1. くすけんラジオ ~薬と健康についてのラジオ~
  2. 第199回「肌に使う薬の吸収率..
2024-09-30 18:31

第199回「肌に使う薬の吸収率はどれくらい?」

テーマをいただきましたレレレさん(https://twitter.com/@Yoshi_lelele )本当にありがとうございました😭


塗り薬の部位別吸収率の図はこちら

→ https://x.gd/vVEsk



今回の主な内容

・舌下錠はなぜすぐに効く❓

・塗り薬は吸収が低い⁉️でもなぜ使われる❓

・シップでも胃を荒らすものがある⁉️

・ ワセリンにも種類がある⁉️黄色ワセリン<白色ワセリン<プロペト<サンホワイト⁉️


うっちーの別番組マンラジはこちら→ https://spotify.link/J8CcWHbfrIb


ご意見やご感想など.いつでもお待ちしております!! 

    [Google フォーム]https://t.co/rTDzbFeKgI[X] https://twitter.com/kusukenradio    

[Instagram] https://www.instagram.com/kusukenradio    

[gmail]kusuken.radio@gmail.com

00:02
おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、
ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回、リスナー様からのテーマをいただきました、誠にありがとうございます。
テーマをいただきました、レイレイ様。
前回に引き続き誠にありがとうございます。
レイ様、前回の第198回では、
最近、抗生剤や減熱鎮水剤の処方がされにくくなっているけど、
これなぜかというテーマをいただきました。
その質問、本当にありがとうございました。
今回いただきましたメッセージ、早速読ませていただきますと、
うっちーさん、連答質問、失礼いたします。
以前、うっちーさんに聞いてみたいことがいくつかあるとメッセージしておきながら、
質問を忘れてしまってまして、やっと思い出したので、
また忘れる前にという理由で連答になります。
シップとかクリームや軟膏とかテープとかゼッカー状とか、
内服以外のお薬がありますが、
例えば皮膚ならば吸収率というものはどれくらいなのでしょうか。
15年以上前に職場、クリニック勤務時代に、
MRの方が薬の説明会をしてくれていた時に、
シップやシップ薬の皮膚の吸収は20%程度だと言っていた記憶があり、
うとうと聞いていたので確信になるですか。
そんななら使わないと思ったのです。
最近の話ですが、塗り薬に関しては、
皮膚の場所により吸収率が違うという記載を目にしたので、
部位によっては吸収率が高いから気をつけなくてはならないというのは本当でしょうか。
脱毛したので乾燥してしまうために保湿剤が必要でして、
添加物がない保湿剤がいいよということで、
脱毛したところなのにも注意が必要だよと言われたので、
どんなものなのかを持って質問しております。
チャンスあればよろしくお願いいたします。
他にも質問があったはずなので、思い出したらメールさせていただきます。
というメッセージをいただきました。
ということから今回のタイトルはこちら。
肌に使う薬の吸収率はどれくらい?
タイトル交流に文面を変えさせていただきました。
誠に申し訳ございません。
今回は薬についてでして、
特に肌に使う薬での話をさせていただきます。
軟膏やクリームなどを使った際、
どれくらいが体内に吸収されるのかといった話をさせていただきます。
肌に使う薬の前になんですけれども、
例山の質問をいただいた際に、
僕は今回の内容を返信しているんですけれども、
ただその返信漏れと言いますか、
メールの中でゼッカ状については触れていなかったので、
この場でゼッカ状についても話をさせていただきます。
ゼッカ状というものがありまして、
下、ベロですね。
ベロを荒らす下の、さらに下。
ベロの下の状態と書いてゼッカ状なんですけれども、
このゼッカ状、名前の通り、
03:01
ベロの下で薬を溶かしましょうねという薬です。
例えばなんですけど、ニトロと言われる薬。
ドラマや漫画なので、心臓が苦しくなった時に、
というので出ることもあるんですけれども、このニトロ。
心臓周りの血管がキューッと狭くなってしまいます。
そうすると血の流れも悪くなってしまいまして、
心臓がダメージを負いますし、
場合にあっては心臓の筋肉がエシしてしまう。
良い血液が流れないし、不要物も溜まってしまうので、
心臓の筋肉がエシしてしまうこともあるよということで、
よく言う心筋拘束とか怖いと言われます。
なので、心臓周りの血管がギューッと狭くなった時は、
注意が必要なんですけれども、
このニトロというものは、心臓周りの血管を広げてくれます。
なので血流も確保しますので、
心臓周りの血管が狭くなってしまったら、
そういうのを対策になります。
よく強心症、狭くなる心臓の病気になるんですけれども、
これも心臓の周りの血管が狭くなって、
それが痛みとなって現れます。
こういった強心症とか心筋拘束対策として、
ニトロは大事なものなんですけれども、
ただこのニトロ、絶過状、ベロの下で薬を溶かします。
これなぜかと言いますと、
ニトロの下には太い血管があります。
そこに薬を溶かしますと、
その太い血管から薬が入っていきます。
この時なんですけど、通常でありますと、
人間というのは薬を飲んだ時に、
まず喉を通って胃に入ります。
胃に消化されて、そこから腸に入って、
血液入って、まず肝臓を通って、
肝臓である程度薬の効果が半減して、
この過程がどうしても時間がかかってしまいます。
飲んでから1時間、2時間とか、
それ以上の時間がかかる薬も全然あります。
心臓が苦しい時、そういった飲み薬とかを飲んで、
1時間後、2時間後には治りますよ、
その間にどんどん病状が悪化してしまいます。
一方、絶過状という形ですと、
ベロの下で薬が溶けました。
その太い血管に入りました。
そのまますぐに血管に入ってくれます。
そのままダイレクトに心臓に効いてくれますよということで、
普通に飲むよりも早く効果が出てくれます。
実際、このニトロという薬ですと、
このベロの下で溶かしましたら、
2、3分後には効いてくると言われております。
実際、5分間ぐらい待っても効果が現れないようだったら、
ニトロ追加してねって言われるぐらいでして、
5分も経てば十分な効果が出ているのは確実と言われています。
しかも、この時に直接的に効いてくれるので、
肝臓を通ることもないので、
吸収率、効果としても早くよく効いてくれるよと言われます。
そういった意味で、普通の飲み薬よりも効果が早く、
より出てくれるのが絶過状という特徴の薬だったりもします。
なので、こういったニトロとか、
絶過、ベロの下で溶かしてくださいねって説明する薬、
飲んでしまうと、わざわざ効果も時間がかかるし、
06:00
効果も半減してしまうので、
こういった薬はしっかりベロの下で溶かしましょうというのが、
絶過状の特徴です。
絶過状に関しては、吸収が悪いわけではなくて、
むしろ良いように特徴的に作られております。
ここは絶過状の話なんですけれども、
ここからは今回本題の皮膚に使う薬で話をさせていただきます。
レイザマのメッセージの中にありました。
薬が吸収するのが20%。
レイザマ、なんとなくその数値聞いた覚えがあるよということなんですけれども、
この数値、おそらくなんですけれども、
塗り薬を使った際に、
その成分が体内に吸収されるのが20%
ということじゃないかなと思います。
薬の種類とかにもよるんですけれども、
軟膏やクリームを使った場合、
そのうちの成分が体内奥深く入って、
血液まで入るのは20%くらい、
それくらいの数値だと言われておりますので、
この軟膏やクリーム、シップとかを使った場合なんですけれども、
使った薬の成分としては、
大体のもの、大半のものは、
その皮膚の部分、肌の表面付近に吸収されます。
その皮膚付近で効果を出します。
塗り薬とかシップといったものは、
主に体の表面に近い部分に効果を出すために使うものでして、
例えば、肌荒れが起きているのであれば、
その肌荒れの部分を治したいということで
塗り薬を使うとなりますと、
その肌荒れというのは、肌の表面で起きている状態だったりするので、
その表面部分に効かせたいので、
塗り薬を使います。
またシップの場合、シップの場合は軟膏とかとも吸収率が変わったりとか、
またシップに関しては最近、
吸収率がすごい良いよというシップもあったりするので、
ちょっと話は変わってきてしまうんですけれども、
大体のシップというものは、肩が痛い、腰が痛いというところで、
そういった部分に痛みを抑えましょうというので効かせます。
これに関しても、肩や腰の痛み、
頭痛とかに比べますと、
体の表面に近い部分で起きている痛みではないかなと。
頭痛とか神経痛などでは、
神経の部分であるとか、血管の部分が原因だったりして起きるので、
体の表面ではなくて、
内部の方で起こるのが頭痛とか神経痛です。
一方、肩や腰の痛みとかですと、
何かにぶつけたときの痛みとか、
比較的体の表面の方で起こっている痛みです。
そういった表面に近い痛みであれば、
体の奥底までは成分が吸収されない。
そういったシップの方が良いよねという点が多かったりします。
こういった軟膏やシップというのは、
体の奥深く、血管の方までは成分が行き渡らないのが多いので、
全身に効果が出てくれないです。
あくまで弱っている部分は、
シップの中でも全身に効果を出しやすい、
体の奥底まで浸透するタイプのものも増えてきています。
ここら辺は後ほど説明させていただきます。
なぜ塗り薬やシップは、
09:02
体の奥の方まで吸収されないのか?
その方がメリットがあるのかと言いますと、
体の奥の方まで成分が吸収されないということは、
薬の成分が血液に入ってくるからです。
血液に入ってくるからです。
薬の成分が血液に入る量を減らせます。
これは薬の効果が全身に運ばれないので、
全身への効果はあまり期待できないですが、
血液に入る薬の量を減らせる、
全身に成分が回る量を減らせるということは、
腎臓や肝臓に入る薬の量を減らせます。
腎臓や肝臓に対する副作用を減らすことができます。
腎臓や肝臓に対する副作用を減らすことができます。
そういった点から、
飲み薬よりも副作用を減らせるという利点があります。
飲み薬よりも副作用を減らせるという利点があります。
また、皮膚科でよく使われる塗り薬には、
ステロイド剤が処方されることが多いです。
ステロイドが炎症を抑える効果がとても優れているので、
ステロイドが炎症を抑える効果がとても優れているので、
肌の炎症を抑えるのに非常に優れているので使われるのですが、
本来、ステロイドという薬は副作用も多いことで有名です。
例えば、胃が荒れやすくなるようとか、
糖尿病になりやすくなってしまいますよ、
体質が変わってしまいますよ、
様々な副作用が多いことで有名ですが、
塗り薬にすることで血液に入る量を減らせるとなりますと、
副作用を減らせますので、
ステロイド剤が安全に使いやすいというのが、
塗り薬という形です。
もちろん、ステロイドも塗り薬とはいえ、
副作用ということが心配ではあるのですが、
飲み薬に比べると、塗り薬という形にすることで、
圧倒的に副作用のリスクを減らすことができます。
肌が荒れていて困るな、
強く炎症を抑えたいような時は、
軟膏やクリームなどを頻繁に使われるのは、
副作用リスクが少ないからというのが理由だったりします。
ただ、痒みがひどいとかで、痒みの中からも抑えたいような時は、
飲み薬が使われることもあったりします。
しっぷに関しても、痛み止めの成分は、
腎臓に良くないとか、胃が荒れやすいということですが、
血液に入る量を減らせるということは、
副作用のリスクを減らせる、腎臓や胃への負担を減らせる、
だから、しっぷ剤も重宝されたりします。
ただしっぷの場合、先ほども触れさせていただきましたが、
吸収率を良くしたしっぷがよく出てきています。
吸収率を良くしたことで、
成分が血液にも回りやすくなるというものです。
そうなりますと、表面だけではなく、
中の方からも痛み止めとしての効果が出やすいので、
痛みを抑えやすいということで、
効き目が良いということで有名だったりします。
ただ、こういった薬に関しては、
成分が血液にも回りやすくなってしまうので、
しっぷですけれども、胃が荒れやすいので注意をしてくださいね、
というのがメーカーからも言われておりますし、
1日に使える枚数にも制限がかけられたりもしております。
使いすぎてしまうと、その分、胃や腎臓を
12:00
気をつけなければいけないということで、制限がかけられています。
こういったところが、塗り薬やしっぷなどは、
飲み薬に比べると体内への吸収が少ないよう、
吸収が少ないから効きにくいのかな、
というところもあるんですけれども、
薬のリスクを減らせるという利点があるという話でございました。
それと、礼様からは、全身の部位による吸収率の違い、
ここについても質問がありましたので、お答えさせていただきますと、
今回、質問をいただきましたレレレ様には、
参考資料を添付させていただきました。
今回、その参考資料の画像なども可能であれば、
概要欄に載せさせていただこうと思うんですけれども、
塗り薬の吸収率は、部位によってかなり違います。
例えば、腕の内側部分に薬を塗った場合、
この時の吸収率を1とした場合、
他の部位ですと、
陰部とかですと、とても吸収率が高くて、
陰の部分ですと、腕の42倍も吸収率が高いです。
他にも、顔。
顔も吸収率が比較的高いところでして、
頬の部分は、腕の内側に比べて13倍。
頭皮は3.5倍。
顎付近は6倍。
こういった部分は、吸収率が高くて有名な部位だったりします。
こういった吸収率が高い部位は、
強めの成分の薬などは、吸収が良すぎて、
副作用も出やすくなるので、注意が必要だったりします。
なので、皮膚から薬をもらう際には、
病院や薬局で、この薬、顔には強すぎるので、
顔には使わないでね、といった説明をされることもありますし、
強すぎるステロイドを使いすぎますと、皮膚が薄くなるとか、
皮膚部分の免疫が落ちて、
皮膚の感染症にかかりやすくなる、なども言われるので、
あくまで、炎症が起きている部分にはステロイドを使ってほしいですけども、
すっかり良くなっているよというところに、
方法としてステロイドを使うのはやめてくださいね、という説明をよくします。
ただ、ステロイドの塗り靴の副作用というのは、
以前は強すぎるから、あまり良くないよということに、
悪者扱いされてきておりますけども、
近年になっていきますと、炎症部分は、
むしろ強めの薬でサッと治してしまった方が良いと、
結果的には薬を弱めの薬でダラダラ使うよりは、
強めの部分で炎症をサッと抑えてしまうので、
その後は、きっぱり薬をやめるという方が、
良好が良いよという風にも言われたりしますので、
考え方としてはいろいろ変わってきている部分でもあります。
ただ、やっぱり必要以上に強すぎる薬を使うとか、
皮膚の炎症が起きていないのに、強めの薬を使うのは、
やっぱり避けた方が良いかなとは思われます。
ここら辺に関しては、肌の状態にもよりますので、
受診された際の医師や薬剤と、
よく相談した方が良いかなと思われます。
また、レレ様から今回保湿剤の質問もございましたので、
その点もお答えさせていただきますと、
保湿剤は基本的には成分が強すぎて、
副作用の心配とかはあまりないです。
なので、どこの部分でも使用前に清潔にしても、
保湿であれば問題ないんですけれども、
その中でも乾燥が強いとか、肌が荒れていて、
保護した方が良いなということであれば、ワセリン。
15:01
乾燥部分、ここに水分を与えたいな、
少し荒れている部分の肌の回復を早めたいということであれば、
ヘパリン類理物質、ここら辺がお勧めかなと思われます。
ただ、脱毛した後で肌が刺激に対して敏感になっている部位とか、
やっぱりそういうところですと、
より薬の中でも添加物とかが少ないものの方が良かったりします。
そういったことがありますと、
実はワセリンの中にも純度によって違いがあります。
一番純度が低いものが黄色ワセリン。
黄色いワセリンと書いて、黄色ワセリンなんですけれども、
これは純度が一番低く、不純物とかもよく入っているものです。
その次に、黄色ワセリンよりもワンランク上で純度が高いものは、
白色ワセリン。これは白色、白色と書いての白色ワセリンなんですけれども、
これは、黄色ワセリンに比べれば純度は高いですけれども、
他に挙げるものよりは不純物が混じってくるかなというものでして、
その白色ワセリンよりもワンランク上で純度が高いものが、
プロペトというものですね。
そして、さらに一番純度が高いものがサンホワイトと言われるものだったりします。
ただ、サンホワイトに関しては、皮膚科のクリニックとかでしか買えないよとか、
そういうこともあったりしますし、また値段も他の色ワセリン、白色ワセリン、
プロペトに比べると高かったりもします。
入手しやすさとか値段を考慮しますと、プロペトが入手しやすい中では純度が高いですし、
値段としてもそこまで高いものではなかったりします。
なので、気軽に購入しやすい用というものであれば、プロペトがおすすめだったりもします。
こういったところが、塗り薬に関しての話でして、
体内への吸収が飲み薬も低いんだよといったことであるとか、
保湿剤による違いなんていうことを話させていただきました。
今回はこんな感じです。
前回引き続きまして、テーマをいただきまして、レレ様本当にありがとうございます。
薬局で働いておりますと、塗り薬の方が使いやすいけど、
これ全ての薬、なんとか塗り薬にならないのかという質問を受けることもあります。
塗り薬は飲み薬みたいに全身に回らないからこそ副作用が少なくできているんですよという話はよくさせていただきます。
ただやっぱり飲み薬飲みにくいという方もありますので、
塗り薬とか針薬、そっちの方がいいんじゃないかなという方は多かったりします。
ただ実際のところ、最近では認知症の薬での針薬とか増えてきておりますし、
糖尿病での針薬もどんどんどんどん研究が進んでおります。
そういった意味で塗り薬とか針薬でのさまざまな治療薬の研究も今後進んでいくと思いますので、
今回話させていただきました内容も近い将来には古い話になってしまうんじゃないかなと思われます。
ただ基本的には現時点ではこんな感じでございます。
飲み薬とそれ以外でも使い分けがされているんだよということを思っていただければ幸いでございます。
医療に関する研究は日々日進月歩でございます。
とりあえず現時点ではどんな考えされているのかなといった気になることがありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。
18:05
今回も最後まで聞いていただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
18:31

コメント

スクロール