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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬のことや健康のことなので、ラジオ置きの方や患者様から頂いた質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす。
冒頭が長い上に未だに噛みますので少し削りました。今後の噛み具合でさらに削るか考えます。
今回のテーマなんですけども、知り合いというか友人から頂きました質問です。
その友人、数ヶ月に1回会うくらいの方なんですけども、会うたびに近況報告。例えば、仕事どう?とか、子供とか奥さん今どう?とか、そんな話を一通りした後、ひたすらおっさん2人で漫画の話をするという間柄です。
2人とも漫画好きでして、例えばスナムダンクの話をして、ミッチーって商業船で20点取ってないよなぁとか、
堀工業の模擬化がすげー選手らしいよということで盛り上がったりとか、ワールドトリガーという漫画でオサムがニノミアを撃破するまでの伏線の張り方について、そういうのに語って盛り上がったりする、そんな間柄です。
ここらへんちょっと漫画読んでない方は何のこっちゃわからんと思いますがすいません。ここらへんは今回のテーマ関係ないのでご容赦いただければなと思います。
その友人からある薬が漫画に出てきて、その薬について質問されました。
せっかくなので一応名前は伏せてくれと言われたんですけども、ポッドキャスト配信するという約束の下、今回話をさせていただきます。
それでは今回の質問はこちら。
麻薬も抜ける毒を抜くグルタチオンって何?
グルタチオン、有名は有名なんですけども、この薬あんまり一般的じゃないんですけども、これがどういうシーンである漫画が出てきたかという話をしますと、
星屑の王子様という漫画なんですけども、ちなみにこの漫画のホストが舞台の漫画でして、ホストとか夜の世界の業界事情とか、ホストがいかにお客さんから金引っ張ってくるかとか、そういうのをコミカルに描いてますよという。
漫画のタイトルで星屑というワードが入っている通り、屑な性格のキャラクターとかエピソード多いんですけども、話が淡々と進んできてサクサクと読めますよという。
その中で出てきたあるシーンなんですけども、ホストである主人公がお酒を飲みすぎて二日酔いになったと、これを回復するために病院で点滴を受けたと、この時にグルタチオンという薬を点滴したらすっきり回復したよーという。
なんなら主人公以外のキャラクターは麻薬とかを体内から抜くのにその点滴を使っていたというシーンがあります。
僕もこの話を読んでみたんですけども、使い方としては麻薬が絡んじゃっていろいろダメじゃんというところもあるんですけども、ただこの薬の効能をすごい端的に表しているなと思いました。
作者さんが元キャバクラ金分ということもありまして、実体験も含まれているのかわからないですけど、よく取材されているなと思いました。
というのもグルタチオン点滴、これはネットとかでパッと検索した時に美白効果とかシミを消すといった皮膚科方面での効果があるというふうによく出てきます。
うちの薬局が2箇所の皮膚科から近めということもありまして、皮膚科関連の質問はよくいただきます。
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例えばニキビにいい食生活はとか生活習慣は何とか保湿についてどうしたらいいといった感じですね。
そしてたまにこのグルタチオン点滴の質問をされたりもします。これもやっぱりシミが消えるのといったことでよく質問されます。
このグルタチオンなんですけども、飲み薬でもこのグルタチオン実はあるんですけども、どういう薬かってざっと言うとこれ下毒薬です。
実際この薬の効能を挙げてみますと、これ添付文書に書いてあるこの薬何に効くかっていうものなんですけども、
薬物中毒、アセトン血性オート症、これ歯科中毒とか臭気性オート症っていうんですけども、これ体の中で
ケトン体とかそういうのが溜まってしまって気持ち悪くなるよという症状です。他には金属中毒、これは金とか銀とか鉄とか銅とかそういう金属を
体の中に入れて、それで起こる中毒症状ですね。 あとは妊娠嘔吐という、つわりが悪化して治療が必要になる状態。
あとは妊娠高血圧症候群などなど、おおむね何かしら体に溜まってしまったことで起こる中毒症状に使われる薬です。
本来体というのは代謝機能という体に害のあるものとか、老廃物といった不要になったもの、こういうのを外に出すようという効果があります。
ただ、この代謝機能を上回るくらいに体に害のあるものを取り入れると中毒症状が起こります。
吐き気だと思い出すのも、体が悪いものを外に出したいよという反応だったりして、オートしたくなります。
このグルタチョンですけども、これ体の代謝機能に関わる酵素を活性化させることで、 毒物とかが中毒になり得るものを体の外へ出そうという働きを促進してくれます。
そうすることで中毒症状を和らげて体の回復を助けるよというものです。
漫画の中で出てきた二日酔いへの点滴も、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドという毒素を 外に出しやすくするということで、これは外に出ることで二日酔いが楽になるという感じです。
以前、二日酔いをラジオ内で扱ったこともあるんですけども、この時にアルコールとか アセトアルデヒドを代謝するのは肝臓だよという話をしたことがあります。
肝臓には毒素を代謝するという仕事があるんですけども、このグルタチオンが下毒作用をサポートしてくれることで、
肝臓の仕事の負担を減らすこともできますので、肝臓の機能を助けてくれる、回復を助けてくれるという期待もできます。
といっても、そもそもグルタチオンというのは、元々肝臓内で下毒するために作られるものだったりもします。
ただ、グルタチオン点滴なので、外から追加でグルタチオンを補うことで下毒作用を高めるという使い方ですね。
一般的に美白効果とかニキビ対策でグルタチオン点滴が使われるのは、肌を悪くする毒素を外に出すためというイメージです。
こういった働きがグルタチオンにありますよという。
これちなみに何で点滴なのかというと、グルタチオンは胃腸からの吸収が非常に悪いです。
一般的なサプリメントとかではしっかり作用してくれない。吸収が悪すぎてあまり体に入っていかないというものですね。
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なので、実際グルタチオンに関する研究やデータの集積などは、点滴を元になっているものが大変多いです。
ただ、病院でも飲み薬としてグルタチオンが処方されることがありますよという。
この飲み薬に関しては、この吸収の悪さという弱点を補うように加工されたりもしているので、処方される薬としては効果は期待できますよという。
たまにグルタチオンのサプリメントで、値段がすごい安いものが高いものとかいろいろあるんですけども、
グルタチオン、加工されていないものがそのまま出たりしているので、吸収されるのが本当に大丈夫という不安が残る商品もありますので、
そういうサプリメントとか手を出す際はご注意くださいませ。
実際この間サプリメントが日本でなくて海外製品が非常に多いので、特に英語の文章とかでよくわからないなという手を出しがちなんですけども、注意してくださいませ。
それとなんですけど、美容関連で一つ話を付け足すとすると、タバコが肌に悪いと言われる理由の一つなんですけども、
タバコを吸うと血管が収縮されて肌の栄養素が足りなくなるよとか、コラーゲンがうまく作られなくなるというのも言われるんですけども、
タバコの中の有害物質、これを代謝するためにグルタチオンが働きます。
タバコの毒素を除くのに力を割いてしまうため、その分肌の毒素などを除きにくくなる、これも肌を悪くする理由と言われたりします。
なので肌荒れを気にされる方でタバコを吸われる方、タバコの量を減らすのをお勧めしております。
以上、質問に対する僕なりの返答でした。そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、グルタチオン作るにはプロテインでしょ。
今話してきましたグルタチオンなんですけども、これグルタミン酸、システイン、グリシン、アミノ酸とかよく取る方はもう聞いたことあると思うんですけども、
これ3種類のアミノ酸が結合したものです。 アミノ酸ということもありまして、これグルタチオン、結構食品にも多く幅広く存在します。
例えば鶏レバーとか牡蠣、アボガド、トマト、小麦粉、お米、パンコーボなどなど。
なのでそういった食品取ればいいのかなと思うと少し変わります。 先ほども少し触れたんですけども、グルタチオン、胃腸などですと分解されてしまいまして、
グルタチオンのままではあまり吸収されません。 サプリメントの吸収が良くないよという点と一緒なんですけども、
グルタチオンが分解されてグルタミンとかシステイン、グリシンなどになって吸収されるので、 グルタチオンとしてはあまり体の中に入ってこないです。
それを全く入ってこないというわけではないので、かなり量が少なくなるんですけども、 先ほどあげたような食品を食べておけば、何も食べないよりはグルタチオンが補充されやすいというのは
ありますが、やっぱり量は少なくなってしまいます。 このグルタチオンなんですけども、肝臓などで作られるんですけども、先ほどのようなグルタミン酸、システイン、グリシンが材料となりまして、
こういったアミノ酸を取っておけばいいじゃんってことは、さっきのやっぱり 鶏レバーとか牡蠣とか取っておけば、アミノ酸の中でもそういうのを取りやすいんじゃないの?
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グルタチオン作りやすくなるんじゃないの?というと、実はこれもちょっと話が変わってきます。 グルタチオンを作るために酵素っていうのが必要なんです。体内にあるんですけども、
この酵素はまた別のアミノ酸が必要だったりします。 なので、さっきの3種類のアミノ酸を取っておけば、グルタチオンがしっかり作られるかというと、そうでもないです。
グルタチオンを作るための酵素のためには、また別のアミノ酸が必要だったりします。 ここらへんちょっと話がどんどん複雑になっていきますので、話を割愛させていただきますけども、
結局のところ、アミノ酸全般を取らないとグルタチオンというのはあまり作られないということを覚えていただければ幸いです。
とはいえ、アミノ酸が多く含まれる食品、先ほどとも変わるんですけども、やっぱり肉とか魚が多いかなという、あとは卵ですね。
こういった食品以外にも、例えばプロテインとかで総合的にアミノ酸を取っておくのがグルタチオンを作るには良いよと言われております。
今回はこんな感じです。今回のように友人から頂いた漫画と薬の話などは、また機会があれば話をしようかなと思ったりもしています。
ただ何か薬とか健康だけでなくても、ほんと漫画とかアニメの絡みだ質問とかご意見でもいただけると僕は大変嬉しいです。
何かのタイミングでそこら辺の話もしたいなとも思っております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり、一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。