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2023-02-20 11:23

第31回「漢方は薬より安全?」/「腹痛や腰痛にも効果あり!?筋肉の違和感には芍薬甘草湯!!」

いただいていた質問を長期間放置いたしまして、申し訳ございませんでした。


今回の内容

・漢方は一般的な薬(西洋薬)より安全なのは何故?

・効果がある、だからこそ副作用がある西洋薬!

・西洋薬と漢方、使い分けるとしたらどう分ける?

・足の事だけでない!?全身の筋肉の違和感に芍薬甘草湯!!


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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、検疫薬剤して薬局を経営している私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ置きの方からの質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問など紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす。
内容に入る前に、この場で謝罪をさせていただきたいんですが、ツイッターの方で気づいた方はいらっしゃるかもしれませんが、僕、ツイッターの方で質問箱というのを活用しております。
ただ、質問箱の使い方はよくわかっておらず、質問を一見長期放置しておりました。
去年の12月26日に頂いていた質問を、今年の2月7日まで完全放置していました。
このポッドキャストですが、質問とかご意見ありきで成り立っているのも変わらず、その貴重な質問を長期放置するというやらかし、誠に申し訳ございませんでした。
匿名で頂いていたのか、どなたかの質問なのかわからなかったのですが、この場で改めて謝罪させていただきます。申し訳ございませんでした。
ということで、今回の質問はその時に頂いたご質問です。それでは今回の質問はこちら。
漢方は薬より安全?
タイトルコール用に質問を短くしましたが、正確な質問というのは、漢方はOKだけど、薬はなるべく飲みたくないという方が知人にいるのですが、漢方って薬より安全なのでしょうか?というものでした。
よく医療用のテレビ番組や医療用の書籍などで、漢方の方が安全だというのはよく言われております。副作用が少ないようということをよく言われているかと。
ただ、漢方の方が副作用が少ないようと言いながらも、その後にも漢方には副作用があるので気をつけてくださいね、という注意書きまでついてだいたいワンセットです。
漢方でも肝臓を悪くしてとか、飲みすぎは良くないとか、そういったことを言われたりしております。
が、基本的には一般的な薬、よく言う西洋薬という言い方をしたりしますが、そういう薬よりも漢方の方が圧倒的に安全だよと考える医療従事者は大変多いです。
では、なんで漢方の方が安全と考える方が多いのかというのを今回話していきます。
早速、内容に入っていきますけれども、本当に使い方にもよりますが、漢方の方が副作用が少ないことが多いです。
その理由としては、一般的な薬、それこそ血圧とか糖尿、痛み止めなどの一般的な薬、いいか西洋薬という表現させていただきますが、
西洋薬の方が漢方に比べて効果がはっきりしているために副作用が多いです。
例としてなんですけれども、よくある痛み止めは痛みや炎症を伝える部分、これコックスという部分に関わるんですけれども、ここを抑えることで痛みを楽にします。
このコックスを抑えるので痛みとか炎症を楽にするんですけれども、このコックスというところは痛みに関与する以外にも胃の粘膜の働きを助けたりとか、
腎臓への血流を管理するという仕事もあるんですけれども、痛み止めがこのコックスを抑えてしまうことで、胃とか腎臓への働きも悪くしてしまいますよ。
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なので、腎臓に副作用が出やすくなります。また他の例としてなんですけれども、例えば睡眠薬を飲んだ場合、
睡眠薬が脳でギャバと呼ばれる神経物質の作用を強めたとします。
このギャバはとてもリラックス作用がありまして、眠気も促してくれるよという効果があって、睡眠が取れます。
リラックス効果で神経が高ぶりすぎているのを抑えるというトークがあります。それとギャバ自体が眠気を誘うというイメージです。
ですが、これ薬の量の加減によって、例えば自分が必要とするよりも多くギャバが出すぎてしまったりすると、極度の眠気が出すぎちゃう。
まだ布団にも入っていないのに睡眠状態が出て、無有病のようになってしまう。
他にも、本当は6時間とか7時間くらい薬が効いて眠れればいいのにという時に、想定よりも薬が長く効いてしまう。
なので朝起きてからも眠気が残ったりするよとか、あとは神経の高ぶりを抑えた、それでリラックスできていいよと思うところなんですけれども、
神経つながっていますので、他の部分の働きも悪くしてしまう。抑えなくていい部分を抑えてしまうなど。
例えば、記憶をつかたどる部分を眠らせて認知気味になりやすくなる、そういった可能性があるようなことですね。
このような形で、西洋薬というのは効果がはっきりしている、効く場所が分かっている、だからこそ効かせたくないところも効かせてしまうとか、
想定よりも強く効果が出てしまう、といったことで副作用が起きやすくなります。
では一方で漢方の場合はどうかという話をしますと、漢方というのはどちらかというと治療よりも体質改善に近いです。
血の流れを良くします、体が温めますよ、そして体の中で弱っている臓器の働きを助けるという感じですね。
漢方というのは様々な生薬と呼ばれるものを組み合わせたものなんですけども、この生薬、
ちょっとイメージ的な話もあるんですけども、とても効果のある健康食品と思っていただければいいです。
実際のところこの生薬は薬として分類されたりするものもあれば、健康食品として分類されたりするものもあるなど曖昧な部分だったりします。
体に良い健康食品を組み合わせて調合しているのが漢方といったものですね。
そういった点もありまして、漢方なんですけども、はっきり言ってしまえば、生薬に比べて効果の面で微妙なところが多いです。
生薬は先ほどもありましたけども、どこどこに作用するからこういった効果があるよというのがはっきりしているのに対して、
漢方というのは、今どこら辺の臓器肌が弱っているよ、その臓器の働きを助けてあげることで体調を整えやすいよという感じで、ちょっとふわっとした感じになります。
効果がはっきりしている生薬は、黄身もはっきりしていますが副作用も出やすい。
漢方はふわっとした感じになるために副作用もぼやっとする、こういうことですね。
一般的にはそういったこともありまして、漢方の方が副作用は少ないです。
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とは言っても、漢方でも風邪の初期ならカッコン糖が効きやすいよとか、足がつったら灼薬肝臓糖、咳が出るなら小生流糖など、効果が分かりやすく活躍しやすい場面というのも大変多いです。
これらも、例えば血の流れを良くして、体温とかも調節して汗を出しやすくして、とか、筋肉、首のあたりのコリを取ることでカッコン糖は風邪の初期に効きやすいとか、
筋肉のつり、筋肉の緊張状態を解いてくれるのが灼薬肝臓糖、血の流れを良くして喉などのところの筋肉、そういったところの働きを調節してくれるのが小生流糖など、
こういうのもあくまでそういった臓器のところに効くよというのが分かっているので、活躍しやすい場面が分かっているというところです。
なので、漢方でも正直なところ、これにはこれというのは分かりやすいところもあります。
ただ、一般的な西洋薬の方がはっきり言えば、これはこれに効くよ、ここに効くから、ここに効くよというのがはっきりとメカニズムが分かっています。
一般的な使い方としてなんですけれども、すぐに効きやすくて、何が悪いかはっきりしているときというのは、西洋薬の方が使いやすいですし、症状もすぐに楽になりやすいです。
そこを抑えれば効くというのが分かっているので、でも副作用の面もあるので、体を予防する用という点では西洋薬は使いにくいです。
一方、漢方の場合は、漢方はまだはっきりとした症状は出ていないよう、けどなんとなく不調を感じる、といったこういったキティ。
これから本格的に悪くなる予兆などの段階では、予防的に使いやすいのが漢方です。
とはいえ、漢方でも臓器の肝臓と相性が良くないものなどもありますし、漢方の種類によっては、組み合わせの中で同じ症約が被ってしまっている。
なので、ある症約を取りすぎてしまうことで、副作用が出てしまうとか、効果が強く出すぎちゃうよ、臓器への負担がかかるよということもあります。
なので、なんでもかんでも漢方は取っていいというわけではないので、その点は注意していただければいいんですけれども、一般的には漢方の方が副作用が少ないと言われております。
以上が質問いただきました内容でした。 そしてここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント。 苦痛や腰痛にも効果あり、筋肉の違和感には灼薬肝臓等。
灼薬肝臓等という漢方、足がつる時なのにすごい有効でして、すごい有名な漢方です。
足がつるというのは、歩きすぎによる疲労だったりとか、水分の不足、ミネラル不足など様々な理由があると言われるんですけれども、
50歳以上の方ですと、過去に足がつるのを経験したことがないという方は、一切いないと言われています。
皆さん50歳以上になると1回には過去に足がつったことあると言われております。 この足がつるというのは、足の筋肉の痙攣によって起こる現象です。
この灼薬肝臓等というのは、筋肉の痙攣を抑えるのに効果が高く、足がよくつる方などは、本当に重宝する漢方です。
が、この漢方ですが、足以外の筋肉の痙攣にも効果があると言われております。 例えば、顔面の一部がピクピクするような顔面神経痛の方、
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こういった方にも医師の診断の下で処方されたりします。 また、ぎっくり腰なので、腰の筋肉がつるようという方、こういった方にも使われることがあります。
筋肉というのは、神経が命令をして、例えば動かす時とかに収縮します。 ただ、運動のしすぎをすると筋肉が疲労してくると、命令の伝達に関連してくる
筋肉内のカルシウムとかマグネシウムなどのバランスが乱れます。 使いすぎてしまって減ってくるような感じです。
そうしますと、自分の意思とは関係なく、突然筋肉が収縮したりとかします。 そうすると足がつったりとか、よく小村帰りですね。
指や腕、背中や腹筋、こういったところが筋肉がおかしくなって、 つったりする痛みを伴ったりします。
腰痛とかにも効きますよ。尺や肝臓と筋肉をほぐすので効きますよとなるんですけども、 これ胃の痛みにも効果があったりします。
胃も筋肉でできているので、つったような痛みが起こること、これがあります。 例えば、何か食事をして水を落ちるあたりに激痛が生じる方、
そういった方いませんか。胃というのはストレスに大変敏感でして、 精神的なストレスなのがあると胃の筋肉の動きが異常を起こしたりします。
胃の筋肉が痙攣が起きて、激痛が生じたりとか、 吐き気や食不足、そういったのが症状が起きることもあるんですけども、
この筋肉をほぐすことで、こういった胃の痛みにも 尺や肝臓と効果があったりすると言われます。
なので、尺や肝臓と筋肉の緊張をほぐすという点で、 体中の筋肉の違和感がある方などにオススメの漢方でございます。
今回はこんな感じです。質問の返答が遅くなりまして、 重ね重ね大変申し訳ございませんでした。
分かりにくい箇所などあれば、ご指摘いただけると幸いです。 今後はこまめに質問箱を確認するようにいたしますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また質問箱以外にも、例えばツイッターやGメールなどで 直接メッセージいただければ幸いでございます。
今回も最後までお聞きいただきまして、誠にありがとうございました。 次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり、一つの例です。 医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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