1. 社労士久野勝也の「労務の未来」
  2. 第19回 「労働集約型ビジネス..
2023-04-07 15:05

第19回 「労働集約型ビジネス」の一丁目一番地は「勤怠管理」!?

【毎週金曜日/朝8時配信】
社会保険労務士の久野勝也が、混迷を極める「労務分野」について、経営者と労働者のどちらの立場にも立ち切り、どちらの立場にも囚われずに、フラットな視点でお届けする番組です。

●番組への質問はこちら
https://ck-production.com/kuno_q/

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こんにちは、久野勝也です。久野勝也の「労務の未来」。この先生、よろしくお願いします。
お願いします。
さあ、ということでね、今週も行きたいと思いますが、最近質問がですね、結構増えてきましたよ。
どこでみんな出会ってるんですかね?
ありがたいですね。
告知してます?
あのセミナー、この前行った時に、「労務の未来」のチラシを初めて配りました。
なるほどね。
リアルセミナーだったり。
チャロシの市川先生の方のゲスト出られたのも、意外と影響してるのかもしれませんけど。
あれもすごく多かったですね。
今、公演されたって話ありましたけど、多分ですね、今話しいただいたので、その方じゃないかなっていう感じの方から来てるんで、ちょっとそれを今日は行ければなと思っております。
お願いします。
生骨院経営者40代の方からご質問いただきました。生骨院で登壇しました?
そうですね。ちょうど東京で2月に生骨院、いわゆる治療院って一般的に言うんですけど、治療院のセミナーを、労働法関連のセミナーをやりました。
その方からですね、きっと。いきたいと思います。
先日、久野先生のセミナーを受講させていただきました。
私たちのような労働集約型ビジネスの業界では、全て共通する労働法から見た経営論に感銘を受けまして、もう一度お話を聞きたいと思いました。
改めて、労働集約のビジネスにおけるビジネスモデルの特徴と、だからこそどのように働き方、労働実務をデザインするべきなのか、お話しいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
ということで、ちなみにどのぐらい喋られたんですか、そのセミナーは。
3時間ぐらいですかね。
どうやってこの番組。かなり無理難題の質問をいただきましたけども。
概念論というか考え方から入りつつ、もし無理でしたら次回も含めながら展開していきましょうかねと思っておりますが。
労働集約型ってどういうふうに考えているかって、基本的には時間を使ってお金を稼ぐっていうモデルってことですよね。
それと別に言うと、装置産業的なところ、機械を使ってお金を稼ぐんじゃないよっていう感じなんで、特に治療院なんかは施術をして初めてお金をもらえると。
この手のビジネスはほとんど全てそうなんですけど、一つはやりがいはめちゃくちゃあるんですね。
お客さんから感謝されるし、仕事楽しいんです。
でも間違いなく限界が来て、20代超えて30半ばくらいになるとみんな辞めてって、装置産業的な工場とかに変わっていったりとか、そういうふうなのが多くて。
疲れちゃうってことですか。
根本的にやっぱり労働集約型って、全ての労働集約型はそうだとは言わないんですけど、多くの中小企業はまず、労働時間が長い、休みが少ない、給与が少ないっていうこの3つが揃ってて、
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お客様感謝されてるときはすっごくいいんですけど、いざ結婚して初代持ってくってたときに結構現実が見えてきて離職者が出るんで、
ここを変えていくかっていうことが課題だよねっていうセミナーはよくさせてもらってます。
もうなんか全然労働法の話じゃなくて、結婚するみたいな話ですけど。
でもやっぱり意外と労働法を考えて変えれば結構ポイントあるなっていう、変えれるポイントってあるだろうなと思う。
なるほどなるほど。その観点でいくとどこからいきましょうか。
まず、労働時間の考え方とか結構変えなきゃいけなくて。
例えばなんですけど、労働集約型のビジネスの人って基本的に労働時間で管理するの嫌いなんですよ。
なんでかというと、私たちもそうなんですけど、めちゃくちゃネガティブな、労働時間イコール残業って意味なんですよ。
そもそも自分たちで労働時間長いと思ってるんで。
なのでこれを、とにかく労働時間を継続することが、労働時間を改善する第一歩だって言ってて。
継続、労働時間を管理したくない人たちに対して、労働時間を継続することが大事だぞって言ってるわけですね。
そうですね。それを残業で払うためにやるわけじゃなくて、残業で払わなきゃいけないんですよ。
それを払わなきゃいけないんだけど、そんなことに使うんじゃなくて。
とにかくやっぱり時間を削ってお金を稼いでるんで、一体1時間あたりどれぐらい稼げてるのかっていうのを、しっかり認識しないといけなくて。
それぞれの方々の生産性、時間単価の価値をちゃんと測定すると。
そう。すごく単純なんですけど、治療院って売上イコールあらりというか、仕入れがほとんどないので、1ヶ月120万円稼いでるといえば、120万円そのままお金が入ってくるんですね。
それを時間で割れば、1時間あたり。それはもちろん関節業務の時間とかいろいろあると思うんですけど、それ入れ込んで割れば、1時間あたりの稼ぐ力って見えるじゃないですか。
これを持った上で、A店舗、B店舗の稼ぐ力って見えるじゃないですか。どの店舗の稼ぐ力があるのか。
もっと言うと、時間あたりとかにそれも分析かけるんですよ。
そうすると、どの時間帯がお金が儲かるかってよく分かるし、もっと言うと、どのメニューが時間あたり稼ぐかっていうのは分かるんですよ。
とにかく時間削ってお金稼いでるわけなので、どの時間帯が稼ぐ時間なのか、どのメニューが稼ぐ時間なのか、どの店舗が稼ぐかっていうのが、
労働時間を残業代払わなきゃいけないから稼いで計測して、見ないっていうことを結構やってる人が多い。なるべくしまっちゃおうみたいな。
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なるほどね。ブラックボックスに放り込んでしまって、現実を見てないと。
ただ実態は、確かに売上が上がる時間商品、いわゆるゴールデンタイムみたいなのがあり、優秀商品な金稼ぎ商品があり、そういうスタッフの方もいるしというところをどうやって可視化するかと。
それが労働時間を測る意味なんですけど、それは本当にケーキ屋さんとかでも一緒で、どの商品に作るのが時間かかってるのかとか、そういったことを測っていけば、どれが優秀な商品かわかってくると思うんですよね。
なるほどね。こないだ田舎に行ったんですよ。かなり人口10万ぐらいいないところにタピオカ屋さんができてて。タピオカ屋さんの朝11時ぐらいに行ったんですよね。
アルバイトの女性の方が4人いて、誰もこの時間行かねえだろうって時間に張り付いてて、大丈夫かなと心配したテンポがあったんですけど。
分かりやすく言うとそういうことですよね。どの時間に誰をちゃんとどれだけの数張り付けなきゃいけないかは当たり前なんですけど、労働集約型ビジネスってブラックボックス化させてしまうと。
そうなんです。だから売り上げに上がってない時間帯に労働投入しまくってるわけですよね。それはわかるわけないよねって話になるんで。
これは本当に大事で、例えば労働集約型のビジネスで、今これあげたときにどの商品が最もコスパがいいかってわかるじゃないですか。
治療院ってやっぱりサイズの割にメニュー多すぎるんですよ。それやめた方がいいって僕話してて。メニュー多いって実は労働って労働時間のコストだけじゃなくて教育のコストも全部入ってるはずなので、
決して売り上げが上がってない時間あたりも稼がないメニュー、そしてお客さんからも逆に言うと選ばれてないメニューに対してものすごい多くの労働時間が投入されてるんで、これやめた瞬間に普通に考えたら時間空くんで、人気メニューのメニューを売った方が売り上げ上がるよねって話になるんで。
労働時間が長い最大の要因は損益分岐点クリアするとか従業員の給与を払うために売り上げを上げるために労働時間をエクスポンドして広げてるだけなので、単純に他の方法でうまく売り上げが上がるんだったら、じゃあ帰っていいよって話になるんで。そうやって労働時間を短くしていくしかない。
なるほどなるほど。それは大枠の考え方ですね。
この基本をまずやらないところが結構多いなって話をその時はさせてもらいました。
なるほど。そうすると改めて整理すると。
まずいろいろ観点あるんですけど、労働集約型のビジネスのまず一丁目一番値は労働時間を計測する。
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そこが一丁目か。
もちろんそのためにデジタルシステムとか入れて、店舗ごとメニューごと時間帯ごとの時間あたりの採算っていうのをざっくりでもいいので見ていくっていうのは大事なんですね。
そっからね、全然社労士の仕事って入ってきてないですねまだね。
そうですか。
上流工程の経営の整備みたいなところですよね。
でもそこで一個あるのは一丁目一番値、労働時間ちゃんと管理するところはあると。
それ言わないと普通管理しないのであれば。
未払い残業請求されるといけないから、労働時間管理しましょうって話は。
いやー。
それやると見えてくることがいっぱいありまして、
例えばですけど、労働主役なんで時間削って稼いでるので、手待ち時間が多いっていうのは最大のリスクなんですよね。
要は、従業員が入り着いて、さっきのタピオカ店じゃないんだけど、4人いるんだけど3人動いてないとか、動いてないと最悪の事態なんで。
なので、一つは、やっぱり最後経営の話になっちゃうけど、集客がすごい頑張らなきゃいけなくて。
だから治療院で言うと、だいたい予約制を推進してるんですけど、予約の時間にちゃんと従業員張り付けておいて、予約を満パンにしていくっていうのはすごい大事じゃない。
基本中の基本ですけどね。確かに。
でも、どの時間帯が予約が入りやすいのかとかって、大体分析できてないじゃないですか。
いやー、確かに。
だからタピオカ店もどの時間帯が混んでるか理解ができてないので、早くはっつけちゃってるんですよ。
逆に言うと、よくこれ笑い話で話してるんですけど、治療院って一番売れる商品なんだと思いますかって話してるんですけど。
治療院が一番売れる商品?
はい。切骨移入って売れる商品。
売れる商品?
売れるサービスですかね。
針とかマッサージとか。
全然検討もつかないですね。
夜6時の予約枠っていう。
分かるかい。
ふざけた。
なんすかそれ。
メニューってよりもサービスってことですか?
一番人気なんですよ。人気メニュー。
需要としてね。
需要として。
仕事終わりとか。
今日1日最後ちょっとやってから帰ろうかなみたいな。
なんなら週末とかさらに人気ですよ。
その時間帯にでも人がいっぱいいるから大事だし、その時間取れてんのになぜかメニューが10個ぐらいあって全然儲からないメニューとかがあったら、
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お金使ってやってるのに、タビオカで言えばめちゃくちゃ安いやつだけど売れてんじゃん。
やっぱり高い商品の人気メニューを売った方がお客さんの満足度も上がるよねみたいな話。
なるほど。
そこが結構その時間と労働法を使って稼ぐというか収益化を上げるというところがポイントになる。
これはあれですか、18時枠以降がやったのにすごいっていうのはもう定説であり、生活費に治療費はもう常識なんですかね。
でもこれもいろいろ考えなきゃいけなくて地域によるんですよね。
例えば室外のところはたぶんとか、そういったところは成り立つかもしれないんだけど、
ちょっと片田舎になると逆にお客さん層が高齢者に近かったら逆に朝の時間帯の方が人気かもしれない。
朝だったり、銭湯行く前の時間帯にちょっと一回揉んでもらってから行くみたいな。
そうですね。
この辺は地域性を踏まえてるってことですかね。
そうですね。
そうすると今度、結局何で労働時間長いかって立ち返ると、
お客さんが何時に来るか分かんないから待ってよっていう発想になると、
とにかく来るかもしれないから長く空けておこうって発想になるんで。
そうで労働時間長くなるんですよ。
来た時にいないと困るからとりあえずいてもらおう戦略ってことですね。
そうですそうです。
それをやっていくと次元がどんどん比喩していくので、
自分たちの地域で強い時間帯、強いメニューを一旦見直して、
僕が言うのは簡単だけどやるのは大変だと思うんですけど、
そこから労働時間見直したりとか、休憩時間見直したりとか。
休憩時間を隣の広いに合わせずに、
たとえば12時から1時が意外と取れるんだったら、
逆にそこはやっちゃうとか。
そんなことも考えられるよねって話なんですよ。
なるほどですね。やっぱりこのご質問ね。
3時間話したセミナーをやったんでね。
今日はもうこのあたりでお時間近づいているんですけど。
ここからですよ。
なのでどのように残業とかを管理し、
あと今で言うとどうなるんですか。
有給休暇をどのように管理し、
あたりがどう具体的に落とすかっていう話をしていかないと、
久野先生そうは言ってもですよって話になりそうですので、
ちょっと次回ここでいきますかね。
大丈夫です。
じゃあそこをですね、来週いきたいなと思いますので。
要は大きくいくと、
労働集約型ビジネス、
人が40代に向けて疲弊してってやめてしまう、
これをどうやって改革していくのかというのを、
労働法的に今度は有給とか残業というものはどう考えていくかというのは、
どうデザインするところだと思いますので、
ちょっとやっていきたいなと思います。
来週楽しみにしていてください。
ありがとうございました。
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ありがとうございました。
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