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2023-02-09 14:03

第28回「甘い物やめたいんだけど?(鉄分編)」/「糖尿病予防にビタミンDとカルシウム!?」

今回の内容

・女性の方が甘い物好きなのは鉄分が理由?

・ミトコンドリアでエネルギーを作れ!!でも何が必要?

・解糖系っての糖を分解するから良いものなの?

・ビタミンDとカルシウムが糖尿病を救う!?


今回と関連したエピソード

第9回「甘いものやめたいんだけど?」 /「ご飯をおいしく食べるには、亜鉛補給が大事かも!?」

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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオを聴きの方からの質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
2月に入りました。コロナは少し落ち着きを見せ始めていますが、寒さも続きますし、
花粉も飛ぶ頃なので、現場はバタバタしております。
ついこの前までは、クリスマスだ、年末年始だと言っていたのが嘘のように、あっという間に時間がかかっていくのを感じます。
こういう時は、何をするにしてもついつい焦ってしまいまして、思うように言わずストレスを感じやすいことも多いですし、
何をするにしても深呼吸なので、落ち着くように心がけようと思っております。
さて、今回のテーマですが、ラジオを聴いていただいている患者様からいただきました質問で話をしようかと思います。
それでは早速ですが、今回の質問はこちら。
甘いものをやめたいんだけど。
以前、甘いものをやめるにはどうすればいいかということを話をしまして、
その時には、チョコを食べたくなるのはマグネシウムが足りないよとか、タンパク質が足りないとついつい何でも食べ過ぎになってしまうよ、といった内容を話しさせていただきました。
そのラジオ内で、このテーマ、甘いものをやめたいんだけどというテーマについては、また違ったアプローチで話をするよ、といった旨を僕は話しておりました。
が、忘れておりました。申し訳ございませんでした。
ラジオを聴いてくださっている患者様から、
あの時の続きっていつ話すの?という指摘をいただきまして、
今回、慌ててですが話をさせていただきます。
本当に間が空きまして、重ね重ね申し訳ございませんでした。
また本当にいずれ、これは近々とはわからないですけど、本当にいずれにまたこのテーマで話をするかもしれませんが、
今回は鉄文をキーワードに話をさせていただきます。
早速話に入りますと、まずは一般的な話になるんですけども、
甘いものとかスイーツ、これ男性よりも女性の方が好きな方、多いと思われませんか?
あるアンケート調査、甘いものが好きだったり、好きか嫌いかのどちらかで言えば好きだよ、という調査では、
女性が91.4%、男性は84.8%、女性の方が多いんですけども、
どちらの性別も甘いもの好きだなというのがわかるアンケートでした。
ただ、特に甘いものが大好きかどうかとなると、男性は33.7%に対しまして、女性は67.2%。
やはり女性の方が甘いものが好きなんじゃないかなという調査がありました。
この理由として鉄文が関係しているんじゃないのかなと言われております。
というのも、男性にも生理があるんですけども、女性の生理の場合は、はっきりと出血とかがありますし、
この出血により鉄分を失いやすいです。
実際貧血が多いのも、こういった生理が関係してくるのが理由として多く書かれていて、
鉄分が少なくなることで起こる貧血は、男性が1だとすると、女性は5から6と、5から6倍にも当たるそうです。
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ここで話を戻しますが、なぜ鉄分が少なくなると甘いものが欲しくなるのかという話をしていきます。
甘いものだけではないんですけども、おせんべいなどの炭水化物が多いものを全般に入れてしまうんですけども、
甘いものとかお菓子とか言われるものには糖質が多いものが多いです。
が、この糖質には依存性がありますよと。
以前、糖質は脳をリラックスさせる、幸せを感じるという表現をしました。
血糖値が上がりまして、脳に糖が回るとこの状態になりますし、リラックスした状態になりますし、
血糖値が下がり始めて、脳に糖分が減り始めると、脳は糖が本当は足りているんだとしても、
糖を取り上げられた、糖が足りなくなると錯覚を起こしまして、イライラするようになります。
そして、このイライラを沈めるために、また糖質の高いものを食べてリラックスしたいという、あまりよろしくない循環が起きていきます。
ちなみにですが、脳に糖が渡った際に感じる時に、ドーパミンと言われる快楽を感じるホルモンが出るんですけども、
この糖質摂取によって出されるドーパミンの反応は、ヘロインとかコカインのような麻薬を摂取した時の反応とよく似ていると言われておりまして、
砂糖をマイルドドラッグと表現することもあります。
なので、甘いものなど食べ始めると、ついつい食べ過ぎてしまうよということにも繋がったりします。
ですが、この甘いものに対する依存性を抑える鍵として、鉄分があるのではないかと最近言われるようになりました。
ここから鉄分の話をする上で大事なポイントとなるんですが、ミトコンドリアという言葉、聞いたことがありますでしょうか。
たまに医療番組で取り扱えたりとか、理科の教科書とか載っていたりするんですけども、
このミトコンドリア、一つの細胞の中に数百あると言われまして、人間の体重の約1割がこのミトコンドリアじゃないかと言われております。
これ、体内での発電所の役割をします。
人間は生きていくためにもエネルギーが必要になるんですけども、食事からエネルギーを作ります。
食事なので糖質とか脂質とか体内に入れたときに、ミトコンドリアが発電所となってエネルギーを生み出してくれます。
もう少し言いますと、脂質や糖質、アミノ酸などを原料としまして、ビタミンやミネラル、これも材料に使いまして、
体を動かすエネルギーをこのミトコンドリアで作っています。
これが人間本来のエネルギーの効率的な生み出し方です。
なので、よく脂質や糖質、アミノ酸、ビタミンやミネラル、これ大事だよ、重要な栄養素だよと言われるんですけども、
これ、エネルギーを作り出すのに必要だからです。
偏らずにバランスよく取るのが大事とも言われております。
ただ、体の中にはこのミトコンドリアを使わなくてもエネルギーを作る方法があります。
それは、解凍系と呼ばれるものです。
これ解凍系、漢字でなんですけども、解は下毒とか問題を解凍するとか言った時に使われる解の詞と、
凍は糖分とか糖質の凍、で、系は系凍の系。
字だけで見ると、あれ?糖分を分解してくれるのかな?
すごい良いように思えます。
また、これ脂質やタンパク質は使わずに、主に糖分だけでエネルギーを作れるんです。
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なので、あれ?糖分だけでエネルギー作るんだから、糖分どんどん減らせるじゃん。
いい方法じゃないかと思うかもしれませんが、
この方法で生み出すエネルギーって効率がすごい良くないです。
ちょっとイメージの話にもなるんですけども、例えば解凍系でエネルギーを作った時は、
糖分の1つから2個分のエネルギーを生み出せます。
一方、ミトコンドリア、同じように1個分の糖分からエネルギーを作るとすると、
エネルギーが36個分作れます。
18倍もの効率の差があります。
エネルギーを生み出せるのにこれだけの違いがあると。
これだけエネルギーの量が違うと、ミトコンドリアの方は体の隅々までエネルギーを送れるので、
体力が広くなるのが保ちやすくなりますし、
一方で解凍系の方はエネルギーを作ってもすぐエネルギーがなくなってしまうので、疲れやすくなります。
また、これも関係するんですけども、ミトコンドリアでエネルギーを作った場合は、
エネルギーが回るので体温が上がりやすくなるのに比べて、
解凍系の場合は体温が上がりにくく、下がりやすくなります。
甘いものを摂る機会が多い方は、
ちょっと体が冷えやすいよと言われたりするのはこれが理由だったりします。
解凍系、糖を消費するといっても体温が上がりにくいので、
運動の効率も悪いですし、脂肪燃焼などはしにくかったりします。
また、エネルギーもあまり作られないので、結局活動する、運動とか何でもいいんですけども、
活動するこのような気力も湧きにくくなります。
結果的にあまり動かなくなります。
また質の良い脂質、脂質は実は質の良いものであれば摂取するとすると、
それは体のためにすごい良いと言われるんですけども、
糖質の高い食べ物って大体質が悪い脂質が一緒に入っています。
この質の悪い脂質が溜まっていくと脂肪とかになりやすくなりまして、
体にどんどん悪いものが溜まっていきます。
ここで糖質移動の話に戻させていただきますと、
このエネルギー効率の悪い解凍系、この方法でエネルギーを作っていくと、
すぐエネルギーが足りなくなるので、糖をどんどん必要とします。
そうしますと、自然と体が糖質の高いものを求めていくようになりまして、
どんどんどんどん糖質の高いものを食べろというふうになっていきます。
これが糖質移動につながりやすいと言われております。
ミトコンドリアを使ってエネルギーを作っていれば、体温も上がりやすくなりますし、
エネルギーも足りるので、運動効率も上がりますし、活動しやすくなります。
また、糖質ばかりを消費するわけではないので、そんな糖質を取らなくてもいいよという感じで、
糖質移動が起こりにくいと言われております。
こういったことから、エネルギーをミトコンドリアによって作っていくのがいいというふうに話をされるようになってきております。
なので、実際のところ、医療系のテレビ番組とか、あと医療系の書籍などでも、
ミトコンドリアについて扱っているものがかなり増えてきております。
そして、今回の本題に戻るんですけども、このミトコンドリアをしっかり活躍させるには、
鉄分が必要だという研究が数多く見られるようになりました。
鉄分が足りないとミトコンドリアがうまく働いてくれないので、ミトコンドリアでエネルギーを作れないと思います。
ミトコンドリアでエネルギーを作れないと、糖分くらいでエネルギーを作れる解凍系の方でエネルギーを作っていくということになりやすいと言われます。
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なので、鉄分があればミトコンドリアで作れるんですけども、
鉄分が足りないと強制的に解凍系の方でエネルギーを作ってしまうようになります。
バランスのいい食事も大事ですが、しっかりとミトコンドリアでエネルギーを作るためにも鉄分の多い食事、
よく言う動物性食品、例えば特にレバーとか赤身肉などの濃い色のお肉でやったりとか、野菜などでは小松菜やほうれん草、
他には枝豆や納豆などの豆類も鉄分が多いと言われます。
こういったものを食べたりとか、ただ食事で難しいよという場合は鉄分のサプリを取るなどもいいと思われます。
自分はおやつなど食べ始めたら止まらないなぁという方、ビタミンやミネラルなどの栄養バランスも大事ですけども、鉄分を取ってみるのをお勧めします。
それではここからは本日のワンポイントに入らせていただきます。
本日のワンポイント、糖尿病予防にビタミンDとカルシウム。
最近サプリメントオリマなので代々的に扱われてきましたビタミンDですね。
このビタミンもともとはカルシウムの吸収を良くしてくれるということで、骨が弱りやすい方に重要と言われるビタミンでした。
実際骨が弱くなる骨粗小症の方なのに処方薬として出される薬だったりしました。
が、このビタミンDが免疫にもいい働きをしてくれると言われ始めたり、最近では糖尿病とかにも有効じゃないのかと言われるようになりました。
正確に言うとカルシウムとビタミンDをよく摂取していると糖尿病に良いという話です。
これのメカニズムとしては正確にはどう作用しているのかまだ不明なところもあるようですが、
アメリカの研究データですがカルシウムを摂取していると21%、ビタミンDを摂取していると18%糖尿病のリスクを下げる可能性があるというデータもあります。
現在の言われるところでは、どうやらビタミンDは水蔵にあるインスリンを出す部分に働きかけます。
インスリンというのは水蔵から出ます。
このインスリンの分泌する働きに関与しているのがビタミンDだと言われております。
またカルシウムは細胞の中でインスリンを出すように伝える信号に関与していると。
ビタミンDとカルシウム、インスリンを出す部分に働きかけて、質の良いインスリンを出させるように働くのではないかと言われております。
食事をしまして高くなった血糖値を下げるために働くインスリンですけれども、
このインスリンは血糖、糖分を脂肪に変換として、脂肪として体に蓄えていきます。
脂肪に糖を隠すという表現をされる意思もあります。
なので、血糖が上がって下げるという働きをするために脂肪は増えやすくなるんですけれども、
この脂肪がまたインスリンの働きを邪魔するということもありまして、
脂肪がインスリンの働きを邪魔するので、脂肪が増えてくるほど血糖値を下げるのに多くのインスリンが必要になる。
そして、インスリンの量が増えるとより脂肪が増えやすくなるという負のスパイラルが起きやすくなります。
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また、糖尿病の方で膵臓を悪くしやすいのも、このインスリンを大量に作ろうとすることで、
膵臓が疲れ果てるために膵臓が悪くなりやすいと言われます。
ここでビタミンDとかカルシウムがインスリンの効率を良くするとどうなるかと言いますと、
インスリンの量をまずは減らすことができます。
すると脂肪が作られるのを減らしやすくなりますよね。
インスリンの量が減るので脂肪も作られにくくなりますよね。
インスリンを大量に作る必要性もなくなるので、膵臓が疲れ果てるのも防いでくりやすくなります。
結果的に脂肪が増えれば増えるほど血糖値を下げにくくなるので糖尿病に良くないですし、膵臓も疲れ果てるんですけども、
ビタミンDやカルシウムでインスリンの効率を良くすることで、そこを予防してくれるという働きがあると言われております。
カルシウムは魚や牛乳やチーズなどの乳製品、他には豆腐など大豆製品が多いと言われております。
またビタミンDは食品ではキノコ類に多いと言われてますけども、
日光を浴びることで皮膚から作られるという特徴もあります。
なので生活の中で少し日の光を浴びるようにするのもいいかもしれません。
自分は糖尿病じゃないよという方でも、いずれ糖尿病になりたくないなという方は、
こういったカルシウムとかビタミンD、気をつけていただけるといいかなと思われます。
今回はこんな感じです。
甘いものというか糖質を控えるということで、以前話した時から感覚が湧きまして、
今回手間空いてしまいまして申し訳ございませんでした。
ただ今回のように以前話したことの続きのように話すこともありますし、
以前話した内容でももう少し詳細に聞きたいよという方がいらっしゃいましたら、
いつでも質問などご意見などお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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