1. 社労士久野勝也の「労務の未来」
  2. 第3回 絶対抑えておきたい「労..
2022-12-16 13:24

第3回 絶対抑えておきたい「労働時間」の話

【毎週金曜日/朝8時配信】
社会保険労務士の久野勝也が、混迷を極める「労務分野」について、経営者と労働者のどちらの立場にも立ち切り、どちらの立場にも囚われずに、フラットな視点でお届けする番組です。

●番組への質問はこちら
https://ck-production.com/kuno_q/

00:02
こんにちは、遠藤克樹です。久野勝也の「労務の未来」久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
ということで、今日も行きたいと思いますが、前回は社労士ってそもそもどんな仕事ということでね、
労務、人のよろずやと言った後に1号、2号とかでやたら固い話で、いろんな脳内をかき回していただきましたが、
今日はそんな中でも、すごい大事なテーマである労働時間について、ちょっとやっていきたいと思います。
そして、労働法は最低のルールしか決まっていないという話とかもあったのでね、そのあたりからいきたいと思いますが、
労働時間、教えていただけますか?
そうですね、労働時間は基本的には、週40時間とか、聞いたことあると思うんですけど、週40時間で、
1日8時間っていうのが基本になるかなと思うんですけど、それを超えたら残業だよってところで、
労働時間ってざっくり言うけど、基本的には会社始めたら1日8時間で、
労働時間を設定して、週40時間になるように、労働時間を決めるってところから会社がスタートするんじゃないかなと思います。
なるほど、まあそうですよね。さすがに私でも今のとこまでは知ってました。
そうですよね。
これすごいポイントだと思うんですけど、大体労働時間、新規開業する人とかと会うと、
何時にしますかって言うとですね、試しに聞いてみるんですよ。
隣の事業所が9時、6時だから、私も9時、6時にしますって言うんですけど、
これは最も動かしが良くないって思ってて。
どこのポイントが良くないんですか?真似ってことですか?
そこはね、基本的には製造系かサービス系かってほぼ全ての業種と分かれるんですけど、
それによって労働時間制作ってのは大きく変えなきゃいけない。
いきなり面白い話ですね。どういうことですか?
まず製造業、製造ものづく系のところは、労働時間は正直どういう風にでも良いです。
何時から始めても、何時が終わっても、8時間経ったら構わない。
大枠で言うととかですね、でっかい概念で言うと。
なんでかって言うとですね、製造業って在庫はストックできるかどうか全てなんですけど、
例えば製造業って受注が来て、それをひたすら作るって話だと思うんですけど、
とにかく作ったものが置いとけるじゃないですか。
なので、置いとけると。
なるほど、そういう意味ね。サービス、プロダクトとかお金になるものが置いとけると。
そうです。ここがひとつポイントで。これ次サービス業に移りますね。
サービス業は何が一番大変かっていうと、お客さんが来てる時間にサービス提供しなきゃいけないと。
ラーメン屋やった時に製造業みたいに作り置きしとけないですよね。
それ冷めちゃって終わっちゃうので。
お客さんが来る時間帯に店が空いてるか人がいるかっていうのはめちゃくちゃ大事なので。
これちょっとマニアックな話じゃなくて、サービスと消費の同時性って言うんですけど。
03:05
ここがひとつポイントなんですね。
サービスと消費の同時性。
つまり、自分の会社が作り置きしても大丈夫な業種なのか、
それともお客さんが来るべき時間帯に開けていかなきゃいけない業種かによって全然違うんですね。
これ、それ言うと、車道事業務もちゃんと製造業的にやれてるかサービス業的にやってるかだいぶ分かれそうな仕事ですね。
そうですね。
クリニックとか一番分かりやすいと思うんですけど、
隣の、例えば東京のクリニックと、私、岐阜の田舎に住んでるんですけど、
田舎のクリニックって開ける時間同じでいいの?みたいな話なんですね。
クリニックって医療のクリニックのイメージですか?
例えば田舎とかだったら朝8時くらい行くとか7時半から並んでる整形外科とかってあるじゃないですか。
朝7時半くらいで開けちゃった方が、その時からガンガンに稼働していくんですけど、
東京で7時半くらいだったら誰が来るの?みたいな話になって、
とにかくサービス系はお客さんが最大になる時間帯に開けとくっていうことがすごい大事になってきて。
基本中のイロハのいいですね、労働時間の。
でもそこを意外と考える人少ないっていうのが現場やってて思う感じです。
なるほど、確かに。その視点から労働時間考えることないかもしれないですね。
今のはいい話ですね。その絵を踏まえた上でどうなんですか?ここから労働時間。
そうですよね。なので基本的にはまず、
その労働時間、サービス系なのか製造系なのかというのをはっきりさせると。
その上で労働時間を一旦この時間でやってみるみたいな。
その時にもう一回やらなきゃいけないのが、
外に対する売りが最大になるかっていうところだけでやっていくと、
今度もう一回気をつけなきゃいけなくて、
人が集めやすいか集めにくいかっていうのがあると思うんですね。
要はその時間で働きたいかどうか。
社員さんたちがですね。
そうですね。だからそうすると製造業もまた同じような発想になってきて、
近隣の住宅事情とか金融事情を見ながら、
ベストがあって人が集めやすいかとか、
そこは結構その後から経営のコストとかに変わってくると思う。
応用の確保。
そうですね。検証するみたいなのが一つポイントなのかなと。
いいですね。全く法律の話じゃない。
全く違いますね。
事業設計上の労務時間。
事業設計上の労働時間どうするか。
それは大事なんですよね。すごい大事です。
すごい大事な話だなと聞いてて思いますが。
そんな中でいろんな観点が、
法律も含め今みたいな事業制の話もあると思うんですけど、
まず絶対に抑えておきたい労働時間っていう意味で言うと、
今の製造かサービスか。
06:00
そしてそれを前提に応用の確保ができる外部環境、
マーケット環境どうなのかっていうのがまずポイントって感じですかね。
そうですね。
それ以外にありますか。
そうですね。
最近だと、
もともと8時間の中で、
例えば6時間超えると45分休憩っていうんですよね。
その辺りからちょっと知らなかったって感じですね。
6時間超えで働かせようと思うと、
間に45分休憩入れなきゃいけなくて、
8時間超えだと1時間休憩入れなきゃいけないんですね。
8時間に設定すると、
だいたい1分2分オーバーするじゃないですか。
それでも1時間の休憩確保しなきゃいけないので、
基本的には8時間プラス休憩1時間で、
9時間従業員拘束するって話になるんですよね。
なるほど。
休憩を設定しなきゃいけないんですけど、
またこれまたややこしいのは、
休憩も別にどのタイミングで取らせてもいいし、
本当に休憩2時間とか3時間にしても問題ないんです。
でもその辺り何時間にするかとかですね。
取らせ方は、1時間をどういうふうに小分けにするかは自由なんですか?
多分15分と45分とかに分けてもいいしとか。
15分4個とかもありってことですか?
15分4個は原則はありですね。
原則はありなの?
食事とかできないじゃんとか。
ふえふまに繋がりますよね。
運営上無理だよね。
運営上無理ですとかね。
原則的には可能なんですね。
そうですね。
結局労働時間って何時間働けばいいのかとか、
いつ働けばいいのかとか、
何がポイントなのかがよく分かんないんですけど、
今もうベースの考えはね、
先ほど教えていただきましたけど、
この辺りについてはどうですか?
いつっていうのは日中とか夜とかですか?
あと土日云々とか?
結構土日って絶対休まなきゃいけないと思ってるかもしれないんですけど、
もともと土日って概念じゃないんですよ、労働基準法に。
そうなんですか?
もっと言うとですね、
週何曜日規算ってのも別に就業制で自由に決められるんですよ。
日曜日規算とか月曜日規算とか。
そこから1日8時間で、
5日で40時間だと思うんですね。
それで月曜日から、
月曜日は金日に設定してもいいし、
月、火曜日休みにしてみたいなことも割と自由なので、
それも含めて自由に選べるよってところと、
これが一番ややこしいんですけど、
原則は1日8時間、週40時間なんですけど、
例外規定がめちゃくちゃありまして、
09:01
週7時間にしてみたり週6時間にしてみたりというか、
もと言うと1ヶ月変形っていうものとか、
1年変形っていうところもあって。
意外と例外規定の柔軟さがあるがゆえに、
我々は労働時間よくわかんなくなってるのはそこなんですね。
そうですね。
そこを知るためにというか、
労働者側もそうですし経営者側も、
何を原則として抑えておけば最低限一旦経営できるし、
仕事もしやすいしっていう観点になるんですか。
変形の話とかされたらちょっとわけわかんなそうだなと。
労働時間と店に絡むのは休日だと思うんですけど、
要は休日って何で休日かというと、
1年間に働いていい上限っていう枠があるんですね。
それ以外は休みって話になるんで、
まず一つ抑えなきゃいけないのは、
最大マックス、残業とか別問題として、
10年間働ける時間は2085時間だよなこれ。
一つポイントです。
2085です。
85時間がマックス。
そうですね。
そうなんですね。
どうやって計算するかというと、
365を7で割るんですよ。
1週間何回割るか。
それに40かけると2085でいくつになるんです。
それ以上は基本的に働いたら残業になるよってことは、
まず一つ抑えとかなきゃいけない。
じゃあめちゃくちゃざっくり週5?
そうです。ざっくり週5です。
週58時間以上働かせるなよと。
そうですね。
っていうのが基準になるのが2085時間。
シャドウ氏の先生に2085って言ったら、
はいはいはいって感じなんですかね。
普通ははいはいだけど、
それが最低ラインなので、
そこがまたポイントで、
結局のところ、
そこからどんどん何やってるかっていうと、
世の中はそれを、
うちの方が休みが多いよってことで、
削っててるだけなんですね。
削る競争をみんなでやってるよってだけの話で。
それが生産性とかって話になってくるわけですね。
そうですね。
だからうちの会社は2085だよっていうのと、
世の中には2000時間の会社とか、
1900時間の会社とかいますんで。
ごめんなさい。最後確認なんですけど、
2085は最高ライン?
最高ラインですね。
最高ラインであって最低ラインって感じですよね。
働く人にとっては逆から見るんで、
うち長ぇなっていうのは2085。
なるほど。
一般的に今少ないところだと、
何時間くらいとかって、
空間あるんですか?
やっぱり中小企業だと、
2000時間切ってると、
まあまあいい会社かなって思います。
そうなんですね。
でも大手はやっぱり1800時間くらいのところが多いので。
そうなんだ。
12:00
かつ給料がいいみたいな話になってきて。
そうですね。
ってことなんですね。
いや、労働時間。
いろんな観点でね、
まずは製造業、サービス業という切り口から、
設定をするときに見るというような話をあった上で、
労働時間が実はそのベースとなる5時間、
5日間かける8時間っていうんですかね。
40時間っていう原則と2085時間というようなところはあるけども、
いろんな変形的な条件がいっぱいあるので、
この辺がぐちゃぐちゃっとなってるので、
今後こういったところももしやるんであれば、
ややこしいところも教えていただきたいなと思いますが、
今日はダイジェストしてね、
労働時間やってきました。
労働時間やった後は、
就業規則?休日?
どの辺ですか?
そうですね。そもそも、
なんで労働法を、
労働法っていうのは、
私、経営者が労働法を理解することはすごい大事だと思ってて、
なんでそこを理解しなきゃいけないかって話をしたほうがいいかなと思います。
なぜ労働法が必要なのか。
そうですね。
もう一回労働法戻りますか。
もう一回ちょっと戻して。
確かにね、なんで労働法が必要なのかって話してないですもんね。
そうですね。
わかりました。
じゃあ次回は、なぜ労働法が必要なのか。
教えていただきたいなと思います。
福野先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
13:24

コメント

スクロール