おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬採取である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問など紹介をしながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願いしまーす。
今回、テーマをいただきましたのは、after7さんの金曜日担当のビリーさんとメープルさんのお二人からいただきました。
after7さんは、毎週月曜日から金曜日19時から毎日日替わりで様々なポッドキャスターが配信をするという帯番組でございます。
2025年7月7日に番組1周年で最終回を迎えそうでとても残念ですけども、僕は毎日聞いておりまして、本当にいつも楽しい配信ありがとうございます。
そのafter7さんの中で、金曜日に担当されておりますビリーさんとメープルさん。
ビリーさんは赤組ラジオという番組をされておりまして、音楽のことや日常のことの配信されておりますし、
愛知県豊橋市にお住まいのビリーさんは、豊橋に関しての情報、豊橋愛を配信されております。
メープルさんはメープルinメルボルンという番組を配信されておりまして、
普段メルボルンにお住まいのメープルさん、メルボルンに関するニュースであるとか、日本とオーストラリアの違いを配信されたり、
またメープルの部屋というコーナーでは様々なポッドキャスターさんとの対談をされております。
そんなお二人がアフターセブン金曜日では、メルブリッジというメルボルンと豊橋をつなぐバーメルブリッジにて、
バーで語るようにお二人で様々なトークを繰り広げているという配信をされております。
面白い話であるとか、画期的な取り組みなど様々なことを知ることができまして、とても素敵な番組をされておりますので、
是非ともまだ聞いたことがないという方はお聞きいただければなと思っております。
今回、先日のアフターセブン金曜日の6月13日配信。
その時のエピソードでは、金曜日担当のお二人が決まった質問に答えを出して、お二人の意見が合うかどうかであるとか、
様々な話をしてお二人の結論を出される、そんな配信をされておりました。
その中で、ビリーさんが薬のことを話しておりました。
旅行中とかで体調を崩した時に、市販薬を使ったりとか病院で薬をもらうかであれば、可能であれば受診して医師の薬をもらいたいと。
医師に処方される薬の方が市販薬よりも量が濃かったりだとか、医師の処方がないと出せない薬もあるから、処方される薬の方がいいよということで話をされておりました。
そのエピソードに対して、僕らの簡単な意見とか感想を薬用でコメントさせていただきました。
そこからやり取りさせていただきまして、今回こちらの番組で話をするテーマということで了承いただきました。
ということで、今回話をさせていただきますタイトルはこちら。
市販薬と処方薬、どっちが効くの?
今回は市販薬と処方薬での違いとかを話をさせていただきます。
そして今回主に風邪を引いたお腹壊したアレルギーとかの急性疾患急な体調変化で話をさせていただくつもりでございます。
血圧であるとか糖尿病とかの慢性疾患ではあまり話をしないつもりですと言いますのも、
血圧とか糖尿病とかの慢性疾患市販薬がないわけではないんですけども、
こういった慢性疾患の薬は病院でもらった薬の方が圧倒的にいいです。
効果もいいですし、薬の種類も多いので治療の選択の幅が段違いです。
後ほど触れさせていただきますけども、風邪であるとかアレルギーの場合ですと、
処方箋でもらう薬と同じ成分が市販薬でもあるよということはよくありますけども、
血圧や糖尿病の慢性疾患の場合では副作用の問題とかもありまして、
処方薬が市販では販売できてないということが多々あります。
市販薬では慢性疾患に対しての治療というのは薬の選択肢が少ないです。
効果も落ちる場合もあったりします。
処方箋で出るような薬を市販といいますか、
最近にはネットで購入できなくもないんですけども、
もちろん薬の種類にもよりますけども、
ただそうやって手に入れた薬も受診した時よりもお金がはるかにかかってしまうようなこともあったりします。
割と最近ですけども、糖尿病と健康診断とかで言われた患者様が
内科にはどうしても受診したくないということで、
それでネットで痩せるし糖尿病に効果のある薬を見つけて、
それを購入されたんですね。
それで治療してるんだという方がいらっしゃったんですけども、
その方にいろいろお金のことを聞いたんですけども、
受診して処方箋でもらったら保険が効いて1ヶ月分は3000円くらいで済むなという薬を、
ネットだと1ヶ月1万円を超える金額支払われたという方もいらっしゃったんですよね。
しかも処方箋で一般的に出る薬の量よりも少ない量の薬で1万円とかかかったので、
もったいないなというふうに思った記憶があります。
糖尿病とか高血圧など慢性疾患にならないための予防としての市販薬は数々出てきておりますけども、
糖尿病とか高血圧とか、それよりもコレステロールとかですね、
健康診断で引っかかった時とかはやはり受診した方がしっかりと治療できます。
受診したくないよという場合は、しっかりと食事や運動を見直す必要がありますし、
その食事や運動で改善していくという方もいらっしゃいますけども、
じゃあ糖尿病とか高血圧、コレステロールとかを市販薬だけで治療というのは、
コストの面でも効果の点でも厳しいかなと思われます。
ということで、やっぱり慢性疾患の場合とかですと受診した方がいいですし、
どうしても受診したくないという場合は、
食事や運動などの生活管理を徹底的に見直していただければなと思っております。
ではここからは、風邪であるとかアレルギーであるとか胃の不調などの
急な体調変化の時の話をさせていただきます。
こういった急な体調変化でも受診した方がいいなという面もあるんですけども、
ただ、場合によっては市販薬を利用するのもアリだと思っております。
もう少し話させていただきますと、
風邪とか花粉症とか、あと肌荒れとかでもそうですけども、
よくある急な体調変化の場合、使われる薬というのは割と決まっています。
例えば、咳を抑える薬とか、鼻水を抑える薬、ゲネツインツー剤とかよくありますけども、
こういった薬って処方される薬でも市販薬でも、
同じような成分の薬が選ばれているというのはよくあります。
例えば、咳止めであればデキストロメトルファン、
痰を切りやすくするのはカルボシステインとかアンブロキソール、
熱や痛みを抑えるのであればアセトアミノフェンなど、
割とよく見る決まった薬だったりしまして、
処方薬でも市販薬でもよく見る成分であったりします。
これ以外にも当然いろいろと組み合わせがあるんですけども、
例えば、喉の腫れであればトラネキサムタとか、
消薬成分の飢餓とかも喉の腫れには良いですよねとか、
いろいろと組み合わせはあるんですけども、
処方薬も市販薬も同じような薬が使われております。
花粉症とかのアレルギーでもアレジオン、アレグラ、クラリチンなどは
市販薬でも見かけますけども、
ここら辺の薬は実際の処方薬としても見る薬でございます。
他にも胃薬に関しても胃の粘膜を守る薬として
市販で販売されているセルベール、
これの主成分テプレノンって言うんですけども、
このテプレノンももちろん処方薬でもありますし、
このテプレノンの処方薬としての商品名でセルベックス、
セルベールに名前似てますよね、こんな薬もあったりします。
というように急な体調変化の時に使う薬というのは
市販薬も処方薬も同じような薬が多かったりします。
なので急な体調変化の時は市販薬でも対応が可能だったりすることが多いので、
そういう点では慢性疾患よりも急な体調変化の時の方が
市販薬に頼りやすいという環境ではあります。
ただここまで言い離しておいてなんですけども、
それでも受診した方が無難だよなっていうのがいくつか理由があります。
今回のエピソードを元になりましたAfter7さんの配信内でも、
ビリーさんがおっしゃってた点と重複するんですけども、
今回3点受診した方が無難だよと思われる点を話させていただきます。
まず1点目、処方できる薬の方が市販薬よりも容量が多かったりする点。
2点目、処方薬の方が選択できる薬が多いという点。
3点目、必要に応じて検査ができるという点。
この3点を考慮するとやはり受診した方がいいかなと思われます。
ここらへんもう少し話させていただきますと、
まず処方薬と市販薬の薬の量について。
処方薬の方が薬の容量が多かったりします。
例えば咳止めのテキストロメトロファン。
市販薬の種類によるんですけども、市販薬ではだいたい1日分が
45ミリから90ミリグラムのものが多いんですけども、
処方薬の場合は最大で120ミリぐらいまでは処方されることがあります。
他にもタンキリのカルボシステリン。
多くの市販薬は1日750ミリグラムという風に
容量で販売されているんですけども、
処方薬では1日1500ミリグラムでもらうことが多いですよね。
ゲネス鎮痛剤のアセットアミノフェンも市販薬ですと
1回300ミリグラムのものが多いですけども、
処方薬ですと大人の場合は1回500ミリでもらうこともよくあります。
他にも胃薬のガスター。
ガスター10というので有名ですけども、
ガスターは市販薬は10ミリというのが主な商品ですけども、
処方薬では20ミリグラムでもらうことがむしろよく見ます。
というように、容量が処方薬でもらう時の方が多いことがよくあります。
これは市販薬の場合は受診をしないで手軽に購入できる。
だからこそ副作用が出やすかったり、
薬物の乱用による事故などに繋がりやすいということで、
市販薬ではある程度容量を抑えているというケースが多いです。
そういったこともありまして、
処方薬に比べると市販薬の方が容量が少ないし、
危機が悪く感じるということがあります。
次に話をさせていただきますのは、
薬の種類が処方薬の方が多いという点。
咳止めや短期利痛み止めなどでも、
処方箋としてはよく見るけど、
市販薬では見ないなというものもあったりします。
これは痛み止めで言えば、
ジクロフェナクナトリウムという成分であり、
商品名ではボルタレンというものですね。
このボルタレン、痛みを抑える効果としては、
データによってはロキソニンより上だと言われるんですけども、
ただ、胃が荒れやすいということもありまして、
市販薬では飲み薬はなかったりします。
シップとかゲルとかは見るので、
ボルタレンとか聞いたことあるよという方もいらっしゃるかもしれませんけども、
市販薬では飲み薬がなかったりします。
また、抗生物質、抗生剤ですね。
抗生剤も軟膏であるとか、目薬では市販薬ではあるんですけども、
飲み薬の抗生剤というのはないです。
これは抗生剤は菌の種類が合ってないと効果が出ないとか、
副作用で腸内細菌を乱してしまうとか、
また、その抗生剤に効かなくなる
耐性菌の出現を招きやすくなるので、
あまりむやみに乱用してはいけないといったときもありまして、
抗生剤は市販薬での飲み薬は現状ないです。
どうしても市販薬で手軽に購入できるというよりは、
やはり医師の診断が必要な薬になってきます。
抗生剤などは風邪を引いたときとか怪我をしたとき、
胃腸炎とか様々な場合で、
菌が原因の体調変化に対しては菌を抑えることで
回復を早めるということでやはり効果的だったりもします。
最近では処方箋でも抗生剤をあまり使わないようにしよう
という方針が広まってきていますけれども、
それでも抗生剤が使えるかどうかという点でも、
市販薬よりは受診した方が効果があるんじゃないかなと思われます。
そして次に3つ目のポイントになりますが、
検査ができるかどうかということ。これも大きいです。
市販薬の場合、薬局で薬剤師とか登録販売者に相談などができるとしても、
検査などはやはりしにくいです。
最近では薬局でも様々な検査、
例えば心臓の検査であるとか、認知症の検査とか、
血液を取って血液検査とかもできる薬局も増えてきております。
あとコロナであるとか、インフルエンザの検査もやろうと思えばできる薬局が増えております。
それでも感染症でどの菌が原因があるのかとか、
必要に応じてエコー検査であるとか、
レントゲンなど、そういった薬局ではできない検査というのは多々あります。
急な体調変化ですぐ回復すればいいんですけども、
もしも原因がよくわからない時とかはやっぱり検査が必要になってきますし、
また最初は軽い症状だったんですけども、
だんだんと重くなってきてしまうということもやっぱりあります。
そういった時には軽めのうちに検査して、原因がわかると回復も早まります。
ということでやはり検査ができるかどうかというのは、
市販薬よりも受診をお勧めするポイントの一つかなと思われます。
というように今3つ挙げさせていただきました、
市販薬よりも処方箋でもらう薬の方が容量が多いとか、
市販薬よりも処方される薬の方が種類が多いとか、
受診すると検査ができるといったところからも市販薬よりも受診をお勧めしますけども、
ただどうしても忙しいとか受診ができないよ、
保険証とかマイナンバーが手元にない時に体調崩してしまった、
そんな時もあると思います。
そういった時には必ずしも受診しなくても市販薬で様子見というのもありはありだと思っています。
幸いなことに急な体調変化、風邪やとかちょっとした怪我をしたとか、
アレルギー、胃の調子が悪いとか、
そういった急な体調変化には対応できる市販薬も種類が多いのは事実でございます。
とりあえず薬局やドラッグストアに行きまして、
薬剤師や登録販売所とかに自分の症状を伝えて、
それで市販薬を購入して様子を見るというのもありだと思っています。
またたまにいらっしゃるんですけども、
自分は病院でもらう薬よりも市販薬の方が合っているという方もいらっしゃいます。
処方薬に比べれば容量が少ないので逆に副作用が起きにくくて、
体に負担が少ないというのもあったりはしますし、
また市販薬の風邪薬とかでも様々な組み合わせをされているものがあります。
よく言う西洋薬と漢方成分が合わさったものであるとか、
咳止めとタン菌の成分のいろんな組み合わせをされているとか、
よく処方箋でもらう薬と少し組み合わせが違ったりするものもあります。
そういった組み合わせが合うことで、
自分に合う風邪薬とかを見つけているという方もいらっしゃったりします。
よく薬局によっては薬局製剤という薬局独自で風邪薬とかを調合しているというところもあったりするんですけども、
その組み合わせといいますか、レシピがあっていて、
その薬局製剤をやっている薬局には常連のように同じ風邪薬を買いに来る方もいらっしゃったりするそうです。
なので、自分はなかなか病院に行きたくないんだ、市販薬で効果が出ているし、
ちょっとした風邪だったら市販薬でいいんだよという方は、それはそれでいいと思います。
ただ、もしも何か体調を崩したなという時に、原因がわからなくて不安であるとか、
なるべく早く治したいな、市販薬で自分に合ったものを見つけることができていないな、
そんな場合ですと、病院へ受診しておくことをお勧めしております。
といったところが、今回話をさせていただきました市販薬と処方箋の薬でどちらが効くのかという話でございました。