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2023-09-28 11:15

第94回「お酒は体に良くないの?」/「アルハラは絶対ダメ‼️」

御質問いただきました匿名の方、本当にありがとうございました😭

今回の内容
・1日23gのアルコールが大腸ガンのリスクを上げる⁉️
・アルコールは腸だけでなく、胃や食道、乳癌、膵臓がんのリスクも上げる⁉️
・お酒+タバコ=ガンのリスクを上げている⁉️
・お酒を飲めない人にお酒を勧めるのは絶対ダメ‼️

今回のエピソードと関連したエピソードはこちら
第19回「二日酔い対策には何をすれば良いの?」/「二日酔い対策にプロテインを!」
→ https://spotify.link/KuUy4hf6oDb
第20回「二日酔い対策によい市販薬は?」/「五苓散ってなんなの?」
→ https://spotify.link/Zex3JOg6oDb

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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略して、くすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についてお話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回の話、リスナー様からいただきましたテーマで話をさせていただきます。 メールをいただいたのはいいものの、こちらからの連絡でちょっと反応がなく、お名前は匿名とさせていただきます。
いただきました内容としましては、「お酒とタバコはよくセットで悪いものだよー。」と語られることが多いんですけども、
タバコに比べるとお酒の方って、そこまで体に悪影響ってないよなぁと思います。 が、やっぱりお酒って体には良くないんですか?というメールをいただきました。
ご質問いただきまして誠にありがとうございます。ということで、早速ですけども今回のテーマはこちら。
お酒は体に良くないの? あらかじめお話ししますと、僕は一人酒はしないですけども、ダイエット中でも飲み会に参加するよーという程度にはお酒が好きです。
なので、お酒について正直あんまり悪いこと言いたくないんですけども、今回はあえてお酒の悪い点について話をしています。
また、お酒については過去にも触れております。 なので、よろしければ過去の回とかも聞いていただけると大変嬉しいです。
とはいえ、過去のエピソード第19回とか20回あたりとはちょっと違ったアプローチをさせていただければなぁと思っております。
では内容に入らせていただきますと、まずお酒というかアルコールなんですけども、アルコール自体はやはり体に対して基本的に害のあるものです。
特にアルコールが体の中で変化して、アセトアルデヒドという物質に変化するんですけども、このアセトアルデヒド、
体内で吐き気とか頭痛とかそういうのを引き起こす原因になりまして、二日酔いの原因になると言われております。
ので、お酒飲んだ後の体調不良というのは、こういったアセトアルデヒドが引き起こしてまして、やはり体にとって害のあるものです。
また近年アルコールと毒性については様々な研究がされております。 その中でも飲酒をすることはガンの発生リスクを高めるようという研究結果、
これが大変多くなってまして注目を浴びております。 その中でも有名なものとしては、1日のアルコール摂取量が23gを超えるとガンの発生リスク、
特に大腸や血腸、直腸など腸に関連するガンの発生リスクを高めるようという研究結果が出ました。
その23gからさらに1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸ガンのリスクが10%ずつ増えると言われております。
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ガンのリスクが増えると言われるアルコール23g、これどれくらいかなと言いますと、 例えばビールで言えば大瓶1本、よく言う633ml、日本酒で言えば1合、180mlぐらいですね。
焼酎、だいたい25度の焼酎で120mlぐらい。 ワインはグラス2杯、だいたい200mlぐらい。
ウイスキーでダブル1杯、60mlぐらいですね。 これがアルコール23gの目安と言われております。
お酒が好きな方ですと、これぐらいの量って結構飲んでしまう方多いんじゃないかなぁと思われます。 この結果なんですけども、これは調査結果でありまして、なぜアルコールの摂取が腸のガンリスクを上げるのか、
これまだ不明な部分もあります。 ただ、
アルコールがガンのリスクを上げると言われている理由で、よく言われるもの2つ挙げさせていただきますと、
1つ目はアルコールが腸内細菌のバランスを乱すというものです。 アルコールは腸にとっての刺激物であるんですけども、
腸にとって良い働きをする菌、これを倒してしまうと言われています。 そして、善玉菌とか悪玉菌のバランスが乱れると、悪玉菌とかの方が優勢になることで、
腸の病気リスクを上げると言われております。 もう一つ言われることは、アルコール、そしてそこから作られるアセトアルデヒド、これが腸の細胞や遺伝子を攻撃しているというものです。
アルコールを摂取した方とそうでない方とで、腸の状態を調べますと、 摂取した方の腸がやっぱり荒れているのは間違いないと言われております。
これはアセトアルデヒドが腸の細胞自体を攻撃しているからじゃないかと言われておりますし、 腸だけではなくて食道とか胃とかもアセトアルデヒドが攻撃していると言われます。
なので体内のアセトアルデヒドの量が増えますと、腸だけではなくて、 胃や食道、あと乳がんや水蔵がん、こういったもののリスクも上げると言われています。
また肝臓に関しては肝臓がんのリスクを高めるよう、これはもちろんあるんですけども、それだけではなくて、
肝臓というところはアルコールを代謝、体の中で無害なものに変えていくためによく働きます。
それによって肝臓が疲れてしまう。またアルコールを分解するという仕事を、 肝臓が集中的にやることで、他の肝臓の仕事がおろそかになってしまう。
例えば脂肪の分解、こういうのは進まなくなるので、脂肪管とかのリスクもアルコールによって上がると言われています。
このアセトアルデヒド、実はタバコの中にも含まれる毒性物質でありまして、 タバコを吸うことでもアセトアルデヒドを摂取して、
発汗性を高める、喉の炎症を引き起こすと言われております。 お酒の場ではタバコを吸いたくなる方が大変多いんですけども、
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お酒とタバコによってアセトアルデヒドを摂取することで、 ガンのリスクを高めやすくなるので、注意は必要だよと言われております。
こういった感じで、お酒に含まれるアルコール、 そしてそこから来るアセトアルデヒドには注意が必要だよということで、
質問に対する僕なりの返答とさせていただきます。 それではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント! アルハラは絶対ダメ!
当たり前と言えば当たり前なんですけども、いわゆるアルコールハラスメントですけども、 飲み会の場とかでお酒の供用、これ本当にやめましょうという話です。
先ほどまで話をさせていただきましたアルコールとかアセトアルデヒド、 これ怖い点ですけども、
これお酒が弱い人はその分発願性のリスクを高めると言われています。 お酒が弱い人、例えばすぐにお酒に酔ってしまう方とか、
あとお酒を全く飲めないよといった方ですね。 こういった方たちはアルコールからアセトアルデヒドが作られまして、このアセトアルデヒドを体内で分解する能力が
著しく弱いという方です。 アセトアルデヒドが分解されないので体内でアセトアルデヒドが残り続けます。
それによって体内で毒性を遺憾なく発揮してしまいます。 このアセトアルデヒドを分解する能力、日本人で約30%から40%の方では分解する能力が弱いと言われております。
また日本人全体の13%、これは先ほどの30から40%の13%ではなくて、日本人全体の13%の方がアセトアルデヒドを分解する能力は欠損しているとまで、もう全然ないよとまで言われております。
実はこのアセトアルデヒドを分解する能力、欠損されている方は1970年代では日本人全体の3%くらいだったと言われているんですけども、
それが今の日本では13%に増えていると言われております。 根本的に昔に比べてお酒に弱い人増えてるんじゃないかと言われております。
理由としては諸説いろいろあるんですけども、お酒に強い方というのはお酒を飲みすぎてしまうと、それによって早めになくなることで子孫を残しにくくなるんじゃないかと言われております。
必然的にお酒を飲めない人たちが生き残って生きやすくなりまして、その子供たちも遺伝的にお酒が弱くなりやすいと言われているので、
だんだんとお酒に弱い方が日本人全体増えてるんじゃないかと言われております。 時代もありまして、昔ではよく若い子とかにお酒飲みなよとか強要してたことはよくあったと思います。
ただ、根本的にお酒に弱い方が増えている時代です。 10人いたら3人から4人はお酒に弱いです。そして10人のうち1人はお酒が全く飲めないという状況です。
お酒を飲めない人、そして体調を崩しやすい方は大変多い時代です。 なので、
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皆さんの周りの方の体調を悪くしないためにもアルハラは絶対に控えましょう。 実際のところ、このアルハラが原因で裁判沙汰になるケースも出てきております。
お酒が飲めない方に対して上司の方がお酒を強要した、それで体調を崩してしまったということで裁判になりまして、 上司の方と会社の方で医者料を払ったというケースも出てきております。
そういった仲間の体調のこともありますけれども、自分自身を守るためにもアルハラは絶対に控えましょう。
今回はこんな感じです。 アルコール自体は少ない量であれば、例えば睡眠を促しやすくする用とかリラックス効果、現代社会ではストレスとかも溜まりやすいので、
アルコールによってストレスを緩和するという意味でもアルコールは良い面もあると言われています。
そういうふうにお酒自体は良い面もあるんですけども、ただやはり飲みすぎは良くないよという話を今回させていただきました。
先ほどのアルコール23gという一つの目安ですけども、例えばビール大瓶1本とかワイングラス2杯とかですね。
結構寝酒の方とかですと、ワインはグラス1杯に留めているよという方も多いので、そういうふうに少なめのお酒であればまだいいのかなと思います。
ただ、それでも肝臓とかはアルコールを取り続けるとそれの分疲れてしまいますので、
休館Bとかを作って肝臓を休めてあげる日も作ってあげるのが良いと思います。
今回メールいただきましたけども、ちょっとどなたかがわからなかったということで匿名で話をさせていただきました。
ただ今回の方のように自分の名前とかはあまり出してほしくないかなという、でもこういうの聞いてみたいなとかがありましたらはいつでもご連絡お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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