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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、原液薬剤して薬局を経営している私、うっちーが、
薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方からの質問や、
日々の業務で患者様からいただいた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす。
3月に入りました。本格的に暖かい日が増えております。
気候が落ち着いてきておりまして、コロナやインフルエンザのピークは過ぎてきたかなという感じはあります。
が、気温変化なので体調を崩しやすい時期ですので、まだまだご注意を。
さて、今回は前回に引き続きまして、高血圧に関してのテーマで話をさせていただきます。
前回は、血圧をいつ測るのがいいのかな、ということや、
血圧だけを見るならば塩分よりも体重を気にした方がいいよ、という話をさせていただきました。
今回の質問も、血圧に関してはかなりよくいただく質問です。
それでは、今回の質問はこちら。
なんで血圧を気にしないといけないの?
血圧に注意をしよう、という話はテレビなどでもよく聞きます。
が、なんでそもそも注意しなきゃいけないのか、ということは患者様からもよく質問されます。
血圧が高いということで、わざわざ病院に行かなければいけない、とか、
周りの人から気をつけなさいね、と言われること、こういったことにうんざりされる方、大変多いですし、
実際のところ、なんで血圧が高いことがいけないのか、ということを改めて聞いてみたいよ、という方は数多くいらっしゃいます。
ので、今回はこのテーマで話をさせていただきます。
まず単純な話をしますが、血圧が高いということは血管に負荷、ダメージという言い方でもいいんですけども、
血管が傷つきやすくなります。
前回の内容とも重複するんですけども、血圧が高いということは、
血管が血液によって中から圧迫されたりとか、また別の要因で外から圧力をかけられている状態です。
血圧というのはどれだけ血管に圧力がかかっているかということです。
当然ながら圧力がかかっているということは、それだけ血管にダメージを受けているので、血管が傷つきやすいです。
そして血管というのは全身をめぐっています。
全身に栄養素とか酸素、こういったのを送り込むとともに、
いられなくなった不要物を回収したりだとか、
酸素を使い終わった姿である二酸化炭素、こういったものを回収してもらうという大事な仕事があります。
そのため、もし血管が壊れようものならば、栄養がうまく行き届かなくなりますし、
体がうまく動かなくなる、こういったことが起きやすくなってしまいます。
また血管が壊れてしまった場合、血管が破けてしまったりすると血管から血が漏れ出します。
その部分がよく出血が起きている状態ですね。
よくボールなどが腕などに当たりまして、痣になったりする、
あれもボールの衝撃で血管が破れてしまっている、
なので体の中で出血を起こしている、これが痣となって現れます。
痣のように軽いものであればいいんですけども、
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例えば脳で出血などが起こったりした場合、血液は脳に侵入していきます。
そして血液には凝固作用という固まっていく作用があります。
この固まった作用によりまして、脳の中で血液が固まりますと、脳の働き、固まったものによって邪魔されます。
そしてその固まりが脳を傷つけていくということになったりもします。
なので命に関わったりすることもあります。
他にも、例えば心臓不均で起きた場合、当然心臓不均というのは、
心臓から全身に血が勢いよく流れるので、
そこでもし例えば出血しようものならば、一気にその勢いによって出血がひどくなったりします。
ただ心臓周りの血管、そういうことも想定されて丈夫にできておりまして、
心臓周りの血管は軟層にもなったりしています。
が、例えば血圧が高いので血管が脆くなっていると、
その血管の中の層が剥がれやすくなっています。
その剥がれかけた部分に勢いよく血液が流れたりすると、
血液の勢いによりまして、剥がれかけた層がベリベリと剥がれていきます。
血管の層が剥がれることで、もちろん当然傷つきやすくなるんですけども、
破れていく、そういったことが起きやすくなります。
血管の層が剥がれていくのは、例えば大脳脈痒りと言われたりもするんですけども、
先日、小福町翔平さんがお亡くなりになった病気でもあります。
その他にも血管が圧力により弱まりまして、ボロボロになると血管自体の働きが悪くなります。
元気な血管であれば、しっかりとポンプのように働いてくれるんですけども、
弱っている血管だとそのポンプ機能が落ちたりして働きが悪くなります。
血管の働きが悪くなってくると、血液をうまく運べなくなったりもします。
勢いよく血液が流れていれば問題ないんですけども、
例えば、うまく運べない血液が出てきた場合、
その血液が一箇所で留まりやすくなってしまいます。
そうすると留まった場合、凝固作用によって血液が固まりやすくもなります。
血の固まりができてしまうと、それが血管を防いだりもします。
よく言われる血栓というものですね。
この血栓が心臓でできれば心筋梗塞、脳でできれば脳梗塞、
そういったものの原因にもなります。
このように血圧が高くなりまして、血管に負荷がかかるということは、
様々な病気の原因になる可能性がありますので、
血圧には注意をした方がいいよと言われます。
また、糖尿がある方とかコレステロールが高い方は、
より血圧に注意してくださいねとよく言われたりしますけども、
糖尿のある方は糖が、コレステロールはコレステロールの方が、
血管を塞ぎやすかったりとか、傷つけやすくなったりするので、
より厳重に血圧には注意してくださいね。
血管に負荷がかからないようにしてくださいねということで、
血圧要注意という風になります。
ただ、自宅の血圧で、例えば138度、88だとか、
それで高血圧だ、どうしよう、でも薬は飲みたくないなとなって、
受診したくないという方も大変多いですが、
多くの場合は、まずは食事や運動で様子を見ましょうね。
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それで改善したかったら薬を飲もうということが多いですし、
受診しても薬がすぐ出るわけというわけでもないです。
なので、血圧が高い場合は一度どういう状態なのか、
受診してみるのをお勧めします。
食事や運動じゃ済まないかもしれない、
何か他の病気の原因があるかもしれない、
そういった早期発見にもつながるので、
一度受診するのをお勧めしております。
以上が質問に対する僕なりの返答でした。
そして、ここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、
水分摂取は血圧を上げもするし下げもする。
普段の話であれば、健康のためには水分を取った方がいいよ、
とよく話をするんですけれども、
血圧に関しては水分取りすぎもよくなかったりします。
水分を過剰に摂取しますと、
血液の水分が増えるので血液量の増加につながります。
血液の量が増えるとどうなるのかと言いますと、
血圧というのは血管内にある水分が中から圧迫しているという面もありまして、
血液の量が増えるということは、
その圧迫が増えまして血圧が高くなりやすいということもあります。
また、これ腎臓の話になるんですけれども、
腎臓は血液中の老廃物、悪くなったものとか古くなったものを
ろ過して血液をきれいな状態に保ったりします。
過剰な水分とか塩分を尿として排出することで、
水分とか塩分のバランスを維持したりというのも腎臓の大切な働きです。
しかし水分とか塩分を取りすぎるとどうなるかと言いますと、
それだけろ過をしなければいけないということで、
腎臓の仕事が増えます。なので腎臓に負担がかかってしまいます。
これが続くと腎臓が疲れていきまして、
腎機能の低下を招くこともあるので注意が必要です。
透析の方など腎臓の働きが良くない方に関しては、
医師の方から水分量の制限がされたりします。
例えば水分は1日1リットルまでにしてくださいねとか、
場合によっては500ミリまでにしてくださいねといったものも言われたりもします。
また腎機能が低下してきますと、水分とか塩分が外に出るのがスムーズに行われないので、
血液の量が増えたり塩分量が増えていって、
それがまた血圧上昇を招いたりもするので、
負のスパイラルが起きやすくなったりもします。
ただし水分の取り過ぎだけでなく、水分不足にもこれは注意が必要です。
水分量が不足してきますと血液に含まれる水分量も減ってしまいまして、
血液がドロドロっとした感じの高粘度のような状態になってきます。
それで血管が詰まりやすくなったりするんですけども、
そのドロドロとしたものも運ぶのに力が必要となるので、
それはそれで圧力がかかります。
これもまた血圧が高くなったりもします。
なので血圧に関しては水分を適切に取る必要があります。
例えばになりますが、成人が1日に体の外へ排出する水分量は約2.5リットルと言われます。
なので適切な水分を維持するには1日あたり約2.5リットルの水分摂取が欠かせません。
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ただ1日2.5リットル分水を飲んだりするのではなくて、
1日に必要とされる約2.5リットルの水分のうち、
1リットルぐらいは食事中から得ることができると言われますし、
あと0.3リットル分は体内で作られたりもします。
そのため飲み水としては毎日1.2リットル程度を摂取するといいよと言われております。
また水分を摂取するときは一度に多くの量を飲むのではなく、
こまめに飲むのがポイントです。
一気に摂取してしまいますと、それはそれで一気に血液に水分が増えてしまいますので、
血圧などが上がりやすくなりますし、体に負担がかかります。
1回あたりコップ1杯ほど、いやだいたい150から250ミリリットルぐらいの水分を
1日に6から8回摂取するのを目安にするといいよと言われたりします。
起きたときや運動の後、お風呂に入った後や寝る前など、
水分の失われやすいタイミングに合わせて水分補給を行うのが大切です。
とはいえ、お酒を飲む方などですと、お酒が脱水作用がありまして、
多めに水分を摂る必要がありますし、
あんまり食事で水分、水も摂らないなという方ですと、
多少やっぱり水分は飲料で摂った方がいいと言われます。
また、腎機能が悪くない場合、ある程度水分を多めに摂っておいた方が
塩分や糖分、こういった余分なものを体の外へ出す作用も高まりますし、
多めに水分を摂っておいた方がいいとも言われます。
1日2リットルぐらいを摂取しても全然健康にいいよと言われますし、
3リットルくらいまでは全然問題ない。
4リットルくらいでやっぱり腎臓とか、普通健康な方ですけども
負担が出てくるかなと言われたりします。
なので、水分少ないくらいであれば、そういう迷うくらいであれば
多めに水分摂取してもらえるといいかなと言われております。
今回はこんな感じです。
2回にかけて高血圧について話をしましたが、
また別の機会にも血圧についても話をするかもしれません。
それくらい血圧は様々な疾患に関わります。
血圧のことでもそれ以外でも気になることなどあれば、いつでも質問お待ちしております。
それでは今回も最後までお聞きいただきまして、誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。