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2025-02-27 15:20

第242回「薬の名前はどう決まっている❓」

今回は同じ薬剤師会の方からいただきましたテーマ

「薬の名前」について話をさせていただいております❗️

よろしければお聴きくださいませ


今回の内容

・化学名、一般名、商品名で名前が違う❓

・なぜ薬の名前は分かりにくい❓

・どんな効き方❓どんな薬❓薬の名前がヒントになる❓

・小林製薬はなぜ分かりやすい名前がつけられる❓



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サマリー

このエピソードでは、薬の名前を決定するプロセスが詳しく説明されています。化学名、一般名、商品名の三種類の名称があり、それぞれの命名の背景が共有されています。薬の名前は、世界での認知度を考慮しながら意味のあるものとして名付けられることがありますが、その過程には多くの複雑な問題があります。特に保険適用薬の場合、名称がわかりにくくなり、販売や認可に影響を与えることがあります。

00:02
おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、
ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いします。
今回のテーマは、リスナー様はリスナー様なんですけども、
僕が所属しております薬剤師会の薬剤師の組合のようなものなんですけども、
そこに所属しているお方でして、
番組を聴いたり、先日僕が発売した電子書籍を購入いただいた方でもあります。
いつも本当にお世話になっております。
先日、その方と一緒に休日当番、休日当番という所属している薬剤師会で経営している薬局があるんですけども、
土曜日や日曜日、祝日のような休日にしか空いてないんですけども、
そこに薬剤師会に所属している薬剤師が、みんなで順番に当番で入って、
その薬局を回しているというものなんですけども、
その休日当番が一緒になった際に、テーマをいただきました。
それでは早速ですけども、今回いただきましたテーマで話をさせていただきます。
今回のタイトルはこちら。
薬の名前はどう決まってる?
薬の種類と命名について
その方は元々は薬局で働いていなかったということもありまして、
薬にあまり触れてこなかったと、そのためか薬の名前というものに馴染みがないということでした。
例えば有名なものとしましても、ロキソリンってこの名前何なんだよとか、
アレグラって何なんだよという風に名前だけ言われても、
なんでそんな名前がついているのかよくわからないし、
なんとなく馴染みにくい名前だし、覚えにくいという話をされました。
もっとわかりやすい名前、例えば痛みドメンとか、
そんなわかりやすい名前なんでならないんだ、薬の名前ってどう決まってるんだというテーマをいただきました。
誠にありがとうございます。
ということで今回、薬の名前ってどう決まってるんだという話をさせていただくんですけども、
まず今回なんですけども、薬の名前といってもいくつか種類があるということに前段階で触れさせていただきます。
化学名、一般名、消費名、この3つがあるよということをまず話をさせていただきます。
まず化学名、この化学名正直日常的に使われることはほとんどないです。
薬の構造とかを表すものなんですけども、
化学の授業とかを選択された方は、
あ、覚えてるという方もいらっしゃるかもしれませんけども、
例えば、2メトキシ5メチルアニリンとか、
そういったように、例えばこれだったら2番目にメトキシがついてというように、
その物質の構造というものを科学的に表したものでございます。
他にもカロナール、アセトアミノフェンというものですと、
C8H9NO2、そういうふうに略し方でされることもありますけども、
そういった形で、科学的にこの物質はこういう構造してますよというのを表したものでございます。
普段の生活では使われることはほとんどありませんけども、
この物質はこういうものだよというのを表すのにとても重要だったりします。
これが化学名でございます。
一般名の重要性
次に一般名、これは主にWHOの一般名を命名する委員会というものがありまして、
ここによって命名されるものです。
新しく作られた薬の成分とかについて、
その成分の構造であるとか、その成分の特徴とかを考慮してWHOの方で命名しております。
例えば、薬の特徴で関連のあるものは同じような名前にしようねとかですね。
抗ウイルス薬はマツビがなんとかビルっていうふうになるとか、
例えばバラシクロビルとか、なんとかビルって付くと抗ウイルス薬だよというふうにしようとか。
抗性物質の中でもセフェム系と呼ばれるものには、最初のところ、頭のところにはセフが付くようにしよう。
セフカペンピボキシルとかセフジトレンとか、そういうふうにつけようねといったふうに、
薬の特徴とかを加味してWHOで命名します。
なのでWHOが命名しているもので、世界的に一般的に通じる名称となります。
基本的には各国によって読み方とか多少変わったりすることはありますけども、
ただバラシクロビルといえばこの薬を表すんだというのは、世界中で一般的に通じるようになっています。
ということで一般名と言われております。
ただこれは基本的にこの一般名、成分の名前を表すことにもなるので、成分名と言われたりもしております。
ロキソリンという商品は成分の名前がロキソプロフェンなのですけども、
これはロキソプロフェンは成分名でもありながら一般名であるので、他の国でも通じやすかったりします。
医師が学ぶテキストとかではこの一般名で薬のことが書かれていることも多いので、商品名での話とかですと医師の方で混乱してしまうことがあります。
ロキソリンってロキソプロフェンのことでいいんだよなとか、一瞬考えなきゃいけない場合もあったりするので、
実際それで過去の震災の時などは血圧の薬のことなので、一般名と商品名の違いなので混乱したこともあったりします。
そういったことで一般名で書かれた方が医師としても馴染みがいいよねということで、処方箋とかも基本的には一般名で処方箋書いて、
薬剤師も一般名で薬を用意するようにしよう。その方がお互いに薬の勘違いが減るよねということで、最近の処方箋では一般名で薬の名前が書かれることが増えております。
商品名の決定とその意義
今話してきましたのは化学名とか一般名のことですけども、ここから薬の商品名、実際今回テーマをいただいた方も薬の商品名で納得がいかないと、
商品の名前だったらもっと名前わかりやすくしたらいいじゃないかということで今回テーマをいただきましたので、本題ともいえる商品名で話をしたいと思います。
例えばロキソリンとかメジコン、タケプロンとか、これは有名な薬ですけども、こういった商品の名前のことで話をさせていただきます。
この商品名は薬を出すメーカーがある程度自由に決めておりますし、薬の効果とかから文字ったり薬の特徴から名付けたりと様々なものが多いです。
例えば薬の効き目を表すよという商品名、デパスというお薬があるんですけども、これは鬱を表すデプレッションという言葉をパスする、
鬱をパスできる薬だよということで名付けられていたりだとか、ブロップレスという薬は血圧を表すブラッドプレッシャーをブロックするということで命名されたりもします。
ブロックプレッシャーとかそんな感じですね。また先ほどもちょっと触れてますけど有名な薬であるカロナール、風邪ひいたりインフルエンザだとかで病院とかでよくもらう薬ですけども、
アセトアミノフェンという番名の薬でもあり、商品名はカロナールですけども、このカロナールは飲むと痛みや熱が軽くなる軽くなる軽くなる軽くなるカロナールといった風にダジャレから付けられたりもしております。
といったように薬の効果とかから名前が付けられている薬もよくあったりします。他にも薬の特徴とかでどうやって効くかを名前で付けているものもあります。
ベタニスという薬がありまして、これは貧乳の方とかに使われる薬なんですけども、ベータスリーアゴニスト、アドレナリンベータスリー受容体作動薬ということなんですけども、このベタニスというのはアドレナリンのベータスリー受容体というところに効くよ、それで効果を出すよということなんですけども、このベータスリーアゴニストを縮めてベタニスという名前が付けられたりもしております。
他にもスーグラという薬。これは作用基準でSGLT2という部分に効くんですけども、これは糖尿病とかに使われる薬ですけども、このSGLT2から文字って名前がスグラという風にしてスーグラという風に名付けられております。
という風に、この薬はこうやって効くんだよということを意識して名前を付けることで処方する医師とかでも、この薬ってこうやって効く薬だよなというのをイメージしてもらいやすいということで製薬会社の方で考えてこの名前にしているというところもあったりします。
他にも薬の名前自体に意味を込めているものもあったりします。
有名な抗生剤でクラビットという薬があるんですけども、これはクレイブイット。クレイブは絶望するという意味ですけども、それは絶望されてますよ。つまり待ち望まれた薬ですよという意味でクラビットという名前が付けられていたりだとか。
他にもネシーナという薬。この薬は今後の糖尿病の薬において新しい作用基準になるんだよという期待の傾向糖尿病薬であるということから期待がされまして、
ニューサイエンスを由来でネシーナという風に名付けられたりもします。ニューサイエンスっていうのをニューサイエンスと書いていってそれを読み方を変えてネシーナと呼びます。
というように言葉に意味を込めて薬を出したりもしますけども、他にも薬の名前に自社の宣伝の意味を込めているという会社もあったりします。
日本の製薬業界のトップとも言える武田製薬ではタケプロン、タケキャブ、タケルダなどの薬があったりしますけども、このタケは武田のタケだったりもします。
武田が作ったプロトンポンプ阻害薬でタケプロンというそんな感じですね。プロトンポンプ阻害薬というのは胃薬なんですけども、胃酸を抑える時にこのタケプロンはプロトンポンプというところを阻害して効果を出すんですけども、
武田が作ったプロトンポンプ阻害薬でタケプロン、そんな感じですね。といった感じで自社をアピールしたりもしています。
こういった商品名というか薬の名前はヒットすれば海外でも使われます。海外で使われやすいようにということで英語をもじった名前の薬が多かったりもするんですけども、海外で使われる時に自社のことをアピールしたいということで、そういった命名をされることもあったりします。
薬の名前の決定プロセス
実際薬の名前というのはやっぱりどうしても世界中で使われることがあるので、英語をもじった名前の薬が多かったりもしますし、また様々な意味を込めています。
タケプロンβ3アゴニストのようにこうやって聞くんだよというのがなかなか馴染みにくい言葉を使ったりもしているので、薬の名前自体がわかりにくくなってしまったりもします。
ただ確かに世界を意識した時には英語をもじったりとかもいいけども、商品名というのは海外で発売される時にはその国によって名前がガラッと変わったりすることもあります。
ということで別に必ずしも英語とかである必要はないです。そういったこともありまして、じゃあ血圧下げるとか血糖値を下げる薬で血糖を下げるとか、そういうふうにめちゃくちゃわかりやすい名前にできないのかとなってきますと、
こういったわかりやすい名前にすることはかなり難しかったりします。特に保険で使われる、よく処方箋として出される薬ですとこういったのは難しい問題があったりします。
どうしても様々な薬というのは日々研究されておりまして、血圧下げるという薬が仮に世に出ましたとなりましても、この血圧下げるよりも効果がはっきりあるという薬が今後世の中に出てくるかもしれません。
でまた販売後に研究が進んだら、あれこれ血圧下げるって言うほど血圧に効果がないぞというのがわかってしまう可能性があります。
でまたそもそもで血圧下げるを飲んでも血圧下がらないよっていう人だっていると思います。そうなりますとこの血圧下げるって名前の割に効果期待できないじゃん。
古代広告じゃないかとなってしまいます。 場合によってはこれで販売停止とかのリスクだってあります。
こういった風にならないためにも明らかに明らかなすぎる名前というのはつけられなかったりします。
で実際薬ができました。では販売前の審査を受けようという段階で名称が明らかにうーんということで販売を遅らせられるとか販売ができないことだったりします。
そうなってしまいますとせっかく作った薬もメーカーとしては販売できないとなってしまったら今までの研究とかが無駄になってしまうこともあります。
となりまして各メーカーもそういう危ない端は渡りたくないというのもありまして 明らかにはっきりとした名前はつけなかったりもします。
市販薬と保険薬の命名の違い
なのでそれこそ血圧下げるとか痛み止めの痛み止めとかそういった名前はつけられないとなっております。
ただこういう話をさせていただきましてあれ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんけども 薬のネーミングは面白いで有名な小林製薬さん
例えば内脂肪を取るということでナイストール、おならとかガスを止めるガスピタンなどすごいわかりやすいものが多いんですけども
じゃあこれなんで製品なのかと言いますとほとんどのものが保険を使ってない市販薬だからです。
もともと市販薬というものはこの成分の薬は市販で売っていいというある程度制限された範囲内で売られているものです。
なのでこの成分はそもそも販売するときにはこういう効能を歌うことができるけどもこういう効能は歌えないよという制限があるので
そういった制限の中で商品を売っているということもありますので 発売して世に出た時点で古代広告というのはなりにくいです。
先ほどの血圧下げの例でもありましたけれどもこの薬効かないじゃないかとかこの薬嘘言ってるじゃないかっていうのがそういった制限はそもそもかかりにくいです。
そういった意味で古代広告になりにくいです。また保険を使ってないということもありまして仮に何かトラブルがあってもその販売したメーカーの責任となります。
保険を使っての薬とかですと審査した場合の国の機関はどうなんだとかもありますけども各自で責任となればある程度それは自由に命名してもいいですよという風になっております。
そういったところから保険薬と違って自販薬だからこそできる命名法を活用しているのが小林製薬だったりもします。
ただどうしても保険のように様々な制限がある保険薬の場合ですとどうしてもわかりにくい名前であったりします。
というところが今回話をさせていただきました薬の名前についてでございました。
今回はこんな感じです。改めましてテーマをいただきました薬剤師会の方おめでとうございました。
薬の名前どうしてもわかりにくいので薬局業務に馴染みがないとしんどいだろうなぁと思っております。
ただ僕自身なんですけども薬の名前、昔からどうしても納得いってないという薬があります。
なんでこの名前オッケーなのっていうの。それはっきり言ってしまいます。溶出るという薬ですね。この薬下剤です。
で下剤で溶出るってなんでこれ承認できたのか正直納得いってません。
確かに薬効とか成分のことを聞けばそれは下剤として活用できますよという思いますけども
いやこれよく審査通ったなーってのは本当思ってます。薬の名前とかもうまく活用すれば案外いけるんじゃないかと思う時もあります。
カロナールとかも痛みや熱が軽くなる軽くなるカロナールってことなので意外とそういうふうにいけるんじゃないかと思うところもあります。
ただ実際のところはそういう薬も少ないので薬の名前というのは慣れて覚えていくしかないのかなと思ったりもしております。
また何か気になることがあればいつでもご連絡いただければ幸いでございます。
今回も最後まで聞いていただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違うので自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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