1. くすけんラジオ ~薬と健康についてのラジオ~
  2. 第27回「腰痛を楽にするには?..
2023-02-06 13:40

第27回「腰痛を楽にするには?(神経編)」/「神経のビタミン剤!!ビタミンB12とは?」

今回の内容

・腰痛も坐骨神経痛?

・神経からくる腰痛。なんで痺れもある?

・椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症。神経絡みの腰痛ってどうなって痛くなる?

・蒸しタオル、お風呂、立ち上がる!腰痛対策の生活習慣は?

・神経のビタミン剤のビタミンB12ってどんなビタミン?


今回と関連するエピソード

第26回「腰痛を楽にするには?(筋肉編)」/「腰痛予防のストレッチってなぜ大事?」

https://spotifyanchor-web.app.link/e/yzx21DwKbxb


ご意見やご感想などお待ちしております!!   

[Twitter] https://twitter.com/kusukenradio   

[Instagram] https://www.instagram.com/kusukenradio     

[gmail] kusuken.radio@gmail.com

00:02
おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、現役薬剤師で薬局を経営している私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ復帰の方からの質問や、日々の業務で患者様からいただいた質問などを紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についてのお話をしていくというラジオです。どうぞ皆様よろしくお願いしまーす。
今回は前回に続きまして、腰痛をテーマにして話をさせていただきます。
アンカーさんのトークテーマ、寒い日でも○○に沿って、寒い日には腰痛注意ということで話をしております。
それでは早速ですが、本日の質問はこちら。
腰痛を楽にするには、神経編
前回は腰痛について、筋肉を痛める場合について特に話をさせていただきました。
寒い日が続くと筋肉が萎縮しやすく、それが原因で腰痛が起きやすいです。
ストレッチなので筋肉を伸ばすのはいいんですけども、無理の質疑は良くないようといった話をさせていただきました。
そして今回は筋肉もある関わるんですけども、神経に特に問題があるようというところで話をさせていただきます。
神経の場合、痛みもあるんですけども、筋肉に比べて特徴的なものとして、痺れが起こりやすくなります。
座骨神経痛というのを聞いたことがありますでしょうか?
お尻から足あたりにつながる座骨神経に沿って起こる痛みや痺れのことです。
よく座骨というお尻付近の尖ったところの骨、あそこが痛むことで起こる神経痛が座骨神経痛でしょう?と思われる方もいるんですけども、
座骨だけではなくて、腰あたりの神経から来る痛みや痺れでも、座骨付近の神経を通って痛みや痺れが伝わるので、座骨神経痛の中に入ります。
ちなみに、なんで神経痛が起こると痛みや痺れがあるのかということをたまに質問を受けるんですけども、神経というのは体の中で信号を伝えます。
例えば手を動かそうとするとき、脳から手に手を動かせという信号を発しまして、それが手に伝わって手が動くという形になりますね。
また、思わず熱いものを触ったとき、熱い、危ないといったことを素早く脳に伝えて、また体に反応させまして、回避行動を取るなどをします。
で、何かしらの原因で神経にダメージを受けた場合、こういった信号がうまく伝わらなくなったりします。
信号がうまく伝わっていないことで、異常なことが起きているよという信号が伝わったりします。
その異常信号が痛みとして感じたり、また信号がうまく伝わっていないということで、その信号が途切れ途切れになるというイメージですね。
なので、思うように体が動かせないといったことが出まして、また痺れとして現れたりもします。
では、こういった神経痛、特に今回のテーマである腰痛に関わることで、座骨神経痛などについて話をしていきます。
神経での腰痛といいますと、有名なもので、ツイカンバンヘルニアがあるかなと思われます。
03:00
背骨を形作る骨で、ツイコツというものがあるんですけども、このツイコツ、このツイコツはいくつかあるんですけども、
そのツイコツとツイコツの間には、ツイカンバンという組織があります。
これ、ツイカンバンは何かと話しますと、骨同士、今回言えばツイコツとツイコツが直接ガバッとくっついてしまいますと、
骨が擦れたりとか削れるような感じになるので、とても痛みを感じてしまいます。
なので、骨と骨の間にあるクッション、これがツイカンバンと思っていただければいいかなと思います。
クッションがあるおかげで痛みは和らいでいるんですけども、いくらクッションがあるといっても突然の衝撃なのが起きた場合、
このツイコツに負荷がかかると、負荷に耐え切れずツイカンバンが飛び出してしまいます。
この飛び出したツイカンバンが近くにある神経を刺激するので、痛みとか痺れが出ます。
ヘルニア、そもそもツイカンバンヘルニアのヘルニアという言葉ですけども、
これ意味としては、体の中の一部が本来あるべき場所から出てしまった状態という意味のことでして、
今回で言えばツイカンバンが本来の違う場所、飛び出てしまうことで違う場所に出てしまうよということです。
これがツイカンバンヘルニアということですね。
ちなみに腰痛とはまた違うんですけども、脱腸、抜ける腸と書いて脱腸、腸が飛び出すということですね。
これに関しても腸が、例えば素形と言われる足の付け根あたりの部分で、何かしらの衝撃で飛び出すこと、
これ素形ヘルニアって言うんですけども、
これも素形部分で腸が本来と違う場所に飛び出てしまってる、出ちゃってるよということで素形ヘルニアと言います。
なので、ヘルニアというとよく一般的に腰のイメージが強いんですけども、
体のどこでも使う表現だったりします。
話を様通に戻しますと、ツイカンバンヘルニア以外にどんな痛みや痺れがあるかと言いますと、
次は脊中間強作症というものがあります。
脊中間、脊は背骨の背と書いて、中、柱、肝は駆だということですね。
これ背骨にある駆だのようなものなんですけども、これ背骨に沿って神経を囲んでいるという部分です。
神経がむき出しのままですと、痛みとか痺れが出てとてもじゃないけど生活ができません。
神経のカバーのようなもので神経を守っているという部分がこの脊中間、ここで言えば脊中間ですね。
この脊中間の周りにも当然体の骨があるんですけども、
これ骨が変形してくる場合があります。
例えば怪我をしてしまった、それで骨の形が変わっちゃったよとか、
姿勢の悪さが出たりとか、あとは年齢とともに少しずつ骨の形が変わっていく、こういったことが起きます。
その変形した部分が脊中間を圧迫することで、脊中間の中の神経も圧迫されます。
そして結局はダメージを及んでしまうということがあります。
脊中間強作症、怪我が原因の方もいらっしゃるんですけども、年齢とともに起こるということもよくあります。
それで痛みが足にあるな、痺れがあるな、でも特に怪我してないんだけどなという場合ですと、
やっぱり年齢とともに骨が変形しているので脊中間を圧迫してしまっているということが大変多いです。
06:04
今挙げた追患版ヘルニアや脊中間強作症とはまたちょっと変わるんですけども、
出産後の女性なのですと骨盤付近の骨、仙骨や腸骨といった骨があるんですけども、
出産後なのですとこういった骨、あと骨をつなぐ関節部分、こういったものが形が変わったりします。
また出産後で負担がかかっているので炎症を起こしやすくなって、それでいずれ炎症が起きたりもします。
ここら辺、神経付近にあることもありまして、ここら辺で痛みとか炎症が起きると、それが神経を伝わって痛みや痺れが起きやすかったりします。
なので、出産後の女性で痛みや痺れを感じる方が多いのは、こういった骨盤付近の骨の炎症が原因と言われております。
今挙げたようなものが主に座骨神経痛と呼ばれるもので、腰などに関係して痛みや痺れが起こるものですね。
この座骨神経痛ですが、筋肉の痛みと同様なんですけども、冬場など寒い時に特に起きやすいと言われております。
寒くなると筋肉が熱を逃がさないようにするため、ギュッと収縮します。
その際に筋肉が神経付近の骨などを圧迫することがあります。
骨なので神経がガードされているとはいえ、外側から圧迫されることで神経に負担がかかるということがあります。
また冬場、今もこれもそうなんですけども、筋肉が萎縮している状態が多いので、こういった時に急な運動をすると、追患板変異がとても起きやすいです。
寒さでただでさえ筋肉が硬く萎縮している時に、例えば重いものを持ち上げる、そういうことをすると、より背中の筋肉が過剰に収縮します。
そうすると必要以上に負荷がかかりまして、追患板が、その追骨と追骨がある追患板というクッションが圧力に耐えきれず飛び出します。
飛び出した追患板は神経をダメージを与えるので、追患板減りや痛みや痺れが起きやすくなったりします。
結局のところ寒い時期に腰痛が多いのは、筋肉が縮こまっているからというのが結構多いの理由です。
なので、こういった対策としては、普段から体を温めておくと大変良いです。
厚めの蒸しタオルで腰を温める、そういったのがよく効くよと言われています。筋肉が柔らかくなったりするので。
また、朝起きてお風呂に入って体を温める、これも良いよと言われたりします。
前回の時でもありましたけども、ストレッチなので筋肉を伸ばしてあげる、そういった習慣を作るのも筋肉が縮こまりすぎないようにするので大変重要です。
ただし、筋肉でも大変重要なんですけども、ストレッチのやり方によっては骨の圧迫を増やしてしまうことがあります。
なのでストレッチ、逆効果になることもありますので、整体の先生などに相談するのをお勧めしております。
また、腰への負担というのは立っていたり寝ている時に比べて、座っている時の方が負担がかかると言われております。
普通に立っている時の腰への負担、これを100としますと、仰向けで寝ている時は25、横向きで寝ていると75、座っている時は140と言われます。
座っている時は、立っている時に比べて40%の負担がかかると言われております。
09:03
また、姿勢が悪いとより負担はかかっていきます。
座り仕事が多い方、ある程度時間が経ったらできれば30分くらいと言われるんですけども、実際にはその難しいと思うんですが、
ある程度1時間、2時間でも構いません。ある程度時間が経ったら少し立ち上がる、背中を伸ばすなどすると良いと言われます。
今、腰痛の神経に関わる話をしてきましたが、神経、やっぱり筋肉に比べると回復が難しかったりしまして、悪化したりするのを保持すぎるのは大変良くないです。
痺れが取れないようになる、一生ものになるとかですね、痛みが慢性化しやすいとか、動きも満足できなくなる、こういった可能性を含んでおります。
筋肉の時の腰痛でも大変やっぱり、重い場合はすぐ受診してくださいねとあるんですけども、
筋肉の場合は痛み止めとか、疾風とか、ストレッチとか、そういうのである程度回復しやすいんですけども、
可能であれば、痺れを伴う腰痛、神経から来ているかなという腰痛に関しては受診するのをお勧めしております。
では、ここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、神経のビタミン剤、ビタミンB12とは?
最近、ビタミンB12というのを大々的に出しているビタミンサプリなどがあります。
また、ビタミンサプリ以外にも神経痛などに効果があるという主犯薬には、このビタミン大体入っております。
その場合、ビタミンB12という名前ではなくて、メコバラミンという名前で成分が入っている場合もあります。
このメコバラミンもビタミンB12を体で機能しやすいように加工されているというものでして、
結局はビタミンB12と同じものです。
このビタミンB12ですけども、神経のビタミン剤とよく言われます。
神経や細胞の元気を保つビタミンと言われております。
実際、医療現場でも神経に関わる疾患に数多く処方されます。
例えば、耳鳴りや難聴、耳に働く神経が弱っているなどに処方されますし、
また、匂いがおかしいなど、嗅覚がおかしい時にも処方されたりします。
軽めに使う目薬などにも、このビタミン12が入っていることもあります。
また、このビタミンが足りなくなることで、心血が起こることもありまして、そういった時にもビタミンB12を使われたりします。
さらには、今回のテーマである腰痛、特に痺れがある時にも使われたりします。
神経に関することで弱っている時、本当によく使われるビタミンです。
食事としては、肉や卵も多いと言われますけども、魚介類に特に多いです。
例えば、アサリやシジミ、海苔とか片口いわしなどに多く含まれます。
が、食事なので難しい場合は、サプリメントなどで摂取して大変良いと思います。
特にこのビタミンに関しては、仮に摂りすぎだとしても、体に蓄積はあまりしないです。
量として多すぎた分はすぐに出ますので、副作用の心配もほとんどないです。
量が黄色っぽくなるな、というのが強くなるかな、というぐらいですね。
痺れなの神経痛、耳や鼻の違和感、そういったのに期待できるビタミンです。
すごい良いかなと思うんですけども、注意をするとしますと、なかなか効果の実感がしにくいという欠点があります。
12:04
どういうことかと言いますと、例えばの話になりますと、
痛みや炎症があるところに痛み止めを使った場合、痛み止めが直接効きますので、痛みや炎症をスーッと引いていきますよね。
が、ビタミンB12の場合、弱っている神経を回復させます。
弱っている神経を回復させますよ、そして弱った神経が症状を回復させますよ、ということで、やや遠回りになります。
神経が回復するまでにも、そもそも時間がかかったりするので、
はっきり言って、飲んですぐ効くというのはあまりないビタミンですね。
また、はっきりとした痛みなのですと、時間をかけるよりも、やっぱり痛み止めとかを飲んだ方がすぐに効きますし、
直接症状を抑えるわけじゃない分、ビタミンB12では効果が不十分ということもよくあります。
様々な症状に対してサポート的に使われるビタミンというところが、このビタミンB12はあります。
ただ、副作用の心配もほとんどないですし、体調を整える、神経を疲れさせないため、
そういったことで接種しておくといいかもしれません。
今回はこんな感じです。
前回と今回、腰痛について話をさせていただきました。冬場は腰痛に本当に注意が必要です。
まだ話していないことなどもありますが、何か気になることなどあれば、いつでもご質問くださいませ。
今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお聞きいただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
13:40

コメント

スクロール