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2023-09-18 05:01

「「まんがで知る デジタルの学び」読書感想文」のスキマ

あるミーティングでオススメしてもらったこちらの書籍。極力ネタバレは避けつつ、印象に残ったことをnoteに書きました。今回はそのスキマです。

https://note.com/kurakaz/n/n65c94f755001

サマリー

「漫画で知るデジタルの学び 読書感想文」という本は、小学校でのICT導入に向けて奮闘している先生のストーリーを通じて、学校や会社でのICT活用の重要性や効果を伝えています。

ICT導入に向けた奮闘
今回のノートタイトルは、「漫画で知るデジタルの学び 読書感想文」です。
この本は、あるミーティングでお勧めしていただいた本です。
本の内容的には、教育現場でICTをどのように活用していくかというもので、漫画ということもあり、スルスルと読むことができました。
舞台はとある小学校。定年間際の先生がICTの導入に向けて奮闘していくストーリーです。
とっつきにくいタブレット端末も渋々使うことになる先生ですが、果たしてその結果は?
小学校でのICT導入のストーリーですが、会社における業務システム導入のストーリーになぞらえて読むこともできます。
そういった意味で、非常に学びが多かった本です。
例えば登場人物。この小学校では、ICT導入を勧めるICTリーダーや、ICTに頼らず教えるべきだと考えるベテラン先生、中立的な立場で新しい視点を提示してくれる先生、そしてそういった先生から学ぶ生徒たちが登場します。
会社においても、業務システムを進めるITリーダー、これまでの業務プロセスを守りたい人たち、中立的な立場で業務システムの導入の伴奏してくれる人、そしてそれらの業務システムを利用するユーザーなど、多様な登場人物、つまり多様なステークホルダーがいますよね。
物語序盤、ICT利用を義務として導入を進めようとしますが、様々な抵抗があり、方向転換を余儀なくされます。
ここで印象的なセリフがありましたので紹介します。
私たちが断片化した方法で学校にテクノロジーを導入し続ける限り、テクノロジーの可能性を実感できない。
ではどのように使えばよいのかという問いに対して、子どもたちが学習用の道具として日常的に使いこなせるようになれば効果は上がるということです。
道具は目的があってこそ使えるようになるものですから、と言っています。
まさに会社における業務システムの導入にも同じことが言えるのではないでしょうか。
先ほどのセリフを会社の文脈で言い換えれば、私たちが断片化した方法で会社に業務システムを導入し続ける限り、テクノロジーの可能性を実感できない。
ユーザーが業務の道具として日常的に使いこなせるようになれば効果は上がるということです。
授業研究の意義
道具は目的があってこそ使えるようになるものですから、となります。
やはり道具、つまり手段は目的があってこそその効果を発揮できるし、効果が大きくなるということが言えそうですね。
他にも経験学習や学習者の視点に立つ批判的思考力というキーワードも出てきており、ICT導入だけではなく、そもそも学習とはというところに言及しており、
大人にとっても非常に学びが多い内容です。
私が特に印象に残ったのが、授業研究のシーンです。
授業研究とは、日常的に行っている授業をピックアップし、実際に授業を行っているところを他の先生たちに観察してもらいます。
そして授業後に、良かった点、改善すべき点についてフィードバックを受け、ディスカッションする場です。
この授業研究の中で、ICTをうまく活用しているのですが、それに加えてある先生から、「先生方自身は何を学びました?」という問いかけがあります。
それまで授業研究では、対象となる授業に目を向け、その授業をどのようにしたら良くなるか助言するというのが、観察している先生の役割でした。
しかし、今回は、観察した内容を自分の中で精察、つまり帰り見て考えを巡らすことで、授業研究の対象となった先生だけではなく、観察していた先生方にとっても自分の授業改善に役立つきっかけが得られたのです。
先生自身も主体的な学び手として成長することができたと言えるでしょう。
この本では他にも様々な出来事が起こりますが、それを生徒と先生が一緒になって乗り越えていくというストーリーになっています。
また、章と章の間にはコラムがあって、関連する書籍が紹介されています。
いくつか持っている本もありましたし、さらに存読も増えてしまいそうです。
というわけで、今回のスキマはここまでです。
ではまた。
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