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おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略して、くすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、
ラジオを機の方からの質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞ皆様よろしくお願いしまーす。
インフルエンザ、かなり流行してきております。
感染が広まっていることに対して、注意してくださいねというのを各都道府県が発表する注意報というものがあるんですけれども、
3シーズンぶりぐらいにも、注意ではなくて警報、かなり警戒してくださいねという状況が全国的に広まっております。
コロナの薬の場合とかは、薬局がご自宅まで持っていくというのは、かなり前からルール化されたり定番化しているんですけれども、
インフルエンザ、そういったルールがないもので、自分とか家族が感染していっても、薬を取りにいかなきゃいけないというパターンが大変多いです。
なので、インフルエンザにかかっている方でも外に出る必要があったりするので、感染が広がりやすい状況です。
皆様、十分ご注意を。
さて、今回の質問ですが、お金が絡むということもありまして、本当によくいただく質問です。
病院にかかったりする方への質問になってしまうんですけれども、普段病院にかからない、そういった方でも、もし受診したときも参考にしていただければなと思っております。
それでは今回の質問は、こちら。
薬局によって薬代って違うの?
以前、薬局に不景気とか円安って関係するのか?といった質問をいただいたときなんですけれども、薬局によって薬代って大きな違いはないよ。
なぜなら、国からいろいろとルールを定められていますので、自由に値段が決められないよといったことを話したんですけれども、
あの部分が正確な言葉ではなかったと思いまして、今回は薬局によって値段変わることってすごくよくあるよということを今回話そうかと思います。
まず、薬局や病院の報酬についての話をしようかと思います。
報酬と言うとちょっと固い言い方になりますけど、どうやって収入を得ているかというところですね。
薬局とか病院に行きまして、領収明細書とかをもらったことありますか?と。
それがもし手元にある方などは見てもらえるとわかるんですけども、医療費っていうのは点数制になっております。
例えば何かをしたら80点だとか、この薬代は例えば100点だというふうに明細書に点数が書かれております。
その点数のほとんどの場合ですけども、1点イコール10円です。
地域とかによって変わることあるんですけども。
例えば薬局の点数が合計800点でした。
となると10倍をして8000円。
ここから1割負担の方ですと、8000円の1割の800円。
3割負担の方ですと、2400円を窓口で支払いをするという形です。
この点数の付け方というのは全国統一的に見られています。
例えばですけども、2種類以上の粉薬が出たよ、それで混ぜたりしたら45点。
2種類以上の軟膏混ぜたら80点といったふうにですね。
その薬局でただよく出る組み合わせだから、あらかじめそういう粉薬の組み合わせとか軟膏とか、
混ぜてあるのを準備してあるよという場合ですと、5分の1にして粉薬の場合9点、
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軟膏の場合16点とか。
これは処方箋いただいてその場で作ったりするのは大変ですし、
薬の手配とかも必要な可能性があるので、通常のときは多めにもらえる。
準備しているときは楽しているからその分点数減らすよという感じです。
他には薬の値段というのは、例えばAという薬は1錠100円です。
Bという薬は1錠200円です。
Cという粉薬は1g5円です。
など全国どこでもこれは同じに決まっています。
ちなみに毎年薬の値段というのは改定されていまして、
4月1日、3月31日から4月1日の間で薬の値段というのは変わります。
例外があるんですけども、ほとんどの薬は毎年この改定によって安くなっていきます。
なので、3月と4月で同じ薬をもらったんだけども、
これは4月の方が安いなということはよくあったりします。
他にも、例えば一方化という薬を飲み方ごとにパックする。
そういう作業をしたらどれくらい点数が入ることになっているか。
それの他、例えば平日19時以降、土曜日の13時以降に来られた患者様には、
夜間休日加算という40点をつけてもいいよなど、
様々なルールがあるんですけども、
こういうのは国のルールによってガチガチに決められています。
2年に1回診療報酬改定というのがありまして、
こういった点数とかを決め直しとかがあるんですけども、
これは全国どこでも同じルールで決められています。
なので、こういうふうに全国どこでも同じルールだったら、
あれ、やっぱり薬の値段ってどこでも一緒なの?
というと、実はそうでもないです。
いくつか値段が変わる要因というのはあるんですけども、
大きく変わりやすいところで、今回、
超在期本領という点数の話をしてみようかと思います。
この超在期本領って何ぞやって、あえて堅苦しい表現しますと、
別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして、
地方厚生局長などに届けられた保険や局において超在した場合に、
処方箋の受付1回につき、公害基準に関わる区分に従い、
それぞれ所定点数を算定する。
ちょっとわかりにくい表現、あえてさらっと話させていただきましたけども、
これ言ってしまえば、受付1回につきお金がかかるということで、
受付料のようなものと思っていただければ、
処方箋を受付したときに、1回あたりにかかる点数なんですけども、
これが例えばの話なんですけども、
ある薬局ではこれが21点とかだったりするのに対して、
別の薬局で119点、そういうふうに大きく変わりやすい点数だったりします。
なんでこの点数、こんなに違うのかという話をしていきます。
なぜ値段が違って設定できるのか。
ここで厚生労働省の回答を、まず堅苦しい表現でまた話しますと、
超在期本領は医薬品の備蓄、排気、摩耗を含むなどの
体制整備に関する経費を評価したものであり、
その区分は薬局経営の効率性を踏まえて設定している。
どういうことと言いますと、薬局を運営していく上で、
国からいろいろ様々なことを評価されている。
効率性というのが、この薬局はどれだけ国のためとか、
地域のためとかに効率よく働けているか、
それを評価しているということです。
これは昔の言葉は悪いんですけども、薬局というのは、
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例えば処方箋をもらって、その通りに薬を渡しておけば、
儲かりやすいという状況でした。
が、今、医療費の高騰の問題などもありまして、
薬渡すだけの薬局って正直いらなくない?
渡すだけだったら機械でもいいよね、というふうに、
世の中の流れとしてなっております。
なので、薬を渡すだけの薬局は、
儲からないような仕組みにしていこうという流れになっております。
例えば、どういう薬局が評価されるかという例をいくつか挙げますと、
例えば、医療費削減につながるジェネリック薬品、
これを推奨している医薬局が医療費貢献している。
なので、ボーナス点をつけてあげるよ。
逆に、ジェネリックを全然使わない薬局っていうのは、
医療費の高騰に貢献していないよね。
だから、むしろ点数を下げるよ、という感じですね。
他にも在宅医療という、思うように、
例えば、体が動かない患者様のご自宅に伺いまして、
そういったことは薬局に来れないので、ご自宅に伺いまして、
薬のセットをするとか、カレンダーとか、
薬ケースにセットしたりとか、薬の説明をする、
そういう活動をしていると、地域のためになっているよね、
というふうにボーナス点をつけやすかったりしています。
あとは、ある薬局は、例えば様々な病院から処方箋に対応している。
そうすると、いろんな病院の処方箋に対応するために、
薬を数多く揃えなきゃいけないですよね。
例えば、がん科と内科では使う薬が全然違います。
でも、がん科にも内科にも対応できるようにしないといけない。
先ほどの文本で、医薬品の備蓄というのが
厚生労働省であった理由なんですけども、
いろんな病院に対応できるというのは、それは良い反面、
薬の在庫管理が大変になりますよね。
例えば、デッドストップとかも生まれやすくなりますよね。
例えば、さっきも排気という文言を話したと思います。
一方、別の薬局では、特定の病院からの処方箋ばかり受けていると、
そうなると、そこの病院で使う薬を揃えれば楽だよね、
それで大体済みますよね。
同じような薬ばかり使われるので、デッドストップも生まれにくいですよね。
薬の管理は楽ですよね。
だったら、楽している分、こういった薬局は儲けにくいようにしましょう。
こういった形で、一生懸命いろんなことをしている薬局には
ボーナス点がつきやすい。逆に、楽しているなという、
言い方は悪いんですけども、楽しているなという薬局は
そういう点数を下げられているという状況になっております。
このボーナス点は、先ほどの調剤受付料として反映されます。
その結果、1回あたりの受付でもらえる報酬が
1点10円として210円か、
119点、1190円とか
という風にかなり大きく変わってきます。
もちろん、21点と119点以外にも、これはもう薬局によって点数バラバラです。
当然だから、もう210円と1190円が
1万円あたり違うとなると、仮に
ある薬局で月に1000枚処方箋が来るとなると
21点のところは21万円、
でも、119点のところは119万円にもなります。
とんでもなく大きな差になります。
なので、厚生労働省としては、
この点数を多めに取りたいでしょう。
だったら、ジェネリックとか在留宅とか、
いろんな病院の処方箋を受けれるように準備とかしなさいよ。
そういう風に、薬局をいろいろな仕事をするように
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仕向けているとか、厚生労働省の方法です。
当然、この調剤基本料が違うと、患者様の支払いにも
大きく反映されます。
21点の薬局であれば、210円の3割で63円、
119点の薬局であれば、1190円の3割で357円。
1の位は、他の計算とか点数とかで
いろいろあって、5社5兆円とかされるんですけども、
だいたいこれで300円くらいの差にもなりますよ。
一応、調剤基本料以外にも値段が変わる例としては、
有名なところですと、
ジェネリック薬器の中では、メーカーによって値段が異なる場合、
同じ成分の薬でも、A社では1錠20円が、
B社だと1錠25円ということがあったりしますし、
あと、根本的に先発薬品とジェネリックだと値段が違うから、
どっちの薬もらっているから値段が変わるよということもあります。
他にも処方箋の中で、特定薬剤管理士と逆さまによる
副作用とかの注意が必要な薬に対して、
薬剤士がしっかりした場合、1回あたり10点とか、
薬の種類によって100点とか点数がついたりするものもあるんですけども、
これはやっぱりそういう薬を使っている人だけですね。
多くの人に関係するのは、
この調剤基本量が結果的に関係してくるかなと思います。
これは、例えば同じ薬を使っていても、
調剤基本量が違えば値段が変わってきますので。
なので、実際にこの調剤基本量が安く済む薬局を探しているという患者様も
よくいらっしゃいます。
薬局を変えて値段が変わったなと思ったとき、
この調剤基本量というのを気にしてもらえるといいかなと思います。
ここまでが今回の質問に対する私なりの回答でした。
では、ここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
お薬手帳は持っておいたほうが得?
お薬手帳、自分がどんな薬を飲んでいるかを記入してもらったり、
シールを貼ってもらったりするものなんですけども、
もしも落としたときに個人情報の漏洩になるなということで、
それで持ちたくないよという方もいらっしゃいますし、
あとは、昔は手帳を持ってこないほうが薬局への支払いが安く済んだ
ということもありまして、
結構手帳を持っていないということがいらっしゃいます。
ただ、現在では正直お薬手帳を持参したほうが安く済みます。
点数で話しますと、
手帳持参の場合は45点、
持参しない場合は59点というふうに、
薬剤副用歴管理指導料、
これもまたさっきの頂戴基本料と別の点数なんですけども、
これが14点違ったりします。
なので、個人情報とか気にしない方は手帳を持ったほうが得だったりします。
ただし、これ実は手帳を持って安くなるのは、
3ヶ月以内に同じ薬局で薬をもらっている場合というルールがあります。
なので、新規の患者様、
初めて来た患者様だったりとか、
その薬局で薬をもらうのが3ヶ月以上も空いているという方は、
その場合は59点で高い方の点数になります。
あとは、A薬局とB薬局、
2つの薬局を利用しているという方で、
例えば同じ薬を2ヶ月前はA薬局で薬をもらったよ、
B薬局で薬をもらうのは4ヶ月ぶりだなという場合、
A薬局には2ヶ月前に最近行っていても、
B薬局に来るのはもう4ヶ月空いているので、
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こういう場合も高い方の59点になります。
よく病院に行かれるようという方は、
かかりつけを決めて手帳を持参するのをお勧めしております。
今回はこんな感じです。
今回、実は薬局でのお金に関する話ということで、
結構シビアな問題ですので、話す内容でカットしたりとか、
表現を変えたりしている部分が多々あります。
調材基本料、じゃあ安いところってどうやって探すの?みたいなことです。
ここら辺はさすがにこういった形で配信するのはまずいなと思ったので、
カットさせていただきましたが、
もっとザックバランに聞いてみたいよとか、
ちょっとめんどくさいんですけども、この方法も。
ただそういう方法を知りたいよという方も気になる点とか、
今回他の点数、今回で言えば、
他にも自分のこの点数でどういう点数だとかでもいいんですけども、
気になる点とかありましたら、
Twitterやメールなどでご質問いただければ幸いです。
では今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。