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2024-03-21 13:39

第144回「アルコール依存症を治すには、受診するしかないの❓」/「アルコール飲む方はビタミン剤も飲もう‼️」

御質問いただきました匿名希望様本当にありがとうございました😭
話で出ましたアルコール依存症治療ナビはこちら→http://alcoholic-navi.jp/

今回の内容
・アルコール依存症、受診した方が良いのはなぜ❓
・断酒会に通うメリットは❓
・ノックビンとシアナマイド、お酒を嫌いにするのはどうやって❓
・チアミン欠乏で脳と神経が悪くなる❓


今回と関連したエピソードはこちら
第19回「二日酔い対策には何をすれば良いの?」/「二日酔い対策にプロテインを!」
→ https://spotify.link/iOtSOhfB0Hb

第94回「お酒は体に良くないの?」/「アルハラは絶対ダメ‼️」
→https://spotify.link/emKGuUmB0Hb

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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマ、リスナーである患者様からいただきました内容で話をさせていただきます。
先日、薬局に来られた際、家族の体調のことで不安だということで、今回の質問をいただきました。
早速ですけども、今回のタイトルコールをさせていただきまして、質問の経緯をもう少し話させていただきます。
それでは、今回のタイトルはこちら。
アルコール依存症を治すには、受診するしかないの❓
今回、二日酔いとかのワードも出ますけども、そこら辺は別で話をしておりますので、その辺りの話のリンク先も微考欄に記載させていただきます。
よろしければお聞きくださいませ。
今回いただきました質問の経緯としましては、その患者様、ご家族の中にとてもお酒を飲む方がいると、
今のところ暴れてしまうとかはないんですけども、お酒ばかり飲んでて、食事もしなくなっていると、それで体力落ちている気がするよーと、
また、たまに手が震えているようなことが見受けられるとのことでした。
ただ、本人ずっとお酒をやめる気はなかったそうなんですよ。
ただ、先日、そのお酒をよく飲まれている方が、トイレの失敗、よく言う疎走をしてしまったと。
それを短期間、確か1週間の間で2回してしまったと。
そのこともありまして、本人としてはもうお酒やめようという気持ちになっているとのことでした。
ただそれでも、やっぱりなかなかお酒をやめれないという悩みを抱えているということでして、
そこでお酒やめるにはやっぱり受診させた方がいいのかねという質問をいただきました。
根本的にお酒やめさせるにはどうしたらいいのかとか。
ネットとかでお酒が嫌いになる薬があるって聞いたけど、これって購入できるの?
そういった質問をいただきましたので、そのあたりの話をさせていただこうかなと思っております。
まず大前提としてなんですけども、受診した方がいいかどうかというと、受診した方がいいのは間違いないです。
できればインターネットで検索すると出てくるんですけども、アルコール依存ナビとかそういうサイトで、
アルコール依存症の相談ができる病院、これ検索できますので、そこを調べて病院で相談してみることをお勧めします。
受診をした方がいい理由というのをちょっと話していきますけども、それと付随して患者様の質問の中でありました、
お酒が嫌いになる薬っていうのは、これ世の中に確かにあります。
ただ基本的に処方箋でお渡しするものだよっていうのがあるんですけども、
ただ一応ネット通販でアルコール依存症のための薬で、アルコールの依存性とかをまずお酒を飲みたいって意欲を低下させてくれる薬もあることはあります。
購入できることはできます。そういうのを試して自分自身で頑張ってみるっていうのもいいことはいいと思うんですけども、
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手の震えとか尿質菌とか食欲低下とかここまで出てしまっていると、アルコールによって肝臓とかをやられている可能性が非常に多いです。
肝臓の検査とかをした方が絶対いいので、まず受診をお勧めします。
肝臓のケアをしたいっていう意味でも受診をした方がいいのと、あと、男主会というのを聞いたことがありますでしょうか?
アルコール依存症とかを相談できる病院とかのドクターですと、近隣の男主会の情報とかを持っていることが多いんですけども、
男主会、映画とかドラマとかでもちょっと場面が出てくることあるんですけども、
お酒をやめたいよという方々が集まって、お互いにお酒での失敗談語と話すとか、それでお酒をやめようという思いを共有するための会です。
地域によっては医師が定期的に主催しているというところもあったりします。
僕、過去に経験したとある地域では、病院で男主会が定期的に行われます。
男主会でお互いの話が終わった後、その場で医師が診察をしていきまして、その場で処方箋をもらって近くの薬局へという流れができていました。
とは言えば男主会、なかなか参加しようという方は結構少なかったりするんですよね。
他の人とお酒の失敗談話すのは嫌だよとか、なんでわざわざそんな会に出なきゃいけないんだという方はいらっしゃるんですよ。
また、男主会の参加は意味がないんだと、最終的にお酒をやめるかどうかというのは自分の意思の問題だという意見もあったりします。
ただアルコール依存症って正直お酒をやめなきゃいけないけどやめれないという一種の脳の病気です。
自分一人で解決するのは正直難しいです。
そんな中でやっぱり一緒にお酒をやめようとする仲間がいるというのが分かったりとか、お酒への重いところを吐き出す場があるとね、
そうすると一人でやめようとするよりも精神的にお酒をやめやすいというのはよく言われます。
またアルコール依存症の方の中にはお酒を飲んでいる時に自分がやらかしてしまった失敗談とかをよく覚えている方がいらっしゃるんですよね。
お酒が抜けた時にそれを思い出してしまって、衝動的に自殺をしたくなる方とか結構多いと言われております。
その対策としても自分には仲間がいるとかお酒の失敗談を共有して分かち合える場があるというのは大事と言われておりますので、
男子会はアルコール依存症による自殺防止の会とも言われております。
男子会の参加推奨は本当によくされております。
今話しました受診した方がいい理由としましては、お酒で肝臓含めはやっぱりどこかしら内臓とかやられてしまっている可能性があると。
その検査のために受診した方がいいですし、あと男子会とかへの参加がしやすくなる。
医師が推薦してくれるということもあるので、ここがいいよとか、ここの男子会だったら口聞いておくよとかそういうのがしてもらいやすいよというのもあります。
それ以外にも薬の問題もあります。
お酒を嫌になる薬というのが世の中あるんですけども、
ネット通販で買えるのはあくまでアルコールを飲みたいという意欲を下げる薬です。
確かにこれでもある程度効果はもちろん期待できるんですけども、それよりももっと強制的にお酒を止めたくなる薬っていうのは世の中にはあります。
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それは処方せいでもらえるんですけども、ノックビンとかシアナマイド、これ商品名なんですけども、こういったお薬を飲んでいるときにお酒を飲みますと強制的に二日酔いを引き起こします。
肝臓がアルコールを分解しました。その後に出てくるアセトアルデヒドというものが体にとって毒素となります。これが二日酔いを引き起こしますよと言われてるんですけども、
このアセトアルデヒドも肝臓が本来は分解してくれるんですけども、ノックビンとかシアナマイドっていうお薬はこのアセトアルデヒドを肝臓が分解しますよという働きを邪魔します。
となるとどうなるかと言いますと、アセトアルデヒドがどんどんどんどん体の中に溜まっていきやすくなるので、二日酔いが強制的に引き起こされます。
ちょっとのお酒でも二日酔いになってしまいますよ。二日酔いというのは正直アルコールがどんなに大好きだという方でも経験したくないです。
アルコール尊症の方の中には、二日酔いを紛らわすために酔いたいからと言ってアルコールを取る方がいらっしゃいますけども、このノックビンとかシアナマイドを飲んでいると、
二日酔いを紛らわすためのお酒でさらに悪化するという状況になったりするので、お酒への嫌悪感がどんどん強くなります。
こういったお酒への意欲を薄める薬よりも直接的にお酒を嫌いになりやすいという薬もらえたりするので、そういった意味でも受診をお勧めしております。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。ここからは本日のワンポイントです。本日のワンポイント
アルコール飲む方はビタミン剤も飲もう
アルコール依存症の方などは食欲が落ちる方が多いです。 理由としましては肝臓がアルコールとかアセトアルデヒトの分解で仕事が増えてくると、それによって肝臓が疲労してきます。
それによりまして肝臓の他の仕事が弱まっていきます。 その中でもタン汁という肝臓の中で作られるものがあるんですけども、これは
タンパク質の分解とかをするようというものなんですけども、 肝臓が疲れてきてこのタン汁が作られる能力が落ちてくる。
そうなってくると体としては、あれ?うまくタン汁が作られてないぞと。 この状態でどんどん食事が運ばれても、ようはうまく消化ができないと。
どんどんどんどん溜まっていって、ただでさえ疲れている肝臓がどんどんどんどんもういろんな仕事を増やさなきゃいけない。
これはダメだよねっていうことで、体の方が強制的に食欲を落とします。 それによって食事が入ってこないよう、だからタン汁があまり作られなくても大丈夫だよというふうに仕向けます。
程よい量のお酒を飲むと食欲を制御するという部分が働かなくなるので、 がばがば食べられるよって人が多いんですけども、お酒の量が多くなりすぎたりとか
慢性的にお酒を飲んで肝臓が疲弊しているよという方ですと逆に食欲は落ちていきます。 そういったこともありましてアルコール依存症になった方っていうのは栄養失調のようになる方が増えています。
また体はアルコールを分解する際にビタミン、特にビタミンB1を消費します。 食事とかで栄養補給が少ない上に、さらにアルコール分解でビタミンB1を使うということで
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体はビタミンB1が足りなくなっていきます。 ビタミンB1の別名がチアミンと言いますが、チアミン欠乏症というものになりやすくなります。
このビタミンB1は糖をエネルギーに変えるようとか脳や神経の働きを正常に保つ働きがあると言われております。
なのでこのビタミンB1が足りなくなってくると神経とかの働きが悪くなると、ウェルニッケ脳症という病気を引き起こしやすくなるよと言われます。
ウェルニッケ脳症は意識障害を起こしたりとか眼球の動きがおかしくなったりとか、あと運動機能に異常、フラつくとか、
あとは記憶障害とかも引き起こすよと言われるんですけども、これはビタミンB1の欠乏が引き起こしやすくなると言われております。
またウェルニッケ脳症まで行かなくても正直ビタミンB1が足りなくなれば足りなくなるだけで、脳とか神経の働きが正常に保てなくなるので、
ビタミンB1の欠乏は認知症のリスクを引き上げると言われるようになっています。 実際アルコール依存症まではなくてもアルコールをよく飲む習慣がある方ですと、
日本のある調査によりますとアルコールによって認知症のリスクが4.6倍、あと神経の働きが悪くなるということもあって、
鬱になるリスクが3.7倍になると言われております。 また海外でも同じような調査はされておりまして、フランスにおきまして
2008年から2013年にかけて3000万人以上対象とした調査では、
アルコール依存症、正しくはアルコール腫瘍障害という名称になるんですけども、 アルコール依存症になるぐらいアルコールを飲んでいる方は認知症のリスクを3.3倍高めたという調査結果が出ました。
なのでアルコールは認知症リスクを上げる、これはもう世界的に言われております。 とは言いましてもアルコールが適量であれば問題はないとも言われております。
ある調査におきまして、350mlのビールにあたるアルコール、これを週に1から6本未満では、むしろ認知症リスクを下げるという調査結果が出ました。
これは適量であればストレス解消につながって、ストレスがない分認知症とかにもリスクを下げるんじゃないかと言われております。
ただ同じ調査の中でですけども、週に7から13本だと1.4倍、週に14本以上で2.4倍認知症リスクが高まるという調査の結果も出ました。
なのでやはりアルコールを飲む量が増えると増える分だけ認知症とか脳神経に良くないという結果が出ております。
なのでアルコール飲むなら適量が良いです。またよくアルコールを飲む習慣がある方ですと、やはりビタミン欠乏症にならないように、特にビタミンB1ですね。
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足りなくならないように、そういったのを摂取するサプリメントとかをお勧めしますし、他にもビタミンB1の多い食事として豚肉とか玄米とか、
あとはそういったものと一緒にビタミンB1の吸収を助けるニラやネギ、ニンニク、こういったものを食べることをお勧めしております。
今回はこんな感じです。今回アルコール依存症というところから話をさせていただきました。僕自身はお酒好きですし、仕事の付き合いとかでもお酒本当によく飲んでるんですけども、
自分で話したで今回の回、正直耳が痛い部分ではあります。ただアルコール依存症、本当に特に若年層での依存症問題になってきています。
若い子はお酒飲まないよって言われてるんですけども、これ二分化してましてお酒を全く飲まない子か、お酒をめちゃくちゃ飲む子に二極化しております。
なので若い方のアルコール依存症というのも今結構問題になってきています。そういった意味でも今回話をできてよかったかなと思います。
今回はビタミンB1をメインに話しましたけども、他にもアルコールによって体内で減る栄養素とかもあるんですけども、それはまた何か別の機会があれば話をさせていただこうかなと思います。
そういったアルコールに関することとかでも質問いただければ幸いでございます。もちろんアルコール以外のことでも薬や健康についていつでもご連絡をお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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