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2023-03-09 14:58

第36回「生理ってなぜつらいの?」/「エクオールってPMSに効果あるの?」

国際女性デーにならい「生理」について話をさせていただきました。
お聴きいただき、御意見や御感想いただけると嬉しいです! 
※今回、あえて月経ではなく、一般的なワードである生理で話をしておりますので、ご了承くださいませ。

今回の内容
・男性の生理への理解はあまりない?
・卵胞ホルモンのエストロゲン、黄体ホルモンのプロゲステロンが妊娠、出産を管理する!?
・使わなかった赤ちゃんのベッドをサヨナラするのが生理
・エストロゲンとプロゲステロンで心身共に乱高下!?PMS(月経前症候群)はなぜ起こる?
・大豆イソフラボンを摂れば良いの?エクオールって何に効く?

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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、
ラジオ置きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様よろしくお願いいたします。
この放送の配信、3月9日ですけども、
昨日の3月8日、国際女性デーでした。
アンカーさんの3月トークテーマで、
国際女性デーについてというテーマにも習いまして、
女性特有とか女性に多い疾患とか状態、
そういう風に話をしようかなと色々質問を探しているところ、
ちょうど少し前に、ある患者様、女性の方なんですけども、
質問をいただきました。
その質問というのは、旦那が生理のことを理解してくれない、
ということでした。
実はその旦那さんも、うちの薬局ご利用いただいておりまして、
その旦那さんにチラッと聞いてみたところ、
出血もあるし貧血とか大変だと思うよ。
でも心配してるつもりでも話も聞いてくれないし、
ちょっとこっちも困ってるんだよ。
とのことでした。
男性の生理というのもあるらしいんですけども、
正直稀なことですし、
僕自身も含めてなんですけども、
生理について、一応頭では理解してるつもりでも、
自分で体験してないので、やっぱりいまいちピンとこない。
こういうのあるんじゃないかなと。
あるアンケートでは、生理について理解してるかどうか、
という男性に対しての調査がありました。
それによりますと、生理について、
理解しているが44.8%、
理解してないが41.5%、
残りはどちらとも言えないということでして、
理解している方と理解していない方、
約半数という結果でした。
意外と生理については、
理解されていない方多いんじゃないかなと思われます。
ということで、本日の質問はこちら。
生理ってなぜつらいの?
今回のテーマ、ご存知の方も多いとは思うんですけども、
あえて簡単に生理、正式な医学用語では月経と言いますけども、
このテーマについて話をいたします。
今回なんですけども、あえて月経でなくて生理という
一般的なワードで話をしていきますので、
その点ご了承くださいませ。
内容に入っていきますと、
女性は卵胞ホルモンのエストロゲン、
胞体ホルモンのプロゲステロン、
この2つの働きによりまして、
妊娠や出産などをできるように身体が準備をしております。
いわゆる、排卵日に出てきた卵子に
性子が着腸して、
受精卵となりまして、赤ちゃんとなっていきます。
が、この卵子が出るいわゆる排卵前から
女性の身体というのは、妊娠のための準備をしております。
エストロゲンというホルモンが働きまして、
子宮内膜という子宮の内側ですけども、
ここが分厚くなります。
これは受精卵ができた時に受精卵を育てるため、
衝撃から守るために防御力を上げているとイメージで厚くなっていきます。
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そして子宮内膜が厚くなりまして、
卵子が守られやすくなったタイミングで排卵が起こります。
この排卵のタイミングあたりから、
今度はプロゲステロンというホルモンが分泌されやすくなります。
このプロゲステロンは、
分厚くなった子宮内膜の状態を整えて着腸しやすくなります。
ここら辺の状態を、ある婦人科の一種の言葉を借りますと、
赤ちゃんのベッドと表現されます。
分厚くなった子宮内膜で赤ちゃんを衝撃から守りまして、
さらに過ごしやすくしているという状態ですね。
それと赤ちゃんが過ごしやすくするという意味もあるんですけども、
プロゲステロン、体温を上げていきます。
赤ちゃんを育てやすいともあるんですけども、
妊娠しやすい状態にもしますよ。
よく体温が高いままが長く続くと妊娠したサインかもと言われるのは、
このプロゲステロンが妊娠した状態を維持するため、分泌されるためですね。
体温を上げることで赤ちゃんを寒さから守る、
そういったイメージで思っていただければいいかなと思います。
ただここまで状態を整えても、
排卵された卵子で妊娠しなかったとします。
その場合、準備されていた子宮内膜、いわゆる赤ちゃんのベッドは、
今回の周期では妊娠しなかったので必要なくなります。
卵子や受精卵などは本当に繊細なものですし、
毎回新しいベッドを用意する必要があります。
また、子宮内膜が厚いままですと、どんどん分厚くなっていきますと、
子宮を圧迫したりとか、どんどん内膜が増えていくと異常な細胞増殖ということで、
がんへの発展を促します。
そういったこともありまして、受精をしなかった際の分厚くなった子宮内膜、
これ、剥がれ落ちて無しにしていきます。
この剥がれ落ちた内膜は出血という形で外へ出ていきます。
これが生理とか月経と呼ばれるものです。
今、よく言われる生理をさらっと話しました。
ただ、これだけだと何で出血するのかという話です。
では、なぜ生理になるとイライラしたりとか気分が悪くなったりする、
そういった症状が出るのかという話を、もう少し色々付け加えて話をしていきます。
一般的に生理は約4週間で1サイクルとなります。
まず生理中を1週目とします。
この生理中、子宮内膜の状態を整え終えたので、プロゲステロンの分泌が無くなっていきます。
プロゲステロンには体温を上げやすくするという作用があるんですけども、
この分泌が無くなることで体温が急激に下がっていきます。
それにより血行、血の流れが悪くなっていきます。
また出血、これでも体が冷えやすくなります。
血液には体を温めるという作用もあるんですけども、
その血液を失うことで体温が冷えていきます。
特に下腹部あたりから急激に血液を失うことで、下腹部が冷えることで下痢などが生じやすくなったりします。
この時の冷えの状態をどういうものかという、男性にも疑似体験させるとしたらということで、
ある意思の言葉ですけども、腰と腹部にアイスの両側からつけてくれと、それぐらい冷えるんだとのことでした。
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確かにそれぐらい冷えると、お腹を下しやすくなりますし、腰も痛くなりそうですよね。
また今その冷えとか下痢とかの話をしてきましたけども、血液を失うことで貧血とかも起こしやすくなりますよ。
貧血もありまして体のだるさが生じやすくなりますし、それによってメンタルも下がりやすくなります。
2週目を生理が終わったばかりとします。
生理が終わると、今度は次の生理に向けて地球内幕を厚くしていこうということで、エストロゲンの分泌が高まります。
このエストロゲン、実はなんですけども、自立神経を整えるという作用もあります。
また肌の艶や綺麗な髪、こういったのにもいいと言われております。
そういったこともありまして、エストロゲンが出ているこの時期、心も体も生き生きと充実しやすくなります。
また俗に言う女性らしい体つき、例えば乳房が発達したり、体が丸みを帯びる、そういったのもこの時期と言われたりもします。
この時期は女性にとっては大変体調のいい時期と言われております。
肺乱が行われる頃を3週目とします。
地球内幕が厚くなりまして、肺乱が行われるようになります。
そして今度はプロゲステロンの分泌が高まって、地球内幕の状態を整えていきます。
プロゲステロンは体温を上げてくれるという作用もあるので、
あ、体温も上がるから体調良くなるのかなと思いきや、地球内幕を厚くするという仕事を終えたことで、
エストロゲンの方の分泌が落ちていきます。
エストロゲンは自立神経を整えるという作用があるんですけども、
このエストロゲンの分泌が落ちることで、自立神経の不調を感じやすくなり始めます。
また肌の艶や綺麗な髪を作るという作用もあるんですけども、
エストロゲンが減っていくことで肌ツヤ、髪の状態も悪くなっていきます。
女性にとって非常にデリケートな時期に入っていきます。
生理が起こる直前を4週目とします。
この頃はプロゲステロンの影響が強く現れる時期でして、体温は上昇しております。
体温上昇しているから動きやすいと思いきや、
プロゲステロンは妊娠しやすい状態、妊娠を維持しやすいという方向に体調を持っていきます。
その作用のうちの一つとして、例えば水分や栄養分などを体に蓄えようと働きます。
食欲が増すようになったりとか、水が溜まってむくむとか体重が増えやすくなる。
それもこの時期と言われております。
またこれ以外なんですけども、妊娠した場合などに備えて、妊娠した場合母体とか赤ちゃんを守らなきゃいけないですよね。
だから体に無理しちゃいけないよとプロゲステロンが体に働きかけます。
それによりまして、例えばだるさや頭痛、肩こり、腰痛、疲労感、こういったのを出させまして、体が無理しないように強制的に不調を起こさせると言われております。
こういった強制的に起こる不調、よく言うPMS、月経前症候群というものがこれですね。
当然ながら皆さん症状であったり周期など個人差が大変あります。
なので今回の話も一つの例ではあるんですけども、ただこういった感じで生理には周期や様々な症状がありますということですね。
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何が言いたいかと言いますと、生理があることで女性というのは毎週のように体調メンタルが変わりやすくなります。
しかも実際に体に変化が起きるようホルモンが体に働きかけるので強制的に体調変化を起こさせられているということです。
またずっと体調が悪い、ずっと体調が悪いのも良くないんですけども、それであればまだマシです。
さっきの1サイクルのうち4週間のうち1週間だけ女性にとっては充実した時期というのがあります。
この充実した時期があるためにより不調をかなり辛いと感じやすくなります。
気分や体調の良い時と悪い時で波落差が生じてしまいまして辛さを感じやすくなります。
なので生理が辛いというのは本当に辛いものです。
男性としてはどうすればいいんだとなりますと、女性が不調を感じているのは人間の体として当然ながら起こってしまうものなんだ。
そういうふうに思いまして、メンタルとかも波ができるのは当然なんだという心構えが必要であります。
不調だなぁと思うときはサポートできるようにしていくのが大事かと思われます。
以上簡単にではありますが、生理ってなぜ辛いのという話をさせていただきました。
そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
エクオールってPMSに効果あるの?
エクオール含有食品といったものを薬局とかドラッグストアで見かける機会あるんではないでしょうか。
ただこういう商品意外と高いものだったりするのと、あと毎日飲まなきゃいけないということもありまして
気に入ってる人はすごい気に入ってるんですけども、みんなが買い求めるほどではない商品ともあります。
またこれPMSなどよりも高年期障害対策なので有名だったりします。
このエクオールって何なの?という話をしていきますと、女性ホルモン、特にエストロゲンに似た働きをする成分と言われております。
エストロゲンには自立神経を整えるという作用があるんですけども、これが分泌が少なくなることで自立神経に乱れて
メンタルに波ができやすくなったり、体の不調を起こしやすくなります。
このエクオールを摂取することでエストロゲンの代わりをしてくれるので、
自立神経の乱れなどを抑えやすくなると言われておりますし、
エストロゲンが低下することで骨が弱くなっていく。年齢を重ねると女性の方が男性よりも骨が弱くなるというのは
このエストロゲンの分泌が少なくなるからと言われております。
こういったエストロゲン低下すると骨が弱くなるというのも、エクオールを摂取しておくと補ってくれて
骨の弱くなる対策にもなるよと言われております。
またエストロゲンが過剰に出てしまっている状態、この時はこの時でエストロゲンが作用する部分にエクオールが入り込むことで
ある意味エストロゲンの働きを邪魔すると言われます。
それによりましてエストロゲンなど女性ホルモンが多すぎてなる疾患、
例えば乳がんなどのリスクを下げるんじゃないかとも言われております。
そういったことからもエクオールは女性に好まれる食品であります。
ただエストロゲンの代わりになるならば、エストロゲンが下げ始める時期にもエクオールが作用してしまうと
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例えば生理の周期とか乱しちゃうんじゃないかという疑問が出ます。
ここらへんについてある医師の回答としては、あくまでエクオールは代用品であって
エストロゲンやプロゲステロンの分泌とすごい変化させるわけではないとのことでした。
またやっぱりエクオール代用品ということで、医薬品ほどの効果は正直期待しにくいという言葉もありました。
エクオール自体がやっぱり効果のある人が効果のない人が出やすいとか、どうしても個人差が出やすいと言われます。
医薬品に比べてやっぱり安定性が低いとも言われております。
またこのエクオールなんですけども、無理にそういったエクオール含有食品を買わないでも
ある食品とか一定の食品から体内で作ることができると言われます。
大豆イソフラボン、これを摂取することで腸内細菌によってエクオールは生み出される成分と言われております。
大豆イソフラボンの多い、例えば豆腐や納豆油揚げ、こういうのを食べるといいよと言われております。
ただ腸内細菌などの状態によりまして、同じ食品を食べていてもエクオールが作られやすい方、作られにくい方が存在すると言われております。
なのでせっかく豆腐を毎日食べていてもエクオールを作らない人もいます。
そういった方はエクオール含有食品を購入しないとエクオールは取りにくいとも言われております。
また良い面と悪い面の話でもあるんですけども、このエクオール、体内の蓄積性が低いです。
使われない分とかは尿とかですぐ外へ出ていきます。
蓄積性が低いことで副作用が起きにくいです。
溜まっていかないので。
ただその反面、毎日摂取する必要があるよと言われております。
先ほどの医師の言葉でもありましたけども、エクオールが医薬品に比べて効果が安定しないということで、
やっぱり必ず摂取する必要はないよと言われてるんですけども、
ただこのエクオールを作りやすい体質の方はPMSが軽い傾向にあるというデータもあります。
やっぱり女性ホルモンのエストロゲンの働きを代用して自立神経を整えやすくしてくれるという、
それ体調不良を軽くするとも言われております。
もしもPMSが辛い方、大豆イソフラボンの多い食品を食べてみるのもいいですし、
エクオール含有食品一度試してみるのもいいかもしれません。
今回はこんな感じです。
今回国際女性例ということに絡めて生理について話をさせていただきました。
僕自身生理がないですし、男性側からもやっぱり女性の生理つらいものなんだというのが共感できているような内容だったらいいんですけども、
どうなんだろうという正直不安に感じる部分があります。
なので本当によろしければ、今回の話についてご意見やご感想本当に心からお待ちしております。
それでは今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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