当に減りました。
薬が手に入りにくいから医師の方で処方を制限しているという面もあったりはしますんですけども、 薬の入手困難になる前から抗生剤とか下熱鎮痛剤は減っておりました。
ではなぜ今そうなっているのかという話をさせていただきます。 まずなぜこの流れができているのかをざっと話させていただきますと、
理由としましては過剰医薬剤を使用することが危険であるということが浸透してきた点と、それに伴いまして薬を一度に大量に処方すること、これに制限がかけられるようになったということがきっかけかなと思います。
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まず薬を一度に飲むのは危険だ、これは本当によく言われております。 例えば薬同士の飲み合わせがどうこうとか、体に悪い作用を起こしてしまう危険があるからこの組み合わせはやめてねといったことであったりとか、
薬を飲むということがそもそも肝臓とか腎臓に負担をかけてしまうんだといったこと。
薬飲むのが少ない方がいいよねというのは昨今はよく言われております。 ただ以前はこういった副作用とかを気にしようという考えよりも、とにかく病気を治した方がいいよねという考えの方が強かったです。
例えば抗生剤、今でも肺炎であるとか複数の菌に感染しているという場合では2種類とか3種類とか複数の抗生剤を使うことはあるんですけども、
過去には普通の風邪でも2種類の抗生剤を使ったりもしてました。 これ何でかと言いますと、例えばAという抗生剤はこの菌とかこの菌に効果あるようでもある菌には効果がないんだということもありますし、
Bという抗生剤ですと、Aの抗生剤が効かなかった菌には効果ありますよ、でもまた違った菌には効果がないよといったと風に、抗生剤にも抑えられる菌の違いがあります。
そこで何の菌が原因かはっきりしないなという時に、そういった時に患者様にとりあえず治ってほしいからということで、抗生剤を複数使って抑えられる菌を増やした方がいいよね、
その方が治りがいいよねという考えが強かったです。 ただこれが危険な状態を招くことがあります。
抗生剤が処方されました。菌を倒そうとしますけれども、菌が残ってしまった際に、その残った菌が今回使ったという抗生剤に対して耐性を持ってしまう、効かなくなってしまうということがあります。
よく言う薬剤耐性菌と言われるものです。この耐性菌ができてしまいますと、耐性ができた抗生剤が効きにくくなってしまいまして、結果的にはその菌を抑えるのに治療が難しくなったりします。
そして複数の抗生剤を使って生まれた耐性菌ですと、複数の抗生剤が効きにくくなってしまう。なのでより治療が難しくなってしまいます。
こういった耐性菌、特に複数の耐性を持った菌を生み出さないためにも、複数の抗生剤を使うのはなるべくやめた方がいいよねという流れになりましたし、そもそもで抗生剤をできれば使わないで済む方がいいよねという考えが広まっていきました。
ちなみにこういった耐性菌を生み出しやすい状況の一つに、抗生剤の飲み残しの問題があったりします。
抗生剤処方された際に症状が良くなってきたら、じゃあ飲むのやめたという方が結構いらっしゃいます。
でも医師とか薬剤師としては、抗生剤は飲み切ってくださいねというふうに説明することが多々あります。
ここらへんなんですけど、前回第197回の中で症状を抑える薬、例えばセキドメとか熱騒し、こういったのは症状が出た時だけでもいいし、症状が落ち着いたらやめてもいいよという表現をしたんですけども、
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抗生剤とか抗ウイルス剤は飲み切った方がいいパターンが圧倒的に多いです。
中には膀胱炎が良くなる方とかで、今回症状落ち着いてもまた症状出てきた時のために取っておいてねという説明する方もいらっしゃるんですけども、
基本的には抗生剤とか抗ウイルス剤は飲み切った方がいいパターンが多いです。
症状を起こすほどではないなというふうにだいぶ菌が落ち着いたようになったら、ある程度人間の持つ免疫で対処できることが多いんですけども、
ただやっぱり残っている菌が体の中でまだ増殖を始めてしまって、結果的に症状をぶり返すことはありますし、
生き残った菌としましては、この抗生剤を使った環境下で生き残ってしまったとなると、その菌が薬剤耐性菌となってしまうということは多いにあります。
なので、この症状のぶり返し対策とか耐性菌を生み出しにくくするためにも、抗生剤はしっかり飲み切ってしまって、体内の菌をしっかりと叩き切った方が良かったりします。
また耐性菌と少し話は反りますけども、レレレ様のメッセージの中にありました腸内カンジダについても触れさせていただきますと、
腸内カンジダというものは腸の中にいるカンジダという心筋の一種が増殖をします。
ざっくり言いますと腸の中でカビが生えていくという状況です。このカンジダ、これ自体は通常人間の体の中にいて無害なものなんですけども、
これが増殖を始めてしまいますとカビによって腸の中の状態が悪くなってしまう。
下痢や便秘を繰り返すようとか、腸というところが免疫をつかたどる部分でもあるので、体中にアレルギー症状が出てしまうとか、様々な感染症にかかりやすくなったりします。
ひどい場合ですとカビが腸の壁を壊してしまって、まだ消化し切れない食べ物であるとか毒素が血液にあふれ出してしまう、そんなこともあったりして、かなり注意が必要だったりもします。
この腸内カンジダ、増殖させやすいリスクの一つが抗生剤の使用だったりします。抗生剤を使った際に抗生剤が腸の中の善玉菌とかを攻撃してしまうことがあります。
抗生剤を飲むと下痢するようとか便秘になる方がいらっしゃるんですけども、これも抗生剤で腸の中の菌を抑えてしまうことが原因だったりします。
腸の中の善玉菌が減る、この環境はカンジダが増殖しやすい環境となりまして、抗生剤を使うことでカンジダが増殖してしまうというリスクがあります。
なのでこの腸内カンジダのことも抗生剤のむやみな使用をやめようという理由の一つだったりします。
といった感じでして抗生剤があまり使われなくなった理由としましては薬剤耐性菌の問題であるとか腸内カンジダの問題があったりします。
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また抗生剤以外でもアセトアミノフェン以外の原熱浸通剤、ロキソニンとかボルタレンとかこういったのをむやみに使っていることで
人気脳障害が起きやすいということも原熱浸通剤の処方が減っている要因かと思われます。
アセトアミノフェン、カロナールという名前の方が有名かもしれないですけども、このカロナールとロキソニンやボルタレンを比べた場合なんですけども、
熱を抑える効果は同じくらいです。でも痛みを抑える効果に関してはカロナールよりもロキソニンやボルタレンの方が上というのは研究結果で出ております。
風邪をひいた時などは熱だけじゃなくて頭痛がするようとかそんなこともあります。喉が痛いということもあります。
だったら熱だけじゃなくて痛みも抑えやすい、ロキソニンとかボルタレン他にもイブプロフェンとかもありますけども、
そういったものの方がカロナールよりもいいじゃないかというのは昔よく言われておりました。
ですが、こういったロキソニン、ボルタレン、イブプロフェンとかはカロナールよりも腎臓とか胃に負担をかけやすいです。
カロナールもカロナールで肝臓に負担をかけやすいとも言われるんですけども、副作用のリスクとしてはロキソニンとかの腎臓にかける負担の方がカロナールの肝臓へのリスクよりも怖いと言われております。
なのでそういった副作用対策のためにもロキソニンとかよりもカロナールの方がいいよねと言われておりますし、
その他にも喘息の方の中にはアスピリン喘息といってロキソニンなどの痛み止めを飲むと喘息症状が出やすくなるという方がいらっしゃいます。
このアスピリン喘息はカロナールでは問題ないと言われております。
こういった感じで胃のこと、腎臓のこと、喘息などのことを考えるとカロナール以外のゲレンス菌自体やめた方がいいかな、カロナールの方が安全だよねという風になっている傾向です。
ただ今話してきました抗生剤での耐性菌のことであるとかゲレンス菌自体の副作用のことなど、これらは過去にも言われてきておりました。
確かに実際そういう症例が増えてきたということも事実ではあるんですけども、それでもせっかくだから患者様に多めに薬を出して早めに症状を治した方がいいよねという考えも強かったです。
ただ薬を減らしていこうという考えを後押ししようということで、数年前から医師の処方においてルールが変わりまして、7種類以上の飲み薬を処方しようとすると減産、その処方せずに儲けが減る、こういう風にルールが変わりました。
たくさんの薬があると飲み合わせの問題もある、副作用が出やすいので薬は必要で定義しなさいよということは言われてきましたけども、ただやっぱりなかなか医師は踏み切れなかったです。
これ理由としましては、せっかく受診したのに薬が減って治りが悪かったらヤブ医者だという風に患者様から言われてしまうとか、患者様としてもせっかく受診して早く治したいんだから薬は多くもらいたい、さっさと治したいのに薬が少なかったら何のために受診したんだ、あの医者って患者のこと考えてないんじゃないかという風に不信感にもつながったりします。
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なので、医師としても処方を減らすことに抵抗感がありました。この薬の種類が多いと減産するよというルール、確かにその儲けが減るのは嫌だよということも気持ちも働いて薬を減らしていこうとしている医師もいると思うんですけども、このルールが生まれたことで、薬を出し過ぎるのは良くないというのはもう社会の流れ的にそういう風になっているんだなというのをはっきりと医師としても感じることができました。
なので、薬を減らすことへの抵抗感をなくしやすくなったという点もあります。そういった面もありまして、処方の中で削りやすい薬、出さなくても良い薬として抗生剤とか痛み止めの処方が減っているという面もあります。
といったところから、薬の副作用の面であるとか、医師の処方のルールが変わったということで、薬は減ってきているんじゃないかなと思われます。
今回はこんな感じです。改めましてレイ様、ご質問ありがとうございました。
メッセージでもいただきましたけれども、昔に比べて抗生剤とか痛み止めの処方が本当に減っていると思います。
こういった中々気づきにくいけれども、実は変わっているよというテーマも本当に嬉しいです。
この番組の目的の一つである、薬局とか薬剤師の状況とかを知ってもらうためにも、そういった話ができるのは本当に幸いでございます。
もちろん薬や健康のことでも、こういった薬局の事情とかでも、テーマをいただけると本当に助かりますので、皆様今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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