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2023-01-05 12:50

第18回「ヘパリン類似物質ってなんなの?」/「ヘパリン類似物質を使う時は保湿、傷跡、冷え性に!!」

御質問いただきました「ハロハロサマー様」本当にありがとうございました😭 

今回の内容
 ・二日酔い対策で有名な「ヘパ○ー○」と「ヘパリン」は実は仲間?
 ・ヘパリン類似物質は実は血液サラサラにするのがメイン?
 ・ワセリンとヘパリン類似物質、乾燥対策ではどう使い分けたら良いの?
 ・ヘパリン類似物質の保湿力は肌の奥まで効果あり?

今回の話は第15回のワセリンの話とあわせてお聴きいただけると嬉しいです。リンク先は下記に
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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、健疫薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを気になって頂いた方の質問や、日々の業務で患者様から頂いた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす。
いつもだったら、ここから寒くなりましたとか、そういうのを始めて、ちょっとした話をするんですけども、
今回その部分を使いまして、ちょっとお話をしたいなと思ったのが、今回いつもとちょっと収録場所が違います。
というのも、いつも仕事が終わった後に、その店とかで収録してるんですけども、
今回ちょっと年末年始とかの意外とというか、想定以上に患者様とかが来て頂いた都合で、色々と間に合わなくなりまして、
今回初めてというか、家で収録してます。というのもありまして、多分いつもと声の感じとかもしかして違うよと思うかもしれません。
なるべく同じようにしてるんですけども、僕スマホを使っての収録ってのもありまして、本当環境によってすごい左右されるラジオでございます。
というのもあって、いつもと違うなというのがあったら、いつもと違う場所で収録してるとはダメだと思って頂ければ幸いです。
家で収録というのは家族の都合とかもあってなかなかできないので、基本は店で収録するんですけども、
こっちの方がいいなという感じになれば、ちょっと自宅での収録も今後増やしていこうかなと思っております。
今回の前置きはこんな感じにさせて頂きまして、早速今回のテーマに入らせて頂こうと思います。
ちなみに今回もリスナー様から頂きました質問ごとに話をさせて頂こうと思います。本当にありがとうございます。
では早速ですが、今回の質問をご紹介させて頂きます。
今回の質問はこちら。
ヘパリン類似物質って何なの?
お名前のみの紹介ということで、お名前出させて頂きます。
ハロハロ様様、本当にありがとうございます。
質問としましては、以前に体を温めるもののところで話をしたり、
ワセリンのところでも話をしました。ヘパリン類似物質。
色々と便利そうだけど、これどういうものなのか、もう少し知りたいなということで質問頂きました。
そもそもヘパリン類似物質って何かって話をしていきます。
ちなみにヘパリンって名前なんですけども、これあの別の以前ある患者様から質問されたことあるんですけども、
つかよい大作とかでも有名で、CMとかも流れるある商品、ヘパナンチャラっていうのを聞いたことある方もいらっしゃいませんかね?
ヘパリンとヘパナンチャラで、2つのヘパってつくけど関係するの?って聞かれたことがあります。
ヘパリン類似物質っていわば塗り薬なんですよね。ローションとか、あと最近ではスプレーというか泡状のものがあったりとか、
あとクリームとかそういうのがいろいろあるんですけども、それ塗り薬と、もう片方のヘパナンチャラに関してはふつかよい大作とかの飲み物でしょうとか、全然違うじゃんと思うかもしれませんが、
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実はこの2つ関係している部分があります。この2つに関係する共通するですかね、ヘパという単語ですが、これ漢字を意味します。
ヘパナンチャラはふつかよい大作なので肝臓をねぎらってあげるという飲み物なんですけども、ヘパリン類似物質の方ですが、これヘパリンというものは本来肝臓から作られているものです。
効果は全く違うんですけども、2つの肝臓に関係してますよという共通の意味がありますよので、今回配信聞いていただいた方で、ヘパは肝臓って意味があるんだよと目知識に加えていただければ幸いだと思っております。
ではヘパリン類似物質の話に入っていきますが、類似物質という名前がついていますが、これもともと今も話しましたけど、体の中で肝臓からヘパリンというものが作られております。
このヘパリンの作用を煮させて作ったものって言っていいですかね、類似物質と言います。煮たせているので類似物質と言います。
このヘパリンですけども、本来は血液を塊にするものです。
血が固まるとその塊が血管を塞いでしまうということもありまして、よく言う血栓ができるという状態ですね。
この血栓、血の塊を作らないように体の中から出ているよという物質、それがヘパリンです。
実際、医療現場でもこのヘパリンという補充する注射とか点滴を使うことがあります。
血栓ができそうな方にヘパリンを補充して血栓をできにくくします。
よく言われるのは、心筋梗塞とかそういった方で血栓ができやすくなったりするので、その方に点滴をしたりとか、
あと妊娠をしている方でも血栓ができやすくなるというのがあるので、そういう方に注射とかの処方をされたりすることがあります。
じゃあヘパリン、血液をさらさらにする薬なんだ、でもなんでこれが肌に良いんだと思いませんか?
このヘパリンなんですけども、血を塊にするという話をしました。
イメージの話なんですけども、血液をドロドロではなくさらさらにすると思っていただければ、このさらさらにするという効果、
ドロドロだと脂っぽくなるんですけども、さらさらって水っぽくありませんか?これを肌に活用しております。
血液がさらさらになるというイメージなんですけども、血液が水っぽくなると思っていただければいいかなと。
なのでヘパリン類似物質は血液といえば浸水性が高いです。
浸水性が高いというのは、例えば水との相性がいいよ、なので水を引き寄せる効果が高いのがヘパリン類似物質といえます。
乾燥した肌とかカサカサしている状態に水分を引き寄せるので、それで肌に潤いを出させてくれます。
これより肌の保湿効果として優れた効果を出しますよということです。
ワセリンとの比較になるんですけども、ワセリンはどちらかというと肌を保護します。
膜を張ることで肌からの水分が蒸発するのを防ぐようということで保湿します。
一方ヘパリン類似物質はカサカサした状態に水分を与えて潤いを与えます。
今はそこまで乾燥してないけども、乾燥させたくないなという方はワセリンを使う。
今すでに乾燥してしまっているという方ですとヘパリン類似物質を使う。
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こういう使い分けがいいですよと言われております。
ちなみに、患者様にこういった話をした際に、ヘパリン類似物質って血液さらさにするの?
だと怪我とかしたら血が止まりにくくなっちゃうの?という質問を本当にされることがあります。
ただこれなんですけども、怪我をして血を止まりにくくするとかそこまでの効果は正直ないんです。
そういう風にならないように改良というか研究されてますよ。
あくまでヘパリンの類似物質に似たような性質を持っているというものです。
なので血栓を溶かしたりはしないものの血液の流れを良くする、そういう働きがあるようと思っていただければ幸いです。
ここまでは主にヘパリン類似物質の説明をしてきました。
ここからワンポイントとしてヘパリン類似物質の良い使い方というのを話していきます。
それでは今回のワンポイントはこちら。
ヘパリン類似物質を使うときは保湿、傷跡、冷え性に。
ここからはヘパリン類似物質を使うと良いかなという場面という雑談のときの話をしていきます。
保湿については先ほども話をしましたが、カサカサした肌に潤いを与えるというのがあります。
ただこれもう少し補足させていただきますと、いくつか保湿剤として有名なものがあるかなと思います。
例えばワセリン、コラーゲン、セナミド。
実はこういった部分って肌の表面部分、よく言う角層部分までには効果があるよと思っていただければいいかなと。
ヒアルロン酸はそれよりももうちょっと深いところ。
そこまで効果はあります。
ただそれでも角層を超えた、少し超えたかなというとそこまでですね。
一方、ヘパリン類似物質どこまでかというと肌の基底層という、角層とかそこら辺をずっと超えて、
表皮というところを超えてある神皮という表皮という表面の皮のところのあたり、今神皮、神の皮って書いてあるんですけども、
表面部分をさらに超えているかどうか、そこに届くかどうかというとこまで効果があるというのが言われております。
なので肌の乾燥が奥から来ていれば来ているほど、保湿、保湿剤の効果を感じやすいのがヘパリン類似物質と言われております。
ワセリンのように膜を貼るタイプの方が実際のところ油っぽいのはありまして、長時間続きますよっていう。
ヘパリン類似物質のように水っぽいものは持続性が弱いとも言われているんですけども、
今ある水分を持続させるにはワセリンの方がいいんですけども、とにかく今乾燥しちゃってるよっていう時は、
ヘパリン類似物質とかの方が効果をはっきり言えば感じやすいです。
また、これはちょっと傷跡への効果のところにもちょっと当てはまるんですけども、
ヘパリン類似物質、これ肌の奥に浸透することとか、元々あるヘパリンが血液をさらさらにしやすい効果、そういったのもありまして、
血の流れを良くする効果、肌の奥に浸透する効果と血の流れを良くする効果、これが結構メインであります。
血の流れを良くする、血行促進とか言われたりもしますね、
肌の奥に効くことで、肌の奥のボロボロになった部分に効きますよ、
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血行を良くする、血の流れを良くすることで、新陳代謝を良くします。
なので、肌の奥のボロボロになった部分の修復を早くしますよ、
肌の奥のボロボロの部分、そういった細胞が元に戻るとか元気になることで、
本当だったら細胞が壊れちゃった時に、細胞の中のものとか水分とかも飛び出ちゃうんですけども、
元気になることで、その細胞が元々持っている水分とかをこぼれないようにしますよ、
そうすると肌が乾燥しにくくなりますよ、そういった効果もあります。
なので、肌の奥の細胞を治すことも肌に潤いがさすと言います。
また、以前の配信で遅れておりまして、ちょっと重複してしまって申し訳ないんですけども、
今話してきたように、肌の新陳代謝を早めるという効果があります。
なので、火傷や傷跡、そういったのが気になる方へ、ヘパリン類類物質を使うことで、
肌の新陳代謝を良くすることで、傷跡の回復を促すよ、早くするよという効果があります。
実際の療養現場でも皮膚科などでは、こういった目的で、ヘパリン類類物質が処方されることが本当によくあります。
そして、血の流れを良くする効果、これについても以前の配信で触れたことがあるんですけども、
血液というのが本来暖かいものです。
なので、血の流れが良くなることで、暖かいものが体をめぐるので冷え性の方、
手足が冷えやすい方なのでよく使われますよ、と。
ヘパリン類類物質の軟膏とかを処方されて、手足に塗ってマッサージしてね、という医師の指示が本当によくあります。
マッサージしながら手足の指を動かすことで血の流れを良くしようとしますし、
さらにそこにヘパリン類類物質という血行促進効果があるものを塗ることで血の流れを良くします。
そして、暖かいものを冷えやすい手足に行き渡らせるということで、手足を温めるという効果を狙いますよ。
冷えてくると、本当に手足が冷たくなる方っていらっしゃるのではないかな、と。
これ、体が、これ実はわざと寒い時は手足とかが冷えやすくなるように命令を出しています。
これ、なぜかという話をもう少ししていきますと、
例えば血管とかが開くと、血管開くことで汗とか出やすくなるんですよね。
汗って熱を出している状況なんですよね。
ただ、寒くなると自分の中にある熱を外に出したくない、体の中にこもらせたいとなります。
そうすると、手先とかの、特に手足とかの血管がギュッとなりまして、もう少しでも熱を逃がさないようにしようとなります。
ただ、血管、今も話したように、そもそも血液ってあったかいものですので、血管とかがギュッと閉まると血の流れが悪くなります。
なので、結果的には手足が冷えやすくなってしまうというところもあります。
乾燥しやすく冷えやすい時期だからこそ、このヘパリン類似物質、活躍しやすいんではないかな、と言えるかと思われます。
今回はこんな感じです。
質問いただきました、ハロハロサマー様、本当にありがとうございました。
内容的に以前配信したものと重複している部分が、というか箇所が多かったことで、申し訳ございませんでした。
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ただ、今回のように以前配信したものでも、そういった部分でも補足を兼ねて話をしていければなと思っておりますので、
以前配信したものの内容でも気になること、質問とかをいただけると大変嬉しいです。
質問やご意見、本当にいつもお待ちしております。
それでは今回も皆様、最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり、一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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