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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなので、ラジオ置きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマですけども、患者様からいただきましたテーマで話をいたします。
その患者様、骨が弱くなる骨素症状の方なんですけども、整形外科ではなくて内科の医師からも骨は強くしないといけないよと注意されているとのことです。
その患者様としては、整形外科の医師から注意されるのは正直わかると、骨折とかしやすいのはさすがにダメだなぁというのはわかると、
でも、内科の医師からも骨の誤答とか、あとカルシウム取るようにとかそういうの強く言われるのがなんでだというのがそれがよくわからないと。
そこで薬局の方で、なんで医師ってカルシウムのこととかこんなにも気にするの?といった質問をいただきました。
そこから今回話をさせていただきます。ということで、今回のタイトルはこちら。
カルシウムが大事なのはなぜ?
骨が弱くなるのは怖いよーというのはよく言われます。
骨というのは体を支えているものでし、骨が弱くなれば骨が曲がって前かがみのような体勢になって、そういったふうに姿勢も悪くなります。
また骨が弱くなることでちょっとしたことで骨折をします。
そういうふうに骨折しやすくなってくると運動も難しくなってきますし、運動が減ってくると筋肉が衰えていくよー、それがどんどん寝たけりに繋がっていくと。
寝たけりまでいかないにしても運動が難しくなってくると、例えば糖尿病とかコレステロールが高い方とか、そういった方への生活習慣で運動指導が使えないと、
そうなってくると食事の制限とか、あとは薬をきちんと飲んでねーとか、そういったことしかできなくなってくるので治療の選択肢が狭まってしまいます。
そういうこともありまして骨が弱くなるのは内科の医師としても悪影響になったりするので、内科の医師の方でもカルシウムとか骨のこと気にする方はとても多いです。
ただこれ以外にも内科の医師がカルシウムとか骨を大事にしてほしいと考えているこういった理由はあったりします。
それはカルシウムが神経とか筋肉の働きにも重要だということです。
まずは神経の話をいたしますと、人間は脳からの指令を各部位に伝える。
例えば腕を動かそうと脳が考えて腕を動かすとか、同じように足を動かそうと思って足へ指令を伝えるとか、
そういうふうに脳から各部位に指令を伝えるとか、または各部位の方から得た情報を脳へ伝える。
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例えば手で熱いものを触ってしまったよということで、今これは熱いんだという情報を脳に伝えると。
脳としては手を熱いものから回避させようとします。
こういったふうに情報とか指令というものは神経を伝わって脳とか各部位で情報をやり取りしております。
この時にカルシウムは神経の情報伝達をスムーズにしやすくすると言われております。
カルシウムが不足してきますと神経伝達がうまくいかないようとなっておりまして、
思うように考えがまとまらない、情報が伝えられないとか、体も動かしにくくなって動けない、動きにくいといったことが起きます。
よくカルシウムが不足するとイライラしやすいなんて言われますけども、
それもこういった神経伝達がうまくいかなくなることが原因だったりします。
他にもカルシウムには神経の興奮を沈めてくれるという作用もあったりします。
なのでカルシウムが足りなくなるとこの神経の興奮が抑えられない、沈められなくなるのでイライラしやすくなるとも言われます。
この神経の興奮が沈めにくくなるという点なんですけども、興奮が沈まらない、よく言う神経が落ち着かなくなると睡眠にも悪影響です。
睡眠ととる時に神経が高ぶっていると睡眠の邪魔になります。
なので睡眠のためにもカルシウムは影響していると言われておりまして、
そしてカルシウム不足で起こる不眠は体全体の不調にもつながりやすいので、カルシウムを気にする意思は多かったりします。
こういったように神経においてカルシウムは重要な働きをしてくれます。
次に筋肉の話をします。
人間は筋肉を動かす時にカルシウムイオンというものを細胞内に取り込んだり、または細胞から外に出すようにしたり、こういったのをして筋肉を収縮したり疾患させたりというふうに筋肉を動かすような働きをします。
なので筋肉を動かす時にはカルシウムが重要です。
このカルシウムが不足してきますと筋肉を動かすことがうまくいかないとか、筋肉がうまく動かないということで筋肉が痙攣する、そういったことも起きやすくなったりします。
運動した後なので一時的にカルシウム、筋肉をよく使うので大量に消費したりします。
そうすることでカルシウム不足が起きて足がつりやすくなったりもします。
よくプロテインは牛乳で摂ることを勧められますけども、これはタンパク質と一緒にカルシウムを摂ることでこういった筋肉の痙攣対策にもなると言われております。
カルシウムが不足しないためにもプロテインは牛乳と一緒がいいと言われたりもしています。
また筋肉といっても背中とか腕とか足とかそういった筋肉だけではないです。
筋肉というのは血管とか内臓にも関係してきます。
内臓というのも一種の筋肉です。
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カルシウムが不足してきますと内臓の働きにも悪影響があるとも言われたりします。
特に近年では水蔵においてのカルシウムの重要性がよく言われるようになってきております。
水蔵からはインスリンという血糖値を下げるホルモンが出るんですけども、このホルモンを出すときにカルシウムが不足していると水蔵の働きが悪くなると、
そうなってくるとインスリンの質が悪くなると言われるようになっています。
インスリンの質が悪いと血糖値を下げようと思っても質が悪いので量でカバーしなければいけない。
なので多くのインスリンを出そうとします。
このときにインスリンの量が多くなればなるほど血糖値を下げるときに人間は脂肪を作りやすくなってしまいます。
そういったデメリットが生じやすくなります。
脂肪でカルシウムが十分にある状態ですとインスリンの質が高まると。
インスリンの質が高まることで同じように血糖を下げるにしてもインスリンの量自体を減らせる。
インスリンの量を減らせることで同じように血糖を下げるにしても脂肪を作るというのを減らすことができると。
なのでカルシウムをとってしっかりと質の良いインスリンを出せば脂肪がつきにくくなると言われております。
またこれ以外にも脂肪以外にも根本的にインスリンの量自体を減らせるので水蔵が疲れにくくなるとも言われております。
こういうようにカルシウムは体を支えるというだけではなくて神経であったり筋肉内臓とかの働きにも関係してきます。
そしてこのカルシウムを体内で貯蔵しているのは骨です。
人間の体の中で99%のカルシウムは骨の中にあると言われております。
残りの1%が例えば血管に乗ってとかで体の中に配られていると。
骨が普段はカルシウムを蓄えておきまして、必要に応じて骨から血液にカルシウムを乗せてカルシウムが全身に配られていくと。
そういう意味で骨というのはカルシウムの金庫のような役割をしております。
骨が弱くなってくるということはこのカルシウムが蓄えられないということです。
カルシウムが少ないということですともちろん体を支えにくくなるとか骨が弱くなるこれも大変なんですけども筋肉や内臓神経にも十分にカルシウムを送れないと。
結果的には神経や筋肉内臓の不調を招くリスクが増えたりもします。
結果的にはこういうふうに普段から食事をとっていればいいんですけどもあまり食事をとっていないときは骨からカルシウムを出すよというふうに貯蓄されているカルシウムを外に出すのでだんだんと骨が弱くなっていったりもします。
なので普段の食事からカルシウムをとって骨からカルシウムを出さないで済むようにしようとよく言われております。
また不足のカルシウムを補給するために骨から血管内にカルシウムが溶け出すという状態なんですけどもこの時に一時的に血管内に大量にカルシウムが流れ込んできます。
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先ほども話しましたけど99%は骨で残りの1%が他の全身に回っているという状態なので骨からある程度カルシウムが溶け出すということはもう血管からしたら大量のカルシウムが流れ込んでくるという状態です。
こうなってきますと大量のカルシウムを取り込むことで血管とかが一気に収縮をしたりします。
血管が収縮してきますとぎゅーっと細くなっている状態なので血液の通り道としては悪くなっています。
通り道が悪くなっているということでこの大事な血液を全身に送らなければいけないということで心臓は血液を送るポンプ機能を強めます。
通りが悪い分勢いで全身に流せということでポンプ機能を強めます。
そうやって一気に血液を流そうとするんですけどもこの一気に流そうとする圧力で血圧が高くなったりもします。
また一気に血液を流そうとすることでこの心臓も疲弊をします。
心臓にも大量にカルシウムが入っていることで心臓という筋肉も収縮してしまう恐れもあったりしましてそれによって心臓が痙攣なようなものを起こしたりもします。
こういったことからも骨から血液にカルシウム溶け出すのあまり良くないと言われるのでそれを抑えるためにも普段から食事でカルシウムを摂っておいた方がいいよと言われております。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。
それではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
食欲がないそういう時はあえてのマグネシウムとカルシウムを
以前のエピソード第96回とかお聞きの方ですとあれ?と思うかもしれません。
その時に僕はマグネシウムとカルシウムを大量に摂取してますと体の中で反応してカルシウムが多くなりすぎる。
高カルシウム結晶という状態になって吐き気とかムカムカ起こす可能性が出るよというのを話しました。
ただ大量に摂るわけではないと、むしろ食事とかがあまり摂れてないよという方ではカルシウムとかマグネシウムをあえて摂った方がいいよということもあったりします。
体内でマグネシウムが反応しましてカルシウムの濃度を上げてくれます。
なので食事とか難しい方、食欲がない方とかですとこういう組み合わせをしてカルシウムを補おうねというのもよく言われたりもします。
それを利用して最近ではカルシウムとマグネシウムを組み合わせたサプリとかもあったりします。
食事で摂れない栄養補給のためということでサプリメントとして非常に重宝されております。
1日に必要なカルシウムというのは年齢にもよって変わるんですけども1日700mgくらいと言われております。
牛乳1杯でこれメーカーさんによるんですけどもカルシウムが140から210mgくらい、だいたいよく本とかでは200mgくらい摂れると言われています。
牛乳だけで摂ろうとすると3.5杯くらいと言われてますね。
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また魚とかですとイワシやアジ、サンマなどここら辺は1日で1日分のカルシウムをクリアできると言われたりします。
ただ乳製品を摂る習慣がないよとか特に乳製品摂るとお腹壊す方とか魚食べる習慣がないよという方、またもっと根本的に食欲がない方ではマグネシウムとかカルシウムのサプリこういったものを使うのもいいかもしれません。
またカルシウムを体内で効率よく吸収するためにはビタミンDが必要だよと言われております。
このビタミンDは日光浴により体内で作られやすいので日光浴びる習慣でビタミンDを作るのもとても大事だと言われております。
そういう意味でも骨のためにはカルシウム摂取だけではなくて日光浴も大事だよと言われております。
今回はこんな感じです。
今回はカルシウムは骨を強くする目的以外にも重要だよという話をさせていただきました。
実際のところ骨とかカルシウムといったら整形かなと思われるかもしれませんけども内科とか整形以外の医師も結構カルシウム気にしている方は多かったりします。
今回のような医師から言われたけどもよくわからないまま薬局に来て薬局で質問するという方はとても多いです。
医師の方が忙しいなぁというイメージが多いんだなぁと思います。
なので実際のところ医師とかから言われたりとかなんとなくよくわかってないなぁといったこともいつでもご質問やご相談お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。