という質問を頂きました。誠にありがとうございます。
医薬品のぶどう酒というものがあります。うちの薬局でも取扱品としてあったりします。
第3類医薬品に分類されましたら、立派に医薬品なんですけども、
この医薬品のぶどう酒ってどういうものなのか?ということを今回話をさせていただきます。
それでは今回話をさせていただきます。タイトルはこちら。
医薬品のぶどう酒って何?
薬でぶどう酒というものがあります。
お酒ということで、薬ということで、陽明酒とかも連想される方多いんじゃないかと思います。
陽明酒は様々な消薬を溶かしてあるお酒でございました。
ではぶどう酒も薬というからには何かを溶かしているのかな?
そもそもどんなものなのか?という話をさせていただくんですけども、
まずぶどう酒とワイン何か違うのか?
今回質問でも頂きましたけども、ワインと何か違うのかと言いますと基本的には同じものです。
ぶどうを熟成させてとかよくあるワインと同じようなものです。
何か消薬とかを一緒に混ぜているのかな?というとそういうわけではないです。
純粋にぶどうから作っているお酒を医薬品として販売しております。
何かを混ぜているかどうかというのに関して、医薬品ということで品質基準がとても厳格でして、
合成甘味料とか着色料など不使用でして添加物とかを極力排除しております。
なので何かを混ぜるというよりも、むしろ純粋にぶどうから作っているお酒でございます。
またアルコール度数11から14度というのが医薬品のぶどう酒でございます。
一般的な赤梅の度数12から16に比べるとややアルコール度数低いかなというくらいでして、
でも普通にアルコールも入っております。
なので普通にお酒、ただ添加物とか入っていないだけなのか、
じゃあぶどう酒がなぜ医薬品なのか、体の何に効くのかという話をさせていただきます。
ぶどう酒適量でありましたら様々な効能効果があります。
例えば下痢、不眠症や興奮、食欲増進、狂騒といったものがあります。
もう少しこれらの効果について話させていただきますと、
まずぶどう酒下痢への効果があります。下痢を抑えるということですね。
赤ぶどうにはタンニンという成分が入っております。
このタンニン、腸の中のタンパク質を固めるという効果があります。
固まったタンパク質が腸の中で膜を作りまして、腸の中で起こる炎症を和らげてくれます。
腸が炎症を起こしていたりしますと、腸の中で長く物を留められない。
腸が負担がかかっている状態なので、腸としても早く物を出そう、早く物を出そうとします。
また炎症によって腸の畑は良くないので、消化とか吸収もあまり良くできていない状態。
それで外に出そうとするので、結果的に水分もあまり吸収できていない。
そして物としてもあまり吸収消化ができていない状態で下痢のようなものが出てきてしまいます。
なのでこの腸の炎症を和らげてあげて、腸の動きを正常にしてあげることで下痢を抑えてくれます。
ここで丹忍が効果を発揮してくれるので、武道士としては下痢を抑える効果があるというのをまず謳っております。
次に不眠。これは興奮という別の効能と一緒に話をさせていただきます。
不眠を楽にするとか興奮を抑える、これどちらもアルコールによるリラックス効果で起きております。
アルコールには脳の中枢神経を抑制するという働きがあるんですけども、
これは脳の中枢神経の中で高ぶってしまっている状態、これを抑えてくれますよということで興奮を沈めてくれるリラックス効果を出してくれるというのがあります。
また適量のアルコールには脳の神経伝達物質ギャバを分泌させまして、それによりまして神経の調子を整えてくれますよ、リラックス効果があるよと言われております。
脳の神経伝達物質というのは、情報とか脳の神経同士で伝えますけども、その情報とかを伝えるための部分ですけども、ここが働きが弱まっているとなりますと、
考え事をするとかになりましても、情報処理がうまくいかないので、考えがなかなかうまくまとまらないとか、それによってストレスを感じてしまうとか、イライラが出てしまうんですけども、
この情報伝達物質がスムーズに動いているとなりますと、考え事をしている時にも情報の処理がうまくいきます。
なので色々物事が考えられるので、脳の中がスッキリしやすいです。それによってリラックス効果が現れます。
そういったところからリラックス効果、神経の伝達を良くすることで興奮を抑えるとか、不眠対策になったりするんですけども、また赤ワインにはポリフェノールが多く含まれます。
ポリフェノール、抗酸化作用があるよとよく言われますけども、ポリフェノールにはストレスホルモンを抑えるという効果もあります。
それによってストレスを抑えやすいです。
そういったアルコールやポリフェノールの効果によりまして、リラックス効果が高いことで興奮を沈めますし、眠りを誘いやすくなります。
そういったところから不眠や興奮に効果があります。
といったところが不眠と興奮の話ですね。
次に食欲増進。アルコールによりまして食欲増進をしやすくなります。
アルコールを少量摂取しますと血管が広がりやすくなります。
血管が広がることで血の流れが良くなります。
血液の通り道が広がりますよということですね。
それによりまして胃とか腸への血液もよく運ばれる。
胃とか腸に栄養がよく届けられますよ。
それで胃腸の働きが良くなる。
それによって食欲が出やすくなる。
といったこともあるんですけども、他にも先ほどアルコールは少量ですとリラックス効果があるよという話をしましたけども、
リラックス効果によりまして副交換神経の働きも良くなります。
交換神経と副交換神経。交換神経が活動とか活発な神経なんですけども、
副交換神経はリラックスとか睡眠とか担当する神経ですけども、
副交換神経の働きが活発な方が胃腸の働きが良くなります。
胃腸というのは交換神経ではなく副交換神経の働きに寄与しているところが多いです。
胃腸が起きている時よりも寝ている時の方がよく動くよと思っていただければ幸いでございます。
よく朝にお通じが出やすいというのも、夜寝ている間に胃腸が働きまして消化した食べ物をしっかり運んでくれる。
腸でも消化とか吸収がしっかり行われますよ。便が作られるので朝起きた時に便が出やすいよ。
朝にお通じが出やすいよというのが流れでございます。
たまに下齢を飲む時に寝る前がいいよというアドバイスをさせていたことがあります。
これも寝ている時の腸の働きをサポートする。
それによって便通を良くしますよ。だから下齢は寝る前がいいですよなんて言われたりもします。
アルコールによって胃腸の働きとか良くなるんだ。それで食欲が進むんだなということに加えてなんですけども
アルコール、これが満腹中枢、脳にある満腹を感じるよというところを麻痺させます。
それによりまして満腹感を感じにくくなるのでよく食べるよという風になります。
そういったこともありまして食欲不振にアルコールは効果があります。
ただここまで武道酒良い効果あるんだな健康に良いんだなという話をさせていただきましたけども
あくまで適量の話でございます。
アルコール取りすぎは体の害にもなるのでやはり注意が必要だったりもします。
先ほどまでリラックス効果がお酒にあるよと話してきましたけども
量が増えていきますと副交換神経ではなくて
逆に交換神経を刺激するようにアルコールはなっています。
リラックスではなくて興奮作用も起きるようになってきます。
お酒飲んで眠くはなるけども交換神経という目覚めの神経が活性化しているので
すぐ目覚めてしまうとかそれで睡眠の質が下がるよなんてこともありますし
交換神経が刺激されてしまっていることで興奮が沈まるのではなくて
逆に興奮作用が出てきてしまいます。
お酒を取りすぎると暴れる人が出てくるのもこの興奮作用のせいだったりもします。
また他にも食欲を抑える作用満腹中枢が増しさせているというのはありますけども
アルコールを取りすぎますとアルコールが刺激となりまして
それから胃を荒らすということもあったりもします。
なのでどうしてもアルコールとか取りすぎは良くなかったりします。
実際医薬品の葡萄酒としましても用法用量としましては
1回に1食さじまたは1酒杯となっております。
これどれくらいかと言いますと1回に1食さじは1回15ミリリットル
1回1酒杯これは60ミリリットルという風に言われております。
15ミリリットルと言いますと大さじ1杯くらいとなりますし
60ミリリットルはグイ飲みとかムイスキンダブルショットくらいと言われるんですけども
小さいお酒用のコップ1杯くらいです。
なのでお酒をよくたし飲む人とこの量は少ないなと感じると思います。
お酒は確かに健康に良い面もありますけども
それはあくまで適量でありまして
飲みすぎは体に毒であったりするので注意が必要だったりします。
また医薬品の葡萄酒先ほど冒頭のところで
葡萄酒とワインってほとんど同じもんだよって話をしましたけども
じゃあこの健康効果、葡萄酒じゃなくてワインを飲んでも効果あるのか
例えばワインを1酒杯で毎日飲むというのは効果あるのかと言いますと
効果あると思います。赤ワインでも十分医薬品の葡萄酒の代用できると思います。
基本的に葡萄酒の効果というのはアルコールとポリフェノルこれによって生まれております。
ワインにもこのアルコールとポリフェノルは入っております。
なのでわざわざ医薬品の葡萄酒じゃないとダメかというわけでもなかったりします。
ただ医薬品の葡萄酒ということで添加物とかは極力入っておりません。
医薬品としての品質試験を合格しております。
なので添加物が少ないものが良いとか医薬品のワインが興味あるよという方であれば
ぜひとも手に取っていただければなと思います。
今回はこんな感じです。改めましてミクママさんテーマいただきまして誠にありがとうございます。
医薬品の葡萄酒ネタとして購入されたりする方いらっしゃいますね。
医薬品のワインがあるんだよということでみんなと飲んでみるとかそういった方もいらっしゃったりします。
ワインとかも適量やれば医薬品として代用できるよということなんですけども
やはり多い量になってしまいますと注意が必要なのでそこはご注意いただければなと思っております。
まさに良いものも飲みすぎれば体に毒ということでございます。
また何か気になる医薬品などありましたらいつでもご連絡お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。またお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違うので
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。