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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマですが、過去にいくつものテーマをいただいている方。 30代男性B型ラジオの田山さんからいただきましたテーマです。田山さん、いつも本当にありがとうございます。
30代男性B型ラジオ。このラジオは、妄想癖の田山さんとパチプロダブルさんという30代B型男性の2人が、様々なテーマについて楽しく家計をしながら話していくというラジオです。
最近では、田山さんがソロで話したり、奥様と2人で話をすることもあります。 第69回では、田山さんが奥様と2人でアイスのことで議論をされたりしております。
ハーゲンダッツが美味しいで言って、あの大きさにあるんだ!など、田山節が炸裂しております。 皆様、よろしければお聞きくださいませ。
そんな田山さんからいただきましたテーマ、早速ですが紹介をさせていただきます。 今回のテーマはこちら。
薬が手に入りやすい薬局とそうでない薬局、どんな違いがあるの? 過去のエピソード、主に第91回とかで話しておりますが、現在薬が入手しにくい状況です。
特に咳止めとか短期利、これはもう本当ひどい状況です。 そういった状況を踏まえてになるのですが、こういった薬が手に入りにくい状況でも、
咳止めの薬を入手しやすい薬局と、そうでない薬局があったりします。 これの違いってどうなの?というのを今回テーマをいただきまして話をしていこうかなと思っております。
まず先に結論というか、どういう薬局がこういった手に入りにくい薬を入手しやすいのかというのをお伝えしますと、
受診した病院とかクリニックの近くにある薬局であること、 さらに大手のチェーン薬局や大手のチェーンドラッグストアが入手しやすいよというのを話していきます。
まず病院やクリニックの近くが良い理由なんですけども、 実際のところ薬局って全国どこの処方箋でも受け付けますよというのはよく
店の看板とかドラのところに書いてあるんですけども、実際どこの処方箋でも受け付けます。 なので患者様としてはどこの薬局に行ってくださっても全然大丈夫です。
ですが受診されました病院とかクリニック、ここの近くの薬局の方が入手しやすいということが多いです。
薬が手に入りにくい状況、これひどいよっていうのは病院とかクリニックも把握しております。 そのため咳止めとか短期利とか、
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近くの薬局がどの咳止めとかを持っているのかなというのを電話とかでクリニックとか病院の方が確認をしています。
うちの薬局でも複数の医療機関から今何の咳止めを持っているとか、そういった確認の連絡がよく来ます。
そういった確認をしてから医師の方でも処方しますので、その病院とかクリニック近くの薬局が持っているようという薬を処方している可能性は高いです。
医師の方が薬局の在庫に合わせて処方を書いているということがここ最近ではよくあります。
また、もしも近隣の薬局の薬の在庫状況とか把握できない時では、とりあえず咳止めの処方を記載しておいて、
患者様に対して、もしこの咳止めを薬局持ってなかったら、薬局が持っている咳止めに変えてもらっていいというのを薬局の人に伝えて、というふうに説明する病院もあったりします。
薬局から連絡があって、そこで病院と薬局で擦り合わせをしていくということがよくあったりします。
咳止めや短期にの流通が悪いというのはもう医師も把握してますので、クリニックとしても近隣の薬局と連携して、少しでも患者様の、例えば薬がないようとかそういった不安とかを和らげるための働きをよくされております。
それともう一つ、近隣の薬局が薬を持っていることが多い理由というのがあります。それは、
薬局が病院がよく出る薬の発注をしたことがあるかどうか、これが大事です。
今、流通が悪い薬なんですけども、薬の中には正直製造自体が止まっちゃってる薬もあることあるんですけども、
流通が悪い薬の多くは、需要に対して供給が間に合ってないという状態なだけで、全く作ってないというわけではないです。
作っても作っても必要とされる分に足りてないという状況です。 なので、足りてはないけども流通は一応しております。
そのメーカーが作ったお薬は医薬品卸しに入ってきまして、卸し会社の方でその薬を卸す薬局を判断します。
が、この時に過去に薬局がその足りない薬とかを発注したことがあるかどうかというのが結構な重要になります。
卸し会社からすれば、薬という商品を薬局へ販売することになります。
が、今入手しにくいという貴重な商品、これ新たなお客様、新規の薬局に販売するよりは今までの既存のお客様、
今まで取引をしている薬局に優先していることが大変多いです。 と言いますのも、過去に注文を受けたことがある薬局であれば、きっと注文した分、これほぼ確実にいつか消費してくれるなぁとなります。
が、貴重な薬だからということで新規で頼んできた薬局、でもこの新規の薬局が結局何ヶ月経っても出なかったわ。
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そうなると卸しに返品をしてきます。 返品をするということは卸しからしたら、結局商品がそのままの値段でお金返さなきゃいけないので利益は出ないです。
むしろ返品作業とかの分、手間がかかるのでマイナスになります。 もしもその返品された薬をもっと前のタイミング、
薬がないよーという困っているタイミングで他の薬局で販売できたら、その販売された薬局としては貴重な薬をありがとうねという感じで、
その薬局からの信用を得られたかもしれませんし、むしろ販売できなかったということで、貴重な薬を本当に必要としていた薬局としては、
なんだよあの卸しは売ってくれないのかよということで、 その薬局からの信用を損ねる可能性もあります。
こういったこともありまして、卸し会社としては貴重な薬だからこそ確実に販売できるように、返品がないように、そしてなるべく今ある信用を損なわないように、
のもありまして、過去に注文したことがある薬局に優先して卸しております。 ここで話を病院とかクリニック近隣の薬局だと薬が入手しやすい
ということに話を戻しますけれども、それぞれの医師というのはやっぱり薬を使う癖というのがあります。
例えば、咳止めであればアスベリンをよく使う医師もいれば、メジコンをよく使う医師もいますし、
フスコで、オメインで使う医師もおります。 こういった感じで、それぞれの医師の癖とか特徴というのがあります。
それぞれの病院とかクリニック近くの薬局というのは、その医師がよく使う薬を日頃から仕入れております。
それにより、それぞれの医師が好んで使う薬というのは、当然注文したことがあるので、卸し会社としても、この貴重な薬を、
あの薬局だったらよく達中してるし、きっとあの先生がよく使うんだろうな、だったら卸したところで返品のリスクとかもないよな、という感じで、
よく注文を受けている薬局に優先して卸しております。 実はこれなんですけども、これは特に小児科とかでは顕著な傾向だったりします。
小児科というのは、やっぱり粉薬とかシロップ剤とか、いろんな剤系の形があります。
で、そういったシロップとか粉薬、小児科近くの薬局であれば、普段から仕入れてるんですけども、
小児科が近くにない薬局ですと、粉薬とかシロップってなかなか使わなかったりします。 大人の方でやっぱりシロップ剤とかあんまり使わないです。
大人としては飲みにくいとか、逆に常剤の方が飲みやすいということで、小児科が近くでないと粉薬とかシロップ剤って本当注文しなくなります。
当然、今薬の流通が悪い中には、シロップ剤とか粉薬というのもありまして、小児科の薬に関しては特に小児科の近くの薬局の方が手に入りやすい。
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で、小児科から離れれば離れるほど手に入りにくい状況だったりします。 こういった感じで、クリニックとか病院周りの薬局の方が薬を入手しやすかったりします。
クリニックから離れているけれども、いつも行っている薬局の方がいいなぁ、そっちに行ってみたいなぁという場合でしたら、
その薬局にあらかじめ連絡を取ってみて、この薬持っているというのを聞いてみると、「あ、薬ないです。ごめんなさい。」と言われるリスクが減ります。
あらかじめ連絡を取って、その薬局が持っているんだったら、その薬局に処方箋を持っていけばOKです。
持っていないのであれば、「じゃあ、今回は病院とかクリニックの近くの薬局に行きますね。」って行くので、手間が省けます。
最近では、電話以外にも処方箋を写真で撮って、薬局へ送れるアプリとかもありますので、そういったのを用いて薬局に在庫確認してみるのも良かったりします。
次にもう一つの理由、大手の方が薬が入手しやすいという理由を話していきます。
まず単純な話として、大手と個人店では資金力に差があります。
大手が大量に発注できる、でも個人を発注できる数に限界があるということなんですけれども、
いくら貴重な薬とはいえ、もしも出なくなったらどうしよう、デッドストックになったらどうしようという不安は常に抱えています。
なので、個人店としてはやっぱり大量発注というのはなかなか難しいです。
また、仮に大量に発注できた時に、大量に入ってきても店の中に置けるかという問題も出てきます。
なので、どうしても個人店では発注量に限度があります。一方、大手のチェーンとかですと、大量に発注をして、大量に入ってきたとしても、
何店舗も、何十店舗、何百店舗もあるんだから、どっかが使うよ。だから大量に来ても問題ないよという勢いで大量に発注できます。
また、大量に薬が入庫してきても備蓄用の倉庫とかを持っていたりすることが大変多いので、そこに置いておいて各店舗に後で配ればいいよねという感じで、大手としては大量発注をすることができます。
こうなってくると、例えば個人薬局で1000錠ある薬を発注したとします。そのうち2,3割くらいなので、2,300錠ぐらいが入庫したよと薬に対して、
大手の方では10万錠とか発注してきます。そうすると10万錠の2割から3割で、2万錠から3万錠ぐらい入ってきますよね。
あとは必要な店舗に売ればいいだけなので、大手の方がやっぱり大量発注ができる分、在庫を持ちやすいです。
実際のところ、大手のところに処方箋を持っていって、今、うちの店舗ではこれ持ってないです。でも、よその店舗が持っているので、そこから送ってもらいますねとか、そういう作戦を取ったりもできます。
また、卸し会社からしても、個人薬局に卸した場合よりも大手に卸した方が、やっぱり返品リスクが減ります。
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大量に卸したところで、その会社としては他の店舗に割り振ったりするので、返品されるリスクがやっぱり減ります。
そういったこともありまして、卸しとしても個人よりも大手を優先しやすいという状況だったりします。
こういったところから、やっぱり個人薬局よりも大手チェーンの方が在庫を持っていることが多いです。
ただ、個人薬局としても、こういうのに対抗して卸しと交渉したりはします。
例えば、ある程度発注しても、絶対返品しないから家に入れさせてくれよとか、そういう交渉したりとか、
あとは卸し会社の方で入手しにくい薬じゃなくて、本当は全然流通あるんだけども、むしろどんどんどんどん捌きたい薬、注文してほしい薬とかもやっぱりあります。
そっちを多めに注文するから、その代わりに咳止めとかを少しうちの薬局に融通したくないかというのは、やっぱり交渉をします。
こういった交渉とかもしまして、個人薬局も薬を揃えるように頑張っておりますが、やっぱりそれでも深刻な薬不足が続いております。
今、これはもう大手チェーンでもやっぱり咳止めを持ってないよという状況がよくあったりします。
こういう意味でも、やっぱりかかりつけの薬局へ、普段から電話をするとか、アプリを使って薬の在庫を確認するというのは大事なんじゃないかなと思っております。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。それではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、検査キットも入手困難?
コロナとインフルエンザの流行が続いております。これから冬に入り、乾燥が酷くなっていけば、より流行が広がるんじゃないかと懸念されております。
そういった影響もありまして、コロナとかインフルエンザの検査キット足りないという問題が出てきています。
病院とかクリニックでも入手が難しくなってきてまして、クリニックや病院が薬局から検査キットを購入したというケースもちらほらと聞きます。
実際のところ、うちの薬局でも結構離れているクリニックから、うちの薬局が今検査キットの在庫あるかどうかという確認の電話をいただいたこともあります。
コロナの検査キットとインフルエンザとコロナ両方検査できるキットはあるんですけども、どっちも入手が難しくなってきています。
なので予備で持っておきたいということは早めにご準備いただければなと思っております。
今コロナとかインフルエンザの検査キットなんですけども、基本的には数が足りてない薬局が多いのでこの問題少ないんですけども、
意外と夏とか夏前からに大量に注文してその在庫を今さばいている最中の薬局とかもあったりしまして、
検査キットの期限が結構短めの薬局とかもあったりします。実際検査キット自体がそこまで長くはないんですけども、
例えば1年持たないかぐらいの検査キットが大変多いんですけども、ただそれでも検査キット買ったけども2ヶ月ぐらいしか持たないんじゃないかっていうものもあったりしますので一応購入の時には検査キットの期限というのは見た方が良かったりもします。
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買った時に検査キットの期限を見て短いだったらそこの薬局の方にちょっと短すぎないとかお伝えするのがいいかもしれません。
今回はこんな感じです。テーマをいただきました30代男性B型ラジオの田山さん本当にありがとうございました。
薬局の現状についてまた話をさせていただきました。これからコロナとかインフルエンザがより流行してくるんじゃないかと言われておりますので、
もしも病院とかクリニックに受診する際には今回の話参考にしていただければなと思っております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。