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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマは、ポッドキャスターのマキ爺様より頂きました。本当にありがとうございます。
マキ爺様から過去にも多くのテーマを頂いておりますので、いつも本当にありがとうございます。
マキ爺様化されておりますサボテンコーヒーという番組、こちらはオーストラリア在住の女性ポッドキャスター様であるマキ爺様が、まめこさんという方と対談形式の配信をされることもあったり、その時にはオーストラリアやアメリカ文化の話など国際的な話をされておりますし、
その配信の際は朗読をされたり、好きなゲームについて語られております。朗読の際には思わずニヤリとするようなコミカルな話を朗読されたり、また思わず日本語って綺麗だなぁと思うような素晴らしい話を朗読されたりもしております。
朗読の面白さなどを体験できる素晴らしい番組でして、毎回楽しみに僕も聞かせて頂いております。
今回はそのマキ爺様から先日僕の番組で配信しましたあるエピソードについて、X状でやり取りをさせて頂きまして、そこから今回話をするテーマを頂きました。
まずはタイトルコールをさせて頂きまして、今回話をする経緯などを話させて頂きます。それでは今回のタイトルはこちら。
エストロゲンをキープできるような薬や食事は? というタイトルで話をさせて頂きます。
今回の話をする経緯などを話させて頂きますと、先日僕が配信させて頂きました第169回の
なぜ女性の方が過励とともに血圧が高くなりやすいのかについて。 この配信の際には女性は女性ホルモンの減少、エストロゲンの減少なのが原因で
血圧とか様々な体調変化が起きやすくなるよという配信をさせて頂きました。 その配信後、マキ爺様より感想コメントをXにして頂きました。
そちら感想コメント読ませて頂きますと、今後エストロゲンをキープできるような薬が出てきたらいいのにといつも思っています。
納豆、ナッツ、オートミールなどは女性ホルモンを保つ食べ物としてよく聞いて食べていますがどうなんでしょう? というコメントを頂きました。マキ爺さん本当にありがとうございます。
エストロゲンの減少で体調に変化が起きるのでは、エストロゲン維持できるような生活をしたい。 そのためのサポートとなる薬や食事にて話を聞きたいということで今回コメントを頂きました。
マキ爺さん本当にありがとうございます。 マキ爺様にはあらかじめ今回話す内容の概要だけは変身させて頂いておりますが、その詳しい内容を今回話させて頂こうかなと思います。
それでは内容を入らせて頂きますと、まずマキ爺様のコメントでもありましたが、 納豆やナッツ、オートミールなど、こういうのは積極的に取った方がいいのかと言いますと、
取った方がいいと思われます。 先日第169回でも触れましたが、女性ホルモンが低下をしますと自律神経の乱れなどを引き起こしやすくなります。
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そういった点からも血圧上昇を引き起こしたりとか、血管が固くなる原因にもなりやすいですし、ストレスを抱えやすくなったりもするなど、本当に女性ホルモンの低下は体調に良くない面が多いです。
また第169回では触れてなかったかもしれないんですけども、女性ホルモンの低下は肌が乾燥しやすくなったり、
また、貧乳期の異常が起こしたり、骨が弱くなったりするなど、様々な症状を引き起こしやすくなりました。
なので女性ホルモンは補った方がいいよねと思われます。 ただ、先ほど挙げました食品、ナッツや納豆、オートミール、その他大豆食品などは、
確かに女性ホルモンが低下した方にはとってもいただきたい食品ではあるんですけども、これらは女性ホルモンを補う食べ物ではないです。
正確に言いますとエストロゲンなどに似た働きをするものを補う食品です。 大豆イソフラボンなんて言われますけども、大豆食品などによく含まれたりしております
イソフラボンという成分。この成分なんですけども、エストロゲンに似た構造をしておりまして、本来はエストロゲンが働きかける細胞に対して、
エストロゲンが減ってしまうことでその細胞に働きかけることが少なくなった。 じゃあ代わりに似た構造したイソフラボンがその細胞に働きかけるようとなります。
それによりましてイソフラボンを摂取することでエストロゲンが減少した後の体調変化、これが楽になりやすいと言われます。
例えば肌の健康だとか、骨の健康だとか、皮肉器の異常を抑えるとか、そういうのにイソフラボン効果があると言われたりします。
よく健康番組なので大豆イソフラボンは女性の骨に良いんだよと言われることがありますけども、それはこのエストロゲンの代わりになることで骨の健康を保ってくれるからというところでございます。
またイソフラボン以外にはエクオールという成分もあります。 実はこのエクオールも大豆イソフラボンが関係してくるんですけども、
大豆イソフラボンを摂取することで体内の腸内細菌がエクオールという成分を作り出します。
このエクオールもまたエストロゲンに似た働きをしてくれます。それによって女性ホルモンが減ってきた方に対して、体の健康維持に良いよと言われております。
エクオールも大事としては大豆イソフラボンなので、とにかく大豆イソフラボンが豊富な食品、大豆食品などを摂取することは大事だよと言われております。
この点に関しては、イソフラボンはこの食品で、エクオールはこの食品が良いですよというわけではなくて、とにかく大豆食品ということであれば迷いが少なく分かりやすいという点でもあります。
ただ注意がありまして、人によってはこのエクオールという成分を生み出す腸内細菌が少ないとか、また持ってないという人もいらっしゃいます。
ある企業の発表によりますと、日本人女性の場合5割の人がエクオールを作ることができないと言われたりしますし、
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また別の研究レポートでは、エクオールを生み出せる菌を持つ人は97%もいるよ、大半の人はその菌を持っているよ、でも菌を持っていても実際にエクオールを生み出せる人は22%しかいなかったというデータも出たりしています。
いずれにせよ、いくらイソフラボンを摂取してもエクオールを生み出せない人が多かったりするのが現状です。
なので大豆食品を摂取すれば健康になれるんだと思っても、思ったよりも効果が出ないなぁという方が多かったりするのも現状だったりします。
そういった方の場合はエクオール配合のサプリメントなどを選ぶと良いと言われております。
自分の体で作ることができないなら外から摂取しようという考えですね。
また実際にエクオールを体内で作れるという人でも食生活的に大豆食品あまり食べないよという方であれば、
それはそれでエクオール配合のサプリメントなどを摂取するのもお勧めしております。
実際のところ女性ホルモン自体を食事では摂取することはできない。
ですが女性ホルモンの代わりとなってくれるものを食事で摂取していくのが良いというところでございます。
なので納豆や大豆、オートミルクなどはお勧めでございます。
今の話は食事でしたけれども、では薬はどうなのかと言いますと、
女性ホルモンに働きかける薬、これは世の中あります。
注射とかでも世の中あります。
であれば女性ホルモンが減少してきたよ。
じゃあ女性ホルモンを補う薬や注射を使えばいいじゃないかと思われるかもしれません。
むしろなんでもっと一般的にやってないのよと思われるかもしれません。
ただ、こういった女性ホルモンの薬や注射、これ無理に続けることは大きなリスクがあります。
それは乳がんや子宮体がなどがんのリスクを上昇させるという点です。
エストロゲンなどは女性ホルモンによりまして、女性は女性らしい体つきになるために大事なものと言われます。
女性らしい体つきということは、例えば乳腺に働きかけて胸の部分の細胞の肌切りを活性化させるとかで細胞増殖させたりもします。
また子宮に働きかけることで子宮の中の働きを活性化させたりとか細胞増殖させたりもします。
こういった細胞を増殖させるというサインなんですけども、がん細胞を生み出すリスクがあると言われます。
がん細胞というのは細胞が増える際に普通の細胞とは違った増え方、異常の速さとかで増殖したり分裂していくというものです。
体の中でコントロールすることができなくなった異常な細胞ががん細胞という状態になっております。
エストロゲンを長時間、必要以上に与えることで細胞が増えやすい状況が長く続きます。
本来であれば女性ホルモンはだんだんと年齢とともに減っていきますけども、減っていくにも関わらず女性ホルモンが投入されることで絶えず細胞が増えやすい状況が生まれてしまいます。
この中でコントロールを失って異常に増えてしまうがん細胞なども出てきてしまいます。
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というように本来であればエストロゲンが減っていくにも関わらず必要以上に与えてしまうことで細胞が増えやすい状況が作られ続けて、暴走してがん細胞が増えてしまう、そんな可能性が生み出されます。
そのため女性ホルモンの薬や注射などは必要以上に使い続けることはリスクがあるため行われないと言われております。
ただ女性ホルモンのリスクを今話しておいてなんですけども、ここで注意というか補足を2点させていただきます。
それは妊娠や出産を繰り返す方ではがんのリスクが上がるのかどうかということと、イソフラボンなどを取り続けるのこれも良くないのかというこの2点を話をさせていただきます。
まず1点目、妊娠や出産の際には女性ホルモンが増えます。女性ホルモンが増えやすい環境なのだから、じゃあ妊娠や出産ってがんのリスク上げるのかと思われるかもしれませんが、
実は妊娠や出産の場合は乳がんなどのリスクをむしろ下げると言われております。 この点まだ解明しきれていない部分もあるんですけども、ある一定以上にエストロゲンの濃度が増えた場合、かなり濃度が濃くなった場合ですね、
作られる途中であるがん細胞を破壊するように体の中でプログラミングされているとか、 また妊娠時にはエストロゲンを抑えようとするホルモン、プロゲステロンも一緒に増えてくるんですけども、
これががんのリスクを下げてるんじゃないか、などと言われております。 海外の調査では、出産経験のない人は出産経験のある人に比べて乳がんリスクが1.2から1.7倍になると言われますし、
国内の研究におきましても、出産経験のない場合は出産経験のある場合比べて乳がんリスクは2.2倍になると言われております。
ので、女性ホルモンが増えるはずの妊娠や出産は逆にがんのリスクを下げると言われております。
これがまず1点目だったんですけども、では2点目。女性ホルモンの代わりとなる大豆イソフラボン、こういうのを取り続けるのは大丈夫なのかに関しては、
大丈夫でありますし、むしろイソフラボンは乳がんのリスクを下げると言われております。 ここらへんもまだ解明しない部分があるんですけども、
イソフラボンはエストロゲンの代わりになるという話を先ほどさせていただきました。 本来エストロゲンが細胞にくっついて細胞異常に増やすという信号を送るんですけども、
この時にイソフラボンがエストロゲンの代わりに細胞にくっついた場合、 エストロゲンほどの細胞異常増殖は起きないと言われております。
なのでむしろエストロゲンが多すぎる状況なのでは、 イソフラボンがエストロゲンの代わりに細胞にくっついてくれることで、エストロゲンが働きすぎてしまう。
細胞が異常に増えるよというのを抑えてくれると言われております。 これによってイソフラボンは乳がんなどのリスクを下げると言われております。
そういった面もありまして、イソフラボンは乳がんリスクを下げるので、 女性の場合は接触した方がいいよと言われております。
ただ、いくら体に良いものだと言っても、さすがに取りすぎは良くないよという面もあります。
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イソフラボンやエクオールなどの過剰接触、これは肝臓に良くないよとか、 エストロゲンほどではないですし、過剰接触すればそれだけイソフラボンとかエクオールが
細胞異常に増やすよという働きを持ってしまうと、それによって子宮内膜症とか子宮の疾患リスクを上げるんだと言われております。
ただ、これは過剰な量を接触した場合と言われております。 どれぐらいの量かと言いますと、例えばイソフラボンとかエクオールがかなりの量入っているサプリメントを
1日で5日分の量をまとめて飲むようで、これをなおかつ5年ぐらい続ける。 これが良くないと言われております。
毎日5日分の量を飲み続ける、これ確かに過剰接触と言えてしまいますよね。 しかもそれを何年も続けると、それは確かに体調変化が起きても仕方ないかなと言えたりもします。
なので、常識的な量であれば体に悪いということはないですし、むしろ女性ホルモン低下に伴う体調不安対策としては、
食事やサプリメントでイソフラボンを接触することは利用と言われております。 今回はこんな感じです。
改めまして、マッキー爺様本当にありがとうございました。 女性特有の体調不良の原因とも言える女性ホルモン低下、これに関してはかなり悩ましいところであります。
マッキー爺様のメッセージの中でもありましたけども、大豆食品などはやはりお勧めする場面は多いかなと思います。
実際に接触することをお勧めする場面もやはりちらほらがあります。 ただこういった面でも異常に摂りすぎるというのは良くない面もあったりしますので、
薬とかですとやはり難しい面はあったりもします。 でも、食事やサプリメント、こういったのはうまく付き合っていくのはとても良いよと言われております。
今回のように女性特有だとか、また男性特有のことでも構いません。 食事やサプリメント、薬なども気になることなどあれば、いつでもご連絡お待ちしておりますので、皆様どうぞよろしくお願い致します。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。 また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの施設であったり一つの例です。 医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。