1. くすけんラジオ ~薬と健康についてのラジオ~
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2025-07-21 14:54

第283回「毛利小五郎、あれだけ麻酔針打たれてて、耐性ついてないの❓」

今回はバイオ様よりテーマをいただきまして

「麻酔(睡眠薬)の耐性」について話をしております

よろしければお聴きくださいませ


今回のポイント

・毛利小五郎に麻酔の耐性はついている⁉️

・肝臓や腎臓が麻酔に慣れてしまう⁉️

・細胞の受容体が麻酔に慣れてしまう⁉️

・神経が麻酔に慣れてしまう⁉️




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サマリー

このポッドキャストでは、名探偵コナンの毛利小五郎が麻酔薬に対する耐性を持っているかどうかを考察しています。麻酔薬の耐性のメカニズムや、毛利小五郎の事例を通して薬理学の基本的な概念を解説しています。今回のエピソードでは、毛利小五郎が麻酔針を多く使用されても耐性がつかない理由を探っています。また、名探偵コナンのストーリーや麻酔薬の性質についても言及されており、観察されたデータによれば、彼のキャラクターには非常に強力な麻酔薬が使用されています。

00:02
おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師、やるわたくしうっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いしまーす。
今回、リスナー様といいますか、知り合いの方からテーマをいただきました。
テーマをいただきましたのは、バイオさんでございます。まことにあざいます。
このバイオさん、薬剤師仲間の方でもあり、また同じ組合で大変お世話になっている方でございます。
バイオさん、他方面でいろいろ活躍されている方なんですけども、
この方の相性ということで、バイオ様という名前で今回テーマをいただきました。
いつも本当お世話になっております。
今回いただきましたテーマとしましては、
麻酔と毛利小五郎の耐性
毛利小五郎と麻酔の耐性についてでございます。
以前、この番組内で麻酔薬の話をさせていただいておりまして、
そこからの関連になるんですけども、
名探偵コナンに出てくる毛利小五郎、あれだけ麻酔薬、
麻酔がついた針打たれてて耐性ついてるんではないかという話でございます。
ということで、今回話をさせていただきます。タイトルはこちら。
毛利小五郎、あれだけ麻酔打たれて耐性ついてないの?
ということで今回、
名探偵コナンの毛利小五郎の麻酔の耐性についての話をさせていただきます。
名探偵コナンは今や国民的アニメとなっておりますけども、
元々は漫画が原作でございますけども、
元々は高校生で名探偵であった工藤真一が、
とある組織の薬によって、
頭脳は工藤真一のものなんですけども、
体は小学生、江戸川コナンとなりまして、
それで毛利小五郎のいる毛利探偵事務所に
依存をさせていただきまして、
様々な事件を解決していくという話なんですけども、
その際に小学1年生がバンバン事件を解決していくのも、
違和感がある話なので、
毛利小五郎という依存をさせていただいている探偵に、
麻酔薬が入った針を打ち込みまして、
眠らせると、声を変える変声器を使って、
毛利小五郎の声真似をして、
様々な事件を解決していくという作品なんですけども、
その際、毎回のように麻酔のついた針で眠らされる毛利小五郎、
何度も何度も麻酔薬を打たれていて、
耐性ついているだろうという話でございます。
今回、結論から先に申しますと、
毛利小五郎、麻酔の耐性ついてしまっています。
これ漫画本編ではなくて、劇場版になるんですけども、
ハロウィンの花嫁という作品内で、
医療用の麻酔薬が効かなくて、
痛みで苦しむというシーンがあったりします。
なので、麻酔薬の耐性ついているというのは、
ある意味公式からもはっきり言われております。
ということで、毛利小五郎麻酔の耐性ついてますよ、
で、話終わってしまうのはさすがにまずいと思いますので、
今回そもそもで、
耐性のメカニズム
なぜ麻酔薬で耐性つくのか、
などの話をさせていただこうかなと思っております。
そもそもで、麻酔薬に対する耐性とは何か、
という話をさせていただきますと、
薬を飲みますようで、
同じ量の薬を飲み続けていると、
いつの間にか同じ量を飲んでいるはずなのに、
あれ?効き目が悪くなったなという風に、
同じ効果を得られなくなっていくという状態を、
耐性と言わせていただきます。
もう少し今回のように睡眠薬で話をさせていただければ、
今まではある薬の5mgという量を飲んで、
よく眠れていた。
でも、いつの間にかその薬の5mgでは、
同じような睡眠ができなくなっているという状態が、
睡眠薬の耐性がついてしまったという状態ですね。
で、実際薬の量を10mgに増やすとか、
またはもっと強い薬を使わないと、
眠れなくなってしまうというのが、
耐性がついていくということなんですけども、
こういった耐性がつく原因としましてはいくつかありまして、
今回主に3つ話をさせていきますと、
1つは薬の代謝、薬の代謝を言い換えますと、
薬を分解する過程に慣れが出てしまうこと。
2つ目は薬の受容体という部分に慣れが出てしまうこと。
そして3つ目は神経に慣れが出てしまうこと。
この3つで今回話をさせていただきます。
まず1つ目、薬を代謝することに身体が慣れてしまうということ。
薬を飲みますと薬が吸収されますようで、
血液に入って全身を回ります。
効果を出したい部分に薬が届けられて、薬が効果を出していきます。
ただ薬がずっと血液の中を回り続けるわけではないです。
肝臓であるとか腎臓によって少しずつ薬が分解されていきます。
それで尿とか便とともに体の外に出ていきますよということで、
いずれは体の中で効果のないものに薬は変えられていきます。
ここら辺を代謝と言います。
こういった代謝、薬を分解していくという働きにつきまして、
これが身体が慣れてしまうと。
例えば薬を分解するところが肝臓だとすれば、
肝臓が毎日同じ薬を分解しているときに、
その薬を分解していくことに慣れてしまうということで、
だんだんと薬が体内に入ってきたときに、
肝臓とか腎臓で分解するのが早くなってしまいます。
そうしますと効果が早めになくなってしまうということで、
効果が長続きしない、耐性がつくということが起きてしまいます。
これが薬の代謝、分解することに慣れが出てしまうことでございまして、
次に2つ目としまして、受容体の話をさせていただきます。
薬というのは効果を出すときに、その成分がくっついて
細胞に働きかけるということがあります。
このとき薬の成分であるとか、効かせたい物質が
くっつく部分を受容体と言います。
受容体、受は受け入れる、用は容器とかの用、
体は体というものなんですけども、
そういった物質を受け入れるところですね。
そういった受け入れるところに薬の成分であるとか、物質がくっついて、
細胞としてはこの物質がくっついてきた、であれば
こういった働きをしないということで、
様々な効果を出すようにしていきます。
これにおきましては、細胞の中にも様々な受容体がありまして、
いろんな物質によって働きが変わります。
なので、ある物質がある受容体にくっつくと眠気が出るんだけども、
同じ細胞の中でも別の物質が受容体にくっつくと目覚めとは逆で、
興奮するような働きが出るようなんてこともあったりします。
細胞にはいくつもの受容体がありまして、
同じ細胞の中でもそういった物質によって刺激を受けた受容体とか、
同じ受容体の中でもくっつく成分とかによって働きが変わってきます。
なので、薬というものは決まった物質を聞かせたい受容体に届けて、
その受容体に求めている反応を起こさせるというものが薬でございます。
ただ逆に受容体に物質をくっつけさせないことで症状を出さないというものもあったりします。
逆にのものを例えばの話しますと、
アレルギーの薬に抗ヒスタミン薬というものがよくあります。
この抗ヒスタミン薬はヒスタミンという物質が細胞の受容体にくっつくのを邪魔します。
ヒスタミンが細胞にくっつくことで鼻水が出たり目の痒みが出たり、
様々なアレルギー症状を出すんですけども、
このヒスタミンが細胞にくっつかないようにするよう、
抗ヒスタミン、ヒスタミンに抗うようというのが抗ヒスタミン薬でございます。
なのですべての薬が受容体にくっつかせて刺激を与えるというわけではなくて、
ブロックするものもあるんですけども、
ただ今回の話のような睡眠薬に関しましては、
脳であるとか神経系の受容体、
これはギャバ受容体とかNMDA受容体なんて言われるんですけども、
こういった受容体に働きかけることで細胞を眠気を出しやすくさせます。
なので今回のような睡眠薬とかは受容体に働きかけるんですけども、
ただこの働きかけが長時間続いてしまうとか頻繁に使ったりしてますと、
もうその細胞に受容体がくっつきすぎてて、
受容体に物質がくっついている、
なので刺激を受け続けている状態に慣れてしまいます。
なので新たに薬の成分がくっついてきても、
いやもう細胞が眠気出してるよとか、
もう細胞が眠気出してるとか、
そういった働きもうすでにしてるよ、
もうこれ以上そんな働きできないよということで、
新たな眠気というのを起こしにくくなったりとか、
またそもそももうすでに物質がくっついてしまっているという状態が増えてきますと、
新たにくっつける場所が少なくなったりします。
そういった意味でも効果が出せないなどがあります。
といった感じで受容体に働きかけるんですけども、
その受容体にもうすでに刺激がたくさんいきすぎて、
それについて慣れてしまったとか、
もうくっつける受容体が減ってしまったなどですと、
薬の効果が効きにくくなっていきます。
これもまた耐性と言えるものでございます。
神経の慣れについて
そして今回もう一つ、神経の慣れの話。
本来であれば細胞とかから眠くなれというサインや反応を出して、
それが神経を伝わって眠気とかを出していきます。
ただ、睡眠を担当する中枢神経がもう常に頻繁に薬によって、
眠気を出せ、眠気を出せというサインが出され続けることに対して、
慣れてしまう。
それによって細胞とかから新たなサインが出されても、
神経の働きがもう慣れてしまった。
眠くなってしまうことで薬を飲んだりとかして、
刺激を与えても神経が働いてくれない。
なので眠気が出にくくなったりもします。
といった意味で、以前とは同じような効果が得られにくくなったりします。
こういった意味でも神経自体が慣れてしまって、
耐性がついてしまうということもあったりします。
他にも個人差によって、
体質によって薬が効きやすい効きにくいとかがあるようとか、
他の食べ物であるとか、
アルコール喫煙とか、
他の薬とかの影響によって薬の分解過程が変わってしまって、
麻酔薬への耐性に影響を受けるなんてこともあったりします。
ただ主な部分としましては、
薬の分解過程であるとか、
需要帯であるとか、
神経に慣れが出てしまうことで、
耐性ができやすくなってしまいます。
なので実際確かに薬で耐性ができるということはあるんですけども、
とはいってもこういった耐性は、
基本的には頻繁に薬が繰り返されるとか、
長期的に薬が続けられると耐性というのは出てきます。
たまにぐらいの薬とかであれば、
なかなかこういった耐性はつかないんですけども、
今回のテーマ、毛利心の場合は、
2024年に名探偵コナン連載30周記念のイベントで、
発表されたデータによるんですけども、
連載30年間で麻酔針を55回毛利心が使われているそうです。
連載30年で55回と聞くと、
30年で55回かと聞くと、
そんな多くはないかなと思われるかもしれませんけども、
あの名探偵コナンという作品、
劇中の話では1年経ってないです。
ずっとコナン君は小学校1年生でし、
1年も経ってないです。
なので毛利心の場合は、
1年たらずの間で55回麻酔を使われているんですけども、
しかもこの麻酔かなり強力なものです。
毛利心は針を刺されてすぐに眠くなりまして、
しかも数時間は眠るようということになるんですけども、
一般的に手術前の全身麻酔でも、
ゆっくり数えて7秒くらいで眠りにつくと言われまして、
一瞬で眠くなるものではないです。
なので一瞬で眠くなるというのは、相当強い薬だと思われますし、
こういった強い薬によって、
神経とか刺激することを慣れてしまいますと、
やはり体勢はできやすくなるかなと思われます。
実際一瞬で眠くなるなんてことはないですし、
この作品そもそもね、
高校生が小学生の体になるという謎の薬もあるぐらいなので、
謎の麻酔薬だなと思われるんですけども、
この薬相当強いと思われます。
麻酔薬の効果と注意点
よくネットではコナンのこの麻酔薬、
これじゃないかと言われているものもあったりはするんですけども、
例えばケタミン。
ケタミンは注射で使える麻酔薬です。
実際に医療現場で使われているこのケタミンとかを
もとにしで話をしますと、
毛利心の体重を仮に70キロぐらいとして計算した場合、
薬の量として70ミリリットルくらいになるんですよ。
70ミリリットルの液体って、
とてもじゃないですけども、
針に入る量じゃないんですよね。
残念ながら針の中に詰められる量ではなかったりします。
これもし詰めようと思ったら、
相当濃度を告示しないといけないかなと思います。
また仮にケタミン。
医療用になりますけども、
静脈に注射で入れても、
効果が出るまでやはり数十秒から数分経ちます。
効果が持続する時間も長くて10分程度でございます。
筋肉投与の場合ですと、
30分から1時間くらいは効果期待できるんですけども、
それも効果が出るまで数分かかったりします。
なので漫画のような一瞬でという効果は期待できなかったりします。
そういった意味でも、
やはりケタミンよりも強い薬なんだろうなと思います。
ちなみにこのケタミンなんですけども、
ケタミンは麻薬に分類されます。
なので、もし仮にケタミンとかを元にしている成分とかですと、
毛利小五郎は麻薬依存症の問題なども心配になってきたりします。
とはいえここらへんはあくまで漫画の話ですし、
架空の話であります。
ただ、それは置いておいても、
毛利小五郎には麻薬で耐性はできているかと言われたら、
できていますし、またできていても仕方ないくらいの薬を使われていると思われます。
今回はこんな感じです。
改めまして、バイオさんのテーマをいただきまして誠にありがとうございました。
耐性できてしまっているということはあっても、
毛利小五郎はよくお酒を飲んでいますよね。
お酒を飲まないと眠れないのかな。
しかもかなりの量を飲んでいるから、かなり不眠で苦しんでいるのかな。
それくらい麻薬で耐性できちゃっているのかなと考えると、
毛利小五郎がお酒で酔っ払うシーンとかも少し悲しい気持ちになったりします。
睡眠薬はやはり睡眠に関わるものなので、
どうしても皆様が飲みたがる傾向があります。
眠れないのはやはり苦痛だと思われます。
ただ実際、睡眠薬で耐性ができてしまうという方も本当に多いです。
もし薬なしでも眠れそうな日がありましたら、
薬を飲まない日を作っていただければなと。
そうすれば、まず耐性を作りにくくなりますので、
少しでも耐性を作りにくくするためには、
薬を休む日というのも重要でございます。
また何か睡眠薬のことなど気になることがありましたら、
いつでもご連絡をお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして、誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違うので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するために
お願いいたします。
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