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こんにちは、遠藤克樹です。久野勝也の「労務の未来」久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いいたします。
さあ、ということで、今日はですね、前回とデンマーク食にね、一旦こう、いい意味で共感感動したね、久野先生でしたけれども、
やっぱりデンマーク熱、冷めないということで、第3回目、少しちょっといきたいなと思います。
社員からも、ドイツは本当に行ったんですか?と言われているので、ドイツの話は一切しないです。
いいツッコミですね。
そうなんです。
で、今日はやっぱりデンマーク。
アンデルセンの理念と歴史
デンマークのですね、デンマークというか、日本の会社なんですけど、アンデルセンって、
パン。
百貨店でお世話になりました、アンデルセンのパンのグループの公演がありまして、
高級パンですよね。
アンデルセン、デンマークに出展しているんですよ。
日本企業、アンデルセンは日本の企業ですか?
日本企業です。
で、デンマークに出展しているんですね。
出展していると。
なんで出したかみたいなところを含めて、
ちょっとまだ見があるんじゃないかなと思いまして。
今回のドイツ、デンマークの視察ツアーに、アンデルセンの方も来てたってことですか?
来てまして、アンデルセンの方が公演してくれて、清川さんという方なんですけど、
アンデルセンの店舗も見に行ったんですよ。
すごい働き方とか、幸せに働いてるなみたいな感じで思いまして。
学びがあるんじゃないかなってところで。
アンデルセンってどのぐらいの企業なんですか?希望感でいうと。
本当にそうですよね、僕街のパン屋だと思ってたら。
街っていうか百貨店に入っている高級パン屋さんみたいなイメージありますよね。
あとマーメイドカフェとかもやってるらしいんですけど。
そうなんですね。マーメイドってアンデルセン?
アンデルセン。広島の会社で売り上げなど726億円。
自分7,000人いると。
そんなあるんですか?
はい。
売り上げ700億?
はい。
社員7,000名?
7,100人。
そんな巨大企業なんだ。
国内373店、海外26店あると。全く知らなかったです。
すごいグローバル企業というか国内もすごいし。
そうなんですよ。そこの理念というかですね。
その方がすごい勉強になったのが、中小企業はそうだと思うんですけど、
経営幹部の条件みたいなところで、能力とかもちろん大事なんだけど、
会社の哲学とかを話せる人が大事なんじゃないかって話をしてて。
会社の歴史とか、会社の哲学とか理念とかって、
中小企業の幹部が話せるとこ、僕あんまり見たことないんですよ。
でも多分船井創券も船井悠久さんっていう創業者なんですけど、
船井悠久さんの話とかすると思いますし、
リクルートもあんまりリクルート事件とかあったから江戸江さんの話しちゃいけないのかなと思いながらも、
でもみんなリクルートの江戸江さんの本とか読んでる。
伝説の話とかね、みんな知ってますしね。そこ大好きだから入りますもんね。
そうですよね。だからやっぱりその創業の精神とかっていうのを、
社員が語れるってことがめっちゃ大事なんだろうなっていうのをすごい感じたというのが結論です。
それは日本の話も一緒ですよね。
日本の歴史を語れないでどうやってっていう話にも繋がっちゃいそうな話ですけど。
そうなんですよ。やっぱりそれないと愛国心とか生まれないじゃないですか。
生まれないですよね。
はい。
そこを、なんかいきなりデンマークと全然違う話ですけど、
この話はデンマーク何が関係あるんですか?
高木さんっていう方がこれ創業者なんですけど、
その方がデンマークでめちゃくちゃ感じるものがあって、
パンとか、デンマーク人の幸せのあり方みたいなの。
それを日本で実現したっていうのが、これが実はアンデルテンなんですよね。
え?え?え?え?
語学力も弱くて大変恥ずかしいんですけど、
アンデルテンのパンっていうのは、デンマークで感銘を受けて始めたパン?
始めたパンなんです。
そういうこと?
はい。
今デンマーク出店で逆輸入になってるってことですか?
逆輸入。デンマークに感謝ってことで出してるって言ってましたね。
なるほどね。だいぶ面白い話ですね。
勝手に今日は何の番組かわかんないですけど、
アンデル先生の話に向いて。
いいじゃないですか。
創業が1948年の8月1日で、広島なんですよ。
要は原爆落ちた後の広島で。
マジ?3年越し?
そうなんですよ。すごいなと思ってて。
とにかく創業のスタートが美味しいものを作ろうだったらしくて。
創業の時何やってたかというと、高木さんはモ団子って言って。
モ団子?
モですよね。わかめみたいなモですか。
あ、モね。
モを団子にして売ってたらしいんですよ。
戦後だからとりあえず売れたらしいんですけど。
食うもない時ですもんね。
ただどんだけ食うもなくても、まずいものは売れなくなってくるらしいです。
それで、とにかく創業を持ったのが、食卓に幸せを運ぶっていうのが創業の精神だったんですよ。
これ今の我々の豊かなというか恵まれている言葉とは全然違う意味合いなんでしょうね。
そう。
食えない時に言った言葉ですもんね。
そうなんですよ。
美味しいものを食卓に並べたいっていうのが創業の精神だったらしくて。
っていうところからスタートしてて。
めちゃめちゃ感銘を受けたんですけど。
このきっかけがですね、パンとの出会いが実はですね。
確かに。どこで出会ったんですか?
デンマークに視察に行った時に、デンマークのコペンハーゲンのホテルヨーロッパというところで、
朝食でデニッシュペストリーっていうパンに出会って、そこからこういうパンを日本に置きたいというところからスタートしたらしいですね。
ちょっと待ってください。収録しながらデニッシュペストリーを検索しないとダメですね。
はい。
これはアンデルセンの代表的な。
ググっていただければね。はいはいはいってやってですね。
そうそう。これ多分アンデルセンといえばみたいな。
中にブルーベリー入ってたり、中にイチゴ入ってたりするやつですね。
そうそう。これに感銘を受けて、これを日本に、日本人に食べさせたいと思ってスタートした。
で、面白いのは。
デンマークに感銘を受けて帰ってくるっていうこの高木さんのことを福野先生が被ってしまう。
ヤバいんですよね。
相当感銘を受けてますね。
相当ヤバいですわと思ったんです。
1960年10月に広島のアンデルセンのパン屋をいきなりオープンしまして。
またすごいなと思ったのが、パンのセルフサービスってアンデルセンが初めて始めたらしいんですよ。
これテレビのチョコちゃんっていう番組とかでも取り上げられてたらしいんですけど。
話してたのがショーケース買ってきたらしいんですよ。パン並べるための。
それが、もともと三井住友の跡地にパン屋を開いたんですけど、柱が太すぎて入らなかったらしくて。
買ってきたショーケースが。
で、バラして、ガラスのところを外して、殻だけ並べたんじゃないですか。
パンを置いて自分で持ってってくれみたいなスタイルにしたっていうのがスタートだったらしいです。
入んなくて。
はい。
なるほどね。ミスが価値に変わっちゃった瞬間だ。
そうなんですよ。
それで世界で初めてセルフサービスのパン屋が登場したらしいんですよ。
だって、我々パンってそもそもセルフサービスだと思ってますもんね。
そうなんですよ。自分で取るもんじゃないのかという話。
アンデルセンスだぞ。
冷凍パン生地の開発
一番感動したのがですね、冷凍パン生地の開発に取り組むというところで。
意味がわかんないかもしれないけど、パン屋って基本的には朝から小麦を練ってガンガンやってくるんですね。
仕込みね。
労働時間が長くなりすぎるんですよ。長時間労働につながってたんで、冷凍パン生地を開発したんですよ。
これ初めてですね。
これをすごいなと思ったのが、特許取れたんですけど、特許も無償公開したんですよ。
なんで?
理念から来てるから。
理念から。
そうだよね。
みんなにおいしいパン食べてほしいから。
自分たちの儲けのために留めるもんじゃねえと。
多分これやってたら世界企業になってたと思うんですよ。
本当ですね。
世界のパンはアンデルセンだったかもしれないんですけど。
そうだよね。権利者として店舗展開しなくてもよかったかもしれないぐらいですもんね。
これが結構感動したところで。
理念に基づいて会社経営していくっていうのがすごい大事なんだろうなと。
ヒュッケの哲学
ヒュッケっていう、調べてもらったらわかるんですけど、
デンマークの元々の考え方が、
要は人と人との触れ合いから生まれる温かい居心地の良い雰囲気みたいなところがありまして。
それをヒュッケって言うんですか?
ヒュッケって言うんですよ。
この精神もあって、
みんなでパン食べて幸せになってほしいっていうところがめちゃめちゃ強くて。
それを無償公開に踏み切ったみたいなところがあるんで。
あの時デンマークとかに感銘を受けてなかったら、こういう経営してなかったみたいな話されてました。
でもこの人と人との触れ合いから生まれる温かな居心地の良い雰囲気ですか?
すごく日本人的にも通ずるもの、感動するものと共感するものがありそうですよね。
そうなんですよ。だから日本人も本当はこういう文化なんですけど、
幸せを感謝するみたいな文化なんで、
日本人って足りない足りないみたいな感じだと思うんですよ。
基本的に感謝前提で、パン食べられることにすごく幸せに感じてほしいし、
幸せに感じることって素晴らしいよねみたいな。
和をもって唐突となす的なところにも繋がる気がしますけどね。
日本人でもできるんじゃないかなと思うんですけど、こういうところがありまして。
これもしかして気づいたら理念経営の話になってますか?
もう理念経営の話をした方だけですね。
そうですか。やっと気づいた。そういうことですね。
それで本当に今もずっと安定的に会社を大きくしていってっていう話なんですね。
これ以上そんなに広がりはないんですけど、
でも大事だなと思ってたところは、創業の精神を経営幹部が語れるとか、
社員が語れるみたいなところはすごく大事なんだろうなというふうに思いますし、
あともちろん前回の話にしたような儲けるってことはめちゃくちゃ大事なんだけど、
儲ける中で会社の理念に合ってるかどうかみたいなところはすごい大事なんだろうなというふうに思いまして。
生産性と理念の重要性
なるほど。前回からデンマークの話でやっぱり生産性が高いっていう話と、
1人当たりのGDP比も高いという話とかもあったと思うんですけど、
それにおいて教育にすごい注視してたり、生産性を高めることにっていう話もあったと思うんですが、
アンデルセンさんこの辺に何か話あるんですか?教育とか生産性みたいなところでは。
でも多分結構生産性高いと思うんですよね。
パン要は冷凍パン使ってとか、そもそも労働時間短くしながら、
パンも高負荷価値で安くはないパンを売ってるわけじゃないですか。
確かにアンデルセンさん高いイメージありますもんね。
そういうようなところの取り組みとかはあると思うんですけど、
資産してるところはビジネスモデルは経営者が考えて儲けれるようになったと思うんですけど、
日本人って生産性イコール儲けみたいな感じに近いじゃないですか。
そういう感じじゃなくて、生産性高めながら、
自分たちがコアとしている大事な概念は捨ててきちゃダメだよみたいなところが、
そこは結構教育に盛り込まれてるなって感じ。
それこそさっきの出家でしたっけ?
そうですね。
あの辺にも繋がるような、結果幸せ、雰囲気良く、心地よい空間みたいなことに繋がってる。
生産性って確かにイコール儲けって思うとやる気も抑えますしね。
そうなんですよ。日本人ってそういう感覚強いじゃないですか。
生産性高いイコール、つめたいとか、あいつの会社は全員ドライで。
自社を大事にすることを絞らなきゃいけないと思うんですよね。
パンって決めたのにうどんやるみたいな話では全くなくて、
パンで幸せになるという前提で、パンを掘り下げてニッチにして高く売って、
お客さんに喜んでもらうみたいな。
そういうのを真剣に考えなきゃいけないのかなと。
確かに今の最後のトロッと出た事例わかりやすいですね。
うっかり麦ビジネスでじゃあうどん行こうかみたいなことには絶対ならないそうですもんね。
ならないです。だからシャロー支部署でもあるじゃないですか。
例えば私も昔やったんですけど、
突然電気料金安くなりますよみたいな営業に行くみたいな。
何の理念もコンセプトもないみたいな。
とりあえず存続に借り立てて営業の入り口分けようみたいなね。
お客さん200件やるんだから第三の電力売れるだろうみたいな感じでやって。
もう人事も労務も何にも関係ないみたいな。
電力。
欲得くらく経営みたいな。
いや良くないですけど、理念なき経営をやってた時代があるからこその価値を感じれるってことですね。
そうそう。
そういうのが抜群ですね。
やっぱり今はお客さんが成長するとか、
お客さんのビジネスが良くなることしかやっぱりやらないって決めてるんですね。
そのための生産ってことですね。
そうなんですよ。
改めてでもやっぱりやると忘れるんで。
日本帰ってくるとインフレ来てると稼がなきゃみたいな話になると。
大事なとこ置いてっちゃうので。
目的、理念不在の稼がなきゃ経営になっちゃうところを改めて今回。
生産性とかって話をするからこそ逆に真逆にありそうなこの大局の理念とかが大事だと。
そうです。
なんですか。結果的にとても良い回じゃないですか。
そうなんですよ。
それちょっと伝えたくて是非。
やっと伝わりました。
3回にわたりデンマークから伝えたいものがみなぎってたくの先生でしたけども。
是非皆様の感想等々いただけたらね。
くの先生もよりまたデンマークについて喋ると思いますので。
まだいっぱいあるけど。
3回ぐらいで終わります。
ということで基本的に終わりたいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
この番組ではくのまさやの質問を受け付けております。
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