チーズのカビはなぜ食べても平気なの?
ということで今回259回の補足のような配信になります。
259回、この時にはカビ入っている食べ物って危険ですよという配信させていただきまして、ざっとおさらいさせていただきますと、
カビ入っている食べ物を食べた時、そのカビが体内で異物として捉えられます。
その異物を取り除くために体内の免疫が働くんですけども、それが体のあちこちで免疫が働くことで、熱が上がるとか炎症があちこちで起きます。
またこの異物を除こうとして、大音とか下痢が起きやすくなったりもします。
さらにこの血液の中にカビの毒性が入り込んでしまいますと、その毒性を薄めるために肝臓に負担がかかってしまいます。
なのでカビを食べることによって肝臓の疾患とかも起きやすくなります。
またカビは普通の菌とかと比べると壊れにくいので炎症が長引きやすくなります。
といったところがカビが生えた食べ物なぜ危険なのかという理由を259回で話させていただきました。
ただこの世にはカビが生えたまま食べるものというのもあります。
例えばブルーチーズなど、なぜブルーチーズが大丈夫なのかという話を今回させていただきます。
まず結論から話させていただきますと、一応体質的に合わないという方もいるので、
ブルーチーズ食べて体調を崩したことがあるという方は避けてほしいんですけども、
基本的にはブルーチーズとかに入っているカビはチーズの中のアンモニアがカビの毒性を消してくれるので大丈夫ですというのが理由でございます。
このチーズでアンモニアなどをもう少し詳しく話させていただきます。
まず前提としまして基本的にブルーチーズとかで使うカビは人工的に毒性を落としているものを使っております。
なので普通のカビでチーズが作れるかどうかというとそれはまた話が変わりますので、
食用のカビ使ってるんだなという点もありますのでその点もご了承くださいませ。
ただこの食用のカビでも実は繁殖をしていくと毒性を取り戻したりもするので、そこら辺がなぜ大丈夫なのかという話を今回させていただきます。
チーズを作る際、熟成をさせます。その際に毒性を弱めた青カビを入れますと、そのカビの酵素が熟成を早めてチーズを作りやすくなります。
チーズを作る時には実はカビって結構重要なんですけども、さらにカビがチーズの中に入っていることで脂肪分とかタンパク質をカビが分解してくれます。
その際にタンパク質を分解して生まれるグルタミン酸などが出てきます。 このグルタミン酸、旨味成分なんて言われておりまして、これが入っていることでチーズの旨味がより増します。
なのでチーズが美味しくなります。そういった効果を狙いましてチーズにとってカビっていうのは結構重要だったりもします。
ただこのタンパク質をカビが分解する過程であるとか、そもそもでチーズの熟成中に表面にカビとかあと微生物がくっついてこういったものがアンモニアというものを作り出します。
アンモニア、昔理科の実験とかですごい強い匂いとか嗅いだ記憶がある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
このアンモニア、これをカビが作り出すことでチーズには独特な匂いが生まれたりもします。
チーズの熟成が進めば進むほどこのアンモニア増えていきまして匂いもきつくなるなんて言われます。
ただ匂いがきつくなると言っても旨味を出すということでやはりカビはチーズにとって重要と言われます。
この時に生まれるアンモニアこれがカビの毒性を抑えるという働きもしてくれます。
もともとは毒性を抑えているカビを使っていると言いましてもカビが熟成させて増えていく過程で他の空気中のものとかのカビも入ってきまして
毒性があるカビも生み出すようになってしまうなんて言われております。
ただこのカビが持つ毒性とか有害物質がアンモニアによって無害なものに分解されます。
カビの働きもあって熟成が進むことでアンモニア生まれてるんですけどもそのアンモニアがまたそのカビを抑えるなんて働きもしてくれております。
こういった特徴もありましてブルーチーズとか安全な食べ物として食べ続けることができるんですけども
カビの働きによって旨味も生まれる。その際に臭いの元になるアンモニアとかが生まれますけどもそのアンモニアがカビの毒性を抑えるという味や安全性など絶妙なバランスをとれている食べ物がチーズだったりもします。
ブルーチーズは青カビで白カビを使っているチーズカマンベールとかブリーチーズなどがそうですけども
こういったチーズもカビの種類の違いとかはあれど同じようにアンモニアを生み出すのでこのアンモニアがカビの毒性を消してくれるなんて言われます。
アンモニア臭いを発するくらいでしかもアンモニアってこれ食べても平気なのかと思われるかもしれませんけども実際には口に入る量としては微量で済むのでアンモニアが入っているとはいえチーズを食べても体には問題ないと言われております。
アンモニアとかを理科の実験とかに書かれた方覚えてるかもしれませんけども本当に臭いが強いんですけども実際じゃあチーズ食べるときにそこまですごい臭いがするか多少の臭いチーズの臭いとはしますけども理科の実験とかで考えたあのアンモニアの刺激臭あそこまでするかというとしませんよねそれぐらい薄まっているアンモニアということもありまして体にとっては問題ないと言われております。
ただそれでもチーズ劣化してきますとこのアンモニア臭が強くなってくると言われます。なので臭いが強いきついなっていうチーズは中身が劣化している可能性がありますのでその手は食べるときは注意していただければなぁなんて思っております。
一般的にはこのブルーチーズとかは安全な食べ物ではありますけどもカビの毒性どうこう抜きにしてカビ自体にアレルギー反応を起こすという体質の方もいらっしゃいます。
そういった方ですとどんなに安全で毒性がないと言ってもチーズを食べると体調崩してしまうという方もいらっしゃいますので過去にチーズを食べて体調崩した経験がある方は控えた方がいいかなと思われます。
これはもちろんブルーチーズでなくてもカマンベールブリーチーズなど他のチーズでもやっぱり注意していただければなぁと思っております。